2022/04/15 - 2022/04/17
237位(同エリア286件中)
ちゃおさん
自分はここへ来るまでその違いは分からなかったのだが、壱岐と対馬は一緒になって一口で「国境の島」と呼ばれているが、2島はかなり異なっている。最初にその違いに気が付いたのは、二つの島の海域で、壱岐は玄界灘に属する内海で、対馬は当然ながら対馬海峡の外海だ。昨日は猿岩とか長崎鼻から外洋を眺め、そこは当然対馬海峡と思っていたが、そうではなくて、玄界灘の一部だった。フェリーは右手に見える壱岐島を離れ、本当の外洋へ出たが、ここからが對馬海峡で、昨日博多から双胴船でやって来た壱岐までの海上とは海の色も違うし、深さの違いも感じる。
壱岐島が後方に後退するに伴い、波が高くなり、船底に当たる波の音も激しくなる。船が大きく、それ程極端なローリングやピッチングが起きる訳ではないが、少なからず上下には揺れて、気分の良いものではない。バシ、バシ、と大波が船底にぶつかる音も大きく響いてくる。これだけの大きな船だから、波の力で船が真っ二つに割れるという心配はないが、心落ち着かない。船室は座席室とカーペットが引かれた間仕切り室に分かれていて、そのどちらも少ない乗船客でガラガラだ。間仕切り一部屋を一人で占領する感じで、自分もその内の一つを占領し、大の字になった。昨夜の焼酎飲み過ぎもあり、2時間10分の航海、少しでも身体を休めておこう。
横になっていると船の揺れをより激しく感じる。どこかの仕切り部屋から船酔いのゲロを吐きだす嘔吐声も聞こえてくる。ちょっと部屋の外に出ることにした。船が揺れて、真っすぐ歩けない。通路にはパイプの手すりが張り巡らされていて、それを掴まないと前進できない。漸く、後甲板に出て、ベンチに腰を下ろす。日本海波高し。120年前、東郷平八郎は連合艦隊司令長官として、ロシア、バルチック艦隊に乾坤一擲の戦いを挑んだ。「天気晴朗にして波高し、皇国の興廃この一戦にあり」と。イギリス仕込みのT字戦法は功を奏し、かのバルチック艦隊をことごとく駆逐し、世界に冠たる提督として後世に名を留め、日露戦争勝利をもたらせた。強い風に煽られ、吹き飛ばされる心配もしつつ、この波高い海峡を眺めながら、帝国海軍の勇猛果敢な戦いぶりを思い描いた。
- 旅行の満足度
- 5.0
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ちゃおさんの関連旅行記
対馬(長崎) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
8