2022/06/20 - 2022/06/21
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ペコちゃんさん
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旅行代金が最大7千円お得になる「県民割」・・・群馬県の「愛郷ぐんまプロジェクト」を利用して、久し振りに水上温泉の一泊旅行に出かけました。
今回は車で《 桐生 ⇒ 前橋 ⇒ 水上温泉 ⇒ 富岡 ⇒ 甘楽 》と、群馬県を周回するコース。
梅雨の時期でしたが、雨にも降られずに2日間を楽しむことが出来ました。
写真は、屋根に風見鶏がある桐生信金・本町支店の建物。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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群馬県は草津・伊香保・水上・四万など、多くの温泉に恵まれた「温泉王国」。
夏も涼しい草津にはよく行きましたが、今回は桐生から前橋を通って水上温泉へ向かいます。 -
群馬県の東部に位置する桐生市の人口は107千人・・・平成17年に左側の新里地区・黒保根地区を編入し、桐生地区との間にみどり市を挟んで離れた飛地のある、全国的にも珍しい自治体です。
この地域は古くから養蚕業・絹織物業で栄え、奈良時代には朝廷に絹を献上した記録も残っています。 -
かつて「西の西陣、東の桐生」と呼ばれた織物の街「桐生」・・・関ヶ原の戦いでは徳川家康から頼まれて、2,410もの旗絹をわずか1日で用意した、という話も伝わっています。
街中には伝統的な建造物が現在も数多く保存されているので、桐生天満宮の駐車場に車を停めて、桐生新町の建造物群保存地区を歩いてみました。 -
駐車場の近くにある群馬大学・理工学部キャンパスの入口・・・キャンパスを入ると、緑色の守衛所、その左奥には「同窓記念会館」・・・1916年に桐生高等染織学校(理工学部の前身)の校舎として建築された建物です。
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同窓記念会館は、建物前の正門およびキャンパス入り口にある工学部守衛所と共に、平成10年に国の登録有形文化財に登録されました。
現在は9月末まで休館中で、見学は不可。 -
菅原道真公を祀る「桐生天満宮」。
関東三大天神は《 湯島天満宮・亀戸天神社・谷保天満宮 》ですが、神社のホームページには関東五大天神のひとつと書かれています。
大鳥居(一の鳥居)から境内へ。 -
参道の途中にある「太鼓橋」。
桐生天満宮は1900年の歴史を持つ古社で、当初は天穂日命(あめのほひのみこと:天照大神の御子神)を祀って磯部明神と呼ばれていましたが、この地を統治していた桐生氏が1350年頃に京都・北野天満宮の分霊を合祀したことから「桐生天満宮」と改称して桐生領54ヶ村の総鎮守となり、1591年に現在地に移転しました。 -
太鼓橋の先に、平成の大修理で新設された「神門(桐生門)」があります。
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神門の左手前に安置された、小さな「撫で牛」。
稲荷神社は狐、八幡宮は鳩が神使の聖なる鳥獣ですが、菅原道真を祀る天満宮は牛が聖獣で、自分の体の悪い所と同じ場所を撫でると、良くなるとか・・・頭を撫でると、頭が良くなる(?) -
撫で牛の先にある芭蕉の句碑。
『牛石や ひかれ手綱に 糸さくら』 -
広い境内では、毎月第1土・日に関東三大骨董市(東京東郷神社・川越骨董市)と言われる骨董市が開催され、多くの人で賑わうようです。
神門をくぐると、左右に石灯籠・・・おみくじ掛けにもなっており、雪吊りみたい。 -
現在の社殿は1793年に再建されたもので、拝殿・幣殿・本殿が一体化した権現造り。
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今回の旅行の安全と家族の幸せを願って参拝。
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拝殿の右側には、菅原道真公にあやかって、合格祈願や安産祈願の絵馬がビッシリ。
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本殿・幣殿の外壁には、極彩色の精巧・華麗な彫刻が施されていますが、これは日光東照宮の修復や榛名神社の彫刻を手掛けた名工・関口文治郎によるものだそうです。
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風雨に晒され色彩が剥がれていますが・・・
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色がなくても、微細な部分まで彫り込まれた彫刻は見る者を飽きさせません。
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本殿の背面も全面が彫刻で埋め尽くされています。
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建築された当時は、極彩色の華やかな彫刻でした。
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鮮やかな装飾が施された「神楽殿」。
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桐生八幡宮を出て、JR桐生駅の方に進みます。
これは、大正時代から続いた「一の湯」・・・昔ながらの薪焚き銭湯で、かつては織物工場の職人さん達の共同浴場でしたが、2018年に閉店しました。 -
大正3年に建てられた「森合資会社」の事務所・・・白磁タイル貼りで和洋折衷様式の建物は、現在も事務所として使われています。
森合資会社を明治37年に創業した森家は、明治期から大正期にかけて金融業と土地経営により桐生最大の富豪になり、教育・文化面でも多大な貢献をしました。
左側の店蔵は、明治時代初期に建てられた蔵です。 -
事務所の右側にある「森家住宅石蔵(旧穀蔵)」・・・事務所と同じく大正3年の建築で、石造ですが外装は漆喰塗りで土蔵風に仕上げています。
現在は「天然染色(そめいろ)研究所」として使われ、ざくろ・どんぐり・びわ・バラ・ローズマリーなどを使って草木染めが出来ます。 -
「無鄰館」の看板がかかったこちらは「旧北側織物工場」。
旧北川織物は明治期に創業し、戦前までは織物工場、戦後は機械工場となり、2001年から無鄰館としてアトリエ・ギャラリー・カフェなどに利用されています。
敷地内の建物は大正5~10年に建てられ、鋸屋根の工場や母家や土蔵などが残っています。 -
明治33(1900)年に建てられた「平田家住宅旧店舗・旧店蔵 」。
初代・平田宇八は長野の出身で、1833年にこの地に移住して雑貨商を営み、1898年の大火の後に土蔵造の防火対策を施した店舗と店蔵を建てました。
その後、染料・生糸を取り扱いますが、戦時中に廃業。 -
老舗のうなぎ店「泉新(いづしん)」・・・1829年の創業で、現在は六代目。
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その左隣は、昭和初期に創業した、90年以上続く老舗の「ライオン薬局」・・・漢方を重視した薬局です。
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1500年代に街並みが整備された桐生では、1656年から祭りが始まり、現在の「桐生まつり(桐生八木節まつり)」へと受け継がれています。
8月初旬に開催される祭りは50~60万人もの人出で賑わい、ご当地ソングの八木節で最高潮に達します、
祭りの主役の屋台は、江戸後期に制作さ4台を含めて6台が各町に保管されています。 -
明治前期に建てられた「旧書上商店」・・・明治期の桐生を代表する織物買継商「書上文左衛門」の店舗だった建物で、昭和36年頃、「花のにしはら」として花屋を開業し、現在に続いています。
この家は、作家の坂口安吾が母屋で晩年(昭和27年~30年)を過ごして生涯を閉じた終焉の地でもあり、右側に「坂口安吾 千日往還の碑」が立っています。 -
蔦に覆われた建物・・・どんな建物だったのでしょうか?
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この建物も古そうです。
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「有鄰館」・・・1717年に近江商人・矢野久佐衛門が桐生に移り住み、1749年に2代目が現在地に酒・味噌・醤油を醸造する「矢野商店」を起業・・・その後の事業拡大と共に、1843~1920年に建てられた11棟の蔵群が保存されています。
残念ながら、本日(月曜日)は休館日。 -
1916年に建築された「矢野本店」・・・「キリンビール特約店 矢野本店」の大看板を掲げ、現在も営業しています。
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矢野本店の板壁が続く路地は「酒屋小路」・・・その先には塩蔵・酒蔵・洋酒蔵・穀蔵が並んでいます。
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レンガ造りで、風見鶏がある建物・・・桐生信用金庫・本町支店です。
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1925年に設立された桐生信用金庫・・・現在の本店は桐生市錦町にありますが、ここが創業の地。
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駐車場入口の近くに置かれた「創業の地」の石碑。
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桐生から前橋に向かう途中にある「桐生明治館」・・・群馬県衛生所兼医学校として明治11年に前橋市に建設され、昭和3年に相生村役場としてこの地に移築し、昭和61年から桐生明治館として公開されていますが、ここも本日は休館日。
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1階は明治期のピアノやオルガンなどを展示・・・桐生随一の豪商だった書上商店が大正11年に購入したピアノも展示しています。
2階は貴賓室や地域開放の会議室など。 -
12時半に前橋に到着し、群馬県庁で昼食。
1999年に竣工した現在の県庁舎は153mの33階建て・・・東京都庁舎に次ぐ高さで、31階にはレストラン、32階には無料の展望台があります。 -
31階の日本料理店「くろ松」へ。
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南に面した窓からは、利根川や前橋の町並みが見えます。
以前、予約なしで来た時は30分以上待たされましたが、今はコロナの影響か、待たずに入れました。 -
オーダーしたメニューは、ちらし寿司御膳(1600円)と・・・
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赤城鶏の竜田揚御膳(1500円)。
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食後は32階の展望台へ・・・中央の階段を上っていきます。
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東側の展望・・・JR前橋駅前から県庁前まで1.5㎞も続く見事なけやき並木通りが見えます。
昭和20年 8月 5日 の大空襲で街の半数が焼土となった前橋ですが、復興事業としてけやき並木の道造りに取り組みました。 -
西側の展望・・・天気が良ければ妙義山や浅間山がよく見えるのですが・・・
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南側を見ると、利根川に架かる橋が何本も見えます。
手前から国道17号線が走る1953年竣工の群馬大橋、明治18年の初代から現在四代目の利根橋(1966年に竣工)、1986年の高架工事で新しくなっ両毛線の利根川鉄橋、1991年に開通した鋼斜張橋の平成大橋。 -
北側には、1990年に完成した多目的アリーナのグリーンドーム前橋・・・国際自転車競技大会や競輪・各種イベントが開催されます。
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360度の展望を楽しんだ後は、県庁の近くにある「カトリック前橋教会」へ・・・鉄筋コンクリート造りの教会は、国内で3番目に大きい教会で、向かって右側の尖塔にアンジェラス(天使)の鐘があり、結婚式やミサなどで鳴らされます。
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群馬にキリスト教が伝わったのは1607年・・・明治時代に入ると、フランス人宣教師が北関東を巡回布教し、1913年にこの地に旧聖堂を建立し、長年に亘り群馬県内のカトリック信仰の中心になってきました。
現在の教会は1932年に建てられ、今年で90年目・・・昭和20年の前橋空襲で尖塔の一部が被災したものの、奇跡的に大部分が残ったそうです。 -
教会駐車場の先に見える群馬県庁とは500mほどの距離。
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聖堂前のマリア像。
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尖塔アーチが美しいゴシック様式の礼拝堂。
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厳かな祭壇。
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祭壇の木彫りには「最後の晩餐」が描かれています。
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聖堂を飾るステンドグラス。
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内陣中央の美しいステンドグラス。
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教会の守護聖人である「カルメル山のマリア」の像は、1955年に聖堂に安置されました。
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ステンドグラスはフランス製で、光源がなくても反射光で美しく見える半透明のガラス(オパール ルーセント グラス)を使用・・・神秘的な雰囲気が漂っています。
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窓の下半分は開閉出来るようになっています。
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聖水。
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15時過ぎに水上温泉に到着・・・ホテルのチェックインには少し早いので、谷川岳ロープウェイのベースプラザへ。
6階のテラスからロープウェイのゴンドラが見えます。 -
時間的に天神平まで行くのは無理なので、代わりに切符売り場の近くに置かれたテレビで谷川岳の映像を。
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この時期の谷川岳は、シラネアオイやサンカヨウなど美しい高山植物に彩られているでしょう。
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谷川岳は紅葉の時期に登ったことがありますが、残雪の時期も歩いてみたいですね。
映像を楽しんだ後は、本日のお宿「水上館」に向かいます。
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