大牟田石炭産業科学館で英才教育＆諏訪公園でローラー滑り台に夢中【久留米から電車バスで行く子連れスポット】

2022/05/29 - 2022/05/29

　５月の上京時に我が子を鉄道博物館に連れて行ったところ、鉄道車両はもちろん、鉄道の仕組みを解説した展示にも興味を示しました。将来はエンジニア！？
　才能の芽を開花させるべく、大牟田の科学館へ連れ出してみました。友人にすすめられた諏訪公園も訪ねる、父子の小さな旅です。

エリア 大牟田(福岡)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄

　大牟田へは、久留米から西鉄の特急・急行で３０分足らず。１時間以上かかる道路に対して、大きなアドバンテージを持つ区間です。
　朝９時台の下り特急は、４扉・ロングシート車の７両編成でした。西鉄では、一番輸送力のある編成です。

花畑駅 駅

　とはいえ、この時間に大牟田を目指す人がそんなに多いわけではなく、折り返しが買い物客でピークを迎える時間だからこその運用です。
　ロングシートにのんびり腰掛け、110km/hの俊足で飛ばす、筑紫路のスプリンターの走りを楽しみました。

西鉄天神大牟田線 乗り物

　大牟田駅からは、市内バスの８番でイオンモール大牟田へと向かいます。
　30分に１本のバス路線ですが、同じ間隔の特急・急行に接続するダイヤなので便利です。

大牟田駅 駅

　イオンモール大牟田に着いたのは、開店時刻の10時より前。目指す石炭産業科学館へは館内を通ると快適に移動できるのですが かなわず、暑い駐車場を横断しました。
　それにしても、広い。

焼肉なべしま イオンモール大牟田店 グルメ・レストラン

　バス停から約500ｍを歩いて、目指す科学館に到着。

大牟田市石炭産業科学館 美術館・博物館

　我が子はまず、大きな階段に大喜びです。

　入場料は高校生以上420円。４歳～中学生は210円なので、３歳の我が子は無料で入れました。
　まずは展示コーナーのお出まし。鉄道大好きな我が子だけど、SLにはさほど興味がないんだよなぁ。

　科学館のメインともいえるコーナーが、有明海の地下400ｍの張り巡らされていた坑道を模した、模擬坑道です。坑道エレベータに乗ると、本当に地下深く潜ったような錯覚にとらわれます。
　坑道に入った我が子は抱っこを求め、戻れ、じゃなきゃ早く進めという仕草。怖かったのかな。ホンモノであれば決して安全な空間とは言えない坑道だけに、正しい反応かも。

　空気圧やら、

　環流やら、

　発電所の仕組みには興味を示して、楽しんでました。

　たくさん学んだ後は空腹に！？ というわけで、イオンモール大牟田のフードコート「ありあけコート」に入りました。
　モールの中でも一番西側に位置し、石炭産業科学館からも近いです。３フロアに渡る大空間はゆったり。あまり混み合わないのも助かります。

　キッズコーナーには子ども向けサイズの椅子が並び、家族連れに人気です。

　オムそばに食らいついた後は、さあ次の遊び場に行くよ！

　次なる目的地へは、イオンモールの館内を通って行きましょう。
　筑紫野のイオンモールに負けずとも劣らない、立派なモール。全体的に空いているのは助かるけど、工事の様子がない空き店舗も多くて、先行きが不安になります。

　２階の大空間も、活用される計画はなさそう。ゲームセンターはコインゲームに興じるお年寄りが目立ち、少し暗い雰囲気でした。
　人口10万規模の街で、ゆめタウンと合わせて２つのSCってのは難しいのかな。30万都市の久留米でも１箇所なわけで。

　大牟田のシンボル・大蛇山の頭部らしきものと対面できます。

　快適なイオンモール内の移動もほどなく終わり、５月とは思えない灼熱地獄の中を、14kgの我が子を抱っこして900ｍ歩いてきました。
　高速道路にしか見えない、立派な無料の高規格道路「有明海沿岸道路」の高架をくぐります。

　やってきました、諏訪公園。延長１km以上に渡る、長い公園です。

諏訪公園 公園・植物園

　レクリエーションゾーンの丘からは、子どもが大好きな巨大ローラー滑り台が伸びます。

　割とソフトなローラーで、尻の皮がめくれなかったのは幸いでした。もちろんマットの準備があれば、越したことはないです。

　我が家の近所の公園にもあるSL遊具。炭鉱のイメージに合わせたのか、シックな色合いでした。

　ほどほどの大きさのローラー滑り台があり、僕の手を借りずとも遊べるので、我が子は大喜び。10往復以上はしたんじゃないかな？
　暑さに負けず楽しんでくれて、頑張って900ｍ歩いた甲斐がありました。

　２日前までの上京疲れからか、帰路も我が子は歩いてくれません。パパの腰も限界！ というわけでイオンモールに三度戻り、きゃらくるカートでご機嫌を取りました。
　僕も夏服の買い出しができて、大助かり。

　ゆるキャラ選手権でも上位に食い込んだことのある、大牟田市のゆるキャラ「ジャー坊」の展示コーナーや…

　炭鉱の街らしく、「炭都写真コンテスト」の入賞作品の展示も行われていました。全国どこへ行っても画一的な大手SCながらに、地域の色を感じられるのはいいですね。

　30分に１本のバスを捕まえ、大牟田駅に戻りました。

　大牟田駅西口の駅前広場には、かつて西鉄の大牟田市内線で活躍した路面電車が、保存・展示されています。
　オープン当初は観光案内所的な機能が入っていましたが、今はカフェとして活用されています。

　その名もhara harmony coffee。フルーツサンドが目玉です。

　店内（車内？）は極力現役時代の雰囲気が残され、青い椅子と木の床は、そのままです。

　裸電球（という言葉で括っていいものか）が下がるだけで、ずいぶんフォトジェニックな空間になるものです。

　我が子も食べられるように いちごミルクと、パイナップルのフルーツサンドを頼んでみたけど、どちらも見慣れないからか、手を出しませんでした。
　我が子には、ちとオシャレ過ぎたかな？

　大牟田駅西口に戻ると、やや、景色が変わってる！ JRの改札口が、消失しているではないですか。
　自由通路に代替となる改札を作り、跨線橋を撤去→維持費削減という算段のようです。自由通路を渡って一旦東口へ…なんて無茶な動線にならず、よかった。

　帰りの電車は、柳川観光電車「水都」でした。

　展示コーナーを設けた程度のささやかな改造だけど、「小さな旅」の終わりにふさわしいです。

　発車を待っていると、レストラン列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」が入ってきました。あれに乗ってくれば、小さな旅どころではない、プチ贅沢旅になりそうです。
　まあ我が子と２人で乗っても、落ち着かないかな…帰路、腕の中で寝落ちした我が子を見ながら、これが今の旅のスタイルだなと思ったのでした。

THE RAIL KITCHEN CHIKUGO グルメ・レストラン