＃2アールヌーボー探し2007夏～ブダペストでぼろぼろだけどステキ建物発見！～

2007/08/11 - 2007/08/19

くろねこツーリストのしるくんが2007年の夏休みに行ったハンガリー、スロバキア、オーストリア、チェコの4カ国を9日間でめぐるツアー。
ツアー初日にも関わらず、午前中はブダペスト郊外に行くツアーから離れ、ブダペスト応用美術館へ。ツアーのお昼ごはんが美術館の隣りだったので、そこから合流し、王宮の丘などなどを市内をまわりました。
くろねこツーリストは、おもにアールヌーボー建物を見にヨーロッパをウロウロしてま～す。添乗員のしるくんが案内するタビを楽しんでね♪

【日程】
8月11日　成田空港から直行便でブダペストへ
8月12日　半日ツアーから離れてブダペストの街をウロウロ
8月13日　ブラチスラバへ移動し、ちょこっと観光後ウィーンへ
8月14日　ウィーンで建物とおやつを楽しみ、夜はコンサートに
8月15日　ドナウ河畔のメルク修道院に寄ってチェコのお城ホテルへ♪
8月16日　フルボカー城観光後、チェスキー・クルムロフに寄ってプラハへ
8月17日　プラハのステキ建物探しでキュビズムざんま～い♪
8月18日　ギリギリまでプラハの街歩きを楽しみ直行便で帰国
8月19日　あづ～い成田空港着

エリア ブダペスト(ハンガリー)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 近畿日本ツーリスト

ホテルで朝ごはん。
ツアーは午前中にブダペストから30～40Km離れたドナウベントの観光に行くので、そこはパスして街中を歩くことに。ツアーのみなさんよりちょっとゆっくりめの朝ごはんだったかな。
夏はスイカがあるんですよね♪

う～ん、今日は雨かなあ。ちっと寒い。以前、この時期に来た時にはゲレルト温泉のプールにも行ったのに。
ホテルの6階の部屋は北西向きだったもよう。
そういえば、朝ごはんに行く前に「ミニバーのチェックです」と係りのヒトが入って来たなあ。う～む、やっぱり部屋を離れる時は貴重品はしまわないと！ですね。

泊ったブダペストホテルは円形というちょっと変わった形のホテル。
ホテル前にトラム乗り場とブダペスト登山鉄道の駅があります。

ホテル ブダペスト ホテル

今日はまず、18番のトラムでホテル前から移動です。切符は昨日回数券を買っているので、それを使って。20分に1本だったんですけど、ちょうど来た♪らっき～。
モスクワ広場を抜け、南駅を通り、エルジェーベト橋のあたりまで。今(2022年)だと17番かな。
車内に停留所名が表示されるのでとっても心強い！

お天気は小雨。雲がひくい～。どよ～ん

Döbrentei térで降りて、エルジェーベト橋をペスト側に渡ろうとしたんですけど、いや～、歩行者はどう行ったらいいのか難しい！車はびゅんびゅん飛ばしていくし。

「丘の中腹の銅像は聖ゲレルトさんにゃ」
ゲレルトはハンガリーのキリスト教の聖人なんですね。ベネチア生まれの11世紀のヒト。ふむふむ

この像はいつできたのかしらん。オーストリアハンガリー帝国時代かな。

聖ゲッレールト モニュメント モニュメント・記念碑

橋を渡ってFerenciek tereあたりで何やらカラフルなドームを発見。
何だろう、ちょっと行ってみよっと。

わ、その手前にスバラシイ装飾ですばらしくボロボロな建物を発見。
正面の一番上の鉄細工と思われるものは左側が取れちゃってるか…。
ん～、バルコニーの鉄細工とか壁面の装飾とか、建設当初はすんごい豪華だったんだろうなあ…と思わせる建物だ。

ボウウィンドウの両側にはヒトの装飾。
その横に目を向けると剥落した壁。なんとなく、どのように作られているのかがわかる感じですね。
ふむふむ

ひゃ～、入り口もすごい！
以前ブダペストで買った『BUDAPEST ARCHITECTURA ～1900～』によれば、ここはKármán AladárとUllmann Gyulaの設計で1902年に建てられた「Király Bazár」というお店と住居の建物。

入り口の鉄細工に寄ってみると、なんとなくどこかで見たことあるような感じも…。
ウィーンのカールスプラッツパビリオンににもこういうデザインあったよな～。そうか、オーストリア・ハンガリー帝国の時代だから影響しあってますよね。

ストリートビューを見ると現在は修復されているようで、今度見に行かなくちゃ！です。
KIRÁLY BAZÁR
Ferenciek tere 4

気になった左側のカラフルなドームは、グーグルマップで見たら大学図書館でした。
右側の建物も塔の屋根がちょっと気になるな～。中央市場の屋根のようなジョルナイの瓦なのかな。

ヴァーツィ通りの本屋で、昨日発見したセセッションカレンダーを購入。わ～～い♪
カレンダーって、次の年も旅行気分が味わえるので旅先で必ず買って帰ります。それがアールヌーボー関連なら、も～言うことなし！
Libriは市内に何カ所もある本屋ですが、このヴァーツィ通りの店舗は無くなっておりました。現在はデンマークの雑貨屋、フライングタイガーになっています。
Váci u 22

パリージ・ウドヴァルの前から地下鉄に2駅乗って応用美術館へ。
ちょっとブダペストの地下鉄入り口のマークって、おとなしいんじゃないかなあ。目立ってないぞ～。
Petőfi Sándor u. 5

降りたのはFerenc krt.駅。現在はCorvin-negyedという駅名になっています。
登り口を間違えるとまた、迷うなあ…と思っていたんですけど、ちゃんと美術館はこっち→の案内がありました。ほっ

「また来れたにゃ♪」
応用美術館は、レヒネル・エデンの設計で、1896年にハンガリー建国1000年祭のミレニアムイベントの一つとして建てられたんですね。へ～

入り口に、本日の展示内容。
ん～、「ティファニーとガレ　アールヌーボーのガラス」展が目玉かな～。
左のハンガリー語を見ると「アールヌーボー」は「セセッシオ」か。やっぱりオーストリア・ハンガリー帝国ですね。ウィーンの「セセッション」が使われるなんて。ふむ

入り口のジョルナイタイルがまたステキ♪
黄色い陶器の手すりは手すりとして使えるんだろうか…？　あれ、手すりじゃないのかな。

この時の入場料は2,300F。撮影料500Fも払ったんですけど、前回、2004年は入場料600Fで撮影料400F。え～、入場料、上がりすぎ！　あれ、もしかすると常設展のみと企画展込みだったりしたのかも。う～ん、でも訊けないしな～…。でした。

ガラスと鉄骨の天井で明るい吹き抜け♪

上の写真の手すり部分を拡大！
真っ白な装飾がなんとなく、デコレーションケーキっぽい♪　全体的に装飾が白一色でクリームで飾られたケーキを彷彿とさせるなぁ。

展示ケースもなんだかクラシカルでいい感じです♪

お～、いかにもアールヌーボーなガラス。ガレの作品かな。でんでん虫がくっついてる～～。ポロっと取れそうでこわいな。

こちらは確か収集品の変遷、みたいな常設っぽい展示。
いま見ると、ディズニーアニメ「美女と野獣」に出てきそうな柱時計だなあ。

なでると気持ちよさそうな曲線の鏡台。ちょっと、鏡部分が高い気も。

ステキなステンドグラスは、手持ちの本を見たら、カフェ・ヤーパンの電話ボックスにはめ込んであったものだ♪
「日本」が付いていたカフェなんて気になる～～～！　今は本屋さんになっていて(Andrássy út 45)、「ここに昔カフェ・ヤーパンがあった」という銘板しか残ってないらしいんですけど、次に行ったら見てみなくちゃだ！

広い館内をウロウロしていると、こんなところも発見。
内装はあまりボロボロ感はないんですけど、こちらのバルコニーの下側はかなり剥落が進んでいるようで…。

中庭というか、建物にぐるりと囲まれたところを見下ろすと建物のパーツと思われるものが置いてあったんですけど、これはいったい…。

このあとのツアーのお昼がちょっと遅めなので、カフェでおやつ♪
エステルハージトルテが190F、カフェマキアート240Fという激安カフェでした。テーブルが4卓しかない、小さなカフェだったんですけど、よかったな～。

訪れた2007年で、建設111年。
大々的に修理が必要だったようで、2022年現在は、修復のため長期休館中。公式サイトをみても、いつまでの予定かも出ていないようで…。
イメージとしては、あまりバリアフリーな感じもなかったので、そういうとこも手を入れているのかも、というか入れてほしいな。
ピカピカに輝く姿を早くみたいものです♪

工芸美術館 博物館・美術館・ギャラリー

美術館隣りのレストランでツアーに合流。
このレストラン、団体さん御用達のようで路上にはズラリと大型バス！すごい…。

2020年8月から休業、とお店のサイトではなってますね。ぐーぐるは「閉業」と出てくるんですけど。
Kaltenberg Sörház & Étterem
Budapest, Kinizsi u. 30
↓ここに出てくる地図の場所は違うようです。コメントでは美術館の隣りとなっているので、同じところだと思うのですが。

カルテンベルグ 地元の料理

こちらでのお昼は、コンソメスープの前菜に、こちらのビーフストロガノフ。お皿の右に3つのっているのは、コロッケ…？かな。気持ち塩味濃いめのビールがすすむ味付けかも。
飲んでないんですけど、お店のサイト見たらビールは自分のところで醸造してるようで。ソフトドリンクよりビールが安い！ずるい…。

デザートにチョコソースのかかったパラチンタもいただき、ちょっと量が少な目だったかな～と思うものの、一人だけおやつを別途食べているので、きっと食べ過ぎ…、かな。ここで頼んだエスプレッソは300Fでした。

3時前にレストランを出発し、市内観光へ。
階段をのぼって、漁夫の砦へ。
マーチャーシュ教会は修復中で、一部足場が組まれておりました。

お、からすくん♪
なぜか、自宅近くで見るカラスはちっと苦手ですけど、ここのからすくんは可愛く思えるんですよね。
後ろの緑青っぽい色の塔は、今は真っ黒にリニューアルされてるんですね。あ、からすくんも黒くなってる！

教会の中の壁面のからすくんもとってもキュート♪

教会の公式サイトを見たら2004年から2013年まで改修していた、とのことで、ストリートビューを見ると真っ白！ですね。
石を磨いて白くすると、どんどん小さくなっていかないのか、とちょっと心配したりして。
この時の入場料は、大人650Fでした。

マーチャーシュ教会 寺院・教会

漁夫の砦からペストの街を一望。
一番高いのは聖イシュトバーン大聖堂なんですね。

夏に行っているので、入場料がかかったと思うんですけど、ツアーなのでそこは不明。2022年現在では1,000Fかあ。

「とんがり屋根がにゃんだかかわいくにゃい？」

漁夫の砦 建造物

漁夫の砦から王宮へ向かうと、途中に銃弾の跡と思しき穴がいくつもある建物が。ん～、いろいろとあったんですね。
こちらのマーチャーシュ王の泉で写真を撮り、王宮にある国立図書館のリフトで下へ。

ブダ城 (ブダ王宮) 城・宮殿

６階分をぴゅっと下へ降りて、外に出てくるところがこちら。すご～い崖の上に建ってるんですね。建物に入った時はそんなに高い建物だと思えなかったのに。びっくり。
こちらのリフト、100Fかかったのかな。ツアーで払っているのでちょっと曖昧。そんなルートがあったことを全く忘れてました！

バスでブダ側からペスト側に移動し、聖イシュトバーン大聖堂へ。

時間が遅かったのか、ツーリストはどんどん追い出される感じだったんですけど、200Fでロウソク一つ、旅の安全を祈って献灯してきました。

ご近所のお土産物屋に連れていかれたんですけど、トイレだけ借りて付近をウロウロ建物探し。
丸い窓とバルコニーの手すりがステキ♪
一番上のローマ数字を見ると1907年にできたのかなあ。
Hercegprímás u. 10

ちょっと不思議な壁の色。そして庇の下に不思議な生き物もいるような…。

窓と窓の間の柱部分を拡大すると、虹色の模様が。
ジョルナイタイルかなあ。エオシン釉薬のような…。わ～ステキ♪
Szent István tér 15

6時過ぎにホテルに到着。まだ外は明るいです。

本日買った、アールヌーボー建物カレンダー♪　わ～い♪
ハンガリーは地方都市にもいろいろステキな建物がいっぱいある！　わ～、行きたい～～。

夕ごはんはホテルで7時からなので、ちょこっとホテルの目の前の登山鉄道駅を探索。
なんだか、横につぶれた感じの車両のような…。天井が低いのかな。
鉄道駅に売店はつきもので、ちゃんと食事もできた～。昨日はここにまず寄ればよかったかも。

登山鉄道 (60番) 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

ホテルのレストランで夕ごはん。ツアー的には左の写真の前菜のグヤーシュが目玉かな。メインはニンニクとパセリが入ったソースを芯を鶏ムネ肉で包んで揚げたものにミックスベジタブル入りご飯。
メインのご飯は野菜扱いですよね、この場合。
デザートにナッツクリームが挟まったスポンジケーキをいただき、8時過ぎには終了。
元気だったら、夜景探索に行くところなんですけど、無理だった～。年とった～…。ははは
(-_-)zzz