春の石川ぶらぶら日記① 金沢再訪篇～食べて買って歩いて日記～

2022/05/13 - 2022/05/15

2021年12月に友人と行った金沢2泊3日の食い倒れ旅が楽しかったので、半年もしないうちに再訪してしまいました。前回は冬＝カニの季節で、お店はどこも予約取れないし市場は歩いていても足元が見えないほどの大混雑でしたが、今回、5月のゴールデンウィークを1週間外して行ってみると、どこもそんなに混んでなくて、のんびり・ゆったりと食べて買って歩いて、マイペースで楽しめました。2日目と3日目は現地在住の友人が車で能登に案内してくれて、雄大な自然や温泉や海の幸を楽しむこともできました。まずは初日の金沢逍遥篇をご笑覧ください。

エリア 金沢(石川)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: タクシー JR特急 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

前回の金沢旅から半年も経たないうちの再訪なので、「大阪駅からサンダーバードに乗って写真撮って、金沢駅の鼓門で写真撮って…」と肩に力の入ったハイテンションもなく自然体の旅の始まりで、旅の1枚目の写真は、いきなり金沢の市場にある食堂から（笑）。
金沢の台所・近江町市場にある「近江町食堂」で、遅めの朝ごはんです。食べたいものが多すぎる金沢旅で、一食でも多く食べられるように、朝かなり早起きして、大阪駅7時40分発に頑張って乗り込み、金沢に10時25分着、その足で近江町市場へ駆けつけました。

近江町食堂 グルメ・レストラン

中途半端な時間なのでお店は空いていました。黒板には、美味しそうすぎる魅惑のメニューがずらり。

のどぐろ飯、ふぐの白子の天ぷら、ほっけの"いしる"焼き（”いしる”はこの地方名産の魚醤）、ガスエビの刺身、ゆでた毛ガニ…！！！メニューを見ているだけで悶絶です。

頭に血が上ったのを鎮めるためにも（？）、朝っぱらから、とりあえずビール。

かなり悩んだ挙句、やっぱり金沢1食目はお約束の「海の幸てんこ盛りの海鮮丼」にしました。あおさの味噌汁つきです。

市場内には、もっと "どどーん！" と丼から海鮮がはみ出した盛り付けの海鮮丼の店がたくさんありますが、こちらの上品な盛り付けは、本格派への期待が高まって、好感度大！そして…本当～～に美味しかったです。朝早起きして3時間近く電車に揺られた疲れも一瞬で吹き飛びました。（電車内でも何も食べずにコーヒーだけ飲んで我慢しました！）

お腹いっぱいになってほっとして、前回（12月に）来た時は大混雑すぎて買い物も写真撮影もまともにできなかったので、カニの季節でもなくゴールデンウィークも終わって混雑していない近江町市場を、のんびり・うきうきと歩きます。八村塁選手のお気に入りスナック菓子・ビーバーもたくさん売ってます（買いました）。

近江町市場 名所・史跡

前回来たときに居酒屋で食べた「どじょう」や「げんげ」「ガスエビ」などが市場で買い食いできるので、そそられましたが、さすがに海鮮丼食べたばかりで、お腹いっぱいで、見るだけで我慢。

名前も見た目もまずそうなのに、めっちゃ美味しいガスエビ！

のどぐろも、家族に送ろうと見て回ったのですが、売ってるお店が多すぎて、魚を見る目もなくて、どこがいいのかわからず、悩みながらぐるぐる。

値段も幅広くて、見た目では高いのと安いのの、何が違うのかよくわからず…

金沢出身の力士・炎鵬のカレーも売ってました。

カニの季節は終わったのかと思いきや、市場にはたくさん売ってました。（しかも安い！）

毛蟹も～。

「巻き鰤」という、納豆みたいなパッケージのブリがあちこちの店で売っていて、きっと美味しそうな予感はしたのですが、どうやって食べるのか、中身がどうなっているのかがよくわからず、スルー。

かまぼこみたいな練り物の店も多くて、こんなかわいい練り物も。

ずいぶん迷ってぐるぐる歩いた挙句、こちらの店で、のどぐろ干物や真鯛のたたきなど、いろいろとまとめて家族に送りました。

真鯛や鰆のたたき。鰆は、関西でいうサワラではなく、金沢ではカジキマグロのことをサワラというそうです（前回、金沢に来たときに教えてもらいました）。

「こんか漬」という珍味？も買ってみました。

九谷焼の箸置きのガチャガチャ！

今回はしっかりと、食べて・買って・見て・歩いて・写真撮って…近江町市場を満喫して、ぐったり疲れて、市場を出たところにある癒しのコーヒーの名店「東出珈琲店」に、前回につづいて2回連続で駆け込みました。

自家焙煎 東出珈琲店 グルメ・レストラン

朝ごはんを食べて少し時間が経って、少しお腹に余裕があったので、魅惑のビジュアルのプリンも食べてみました。

濃厚でほろ苦いカラメルが乗った、美味しい手づくりプリン。しっかり目のボディーで食べ応えありです（個人的にふるふるの液体っぽいプリンが好きではなく、こういうオーソドックスなプリンが好き）。

コーヒーもやっぱりとても美味しかったので、豆を買って帰りました。店内は、前回12月にはとても混んでいて並ぶ人もいて、飲み終わったら出なくちゃみたいな焦りもあったのですが、今回は地元の人ばかり（たぶん）で満席でもなく、ゆったりとコーヒーを飲んで休憩できました。混雑期を外して来るのもいいもんだなあ。

そうこうしているうちにホテルのチェックイン時刻（14時）になったので、荷物を置いて休憩も兼ねて、チェックイン。前回泊まって大満足だった金沢東急ホテルです。老舗の安心感で、スタッフの対応はきちんとしているし、何より部屋が静かで両隣や上下階の音が聞こえることがほとんどなく、場所も最高に便利だし、お気に入りです。

金沢東急ホテル 宿・ホテル

バスルーム。

休憩後、ホテル隣の「香林坊東急スクエア」2階にある「とり野菜みそ一人鍋専門店」に、鍋を食べに…ではなく（翌日のランチをここで食べると決めていたので）

とり野菜みそ1人鍋専門店 グルメ・レストラン

こちらで売っている、「とり野菜みそ」の4種類のフレイバー（プレーン、ごま、ごま坦々、ピリ辛）のうち関西で変えない3種類と、とり野菜みそラーメンを購入。翌日は車で能登に出かけるので、金沢土産はこの日のうちに買って、先に宅急便で送ってしまって荷物を減らす作戦です。
※緑っぽい不思議な照明は、この店が金沢工大のマーケティングを学ぶ学生さんのゼミが経営？していて、デジタルアートのプレゼンなどもする空間だからみたいです。

戦利品です。関西のスーパーでも「プレーン」は売っていますが、ピリ辛、坦々ごま、ごま、それにラーメンは見たことがありません。

その後、兼六園の方へとぶらぶら歩いていた途上、市役所前で見た、何やらお祭りの提灯。「お祭りかなー」と軽く、友人と話題にして写真1枚撮って通り過ぎてしまいましたが、6月に始まる「百万石まつり」の提灯タワーで、夜になるとライトアップされ、タワーに点灯されるのは3年ぶりだった（コロナ禍で、お祭り自体が3年ぶりだった？）と、後で知りました（夜の写真を撮りにいけばよかった！）。

前回来たときに、がっつり見学したので、今回は前を通っただけの、尾山神社。ステンドグラスが素敵です。

尾山神社 寺・神社・教会

21世紀美術館も、前回がっつり（有名なプールの作品含め）見たので、今回は前を通っただけ。小雨でしたが、雨でもきれい。

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

金沢在住の友人の強い勧めで「金城霊澤」というパワースポットを見に行く途上に通りがかった石浦神社。

石浦神社 寺・神社・教会

カラフルなドット柄のお守り。

神社のマスコット？犬のパッケージのお米が売ってました。

マスコット犬と記念撮影できるコーナー。

絵馬の小道とか、赤い鳥居の小道など、いろいろと見どころがありました。（若い女性ターゲットという感じの打ちだし方でした。そんな言い方、神社に対して失礼だけど…）

金城霊澤に向かう途上で見つけた雑貨屋さんというかお土産屋さんで売っていた、ハイジの九谷焼（上の2枚を買いました）。

少し道に迷いながら、金城霊澤のある金澤神社の入り口にたどり着きました。何だか寂れている…！？

金澤神社 寺・神社・教会

写真が下手で、何を撮っているかわかりにくいですが、山門？にいたお人形がマスク姿なのを撮ったつもり。

山門？の反対側にいたお人形も、マスクをしていました。

本殿？まで来たけど、どこに金城霊澤があるか、さっぱりわからず（案内板とか全くなく）、神社の人に聞いてみました。

「右手の鳥居の坂を下りてまっすぐ行ったところ」と教えてもらい、鳥居の坂を下る…

階段を下りて、来た道を見上げると、雨に濡れたツツジがきれい。

その先に、ひっそりと、何の案内板とかもなく、とてもひっそりと、ありました。金城霊澤。

ものすごく近づいて、中を見上げると、ようやく、ひっそりと「金城霊澤」と書いてある…！（さりげなさすぎ！）

写真の色を明るくしてみると、ようやく文字が読める感じ（右から読むんですよ！）。

この水が、金城霊澤です。金沢という地名の由来となった、パワースポットなんです。昔々、ある男がこの水で芋を洗ったら、砂金がざくざく出てきたという伝説があり、「金洗いの沢」→「金沢」という地名になったそうです。

金運アップのパワースポットなのだそうです。トレビの泉みたいにコインがたくさん投げ込まれています。

見上げると、さりげなく天井画までありました！

それにしても案内板も何もないし、さびれた感じの一画で、やぶ蚊が多いし、我々以外に誰も人の姿も見当たらなくて寂しいし、霊澤のとなりには遺跡みたいな怪しげな洞穴まで…せっかくのパワースポットだけど、雨も強くなってきたし、早々に引き上げました。

雨だし歩き疲れたし、朝も早かったし、気づけばお昼ご飯も食べていなくて、とりあえずホテルに戻る途中の和カフェに駆け込みました。

つぼみ グルメ・レストラン

わらびもちと加賀棒茶で一休み。お茶もお菓子も美味しくて、店内の雰囲気も素敵で、生き返りました。

上品なわらびもち、とても美味しかった。かき氷なんかも美味しそうでした。店内は女性で満席でした。21世紀美術館から歩いてすぐの場所です。おすすめ。

ホテルに戻って荷物を置いて休憩した後、予約していた晩御飯処へ。前回の金沢旅行では、ずーっと和食で石川の海の幸を堪能したので、今回は変化球でスペイン料理で海の幸を食べてみます。

スペイン料理 アロス グルメ・レストラン

とりあえずビール。この中途半端な量の、水滴したたらせた注ぎ方は、お店の人のこだわりみたいでした。「相棒」の右京さんが紅茶を注ぐときみたいな注ぎ方でした。

この日のおすすめメニュー。ジビエが…！

タパスとスープのメニュー。

パエリヤとデザートのメニュー。

魚料理と肉料理のメニュー。

とりあえずビールのアテに、イベリコ豚のチョリソ。

鱈と白子のピルピル。

パンが付いていますが、足りません。でも食べたいものが多すぎて、パンの追加でお腹いっぱいになるわけにはいかず、ピルピル多めでお酒で流し込んで食べるしかない。かなりニンニクが効いてオイリーで、翌日まで胃にもたれました（歳だから…）。そういえば、ガスエビのピルピルが食べたかったのですが、この日のメニューにはありませんでした。残念。

アンチョビとホワイトアスパラとトマトのサラダ。とても美味しい。

2杯目は微発砲の白ワイン。お店の人の説明によると「バスク地方の地酒」とのことで、コップ酒で豪快に。これも右京さん注ぎでした。

この日のお勧めというパエリアを、店の人の説明を聞いただけで軽い気持ちで「小」を頼んだら、こーんなすごいものが出てきました。上に載っているでっかいエビは、シータイガーという種類だそうです。パエリアというよりリゾットみたいなダシびたし状態。量も「小」なのにすごいボリューム。お腹いっぱいで、追加で何も食べられなくなりました（翌日昼頃まで友人ともども胃がもたれるほどのボリュームでした）。しかも帰り道、マスクの中がいつまでもエビ味でした。

朝早かったし老体よれよれでしたが、もう1軒、有名なバーだという「広坂ハイボール」へ。ホテルの近くなのに、方向感覚悪いから（友人ともども）うろうろと迷いまくり。

広坂ハイボール グルメ・レストラン

コースターをもらいました。

何はともあれハイボールを。

2杯目はウィスキー。イチローズモルトをロックでと頼んだのに、水割りがお勧めと言われて薄ーい水割りが出てきました。ロックが良かった…雰囲気のよさげなバーでしたが、オーセンティックという感じでもなく、マスターは常連さんの前につきっきりで呼ばないと相手してくれないし、友人は気に入っていましたが、私はちょっと落ち着かなかったです。突き出しみたいに出てくる燻製のナッツはとても美味しくて、友人は1000円ほど出して買って帰りました。
翌日は車で能登に遠出なので、2杯だけ飲んで、おとなしくホテルに戻って寝ました。