2022/04/22 - 2022/04/25
44位(同エリア246件中)
ひらしまさん
四国旅行記の最終回。本編は4日目午後から7日目までで、四国最南端の足摺岬から最西端の佐田岬、さらに松山を経てしまなみ海道を通って帰るまで。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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高知市から足摺岬まで150km。同じ高知県内ながら結構遠いが、時々見える青い海が目を楽しませてくれる。
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宿にはいるにはまだ早かったので、まず足摺岬の西に位置する臼碆(うすばえ)竜宮神社をめざした。
車が行き違えなさそうな細い道を進み、それらしいところに車を置いて下りていったが、それは灯台への道だった。左手遠くに赤い祠らしいものが見えるのであっちだろうということで撤退。 -
でも、この道から見えたゴツゴツした岸壁と青い海のダイナミックな景色もなかなかよかった。
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先ほど車をとめたところからほんの100mくらい先にちゃんとした駐車場とトイレがあり、そこから木々が生い茂る中を海に下りる道があった。
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とてもよく整備され歩きやすい階段を下りていくと、前方に海が開け、海の前に岩山がそそり立ち、頂上に赤い鳥居がのぞいている。
このありがたい雰囲気は、そうだ、モンサンミシェルだ。 -
四国のモンサンミシェルには四人のヒッピー風の若者と一匹の犬がくつろいでいた。海辺の鳥居とヒッピーは意外にしっくり馴染んでいた。
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足の故障を抱えながら2本の杖を頼りに慎重に下りてきた妻が、優しい若者たちが引き揚げるのと交代に鳥居にたどり着いた。
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竜宮神社の先にさらにのびる岬。
ここの地形は沈降したのではなく、隆起したものらしい。ラパピキ花崗岩という浸食に弱い岩であるため荒波に削られてこのような形状になったという。 -
巨大な岩に細かい浸食の造形がすごい。
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右手にはさっき間違えて行った灯台が見える。こちらの景色もいい。
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やはり、ちょっとほかにはないすごいところ、すなわちありがたいところに神社はつくられるんだなと納得。
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臼碆竜宮神社はすばらしい。道を整備してくださっているみなさん、ありがとうございます。
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4日目の宿は足摺岬の北にあるペンション・サライ。
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部屋からは太平洋が見える。
夕食の前にお風呂をどうぞと言われはいったが、なんと、湯船につかっていて海を眺められる。これはとても贅沢な気分だった。 -
楽しみにしていた夕食は期待通りのおいしさだった。
鯛のあんかけは骨までおいしく食べた。ボリュームたっぷりの舟盛りの中でも、時間指定で届けてもらうという貴重な鯖の刺身は、初めて食べてその甘さに驚いた。
同宿の女性たちは高知市から来ている常連さんで、ここは刺身の味が全然違うとおっしゃっていた。 -
締めの魚の炊き込みご飯はもう食べきれない。翌日のおいしいおにぎりになった。
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建物は古いそうだが、設備はどこも新しく快適。料理がおいしく、眺めがよく、設備は快適で、1人9400円。近かったら毎年通いたい宿。
高知県の旅行費補助キャンペーンも紹介してくれた。観光はもうずっと大変なのだ。元気な奥さんと料理上手な旦那さん、どうぞもう少し頑張っていただきたい。
翌朝、食堂からデッキ越しに海を見る。きょうの予報は曇りのち雨だ。 -
足摺岬灯台も曇り空と灰色の海ではさえない。外壁の一部が剥げたままというのも哀愁を誘う。土曜というのに観光客も少ない。
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白山洞門も晴れていればもっとよかったんだろうけど。
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雨が降り出したので上に戻って、洞門を見下ろす足湯につかる。ここは、足湯を使う前にまず足を洗ってからというなかなか清潔志向のちょっとめんどくさい施設だったけれど、階段上り下りで疲れた足にはなによりありがたかった。
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豊後水道の海岸美を楽しみながら、のはずが雨なので見るべき景色もなく、ひたすら北上200km。夕方、愛媛県佐田岬のえびすや旅館にはいる。
佐田岬は、四国から九州に向かって細長く突き出た半島。全長40kmもあり、その先端からは対岸の大分県関崎までのほうが近い。地図で見ていていったいどんなとこだろうと前から思っていた。
その先端の8kmほど手前、三崎漁港にえびすやはある。ただし、グーグルマップを信じてはいった狭い道は、旅館の玄関には通じるけれど、駐車場にはもう一本先の道からでないと行けないので要注意。 -
昔の立派な旅館がかなり古びているというところか。しかし、接客担当の娘さんの丁寧にしてきりっとした対応はなかなかのものだ。
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共用スペースの大きなスピーカーからジャズが流れているあたり、ひなびた漁村の宿とは思えない。
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トイレは別なのだが、新しくかつ風情がある。
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食事処は個室になっている。今夜の客は4組6人のようだ。
雲丹と海藻の入った茶碗蒸しが海の香り濃い。 -
大きなメバルの煮付けもおいしい。
この旅ではどこでも竹の子がでた。季節なんだな。 -
最後は焼きおむすびになめろうを乗せ、だし汁をかけたものが出た。この汁がうまい。
昨日のサライでもご飯に汁をかけ食べるよう勧められたが、漁師飯の文化なのかしらん。
今夜もごちそうを食べきれなかったのが残念。 -
6日目。佐田岬の灯台近くの展望台まで行き九州を見てこようという計画は、雨なのでナシ。ゆっくり朝寝のはずが、5時ごろ小鳥のさえずりがにぎやかで起こされてしまった。なかでも、ちょっとなまったうぐいすがずっと元気に鳴いていた。
この旅では、毎日のようにうぐいすを聞くことができた。竹の子といい、うぐいすといい、四国は海だけの国ではない。 -
朝ご飯では、はまちのカマのでかさとうまさに圧倒された。
後期高齢者とおっしゃる女将さんが「自慢しちゃいけないけどおいしくできたから」と運んでくれたお手製のいちごムースもおいしかった。 -
えびすや旅館も老夫婦と娘さんの家族経営。古い旅館をメンテナンスしつつ、うまい魚と笑顔で客を楽しませる。その仕事を楽しんでやってらっしゃる風なのが素敵だった。
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霧で見通しのきかない道を走り、道の駅キララで休憩。
さすが愛媛県、柑橘の種類の豊富なこと。「せとか」を買ってみたが、なるほどおいしかった。 -
「家系図」を見ても複雑すぎて頭にはいらない。
道の駅キララは子どもが遊べるような施設もある。道路を走るとメロディが聞こえる「メロディライン」もそうだけど、こういう金のかかるのはみんな原発マネーでつくったんだろうな。
伊方原発はこの半島の根本近くにある。もし事故が起きたら、この半島にいる人々は避難する手段がない。 -
昼過ぎ、道後温泉に着いた。四国といえば道後温泉。道後温泉本館は大規模修繕中だが営業は継続している。
ところが、女湯はすぐはいれるけど、男湯は2時間待ちだという。えぇ~~。
コロナで客は少ないと高をくくっていたが、収容人員も減らしているんだそうな。そりゃそうだ。考えが甘かった。予約を入れるべきだった。 -
そんな馬鹿な客のためにつくってくれてあったのが、本館を見下ろす足湯。
さすがに温泉の湯。足をつけているうちに体全体がポカポカしてきた。
松山城にも行くつもりだったが、雨だし、丸亀城も高知城も行ったからもういいかという気分で、3時を待って宿にはいり休憩。 -
夕食は、松山の中心から少し離れた住宅地にある料理店フェアラメゾンを予約していた。
にぎやかな前菜が楽しい。 -
正統派フランス料理。スズキはもう少しカリッと焼いたのが好き。
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デザートがどれもおいしく、満足して旅の最後の夕食を終えた。
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最終日。
松山で泊まったホテルたいよう農園二番町は、朝食がおいしいという口コミで選んだ。
期待通り野菜は豊富でハム類もおいしい。機能的にも十分で立地もよく、ワクチン接種済み特典の朝食付きで室料7000円じゃあ申し訳ないくらいだった。 -
この日は雨こそ降らないものの曇り。
霞んだしまなみ海道を渡ってお世話になったプリウスを岡山のバジェットに返し、担当のお嬢さんに生口島のレモンケーキをひとつ差し上げて、1週間1200kmのレンタカー旅を終えた。
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