2022/04/21 - 2022/04/22
122位(同エリア648件中)
ひらしまさん
正直に言うと、わたしはこの旅を計画するまで四国4県の位置関係を知らなかった。南に高知があるのはわかっていたが、北側は徳島、香川、愛媛と順序よく並んでいるのだとばかり思っていた。実際には、香川は北の方にちょこっとあるだけで、その南には徳島がぐぐっと広がって愛媛としっかりつながっているなんて知らなかったのだ。
旅の3日目・4日目は、その四国を横断する。瀬戸内海を望む香川県の丸亀から琴平、さらに山深い徳島県の祖谷を経て、高知県の伊野に泊まり、太平洋側の高知市に出て、その後足摺岬をめざしていく。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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3日目。朝、花鳥苑をオーナー夫人に見送られて車で発ち、丸亀城に着いた。
敷地内の駐車場から歩いてすぐの門は、大手門ではなく玄関先御門。藩主居館がここにあったそうだ。視線を上げれば天守も見える。 -
大手門をいったん外に出て振り返る。ここでも天守がかっこよくそびえている。実はこれは大手二の門。
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二の門の右側の櫓のようなのが大手一の門。攻めるのは大変そうだ。
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一の門を内側から見る。梁の太さがすごい。
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坂を登り、三の丸の下に来た。石垣が高い。
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石垣を堅固にする上で重要な隅は、長い石の長辺と短辺を交互に組み合わせる「算木積み」で積まれている。その隅の描く弧が美しい。
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楓の葉が石垣に映える。
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三の丸から飯野山方向を見渡す。香川の山は、泥んこ遊びでつくったようなかわいい形の山が多いなあ。
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目を北に転じれば、うっすらと瀬戸大橋も見える。
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二の丸から見上げる天守。このあたりから雨がぱらつきだした。
この丸亀城は、江戸時代初期に初代丸亀藩主で築城の名手と言われた山崎家治が築いたが、十数年後、孫の代には後継ぎが途絶え、山崎家は改易されてしまったという。あるじ滅びて城残るか。 -
帰りにうちわ工房で竹うちわ購入。そして、入場料代わりに4年前に崩落したという石垣の修復に寄付して、丸亀城を去り、琴平に向かった。
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四国といえば金毘羅さん。参道は人で賑わっていた。お昼を食べたスペイン料理店で、さすがに金毘羅さんは人気がありますねと言ったら修学旅行が多いんですよとのことで、確かにそうだった。
さて、我々は中学生ではないので雨で見晴らしもきかないのに785段の登りに懸命になる気はさらさらなく、もとより信心もないので、二十段ほど登ったところで左に抜け、金丸座に向かった。
案外地味な芝居小屋だなと思ったら、そうではなくて、琴平町公会堂と書かれていた。こんな立派な公会堂、見たことない。 -
こちらが旧金毘羅大芝居金丸座。芝居は休演でも小屋の見学はできると思って行ったのだけど、運悪くきょうまでは公開もお休みなんだそうでがっかり。
でも、外観だけでも華やかさは伝わってきた。それが山を背景にしているところが銀座の歌舞伎座もかなわない素敵なところだ。
芝居見物もついた金毘羅参りツアーに、昔の人はさぞかしあこがれたんだろうな。 -
徳島県にはいり、昨日も通った吉野川沿いの道を南下するが、きょうは雨で眺望はきかない。
大歩危を過ぎて左に折れ、祖谷のかずら橋に向かうと、これが結構な山道で、その上濃い霧に覆われる。トンネルを抜けて霧が晴れるまで、ハラハラし通しだった。 -
祖谷はやはり山奥だなと思いながら進んだのだが、ところが目的地に近づくにつれて建物がふえていき、秘境のイメージは吹き飛んだ。
広く整った駐車場に車を置き、坂を下りていくと橋が見えたが、どう見ても普通の橋じゃないか。かずら橋ってどこなんだと思いながらその橋を渡りだすと、藤の花の向こうに見えてきた。 -
これが祖谷のかずら橋か。
雨にけぶる祖谷川にひっそりとかかるかずら橋。いい風情だ。 -
橋の下には大きな岩の間に白波を立てる流れ、上には若葉の枝が両岸からのびている。
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そのうち観光客が現れたが、ずいぶん歩みがゆっくりだなあと思った。
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橋の上に行くから撮ってと言って先に行った妻も、もっと橋の中央まで行けと合図してもなかなか行かない。
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理由は行ってみてわかった。橋の床部分だけは幅5cmほどの木材だが、そのすき間の広いこと!
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しかも雨に濡れている。もし滑って足が横向きになったりしたらスポッと抜け落ちること間違いなし。片手は傘を差し、もう一方の手で手すりを伝うのだが、そのかずらの手すりがなかなかワイルドで握りにくいことこのうえない。
数メートル進んだわたしは、これでもう十分と理性的な判断を下し、勇気ある撤退を決意して振り向いたが、なんと運の悪いことか団体様のご到着で退路は断たれてしまっていた。あとは地獄の苦しみ……。 -
どうにか無事に渡りきって、雨の中、一路かんぽの宿伊野をめざす。
この旅ではカーナビの代わりにスマホのグーグルマップを使ってみたが、伊野に向かう途中で高速道路を全然使わないことに気がついた。これはたまたま設定がそうなっていたらしい。それから、かなり狭い道を平気で使いたがることもこの辺りでわかってきた。
かんぽの宿伊野は仁淀川を見下ろす高台にあり眺望がいい。明るいうちに露天風呂に入る。妻は普通の宿で普通のお風呂にはいれてほっとしたと言っていた。文化財の宿も面白かったと思うんだけどな。 -
ここには食事少なめの安いプランがあったのでそれを予約していたが、我々には十分だった。念のために追加した名物の焼き鯖寿司は結局半分以上残してしまい、申し訳なかった。
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4日目。起きた時には仁淀川は朝霧に覆われていたけれど次第に晴れてきた。
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高知城にやってきた。
ここも丸亀城と同じく追手門の上に天守が姿よく見える。 -
高知城の石垣は、丸亀城にくらべ野性的な感じがある。しかしこれは、技術が低いのではなく、石垣づくりの名手穴太衆が雨の多い高知に合わせて排水しやすいように野面積みで築いたものだそうな。
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三の丸の石垣には雨樋まである。雨樋があるのは全国でこの城だけだとか。高知ってそんなに雨が多いのか。昨日見た沈下橋も豪雨地域だからこそだもんな。
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校外学習の小学生たちと一緒に登っていく。
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全国に天守の残っている城は12あるが、さらに本丸御殿も残っている城はここ高知城だけだ。この座敷で山内容堂が天下国家を論じたのだろうか。
藩内抗争激しかりし頃には、左側の武者隠しに緊張が走る場面もあったことだろう。 -
天守最上階から高知市内をゆっくり眺めたあとは、四国最南端の足摺岬をめざす。
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