富士山周辺の湧水を訪ねて（ＧＷの合間は空いているか？）

2022/05/02 - 2022/05/03

３年振りに緊急事態もマン防も無いＧＷ。
世間では１０連休とか言っていますが、カレンダー的には前半３連休と後半３連休に分かれています。　では、学校もある５月２日はどの程度の混み具合か？　検証するつもりではありませんが、それぞれの３連休に出掛けたら道路の渋滞はミエミエですので、かねてから出掛けてみたいと思っていた忍野と静岡県側の柿田川へ湧水をテーマに出掛けることにします。　五月晴れを期待しましたが初日は後半崩れて雨まで降り出す始末。　翌朝は晴れて青空となりましたので、渋滞前の午前中に切り上げるためにも、朝食もとらずに動き出します。　結果的に道中はともかくも旅先では訪日客が居りませんので３年前以前のＧＷ観光地状況と比べればまだまだ「○」ですね。　　

エリア 忍野(山梨)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円

ＧＷ狭間の月曜日、富士山周辺に向けて出発します。
都内の道路は一般平日に比べて混雑はなく、早めに入れる首都高から。

天気予報は晴／雲なのですが、中央道に入ると雨粒が落ちてきます。
向かう先の空もどんよりしていて落胆気味

大月から富士五湖道路へ入り山中湖ＩＣで出ます。

忍野周辺に近づきますと巨大な工場が道の両側に。　世界的な工作機械メーカーですが、工場建屋の「黄色」は世界遺産に似合いませんよね。　コンビニチェーンでさえ看板の色彩に気を遣っている地域ですから。
（以前より黄色の面積が減っているようにも感じますが）

観光地周辺にしては目印も無い細い道をウロウロするうちに駐車場を見つけます。　「なるべく安い駐車場」と探しますが、どちらも￥３００。　協定料金のようですが　観光地の駐車場としては至って良心的で。

少し青空が出てきました。
遅咲きの八重桜。

地元に家々の間を縫って「忍野八海」を目指します。

観光地風の道に出ました。

忍野八海、案内図。
距離感がイマイチですが。

一番人混みの多いのがこのあたり。

「湧池」

池端に桜が残っています。

水車小屋

綺麗な流れです。
「濁池」って何処？

白い雲の辺りに富士山が見えるはずなんですけど・・

清流沿いに少し歩いて「お釜池」。
池それぞれに番号が付いていますが、目に付いた順番に訪れます。

お釜池の「池」部分は小さいものです。
深いくぼみの部分から湧き出ているのですが・・

それでも水量は結構なもので、川へとつながる水路の流れとなっています。

続いて「銚子池」

こちらは「お釜池」に比べると大きさでは勝りますが水量は少なめ。
プランクトンが多いのか藻が生えています。

続いて「菖蒲池」へ

菖蒲が生えているから「菖蒲池」ですかね？

人の多い処へ戻ります。

ここは「中池」

中央の「湧いている」部分へは土産物屋さんの中を通っていきます。
特に「有料」ということではありませんが御商売上のことですね。

この「中池」、忍野八海の地図をみても「八海」の中に数えられていません。
観光用に造成したとか？

しかし深さは一番深いようですし湧水量も一番多く感じられます。

冷たくて美味しい水ですが、この御時世では飲む方法に気を付けなければなりません。

おみやげ物屋さんの内部

地元にちなんだ物が多いですね。

コチラの飲み物も全て「富士山ＸＸ」「富士山△△」と、

岩魚の塩焼き。

水車小屋横の生け簀から網で直接納品です。

焼き上がり

水車は飾りではなく

蕎麦粉精製に使われています。

こちらはダンゴ屋さん

近くの住宅ですが茅葺きをそのまま使ってらっしゃいます。

新緑の中を山中湖方面に

湖畔の道へ。
風が出てきました。

ＧＷでもまだ寒いからか船遊びは始まっていません。
スワンは岸に上がったまま。

岸から立ち込んで釣りをする方。
何を狙っているのでしょう？

御殿場方面に向かいます。
向かう先の天気はまた良くなさそうです。

篭坂峠を下りて、須走にあるワサビ屋さん。

お店裏の沢は自前のワサビ畑です。

「ワサビ」「わさび漬け」「茎三杯酢漬け」など直売です。
コチラのわさび漬けは新鮮でワサビたっぷり。　これを知ると土産物店のパックワサビ漬けには手が出ません。

富士霊園に寄ってみます。

こちらは桜でも有名ですが、桜が終わるとツツジが見頃。
しかしあいにくの曇天から雨まで降り出してきました。

仕方なく、寄ろうとしていたもう一つの湧水ポイントは翌日にしてアウトレットで時間を潰して沼津の宿へ。
沼津の街も７時を過ぎると商店街もこのとおり。

「行きつけ」と言うほどではありませんが沼津で泊まったら「ＢＡＲ」へ出掛けます。

今日はいつもと違ってカクテルを頂きながら小一時間過ごさせて頂きました。

翌朝。
雨も上がって天気は上々のようです。
ホテルの朝食もありますが、待っていると出発が８時近くとなりかねませんのでパスして出発です。
ちなみにこの手のビジネスホテルは直前でもすんなり予約できましたので、「お出掛け」はまだ本調子には至っていないんでしょうか。

沼津駅

市街を抜けて三津浜の手前、淡島との間から富士山。
中腹に雲が掛かってしまっています。

更に南に降りて、長井崎から。
ところで「ラブライブ・サンシャイン」って御存知でしょうか？
アニメ作品ですが子供というよりもオッサン向けに受けている学園アニメらしいですが、その舞台がこの長井崎一帯。　そんなわけでこの辺りにはカメラを持った「聖地巡礼」の方が目に付きます。

伊豆長岡から三島へ戻り、柿田川湧水地へ。
正確には沼津と三島に挟まれた清水町です。

湧水地ですが国道を挟んだ反対側には大型商業施設が建ち並んでいます。

駐車場へ車を置き川辺へ降りていきます。

遊歩道が整備されています。

土管のような円形の囲いの底から湧き出ています。

清水となり

流れとなり

更に流れて

木々の間を抜け、

大きな流れに合流していきます。

この小さな流れが合流する川は、既に大きな流れとなっていますが地図で見ても国道の下からいきなり「柿田川」となっていますので湧水の量はハンパではありません。
その大元の湧水の様子は見られません。

柿田川は湧水ポイントから狩野川に合流するまでが１ｋｍ強と短いもの。

別の湧水ポイントです。
この円柱状のものはかつて紡績会社が取水用井戸として使っていた名残で、国道反対側の商業施設は紡績工場跡地に建てられています。

更に別の湧水ポイント。
青くなっている部分から湧いています。

公園内には（何故か）京都貴船神社の分社。

対岸へ行ってみますが、
対岸は公園として整備されておらず、沼津市水道局の取水所や民家で川端へのアクセスは出来ません。
ちなみに清水町に所在するこの湧水池での取水権は沼津市が持っているとのこと。　もちろん三島市や清水町の一部への給水も行われているようです。

それでも木々の間から

とにかく透明な流れです。

柿田川の紹介では川が富士山を背景に流れる写真がありますが、対岸を歩き回った限りでは許可無く立ち入れる場所からはアングル的に難しい様子でした。

公園へ戻ります。
この地には戦国時代、北条の城があったようです。

昭和初期に高野二三により製紙工場が建てられた際に住居としていた建物。

内部は豆腐などを提供する飲食店

蔵は観光案内所に

湧き水は汲んで持ち帰りも出来ますね

柿田川湧水の散策を終えて「新東名」を東京方面へ。
新御殿場までは昨年開通した区間。

新御殿場ＩＣで降りて

近くの水田地帯へ

ちょうど田植えが盛んな時期です。

綺麗に植えられた苗の水田に写る富士山です。
早朝、長井崎での雲と様子が変わりましたがまだ雲が掛かっています。

混まないうちに東京へ戻りますが、この機に新東名の新しい開通区間を試してみます。
２４６号の大井松田で東名に乗らず、そのまま少し秦野方面に走ると「新秦野」の入り口があります。

どのみち、伊勢原か海老名で東名と合流するのですが・・
短い区間ですが伊勢原ＪＣＴまでほとんど走っている車もなく独占状態です。

と思ったのもつかの間、海老名からはいつもの渋滞でした。
ＧＷでも場所と時間を選べば案外動けるものですね。
富士山の伏流による湧水と清水の流れに心が洗われた２日間でした。

この旅行記へのコメント （2）

• アルカロイド ダリルさん 2022/05/18 10:56:00

  柿田川って短いんですね？

  
  Kちゃんさんこんにちわ！
  訪問、イイね、ありがとうございます
  
  昔、久米宏さんがニュースステーションの司会をしていた時代、柿田川を特集されてたのを覚えてました！当時は東北に住んでいたので、行けないし～キレイな水は地元にあるし～と、わりと無関心でした
  
  湧いている所は青くて神秘的なんですね？たくさんの湧水池があちこちにあり、みんな趣きがありステキな場所ですね？霊的な美しさです
  
  学生時代、昔の東京の水はまずくて、肌荒れするくらい塩素が入っていて、住みたくない場所でしたので、都会の方には憧れる湧水地なんだろうなぁ～ってTVを見てました
  
  今回のKちゃんさんの撮影したキレイな水をぼ～っと見てると、なんか心が穏やかに鎮まりました！キレイな写真をありがとうございました
  
  ストレス解消には水と緑が必要だなと思ったダリル
  
  

  Kちゃんさん からの返信 2022/05/19 10:41:34

  Re: 柿田川って短いんですね？

  お立ち寄り頂いたうえにコメントまで頂戴しありがとう御座います。
  御殿場／富士山周辺は所用で出掛けるついでに立ち寄るのが常でしたが、久しぶりに「観光」目的で出掛けました。　初日も天気に恵まれると良かったのですが、あいにくの曇天／雨。　それでも翌日に富士山を拝むことが出来ました。　昔の柿田川はこんなに観光地／公園化されることなく、もっと自然だったと思います。　水の風景にはやはり青空と太陽が欠かせません。