2022/05/02 - 2022/05/04
47位(同エリア340件中)
つよしさん
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2022/05/02
2022/05/04
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5月2日から2泊で知床半島の羅臼へ。空路は羽田~中標津のANA。宿は民宿鷲の宿。シマフクロウに会いに行きます。復路は中標津で時間があるので、以前から気になっていた緑ヶ丘森林公園を散策します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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◆旅程
▽5月2日(月) 1日目 夜勤明け
[航空] 羽田 1225 - 1405 中標津 ANA377
[バス] 中標津BT 1550 - 1720 羅臼 阿寒バス
[宿泊] 鷲の宿
▽5月3日(火) 2日目(祝)
[宿泊] 鷲の宿
▽5月4日(水) 3日目(祝)
[バス] 羅臼 0710 - 0840 中標津BT 阿寒バス
[撮影] 中標津町緑ヶ丘森林公園
[航空] 中標津 1450 - 1645 羽田 ANA378 -
◆旅行本編
▽5月2日(月) 1日目
この日搭乗する中標津行きANA377便の羽田出発時刻は12時25分。仕事は夜勤明けでしたが、一旦帰宅してシャワーを浴びてから京急・横浜駅へ。羽田行きのエアポート急行に乗車します。横浜駅 駅
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羽田空港第2ターミナルに到着。
羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
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保安検査を終えたら、ANAラウンジで時間調整。
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この日の中標津行きANA377便はサテライトからの出発。
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既にグループ5の搭乗が始まっていたので、48番ゲートをくぐろうとすると…。係員から「只今、機材整備が必要との連絡が入りました。搭乗を一時ストップしますので、近くのお席でお待ちください」との案内がありました。
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暫く待っていると「整備に長時間を要するため、機材を変更します。これに伴い出発ゲートを同じサテライト内の46番へ変更いたします。新しい出発時刻は45分遅れの13時10分です」との案内が…。
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この旅は往復ともプレミアムクラスを予約していたので、12時25時発の往路便は機内サービスでお昼を済ませる予定でした。しかしながら出発は遅れるし、お腹も空いていたので、ANAフェスタで食べ物を調達することにしました。
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ラウンジが利用できる上級会員とプレミアムクラス搭乗者は、サテライトにはラウンジが無いため、サテライト内のANAフェスタで1000円までの買い物が無料となります。清算時にラウンジ利用ができることが分かる搭乗券などを提示します。言わずもがな、本館ラウンジとサテライトANAフェスタのW利用も可能です。
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食事をしながら、45分程度の遅延であれば、羅臼行きのバスに余裕で乗り継げることを確認。食事を終え、ほろ酔い気分で搭乗開始を待っていると…。「大変申し訳ありません。変更後の機材にも整備が必要なことが判明しました。再度出発ゲートを変更いたします。新しい出発ゲートは本館60番です。係員がご案内するまで46番ゲート付近でお待ちください。新しい出発時刻は13時40分、中標津空港到着予定時刻は15時20分です」との案内がありました。
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何なに、中標津空港到着が15時20分ってことは―。中標津バスターミナルから羅臼へ向かうバスは15時50分出発なので、空港~バスターミナルの移動を含めた乗り継ぎ時間は30分。空港~バスターミナルは当初根室行きのバスを利用する予定だったけど、バスは出発時刻が読めないのでタクシー移動に切り替えるしかなさそう。タクシーでの移動時間は10分弱ながら、乗り継ぎは結構ギリギリかも、と少し焦りながら3度目のゲートでようやく搭乗します。
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それにしても、プレミアムクラスにしておいて良かった。中標津到着後は最初に降りられるのため時間が節約できるし、空港で待ってるタクシーが少なくても、乗れないことはないだろうし…。
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そうそう、搭乗ゲートをくぐると、遅延に伴うお詫びとして1000円が配布されました。でも、中標津空港~バスターミナルのタクシー代をすべて賄うことはできませんでした。
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2度変更された出発時刻。今回は遅れた時刻通りの出発でした。
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そして、滑走路の順番待ちもなく無事離陸。あまり余裕はありませんが、計画通り羅臼行きのバスに乗れそうなので、一安心です。
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安定飛行に入ると、お待ちかねの昼食です。うーん、美味しそう。
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飲み物は、芋焼酎。
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遅れた到着時刻通りに中標津空港に到着。
中標津空港 (根室中標津空港) 空港
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先頭で降機してタクシー乗り場へ移動すると―。なんと、タクシーが1台も待っていませんでした。仕方ないので、案内板に書かれているタクシー会社へ電話して、空港まで来てもらうよう手配しました。
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そして中標津バスターミナルへ移動。釧路発羅臼行きのバスに無事間に合いました。
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17時20分ごろ、羅臼市街の富士見町バス停で下車。タクシーで民宿鷲の宿へ向かおうと、羅臼ハイヤーへ向かうと―。コロナのまん防が明けても時短営業が続いており、この日は16時で営業を終えていました。ゴールデンウィーク真っ只中なのに、想定外の事態!
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一方、タクシー会社の扉に気になるものが目に入りました―。「知床を世界自然遺産に」のステッカーです。知床の世界自然遺産登録決定は2005年7月。ということは17年以上前のステッカーのようです。
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富士見町バス停から30分弱歩いて「民宿 鷲の宿」に到着。こちらは本館で宿泊用の部屋は7部屋(1階5部屋、2階2部屋)あります。ただし、ニジマスを泳がせているチトライ川の給餌池が見えない1階山側の2部屋は通常使っていません。また、ここから知床岬側へ10分程歩いた所に別館がありますが、不便なのでお薦めしません。どちらも浴室(本館は浴槽付き、別館はシャワーのみ)、トイレは共用です。
民宿 鷲の宿 宿・ホテル
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フクロウは夜行性。この日の日没は18時22分。翌日の日の出は4時9分です。天候や雲の厚さにもよりますが、日没後30分から日の出前30分の間が、シマフクロウが給餌池にやって来る時間帯となります。
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この日の夕食。キンキの煮付けが脂がのっていて、美味しかった。
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陶板焼きは豚ロースと玉ねぎ、ピーマン、人参、シイタケ、エノキ。
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鷲の宿の給餌池にやって来るシマフクロウは、チトライ川の上流に住む"つがい"とその幼鳥です。
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幼鳥は4月下旬から5月上旬にかけて孵化します。母鳥は卵を産んでから、幼鳥がある程度大きくなるまでは、巣に留まり卵とヒナを温め続けますから、3月下旬から5月中旬に給餌池にやって来るのは父鳥のみです。父鳥は給餌池に来るとまず自分が食べて、その後は母鳥・幼鳥のためにニジマスを捕獲し、巣に持ち帰ります。
※写真は父鳥(2021年11月撮影) -
5月中旬以降になると幼鳥に羽毛がしっかり付くため、母鳥が幼鳥を常時温めなくてもよくなります。そうなると、父鳥と母鳥の両方が給餌池にやって来るようになります。自らも餌を食べますが、幼鳥のために餌を持ち帰る様子が観察できます。
※写真は母鳥(2021年11月撮影) -
幼鳥が給餌池に姿を表すのは9月です。その後、餌の狩り方を親から教わり、2月ごろ親の縄張りから追い出されます。
※写真は幼鳥(2021年11月撮影) -
したがって、親鳥と幼鳥が給餌池で観察できるのは、9月~2月上旬です。とにかくシマフクロウを回数多く見たい、という方にはこの時期をお薦めします。
※父母のツーショット。左が父(足環あり)、右が母(足環なし)。写真は2021年9月撮影 -
餌を嘴に咥えて巣に飛び戻る親鳥を正面から撮影されたい方は、マイクロバスの観察小屋を利用すると良いです。理由はシマフクロウの巣が川の上流にあるため、その方向に飛び立つ事が多いのです(別方向に飛ぶこともあります)。
※図面は宿の公式サイトより拝借。マイクロバスは上の図面では、川の上流側に描かれた深緑色の「観察小屋」です。 -
留意点としては、マイクロバスと給餌池の間にはチトライ川の向こう岸から低く幹を伸ばした木がありますので、葉を付ける季節はシマフクロウの姿とかぶる可能性があります。
※写真は民宿本館から撮影した父鳥(2021年11月撮影) -
カメラの設定方法は公式サイト↓を御覧ください。
http://fishowl-observatory.org/information1.html
(注)同サイトでは使用レンズとしてフルサイズ換算450~500mm程度を推奨していますが、この焦点距離は観察小屋から撮影する場合です。民宿本館の部屋からですとフルサイズ換算200~300mmをお薦めします。民宿本館の部屋から400mm以上のレンズを使うと、シマフクロウが翼を広げた際に翼の先がフレームの外へはみ出してしまいます。
※写真は民宿本館から撮影した父鳥(2021年11月撮影) -
この日の夜は、父鳥が17時15時ごろと翌未明3時15分ごろの合計2回やって来ました。
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シマフクロウが給餌池にやって来る確率が高いのは日没後30分から2、3時間と日の出前30分から遡って2、3時間です。それ以外の時間にやって来ることもありますが、先程の時間ほど確率は高くありません。
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そのため私は日没後30分後から21時ごろまでと、翌未明2時から日の出前30分を基本的な撮影時間としています。21時から2時までは仮眠していますが、トイレか何かで目覚めた時は少し観察することもあります。
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21時50分ごろ、給餌池にキツネが現れました(この日は寝付きが悪く、いつもより遅くまで起きていました)。給餌池のニジマスを狙っています。ただ、水の中の魚を捕まえるのは苦手なのか、1匹も捕まえることなく、山に帰っていきました。
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ところで、このキツネ。どこか違っていると思いませんか?! キタキツネにしては背中が黒いし、全身が黒っぽいジュウジキツネにしては黒いのは背中ぐらいだし―。ということで、キタキツネとジュウジキツネの交雑種ではないかと推測しています。
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▽5月3日(火) 2日目
7時から朝食。7時より早い出発の場合は、朝食無しとなり宿泊費が1000円引きとなります。バス利用者は阿寒バス羅臼営業所まで無料送迎してくれますので、早めにご相談を。 -
このところずっと睡眠不足だったので、日中はどこへも出かけず、部屋で昼寝。給餌池の清掃や石の積み直しをする様子をぼんやり眺めていました。
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2泊目の夕食。多分、鷲の宿では1番の常連さんだと思うKさんと同じテーブルでした。
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Kさんとは、シマフクロウの幼鳥が給餌池にやって来る時期とか、モモンガ、クマゲラなの話などで盛り上がり、とても楽しい時間でした。
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この夜のシマフクロウは、19時20分、0時30分、4時10分、4時30分の合計4回の飛来でした。4時10分は父鳥が餌を持ち帰らなかったので、どうしたんだろうと思っていたら…。少しすると、キツネが給餌池に現れました。父鳥はキツネが近くにいることに気付き、慌てて巣に戻ったのでしょうね。そして、キツネが居なくなった4時30分、父鳥が給餌池に飛来。ニジマスを捕獲して、巣に持ち帰ったのでした。
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0時30分は寝ている時間帯ですが、トイレで目が覚めたので用を済ませて部屋に戻ると、シマフクロウがやって来ていたのでした。
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この時期は父鳥しか給餌池にやって来ないので、シマフクロウのツーショット、スリーショットは狙えません。
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そうした写真を撮りたい方は、すでに書いていますが親鳥が幼鳥に餌の採り方を教える9月以降が狙い目です。ただし、翌年2月になると幼鳥は親の縄張りから追い出されます。その訳は、シマフクロウは1つの川に1組の"つがい"のみ住む習性があるためです。
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この夜、チトライ川にやって来たエゾシカ。
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明け方にやって来たキツネ。ただし、給餌池のニジマスを捕まえることはできませんでした。
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▽5月4日(水) 3日目
清算は前夜のうちに済ませてあるので、朝食前に宿を出発。富士見町のセイコーマートで朝ごはん用のサンドイッチやおにぎりを購入して、阿寒バス羅臼営業所へやって来ました。 -
その後は、バスに揺られて中標津バスターミナルまで、うとうと。バスターミナルから中標津空港に向かう途中にある、中標津町緑ヶ丘森林公園までは、約40分かけて徒歩移動。
中標津町緑ヶ丘森林公園 キャンプ場 キャンプ場
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案内地図の写真を撮っていると、白っぽい鳥が目に入りました。
中標津町緑ヶ丘森林公園 キャンプ場 キャンプ場
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白っぽい鳥は、北海道にしか住んでいないシマエナガでした。2羽で行動していたので恐らく"つがい"でしょうね。中標津町緑ヶ丘森林公園は初訪問なので、深追いはせず、他のエリアへ移動しました。
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桜が植えられているエリア。
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咲き始めの木がちらほらありました。5日から7日後ぐらいが見ごろ~満開でしょうか(北海道は咲き始めから満開までの期間が本州に比べて短いとか)。
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ヒガラ 1/2
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ヒガラ 2/2
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●中標津町の緑ヶ丘公園紹介サイト
https://www.nakashibetsu.jp/shisetsu_koutsu/shisetsu/kankou_kouen/midorigaoka_shirinpark/
(注)キャンプ場は5月1日~10月31日オープン。宿泊施設利用は当日15時~翌日11時。1日の利用料は、4人用ロッジが2200円。寝袋は1個550円など。
※写真の建物は野鳥観察小屋 -
緑ヶ丘森林公園内にある野鳥観察センター。
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建物内の様子。
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根室振興局管内にある自治体は根室市、別海町、中標津町、標津町、羅臼町の1市4町と多くありません。ところが、この5つの自治体で観測できる野鳥の数は約3000種。日本全体で観察できる野鳥の数は約5000種ですから、根室エリアだけで日本で観察できる野鳥の60%をカバーしています。まさに、ここは、野鳥の楽園です。
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その中でも1番の野鳥スポットは、風連湖の春国岱(しゅんくにたい)です。※写真は2021年9月撮影
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その春国岱ですが、一部の木道が破損したため、2021年2月よりキタキツネコース、アカエゾマツコースは通行止めが続いています。一方、破損木道は2022年7月の運用再開を目指して修繕工事が行われるそうですので、再開されたらぜひ訪問しなければ!
※写真は2021年9月撮影 -
野鳥観察センターを出た後は、ゆめの森公園を経て中標津空港へ徒歩移動。※黄色い花は、春の湿地に咲くエゾノリュウキンカ
道立ゆめの森公園 公園・植物園
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中標津空港に到着。
中標津空港 (根室中標津空港) 空港
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丁度お昼だったので、空港2階のレストランでエネルギーチャージ。
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注文はネギトロ帆立丼。帆立も叩いてネギトロとミックスされていました。注文前のイメージと異なっていましたが、味はまずまずでした。
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食事を終えたら、保安検査を抜けてゲートへ移動。往路の羽田では2度機材変更がありましたが、復路は何事もなく定刻の出発でした。
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この日のプレミアムシートの食事。
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食後は少し眠ったようで、気が付いたら東京タワーが見えました。
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上空から眺めるレインボーブリッジ。
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羽田には定刻の到着。
羽田空港(東京国際空港) 空港
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京急に乗って帰路に就きます。
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以上でこの旅行記を閉じさせていただきます。
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