2022/03/26 - 2022/03/28
26位(同エリア108件中)
夢道乗光さん
この旅行記のスケジュール
2022/03/27
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釜石9:03発⇒三陸鉄道⇒宮古10:25着
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宮古10:40発⇒三陸鉄道⇒新田老11:00着
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新田老駅⇒震災遺構たろう観光ホテル⇒三王岩⇒道の駅たろう⇒善食屋食堂⇒新田老駅
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新田老14:15発⇒三陸鉄道⇒田野畑14:41着
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田野畑駅⇒(乗合タクシー)⇒北山形を観光⇒(乗合タクシー)⇒田野畑駅
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田野畑17:22発⇒三陸鉄道⇒野田玉川17:51着⇒国民宿舎えぼし荘
2022/03/28
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国民宿舎えぼし荘⇒野田玉川駅9:06発⇒三陸鉄道⇒久慈9:28着
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この旅行記スケジュールを元に
いつもは一人か友人と旅することが多いのですが、今回は娘と孫2人と4人で47都道府県中、北海道の次に広~い岩手県を2泊3日で旅をしました。
娘は育児休暇が終わり、4月から復職すると遠方への旅は容易にはできなくなり、孫は小学校に入学すると「こども」の乗車券が必要になるので無料で乗車できる内に行こうと計画しました。
ところが3月16日に福島県沖でマグニチュード7.3の大きな地震が発生し、東北新幹線が脱線し、余震も発生するなど東北地方の鉄道は混乱していたので、一時は旅行を中止しようかと思いましたが、行かないと行けるチャンスを逃してしまうと思い、運を天に任せて旅立ちました。
一番の目標は三陸鉄道に乗る事。大きな地震がまた発生したら三陸海岸は津波の被害に遭うかもしれない1歳と6歳児を道ずれにした命懸けの旅でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス レンタカー JALグループ JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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宿泊した陸中海岸グランドホテルから徒歩でベビーカーを押しながら釜石駅を目指します。
東日本大震災から苦難を乗り越えての復興ぶりを感じます。 -
大渡川にS字を描いて架かる赤いトラス橋の大渡川橋梁が魅力的。
この橋をSLが走って来たら素晴らしいと空想。 -
三陸鉄道と赤い橋が魅力的
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津波避難場所の看板が至る所で目につき、津波に備えよく整備されています。
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SLの音が突然聞こえてきました。
SLのC58 239が単独でバック運転して来てビックリ!
『C58 239』は盛岡市にある岩手県営運動公園内の交通公園で静態保存されていたC58形蒸気機関車 を動態復元させたSLとの事でした。 -
東日本大震災後、建て替えられたJR釜石駅
釜石駅 駅
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三陸鉄道・釜石駅のモニュメント
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釜石から宮古までは通常切符(1,540円)を購入
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宮古から利用したのが『きたいわて ぐるっとパス』
列車とバスを乗り継いで岩手県をぐるっと巡れる周遊パス(大人5,200円)です。
3日間有効。
左回りで宮古⇒久慈は三陸鉄道、久慈⇒二戸はJRバス東北、二戸⇒盛岡はIGRいわて銀河鉄道を利用しました。
『きたいわて ぐるっとパス』のアプリをインストールしてスマホで購入したら半額の2,600円で利用できました。
*普通に窓口で乗車券を購入すると合計で5,460円になり2,860円も得になりました。
(宮古~久慈1,890円+久慈~二戸1,570円+二戸~盛岡2,000円=5,460円)
切符を窓口で買わなくてもスマホの画面を降車時に見せるだけでOKでとても便利。
https://ticket.jorudan.co.jp/kitaiwate/ja/ -
三陸鉄道の釜石駅の改札口からホームに上がると向かい側の釜石線のホームには煙を吐いて『C58 239』が待機していました。
まさか釜石でSLに会えるとは思っていませんでした。 -
4月9日から運行されるSL銀河の試運転でしたが、孫に煙を吐いている本物のSLを運よく見せる事ができてラッキーでした。
SL銀河はキハ141系の老朽化を理由に2023年春限りで運行終了する予定らしい。 -
国鉄時代の時刻表に掲載の東北地方の地図
三陸海岸の田老~久慈間は鉄道はなくバス路線でした。 -
盛~久慈の三陸海岸沿岸部108kmを縦貫する三陸鉄道の路線図。
東日本大震災により駅舎や線路に壊滅的な被害を受け、懸命な復旧により苦難を乗り越えて、2019年3月23日に運行開始されました。 -
復活を遂げた三陸鉄道に乗車して少しでも応援しようと思い、今回の旅を決意。
釜石~宮古と北リアス線の宮古~久慈間をこれから乗車し、復興ぶりを見学しながら三陸海岸を北上して行きます。
今回は釜石~盛を乗車する時間がなく残念でした。 -
三陸鉄道自社発注の車両はすべて36形(さんりくがた)と名付けられています。
三陸鉄道の車両で初めて乗車したのは36-713。
2018年 新潟トランシス製造。 -
2018年に新潟トランシスで製造した車両。
*三陸鉄道の車両を調べてみました
36-100形
36-200形
36-1100形
36-1200形
36-2100形(お座敷・こたつ列車「さんりくしおかぜ」)
36-600形(宝くじ号、「さんりくしおさい」)
36-700形36-Z1形(新お座敷車両「さんりくはまかぜ」)
36-R3形(新レトロ車両)
<三陸鉄道のHP>
https://www.sanrikutetsudou.com -
両石駅付近の車窓風景。
津波で被災した後に一帯が建て替えられ真新しい家ばかりで異様な感じ。 -
昨日は釜石線の先頭からの車窓風景がすっかり気に入り、三陸鉄道でもこの場所でないと1歳の孫は泣き出す始末。
いつの間にかこの場所が孫の特等席になりました。 -
津波のあと整地されて復興が感じられる車窓風景。
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車窓風景を見ていると「津波到達の地」の碑が色々な所で立っており津波の痕跡を感じます。
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木目の床と明るい色調のボックスシート
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車椅子対応の綺麗で広々としたトイレ
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座席は明るくゆったりしたクロスシート
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トイレの壁面にはポケモンのイラスト
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岩手県と(株)ポケモンの協力により、「岩手応援ポケモンイシツブテ」を中心とした、いわタイプポケモンをラッピングした列車を2019年6月17日より運行していましたが、期間満了により2022年3月31日(木)で終了しました。
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釜石駅から走って来た2両連結を宮古駅で切り離し、宮古から久慈は1両で運行。
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三陸鉄道はラッピング列車がいっぱいで1両1両に違いがあり見ていて楽しい。
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JR山田線と三陸鉄道との乗り継ぎ駅の宮古駅
宮古駅 駅
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北リアス線で宮古から久慈へ北上します。
震災復興を感じさせる真新しい一直線の線路 -
熊出没注意!駅前には線路と並行して清流が流れる秘境駅。
単式ホーム1面1線の無人駅の佐羽根駅では熊と猿がお出迎え佐羽根駅 駅
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釜石から乗って来た36-700形(36-713)を新田老駅で下車。
新田老駅は2020年5月18日にリアス線41番目の駅として開業しました。 -
宮古市の田老総合事務所新庁舎と一体となっている駅舎がユニーク。
当庁舎の3階部に駅ホームがある新田老駅。新田老駅 駅
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新田老駅から歩いて「道の駅たろう」やジオサイト「震災遺構たろう観光ホテル」へ。
震災遺構の「たろう観光ホテル」を目指して歩きます。 -
新田老駅から徒歩10分位で津波遺構「たろう観光ホテル」に到着
震災遺構 たろう観光ホテル 名所・史跡
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2階まで浸水した痕跡が生々しい。
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東日本大震災前から東南へ2.18m移動し、0.31m地盤沈下したことを示す標識と地面の亀裂。
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津波遺構「たろう観光ホテル」前に建設された防潮堤
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防潮堤の階段を登っていきます。
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防潮堤から眺める入り組んだ海岸。
こんなに入り組んでいれば津波は止まると思いきや増幅して高い津波となったらしい。 -
防潮堤から見た「たろう観光ホテル」
壊滅的な被害に遭った様子が窺われます。 -
三王岩を見るためにこんな急坂をベビーカーを押してトボトボと登って行くのは私達以外はいませんでした。
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かつては陸中海岸国立公園と呼ばれていましたが、東日本大震災後は三陸復興国立公園という名称に。
三陸復興国立公園にある数多い奇岩景観の中にあって最も圧巻と言われる三王岩。高さ50mの男岩の左側に23mの女岩、右側に太鼓岩(17m)が寄り添い壮観!三王岩 自然・景勝地
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道の駅たろうの展示室に掲示されている津波の第一波が田老の町を襲う瞬間の写真。
このあと数分で田老の町は壊滅状態に。 -
道の駅たろうので一番人気の善助屋食堂でランチ。
善助屋食堂 グルメ・レストラン
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どんこ唐揚げ丼と若芽ラーメンのセット(1,250円)
「どんこ」は鮟鱇に似た魚で本名えぞいかアイナメ -
3月末でも残雪も残っている道の駅たろう。
広々とした敷地で壊滅状態となった跡地に建設されたようです。 -
新田老駅に戻り再び三陸鉄道に乗車
新田老駅 駅
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2,446mの摂待トンネルを抜けると斜張橋の小本川橋梁が見えてきました。
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この辺りは鵜の巣断崖が続く険しい山間に三陸鉄道のトンネルが掘られており、途中で突然海岸が見えたりします。
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切り立った岩が高山を連想させることから『海のアルプス』と言われる北山崎へ行くために田野畑駅で下車。
田野畑駅 駅
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連続ドラマ「あまちゃん」では主人公の親友ユイが登校する最寄り駅「畑野駅」として登場。
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雪があちこちに残る田野畑駅前の風景
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田野畑では三陸鉄道にの時刻表に合わせて運行されている観光乗合タクシーを利用し、海のアルプスと言われる北山崎に向かいました。
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乗合いと言っても私達だけですが、バスがなくても主要観光地に乗合いで行けて、観光が終わった頃にまた迎えに来てくれて、三陸の人情を感じる観光乗合タクシーでした。
往復の乗合いタクシー料金4,000円(大人1,600円×2,小児800円×1) -
サッパ船に乗って北山崎巡りをしようと計画していましたが、海が荒れていて運航中止のため歩いて北山崎を観光しました。
サッパ船とは陸中海岸の漁師が使用している磯舟です。
クマ出没注意の看板もあり心配しながら3ヶ所の展望台から北山崎を眺めました。 -
勾配の険しい坂道や階段を歩き辿り着いた展望台から眺めた『海のアルプス』とも呼ばれる絶景。
リアス式海岸にそそり立つ断崖が連なる景観は圧巻です。
今までに訪れた日本の絶景の中では日本一の海岸美!!! -
久慈から田老の間は海岸線が険しく国鉄時代でも線路が繋がっていませんでした。
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北山崎には第1から第3まで3つの展望台があり、突端の第2展望台に行くには登山道のような険しい階段が続き、1歳の孫を連れての歩行は大変でしたが、絶景が眺められて満足でした。
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一緒に旅をしているうちに1歳の孫は段々しっかりしてきて成長ぶりが窺われました。
まさに『可愛い子には旅をさせよ』ですね。 -
次に乗車した36-100形。
三陸鉄道の青、赤、白のシンボルカラー。
青→「三陸の海」・赤→「鉄道に対する情熱」・白→「誠実」を表しています。 -
36-100形は1984(昭和59)年の三陸鉄道に開業時に導入された車両です。
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赤い第2普代川橋梁
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堀内~野田玉川の車窓から野田港方面を望む
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2泊目の宿・国民宿舎えぼし荘へ行くために野田玉川駅で下車。
オーシャンビューの眺めが良い駅ホーム。
元日には野田玉川駅のホームから太平洋から初日の出を拝める「初日の出列車」が運行されるらしい。
到着時間に合わせて国民宿舎から迎えの車が来てくれました。野田玉川駅 駅
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国民宿舎えぼし荘に到着。
国民宿舎えぼし荘 宿・ホテル
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一風呂浴びてからお楽しみの夕食、
三陸海岸の海の幸がいっぱいです
<献立>
座付:野田村産葡萄ワイン炭酸割
光付:松前漬け
造り:北三陸の魚介盛り合わせ(野田産帆立、鯛、鮃昆舎)
焼魚:地場産勘八照焼き
蒸し物:茶わん蒸し
煮物:地場産ナメタ、鰈の煮付け、
揚物:海老・椎茸・南瓜、蕗の唐
留肴:蛍鳥賊
食事:帆立釜飯
椀:周利貝、ふのり
香の物:白菜浅漬け
デザート:せとか、苺 -
食堂では飲み足らなかったので部屋で海のパイナップルとも呼ばれるホヤを酒の肴に地酒を飲みました。
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翌朝は素晴らしい夜明け
国民宿舎えぼし荘 宿・ホテル
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カメラの色調を調整して撮った日の出の瞬間
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朝食はバイキング形式で自由に盛り付け栄養補給。
朝食が終わり、チェックアウト。
3月16日の地震の影響でエレベーターが使えず、1階から3階への昇り降りは階段でしたが、良い運動になりました。
再び国民宿舎の車で野田玉川駅まで送ってもらいました。 -
野田玉川駅にレトロ車両が走ってきました。
外観は茶色地に金色帯とダブルルーフのベンチレータが特徴的。
今からこれに乗ります。野田玉川駅 駅
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ボックス席には大き目なテーブルがあり、ゴージャスな雰囲気です。
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木目調の壁と床、シャンデリアと壁灯の照明は大正ロマンが漂うレトロ調の内装です。
カラオケ装置も完備し、BOSEのスピーカーも設置され団体列車としても運用されているようです。 -
新潟トランシスで製造された36-R1
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野田玉川駅から20分程で久慈駅に到着。
隣りのホームには八戸線の車両が停車。久慈駅 駅
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野田玉川から乗って来たレトロ列車(宝くじ号)と久慈の町
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三陸鉄道は険しい三陸海岸を通るため半分位がトンネル区間ですが、トンネルの合間から見える景色は素晴らしく、釜石から久慈まで2日間にわたり乗車し、孫もすっかり三陸鉄道ファンになりました。
この次は③久慈~二戸~花巻空港~名古屋空港に続きます。
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岩手県を巡る旅
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