北海道の旅　冬の陣2021 その② ～ヒストリックワンダーランド：函館～

2021/12/25 - 2021/12/29

夏の北海道はもちろん最高。
冬に行ったら、北海道はどんな感じだろうか？
北海道詣でが続く中、2021年冬にまだ見ぬ道南を中心に、冬の北海道を旅してみた。
函館からスタートし、ゴールの札幌へ向かった、冬の北海道旅行記　第2弾。

エリア 函館(北海道)

朝の函館沖。
津軽海峡フェリーが出港したところ。

津軽海峡フェリー 乗り物

この朝の外気温：マイナス10℃！
ホテルの窓の結露が凍っていた件。
海には気嵐が見える。

函館市内散策、まずは函館空港展望デッキへ。
どの街に行っても、空港見学と飛行機撮影は外せない。

雪が積もる空港での撮影は初めて。
着陸機が滑走路の雪を舞い上げる。
すごい迫力。

函館空港 空港

海が背後に見える函館空港、雪雲から差す朝日が到着機に反射する。
ロケーション最高。

滑走路にも雪が残る函館空港、このときは展望デッキにも10㎝ほど積雪が。
だが、パウダースノーが幸いして凍結している所はなく、撮影に支障はなかった。
積雪があると展望デッキは閉鎖される空港が多いので、このような写真を撮らせていただける所はありがたい。

晴天のこの時間、函館空港の係員曰く、「吹雪などの悪天候にならなければデッキは閉鎖しない」とのこと。

出発機を見送る地上スタッフ。
厳寒でも、酷暑でも、いつもありがとうございます。
スタッフの皆さんのおかげで、安心してフライトできます。
AIR DO、行ってらっしゃい！

AIR DO エア・ドゥ 空港

ここ函館空港は、俳優の菅田将暉さんと小松菜奈さん出演の映画でロケ地になった場所。
2021年現在、出発表示板はパタパタが健在。

函館市中心部から空港が近く、また空港至近には温泉街もある函館、イイね。

続いて、空港近くにあるトラピスチヌ修道院へ。
このような施設があること自体、函館がいかに国際的・歴史的な場所かをよく表していると感じる。

トラピスチヌ修道院 名所・史跡

院内には天使の彫像が。
「見学は静粛に」と注意書きがあったため、敷地内は本当に静かで厳か。

静寂の修道院の中、
元気に駆け回るのはリス！
雪の中でも躍動。

誰の足跡？

函館駅に戻る道中の車窓から。
雪雲、水面に反射する光、雪が積もる道路が美しかった。
函館はこんなにも海沿いだとは、来て初めて分かった。

石川啄木の記念碑。
少し寒そう。

啄木小公園 公園・植物園

函館駅に再び戻ってきた。
さて、後半は街散策へ。

函館駅 駅

函館山ロープウェイのバス停で下車。
昨日街を下見した結果、函館は思ったより坂が多いことに気づく。
そこで、元町エリアの1番上にあたるロープウェイ麓駅から、坂を下りながら散策する作戦に。

かつてオーストリア：ウィーンで培った、「体力温存しながら観光する方法」である。

拙著の旅行記：
「あの頃のウィーン」を遺したい【2019年12月】その2　～皇帝の気持ち編～
https://4travel.jp/travelogue/11625087

雪を踏みしめながら、散策スタート。
まずは、ハリストス正教会。
だが工事中なり。

函館ハリストス正教会 寺・神社・教会

次は、函館聖ヨハネ教会。
特殊な屋根は、上から(神様から)見ると十字架に見えるように作られている。
このときは、内部見学できず。

周囲を見渡してみると、カトリック教会もロシア正教会も、仏教のお寺まで。
ここが昔いかに国際力豊かだったかが伺える。

函館聖ヨハネ教会 寺・神社・教会

続いて、カトリック元町教会へ。
ミサのとき以外は見学自由とのことなので、お邪魔させていただくことに。

中は撮影・私語など禁止。
見学させてくださって、ありがとうございました。

カトリック元町教会 寺・神社・教会

散策中、にわか雪に降られる。
が、パウダースノーのため、傘いらず。
手で払えば、雪がコートから落ちてしまう不思議。

坂の上にそびえるあの建物は何？

ここは、旧函館区公会堂。
文明開化のロマンを感じるこちらの建物は、2021年に修復工事を終えて、内部も外部も蘇ったとのこと。

旧函館区公会堂 名所・史跡

内部におじゃまする。
ここは、紳士淑女のコスプレをして館内を歩くこともできるよう。
視線の先には、タイムスリップしてきたかのようなお二人が。

窓の外には、函館の港が広がる。
約150年前、海外から来た要人もここから函館の港を眺めていたのだろう。

ここの建物は、学生時代に日本史の資料集で見た「鹿鳴館」を彷彿とさせる雰囲気。
こんな建物が残っている、残し続けてくれている函館、すごい。

公会堂近くにあった、旧北海道庁函館市市庁舎。

旧北海道庁函館市市庁舎 美術館・博物館

旧イギリス領事館。
イギリスの領事館があったなんて、さすが函館。

函館市旧イギリス領事館 名所・史跡

元町のペリー提督来校記念碑へ。
函館市公式観光サイト「はこぶら」によると、日米和親条約が結ばれる頃の1854年、アメリカのペリー提督率いる黒船5隻が函館に来航したとのこと。
それが、函館が開港する契機となったそう。
ペリー提督、函館にも来ていたんだ。

ペリー提督来航記念碑 名所・史跡

ペリー像が眺めている函館の景色。

函館って、こんなに歴史の香りがすると思っていなかった。
今回来てみて、学生時代に習ってきたいくつもの歴史を現物として目の当たりに。
函館なまさに、ヒストリックワンダーランドと言っても過言ではない。

ホテルに帰るため、バス停を探す。
このとき、外気温は再びマイナス10℃に。
歩道は雪が積もったまま。
パウダースノーとはいえ、転ばないように慎重に歩く。

雪の積もる函館を歴史散歩できるなんて、ムードもロマンも最高。
だが、つまさきが寒さでジンジンしてきた。
まるで広瀬香美さんの歌詞である。

同じく函館の文化のひとつ、ラッキーピエロで食事休憩。
すごい行列。

ラッキーピエロ ベイエリア本店 グルメ・レストラン

雪が降り積もった歴史あふれるヒストリックワンダーランド：函館。

2023年春、俳優：大泉洋さんの実兄が函館市長に就任された。
選挙の様子を拝見したところ、函館は若い人たちの人口が減っていることが課題になっていると知り、意外で驚いた。

大泉市長、
街も食べ物も人々も、函館は本当に素晴らしい街です。
今後の函館に期待しています。

続きは旅行記　第3弾で。