了義寺（神奈川県足柄上郡大井町山田）

2022/03/12 - 2022/03/12

　神奈川県足柄上郡大井町山田にある了義寺（りょうぎじ）は臨済宗建長寺派のお寺で飛瀧山了義禅寺という。
　初代鎌倉公方足利基氏が延文5年（1360年）に創建した。基氏は尊氏の四男である。実際には、貞治元年（1362年）（貞治6年（1367年）とも）に鎌倉・長寿寺から古先印元禅師を拝請して開祖としている。寺の「略伝」と町の「杉の板戸絵」の文化財看板で創建年に違いが見られる。
　寛政3年（1791年）には芝山禅師が中興した。また、中興開基は曽根惣右衛門であるが、その家祖を中興開基に準じている。
　現在の本堂は中興時のもので、竹林図や龍虎図などの「杉の板戸絵」は寛政6年（1794年）に秋山桂月という女性が描いたと伝わっている。
　Wikipediaには「本堂の裏手には弁天堂がある。更に弁天堂の奥に行くと境内に滝と池がある。」とあるが、それらは見逃した。しかし、住職に断って本堂に飾ってある4枚の「杉の板戸絵」を拝見した。たまたま、境内にご夫婦がいたので誘って一緒に拝見した。岩と2本の竹の間に虎が描かれていた。18世紀末の「杉の板戸絵」なので痛みが少ないのか？
　鐘楼は再建したばかりだ。
　また、門前から富士山を望むことが出来た。
（表紙写真は了義寺本堂）

エリア 神奈川

了義寺の冠木門。

「臨済宗建長寺派　飛龍山了義禅寺」寺号標石。

石段の先に本堂。

「了義寺略伝」。

「山田了義寺　杉の板戸」。

「萬霊等」。

「了義寺鳥獣保護区区域図」。

お地蔵さまと両側に六地蔵が3躯づつ並ぶ。

石仏群。

石段横の大木。了義寺境内にはこうした大木が多く見られる。

駐車場とトイレ。

石門柱。

鐘楼。建てたばかりだ。

梵鐘。戦後の昭和51年のものだ。

了義寺本堂。

「殉國」。

本堂に掛かる扁額。

玄関。

寺務所。

寺務所に掛かる「第一義」の扁額。