2022/01/30 - 2022/01/30
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ダイスケitさん
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新型コロナウィルスのオミクロン株が猛威を振るっていた2022年1月末、さすがに人混みの中に出掛ける勇気はなく、人出が少ないと予想される市原市の上総国分寺跡に出掛けた。
市原市は1970~1980年代にかけて10数年住んでいたところで、特に国分寺跡までは千葉市の自宅からも20km程度の距離にある。住んでいた頃から国分寺跡の名称は聞いていたがそれほど興味はなく、何もなかった台地が開発され市役所が移転すると共に周辺が大規模な住宅地になり国分寺台という新たな地名が付いて初めて「国分寺」を意識したぐらいだ。
今回初めて訪れた上総国分寺跡は、奈良時代に聖武天皇が全国各地に建立した国分寺のひとつで、寺域13.9万平方メートルに及び、武蔵国分寺跡に次ぐ規模で、市原市が古代上総国の政治・文化の中心地であったことを象徴する歴史的遺産だ。発掘調査により金堂・講堂・塔・回廊・門などの建物跡の他、瓦窯跡や附属施設が検出されている。現地では塔の礎石と共に、江戸時代以降に建てられた国分寺薬師堂・仁王門、菊間新皇塚古墳から移築した宝篋印塔(応安5年銘)等も見ることが出来る。また、同時に建てられた国分尼寺跡には展示館と再現された回廊があり、これも見物可能だ。
早めに自宅を出て、現地には10時頃到着。ほとんど人のいない国分寺跡・上総国分寺・国分尼寺展示館・再現された回廊を見物した。予想以上に充実した史跡を見ることが出来、満足度の高い冬の半日だった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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国分寺跡と国分尼寺跡とは市役所通りを挟んで数百m離れたところにある。車で移動すると少し距離があるが、古代には現在の道路はなかったのだ(笑)。
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発掘された国分寺跡は小学校の校庭ほどの広さがあり、そのまま野原として保存されている。
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上総国分寺入口。これは江戸時代に上総国分寺跡に建てられた現役のお寺の看板だ。
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すぐ近くには上総国分寺跡の説明板があった。
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奈良時代の上総国分寺の西門の礎石から推定した柱の跡が再現されていた。
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現役の上総国分寺の山門。奥に薬師堂が見える。
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山門の金剛力士像の説明板。
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金剛力士の阿形像。
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金剛力士の吽形(うんぎょう)像。金網が邪魔だ(笑)。
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薬師堂。初めて見る面白い形をしている。内部は公開されていないが、有名な壁画があるとのこと。
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薬師堂の説明板。内部の壁画も。
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横から見る薬師堂。
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すぐ横の野原には、上総国分寺跡の説明板。当時あったとされる七重の塔の再現図も掲示されている。
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発掘された七重の塔の礎石。
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小学校の校庭程の広さの野原の真中にある案内板。なお、七重の塔の模型はすぐ近くの市役所ロビーに展示されているとのことだったが、残念ながらこの日は日曜日で見ることは出来なかった。
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帰る間際に思い付いて、金網の間から撮影した吽形像。
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金網の間から撮影した阿形像。
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上総国分寺跡の駐車場から撮った西門跡の柱。奥に上総国分寺の山門が見える。
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国分尼寺跡が近くにあると知り、車のナビを頼りに探し当てた展示館。すぐ近くにあると知っていても、生活道路を遠回りしながら行くのは難しい(笑)。
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総ガラス張りの正面入口。
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入ってすぐの正面のオブジェ。
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発掘で出て来た土器や瓦が展示されていたり、国分寺と国分尼寺の歴史と由緒が説明されている。大きな画面で20分間の解説ビデオも見せてもらった。
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当時の国分尼寺を再現したジオラマも展示されていた。大きな敷地で、お寺のすべての機能があったことが判る。
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ジオラマの前で展示館の職員が丁寧に説明してくれた。ハイライトは、そのジオラマを回転させて、ボタンひとつで後の壁面をオープンすると、背後に窓が出現し再現回廊が見えた時。見物者からジオラマと再現回廊が瞬時に同じ方向に見ることが出来る工夫だ。素晴らしい!
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まるでシネマスコープ(古い(笑))の画面のように、ジオラマの後ろに本物の再現回廊が見えている。
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丁寧に説明してくれた職員にお礼を言った後、展示館を出て再現回廊に向かう。
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パネルには金堂基壇の復元との説明がなされていた。
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金堂を取り囲む形で回廊があったようで、回廊は再現されているが金堂は基壇のみだった。この回廊は20数年前に再現されたとのことだが、時代が違うとはいえ法隆寺の五重塔と金堂のある西院の回廊に匹敵する規模だ。
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法隆寺と同じく、柱はエンタシスのスタイル(中膨らみ)になっている。
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金堂の基壇。金堂を取り囲む形の回廊になっている。
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正面には金属製の灯篭。
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金堂の基壇。
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中央の柱の左横に見えるビルは市原市庁舎だ。
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国分寺跡と国分尼寺跡を合わせて2時間ほどの滞在だったが、奈良時代に思いを馳せることが出来た冬の半日だった。
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