熊本⇔大分の旅③【黒川温泉編】

2022/02/11 - 2022/02/19

5年に1度しかもらえない特別休暇。今回、2020年4月に付与されて期限が2022年3月末…なんとも最悪なタイミング。
数年前からアーユルヴェーダ治療院に滞在する旅がしたいと調べていたものの、当然海外旅行なんて無理。
国内も数カ月先の予定を立てることが一切できず、2020年秋に一時的に収まった際に急遽与那国～奥間を旅して、休暇の残りは2021年度に…が、2021年度の方が休みが取りづらくなるとは思ってもなかった…。

結局、年度末を迎える直前である2月に取得し（これ以上後ろ倒しは仕事的に無理）、九州へ行ってきました。
この時期の旅行だと温泉しか浮かばなかったので、湯治宿を検索する中で気になった宿の空き状況＋せっかく九州に行くなら行ってみたい所を重視で考えた結果、熊本と大分を往復する少しおかしな旅行程になってしまったけど、
私的には盛りだくさんで充実したとても楽しい旅になりました。

◆◆◆

旅の6～7日目。
鉄輪温泉から九州横断バスで再度熊本入り（約5時間遅れで…涙）し、黒川温泉で1泊した旅行記です。

エリア 黒川温泉・杖立温泉(熊本)

予定より5時間ほど遅れて雪が舞い散る黒川温泉に到着。とにかく寒い。
バス内で湯めぐりのアナウンスが流れると、若い男の子達が「秒で湯冷めするし」とか言ってて「確かに」と。
でもまぁコロナの影響で湯めぐり手形はお休み中。
私にとって5年振りの黒川温泉だったけど、前回は温泉に入っておらず（宿泊もしていない）、今回は入湯手形利用を考えていたので残念。

とにかく寒いので、宿に直行してチェックイン。

黒川温泉　歴史の宿　御客屋 宿・ホテル

おひとりさまプランがある所を比較検討し、選択した御客屋さん。
宿全体大正ロマンっぽい歴史を感じる雰囲気が素敵。

私の部屋位置は2階で、コンパクトサイズだけど一人なら充分。
HPにも記載されている通り大浴場や食事処は地下でエレベーターはないので、階段の上り下りを何度もすることに。私はそんなに苦にならなかったけど、足腰が弱い方は要注意かも。

ただ、廊下や食事処含め底冷えがしてまいった。お部屋もエアコンだけでは寒く、ファンヒーターも稼働してなんとか温まった感じ。

黒川温泉　歴史の宿　御客屋 宿・ホテル

お部屋に入るなり茶香炉の柔らかな香に癒される。
蝋が溶けると自然に消えます。

一休みしたら早速温泉へ。
いくつもある浴場は、チェックイン～夜・朝～チェックアウトで男女が入れ替わります。

まずは姫肌の湯。
内風呂だけど窓が開いていて外気が入ってくるので、身体や髪を洗うのはちょっとキツイ。
でも文字通り美肌になれるお湯らしい。気合を入れて洗った後は貸切状態でのーんびり浸かりました。

姫肌の湯と脱衣所経由で繋がっている露天：古の湯。
吹き込んでくる雪を見ながらじっくりと。

里の湯。
姫肌の湯～古の湯からは外を出て歩かないといけない（一旦浴衣や服を着ないといけない）のがちょっと面倒だけどまぁしょうがない。
奥に立ち湯、写真に写ってない手前側に寝湯。
こちらも私が入っている間だーーーれも来なかったので、寝ては立ってはのんびり温泉を楽しみました。
こんな大きいお風呂を貸切状態って本当贅沢。

人もいなかったので、湯上りはここの脱衣所で髪を乾かしてから部屋に戻りました。

風呂上り、夕飯を待つ時間も至福。
前日までは自炊してたけど、用意してくれるのを待つのみって贅沢だわぁ～。

夕飯はお食事処にて。
ついたてで間仕切りがされていて、私は一番奥だったので人の動きが気にならなくてよかった。
お食事処は複数あるようで、私が行った所は3部屋分。
全て女性の1人旅だったようで、落ち着いて静かに食事を頂けて良かった。

手前の茶碗蒸しは熱々を持ってきてくださった。
左奥は馬刺し。白い方はタテガミで、赤身と一緒に食べると甘味が増すと教えて頂いたのでそうしてみた。

ワンドリンク付プランだったので、久々にビール。湯上りのビールはウマイネ！

奥のせいろの中は…

味彩牛！
20分くらい蒸し、火が消えてからが食べごろ。

小国大根のからあげ・ふきのとうの天ぷら。
揚げたて熱々。優しい塩味で大根はジュワっとしてとてもおいしかった。

山女の塩焼き。
これまた熱々！骨まで食べられちゃうくらい（残したけど）ホロッホロでとっても美味でした。

森のポタージュ。
きのこたっぷりで濃厚。

良い感じでーーす。薬味は全部入れ。
旅館のご飯は多過ぎて苦しい印象しか残らないこともあるけど、ボリュームもちょうど良く、全部おいしく頂きました。

ご飯がツヤッツヤでとてもおいしかった。
漬物と一緒にあった「山の黄金イクラ」って何なのだろう…。

デザートはパンナコッタとフルーツ。

食後、お部屋でゴロゴロした後夜散歩へ。
洋服に着替えるのはちょっと面倒だけど、浴衣のまま屋外に出られる季節じゃないのでしょうがない。
熊本空港到着時は後悔したロングダウン、着て来て良かった。

この時間は雪はやんでました。

湯あかりをやってるので見てみたかったのよね。
ただ、うーん、上手な写真を見てから行くと…あぁ、こんなものか…みたいな。
実物はもっと綺麗だけど、スマホの限界もありますな。

何カ所かで飾られてるけど、ふじ屋前のメイン以外はほとんど人がいなかった。

湯あかり時もそれ以外も思ったけど、黒川温泉全体の客層はとても若い。
雰囲気的に春休み中の大学生っぽい子達が多いなと。よかった、同世代で（←ウソ）。
時期的なせいなのか？でも鉄輪温泉はそんな感じじゃなかったな。

短時間でも身体が芯から冷えたので、宿に戻ります。

就寝前に冷えた身体を温めるため、再びの里の湯。またまた貸切。
暗くなると雰囲気が変わりますな。

大浴場は23時まで。鉄輪の宿では夜中いつでも入れたのでちょっと忙しなく感じてしまった。旅館だとこれが普通かな。

翌朝、障子を開けると雪景色。

早速朝風呂へ。
前日と男女入れ替わってます。

まずは御前の湯。

この宿の浴場で一番広い代官の湯。
屋外を歩いていくのでとても寒いけど、広々としていて気持ち良い。
朝1で行ったら入ってる方がいたので（入口の草履で確認）、先に御前の湯に入って戻ってきたら誰もおらず、貸切状態でゆっくりできました。

眺望があまりないので、雪見露天って感じではなかったけど、
ゆらめく湯けむりと空を眺めながらのんびりと。

朝食。
納豆の上に馬肉のたたきが乗ってました。
全部おいしく完食。

チェックアウトが近づくにつれ、青空が見えてきた。

1泊のみでしたが、お世話になりました。
チェックアウト時に日帰り温泉に入るか聞かれ、「入るかもしれない」と答えたら、その日の立ち寄り湯受け入れ情報（コロナもあり、受付時間を変更している所が多いので）をプリントした紙を頂きました。
行ってお休みだとがっかりなので、こういうサービスはありがたい。

荷物を預かってもらってから出発。

前日の午前中到着のはずが5時間も遅れてしまい、温泉街を全然見ないままだったので、とりあえずグルっと散策。

統一された景観がキレイですな。
ただ、食事処は休止してたり、お土産屋さんも平日はやってないとか定休日に当たってたりとか、全体的に寂しい雰囲気。

新明館のところ。

雪が残ってるとより絵になります。

寄ろうと思っていたお店が定休日で、昼食も適度な所がなく、普通ーーに鍋焼きうどんなんか食べたりして（この日、唯一開いてた食事処だったかも）。
まだ時間もあるし…やっぱり立ち寄り湯に行こうかと、少し遠目の所に歩いて向かうことに。
片道25分ほど。まさに「山あいの宿」だな。なかなか遠い。

山みず木に到着。
受付後、ワクワクしながらお風呂へ。
入ってびっくり。靴がない＝誰もいない！！

黒川温泉 山あいの宿 山みず木 宿・ホテル

ドライヤーが設置されたパウダールームや、シャワールームが別途あるなど、とても綺麗で新しい作り。
ただ、暖房はイマイチきいてなくて寒かった。

で、まず内湯。
外気が入ってくるので、内湯である意味はあまりないかも。
すぐ露天に行っちゃいました。

露天のドアを開けるなり「わーー！」って声が出た。
とても広いし、すぐ横に川が流れているという最高のシチュエーション！
こういう露天に入ってみたかったーという感じ。立ち寄り湯で人気があるのも納得。
しかもここを貸切状態だなんて、なんて贅沢なんだーーー！！

適温だったので、約50分ほど立ったり座ったりしながら一人でずーーーっと満喫しました。
クチコミでは「人が多い」との声も多いし、
今はコロナの影響や季節的に閑散期なのだろうけど、私があがって身支度を整えたり髪を乾かしたりしているうちに、一気に4組くらい来られたので、
一人で1時間近くゆっくりできたのはラッキーだったな。
雪景色＋青空を見ながらのびのび温泉に浸かれて気持ち良かったー

またまた25分ほど歩きます。

戻ってきました。

甘味処で一休み。
うさぎのアイスがかわいい。食べてから気付いたけど、丸い尻尾（ボーロ）も付いてました。

良い時間になったら御客屋さんで荷物を受け取り、次の宿のお迎えが来てくださる旅館組合へ。

白玉っ子 グルメ・レストラン