フランス物語　15日間　No.2

2019/10/07 - 2019/10/21

旅も3日目に入り、ここからはプロバンス地方をめぐります。豊かな自然と美しい景色が魅力の地方で、ゴッホ、セザンヌ等多くの画家が愛したところです。マルセイユ、エクス・アン・プロブァンス、アルルを訪れます。

エリア マルセイユ(フランス)

• 同行者: 社員・団体旅行
• 交通手段: 観光バス

エクス・アンプロヴァンスの象徴「噴水広場」
エクス・アンプロヴァンスは、古くはプロヴァンス伯爵領の首都として栄え、現在は学術、芸術都市としてプロヴァンス地方の観光拠点になっています。

エクス・アンプロヴァンス
有名なミラボー通りには、多くのカフェが並び、また露天商で賑わいを見せていました。

エクス・アン・プロヴァンスにある「セザンヌの家」
セザンヌが1901年から1906年に亡くなるまでアトリエにしていた家です。
セザンヌ（1839～1906）は20世紀の美術に多大な影響を与えたことから、「近代画家の父」と呼ばれている。印象派の伝統的な約束事にとらわれない、独自の絵画様式を探求したといわれてます。

セザンヌの作品　

アトリエには、晩年の静物画の中に登場する小物（ラム酒の瓶、リンゴやオレンジ、骸骨等）がそのまま残されています。

セザンヌの作品　

サント＝ヴィクトワール山
セザンヌはこの山を愛し、重要なモチーフとした作品を多く残しています。

セザンヌの作品　
サント＝ヴィクトワール山

港町マルセイユです。
マルセイユはパリに次ぐ、フランス第二の都市(人口は約85万人）で、紀元前６００年頃から港町として栄えました。明治時代、岩倉使節団がヨーロッパを歴訪した後、ここマルセイユから帰国の途についています。
商業都市であるため、南仏の都市としては珍しく観光面の魅力が乏しい所だそうです。

ノートルダム・ド・ラ・ギャルド寺院
1864年に完成。マルセイユの一番高い丘に佇み、ランドマーク的存在になっています。

寺院内の教壇です

マルセイユ港。中央に見えるのは、港外の流刑島。16世紀に築かれ多くの囚人達が幽閉されたところです。

カランク（入り江）と呼ばれる景勝地

ゴッホが描いた「アルルの跳ね橋」を訪れました。
アルルはゴッホ（1853～1890）が描いた作品の舞台として知られる南仏プロヴァンスの都市です。人口は約52千人
アルルはローヌ地方の主要な港として、長い間影響力を残しましたが、19世紀に鉄道の開通によって水運による貿易は壊滅し、街は衰退し僻地化したそうで、ゴッホはこうした街に魅力を抱いたそうです。

ゴッホの作品「アルルの跳ね橋」
ゴッホは1888年から約1年間アルルで過ごしますが、ここで多くの主要作品が制作されています。ゴッホはアルルの自然の美しさを称賛しています。

跳ね橋から見た周りの農村風景
ただただ広々とした所で、周りには何もありませんでした。
幼少時代をオランダで送ったゴッホは、こうした故郷を彷彿させる風景が何よりの救いだったようです。

アルルの円形闘技場
紀元前1世紀ごろに造られたもので、ローマのコロッセよりも100年古いそうです。
アルルはローマ帝国時代から商業都市と栄え、古代劇場や円形競技場など多くの史跡が残っている所です。

円形闘技場には2万人以上の観客が収容出来るそうです。一番下は政治家の席で、下から順に身分の高い順になっている。ローマ時代には、ここで猛獣の戦いや、剣闘士の戦い、死刑囚と猛獣の戦いなどが繰り広げられたそうです。

カフェ・ヴァン・ゴッホ
アルル市街の中心地にある黄色いカフェはゴッホの代表作「夜のカフェテラス」のモデルになったお店です。ここの広場は古代ローマ時代から多くの人々で賑わった所。

ゴッホの代表作「夜のカフェテラス」

エスパス・ヴァン・ゴッホ
1889年ゴッホが精神を病んで入院した病院。現在は図書館、店舗などが入った総合文化センターになっています。
中庭はゴッホの絵「アルルの療養所の庭」に基づいて復元されているそうです。

ゴッホが描いた「アルルの療養所の庭」