クリスマスのヨーロッパ2019年編 自分史上最大トラブルだらけの旅 6日目

2019/12/03 - 2019/12/10

ドイツのクリスマスマーケットに魅了され、毎年の様にクリスマスマーケット巡りに出かける母娘の旅行記です。
2019年は前半にスペイン・バルセロナを訪問し、後半はドイツ南西部へ。
旅行6日目となる12月8日は、前半はバーデン・バーデンを散策し、後半は翌日の出国に向けてフランクフルト空港に向かう様子をお届けします。

◆日程
12月3日 成田空港→バルセロナ
12月4日 サクラダファミリアとバルセロナ観光
12月5日 バルセロナ→シュトゥットガルト
12月6日 シュトゥットガルトクリスマスマーケット巡り
12月7日 シュトゥットガルト→バーデンバーデン
12月8日 パーデンバーデン→フランクフルト空港※今回はこちら※
12月9日 フランクフルト空港
12月10日 帰国

エリア バーデン・バーデン(ドイツ)

旅は6日目
翌朝はフランクフルト空港から日本へ向かいます。テラスから外を眺めていると、教会の鐘の音が聞こえてきます。ヨーロッパにいるのだなぁと感じます。
翌朝はフランクフルト空港から日本へ向けていよいよ帰国です。
朝食を取りに朝食の間「Frühstuckraum」へ向かいます。

HELIOPARK Bad Hotel Zum Hirsch ホテル

廊下にこんな物を発見しました。
温泉の蛇口です。
蛇口をひねります。
…何も出ません。
やはり、温泉は無いらしい…。

Frühstuckraumは1階です。

外にテーブルが見えます。夏シーズンはテラスで食事が出来るのかも。

奥にシャンパンも見えます。

ライ麦配合のパンか、スペルト小麦を使ったディンケルブロード（Dinkelbrot）かな。どちらにしても噛めば噛むほど味のあるパン、ジャムや蜂蜜に合うんですよね。

お茶は初めて見るブランドです。

美味しくいただきました。

部屋に戻りテレビをつけたら、「Law and Order Criminal intent」を放送中。私は大好きなんですが、日本ではあまり放送されない米国ドラマです。
チェックアウト準備をしながらのんびり視聴します。

この日の予定は、バーデン・バーデン駅から15:42発のICEでマンハイム中央駅まで行き、マンハイム中央駅で16:36発のICEに乗換えてフランクフルト空港駅に17:06に到着予定です。バーデン・バーデン駅まではバスで向かいますが、まだまだ時間があります。チェックアウトをして荷物を預けたら、バスの時間まで最後の街歩きを楽しみます。
まずは、夜しか見ていなかったクリスマスマーケットへ向かいます。

トリンクハレ ヘルス・ビューティ

トリンクハレのクリスマスツリーです。夜は分かりにくかったですが、オーナメントはドイツの木工品が飾られています。

夜と違って日中のクリスマスマーケットは、人がまばらです。落ち着いて見られます。

前日に触れましたが、飲食系が多いバーデン・バーデンのクリスマスマーケット会場、その為か屋台の間の道には飲食のためのテーブルが沢山ありますね。

クアハウスの前の通りには飲食目当ての人が結構います。

お香を中に入れるミニチュアのストーブ。

南ドイツの郷土料理「ケーゼシュペッツレ（Käse Spätzle）」所謂チーズを絡めたパスタ。

クアハウスの近くで子供達に人気のスポットを発見。

ヤギ？一体何？と思ったら、よく見ると奥にクリッペが見えます。リアルな馬小屋を使ったキリストの誕生シーンでした。

これは楽しいですよね。

クアハウスに人が出入りしているので、入ってみます。

中はこんな感じ。この先は誰も行かないので、行かない方が良さそうです。

一路クリスマスマーケットの会場を離れて、近くに森林公園が見えるので、そちらへ向かいました。「リヒテンターラー・アレー」という公園にある小道を歩いて行きます。

「リヒテンターラー・アレー」に沿って「オース川」が流れています。

橋を見つけたので、対岸へ渡ります。橋の上から沢山の鴨達。

鴨達、寒いのに元気です。
川の水、まさか温泉じゃないですよね。

ドイツには森林公園が沢山あって、ドイツ人は散歩が好きなんだそうです。寒いですが沢山の方が散歩しています。

しばらく歩いていると、建物が見えて来ました。

「アウグスタ広場(Augustaplatz）」に到着しました。立派な教会と思われる建物が見えますが、ググっても情報がないです。

広場にログハウスを発見しました。

ログハウスの近くには、スケートリンクがありました。

こちらは「Eisarena Baden-Baden」という冬季限定のスケートリンクです。リンクの向こうは市街地ですね。

市街地に入りました。寒くなってきたので、カフェタイム。広場の近くにあるお目当てのカフェに到着。
「カフェ・ケーニヒ（Cafe König)」です。ドイツでは知る人ぞ知るベストカフェだと聞いております。絶対寄らねばと思っていました。

Cafe Konig カフェ

トルテ&クーヘン天国。

席に案内されました。窓際にはカフェを楽しむ常連客らしいマダム達が座っています。奥の席は食事用になっていて、観光客で賑わっています。ランチも出来るのですね。朝食のおかげでまだお腹が空きません。私達はカフェで十分です。

ケーキメニュー
アフタヌーンティーもあるようですね。

飲み物のメニュー

お茶派ですが、ここはコーヒーで。デカフェコーヒー(ドイツ語で「Entco」って書かれています。）です。クッキーが1つ付きます。

母の好物オーストリアから南ドイツにかけて食べられるアップルパイ「アップフェルシュトゥルーデル(Apfelstrudel)」。薄いパイ生地の中にリンゴやレーズンなどが沢山詰まっています。オーストリアには夏の時期、ブドウのシュトゥルーデルがあるらしいです。ブドウのシュトゥルーデル気になります。

私はここでも「シュバルツヴェルダーキルシュトルテ(Schwarzwälder Kirschtorte)」を頂きます。キルシュがかなり濃いい感じでした。

「レオポルドス広場(Leopoldsplatz）」に到着しました。

広場の中心にあるクリスマスツリーは撮影スポットになっています。

因みにこれは温泉ではありません。めちゃくちゃ冷たかったです。

そろそろ残り時間も少なくなって来ました。最後に前夜に一際賑わっていた市庁舎のある広場にやって来ました。昼間でもここは賑やかです。

レーベンブロイのレストランです。昼間見ると細部までよく作り込まれていることが分かります。

レストランには入らずに周りを見て回っている方が沢山います。一大観光スポットですね。可愛らしいレストランの入口。

窓の中はレストランのホールです。外からは中は見えにくい様にしてあります。そうじゃないと、お客さん達も落ち着いて食事出来ないですね。
そろそろ時間です。ホテルへ戻って預けた荷物をピックアップしなければ。

ホテルへ戻る途中で、ドイツの魚専門ファストフードチェーン「ノルドゼー」発見。毎回ドイツに来たらお世話になるんですが、今回は寄る機会がなく残念。

そしてこちらも、温泉が出ていたのではと思いますが。バーデン・バーデン枯渇しているわけじゃないですよね。
そしてこの後、バスに乗って、バーデン・バーデン駅へ向かいました。
が、ここから写真はありません。バス停にたどり着いたら、雷鳴が鳴り響き豪雨となりました。最後のトラブルが待っていたのです。

バーデン・バーデン駅のホームで15:42発のICE296を待ちました。写真はドイツの駅には必ずある車両編成の表です。
数メートル先が見えない豪雨の中、列車の到着をホームで待ちます。しかし、なかなか来ない。あまりの雨の凄さに負けて、皆さん待合室へ避難。列車は待てど暮らせどなかなか来ず。どのくらい遅れたのか分かりません。やっと列車が来たのは、時間などもう覚えていません。

乗り換えのマンハイム中央駅へ到着しました。そして乗り換えの列車を探しますが、電光掲示板に表示はないです。赤いDBのベストを着た職員を見つけて声をかけます。
どうやら、バーデン・バーデンから乗った列車が遅れて、乗換に間に合わなかったのだろうと。その列車は数分前に行ってしまったと言われます。
これには困りました。乗る電車が決められていましたから。乗車券をまた買わなければならないのでしょうか。天候が影響しての遅延ですし、どうしたら良いのかと、必死に訴えかけました。
すると、職員さんが一緒に来るようにと言って、ホームの中ほどにある駅員事務所に連れて行かれました。
事情を理解してくれて、別の列車へ振替を手配。後30分ほどで来るからホームで待つように言われます。写真の用紙をくれました。バッテンされているのが予約した列車で、隣に書かれた時間17:35が新しい列車の時間です。元の乗車券には変更をしてくれたことを記す青いスタンプが押されています。

写真はホームの電光掲示板です。２番目に表示されている17:35発の「IC 2912 フランクフルト国際空港(Frankfurt am Main Flugh.)行き」に乗ります。
ベンチに座っていると、「お客様へお知らせします。IC 2912は運休となりました。」と放送が流れました。
「え、それ乗るはずの電車じゃ！」思わず自分のドイツ語耳を疑いました。しかし、周りにいたスーツケースを持ったドイツ人達がざわつきます。これは間違いないようだ。一難去ってまた一難です。
先程の駅の事務所に向かいます。しかし、運休を知った乗客達が詰めかけて大混雑、ホームに人が溢れます。それから、しばらくして電光掲示板が消えてしまいました。
やがて、ホームに行き先表示のない列車が静かに入って来たのです。ドイツの列車は車両のドアの横に行先の電光表示がありますが、その列車の表示は消されていました。列車に乗ろうと人々が詰めかけます。近くにいた若い女性に声をかけてみました。
私が列車が何処行きか訊くと、「分からない。でも、あなた達も乗った方が良いと思う。」と女性に言われて、乗るべきだと決断。列車には多くの乗客が乗車し、まるで日本のニュースで見る帰省ラッシュの新幹線乗車率120％みたいな状態でした。
私達は1両目と2両目の間にいると、1両目から車掌が乗客をかき分けて歩いて来ました。乗客がこの列車のことを聞こうと声をかけますが、車掌も分からない様子です。車掌は手に持っている小さなタブレット端末を仕切りに見ています。私達の前を通り過ぎて2両目に入った時、車掌のタブレットから音が鳴り、それを見て車掌は乗客達に知らせました。「この列車は空港に向かいます。途中止まりません。直通運転です。」と。周りの乗客の中には行先が違って困惑する人も。
良かった。私達は、なんとか空港にたどり着けそうです。

無事、空港に到着しました。今宵最後の宿は、空港内にある「シェラトンフランクフルトエアポートホテルアンドカンファレンスセンター」です。駅から空港まで徒歩で移動出来て大変便利。

シェラトン フランクフルト エアポート ホテル アンド カンファレンス センター ホテル

部屋にはサービスのミネラルウォーター。時刻は18:49。謎の臨時列車が直通だったおかげで、思ったより早く着きましたね。

部屋はシンプルで清潔感のある感じ。
安心したらお腹も空きました。それにドイツのお土産も買いたいです。

ホテルから徒歩で移動して、フランクフルト国際空港にある「The Squaire」へ向かいます。

The Squaireにあるビアレストラン「プラウナー（Paulaner ）」にやって来ました。

メニューに日本の国旗が書かれています。メニューに日本語表記ありとは、日本人が多いのですかね。

メニューに写真もついています。日本のレストランは、来日した海外の方からメニューに写真があって分かりやすいと評価が高いと聞きますから、こちらでも採用されているのかも。

ビールです。ドイツではこれが一番小さなサイズです。

付け合わせの「小さなガーデンサラダ(Kleinem Gartensalat)」
そしてこの皿が来た時、私は重大なミスを冒したことに気づきました。

ドイツ料理のボリューム、一皿は日本の2名分だったということ。疲れと無事着いた安堵感ですっかり抜けていました。
「ポークカツレツのキノコクリームソースにバターシュペッツヴェル添え(Jägerschnitzel)」
美味しいです。しかしボリュームに圧倒されます。残さず食べなければ失礼と思い、はち切れんばかりにお腹一杯になりました。

ペスカリアンな母は魚料理がないので、ベジタリアンメニューから「Veggie Burger」。バーガー？
少食な母は、半分も食べられず。残してごめんなさい。

吹き抜けに巨大なクリスマスツリー

食後は、お土産を買いにスーパーへ。ドイツ全土に展開する「レーヴェー(REWE)」の小型バージョンへ。

レーヴェ シティ (フランクフルト国際空港店) スーパー・コンビニ

翌日は10:15発のKLMで帰国の途につきます。今回はここまで。次回はこの旅の最終回、帰国します。