伊勢神宮とホテル浦島と熊野那智大社へドライブ便乗旅！行きは車、帰りは鉄道②ワイドビュー南紀

2021/11/01 - 2021/11/02

　学生時代に横浜の菊名のアパートで向かい側の部屋に住んでいた友人H君が新潟県上越市から一人で紀伊半島ドライブ旅にやって来るというので名古屋から紀伊勝浦まで便乗しました。
紀伊勝浦ではホテル浦島に泊まり、世界遺産の熊野古道と熊野那智大社を歩きました。

　復路は紀勢本線のワイドビュー南紀で鉄道旅。
始発駅の紀伊勝浦から終点駅の名古屋まで乗車します。
現在ワイドビュー南紀は「キハ85系」で運行されていますが、2022年度には新型車両の「HC85系」に置き換えられる予定なので、1989年から32年間運行されてきた「キハ85系」乗車は多分乗り納めになると思います。

エリア 那智勝浦・太地(和歌山)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス JR特急 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

熊野古道、那智の滝、那智大社を歩いてから友人の車に乗せてもらい紀伊勝浦駅に到着し、これからワイドビュー南紀に乗って名古屋に帰ります。

紀伊勝浦駅 駅

那智勝浦駅前の温泉町らしい足湯。

ジパング倶楽部を利用して切符を買おうとしましたが、那智勝浦駅のみどりの窓口がなくなっており、この券売機で購入。
銀行のATMみたいに遠隔操作で購入手順を教えてもらい、画面上にジパング倶楽部会員証を提示して購入しました。

ジパング倶楽部を利用し、紀伊勝浦⇒名古屋市内の乗車券を3割引きで購入

ジパング倶楽部を利用し、自由席特急券も3割引きで購入

那智勝浦駅に停車中の特急くろしお

ワイドビュー南紀1号が入線して来ました。
この後ワイドビュー南紀6号・名古屋行きとなり折り返します。

貫通型のワイドビュー南紀6号の後部

出発時間を待つワイドビュー南紀6号名古屋行き
自由席車両（非貫通型）と指定席車両（貫通型）の2両編成。
紀勢本線では野生動物との接触事故が多発しているため、キハ85系の前面には2012年からスポンジゴム製衝撃緩和装置が取り付けられました。

入線して来た時からホームで待っていた甲斐あり最前列席を陣取りました。
自由席ですが、非貫通型なので最前列席は見通し抜群。

最前列席を陣取った後は車内ウオッチング。
多目的化粧室

洗面所

一般用洋式トイレ

車椅子対応の洋室トイレ

2両目の指定席車両
床の高さを高くした「ハイデッカー」と大型窓「ワイドビュー」の組合せで紀伊半島の景色を楽しめるワイドビュー南紀。
手前の一人席は通路との段差をなくした車椅子対応の座席。

キハ85-1109（日本車両平成2年製造）

出発進行！
この区間の運転手は紀伊勝浦～新宮のみ乗務。

新宮までは電化区間。紀伊勝浦駅を出発して次の停車駅は新宮

紀伊勝浦駅には売店がなくなっており、駅前通りでも弁当を買えませんでした。
ずやむなく昨晩購入した缶チューハイとおつまみがランチ代わり。
最前列席から見る景色に夢中になり空腹も苦になりません。

キハ85系の各車両に2基ずつ搭載されたカミンズ製ディーゼルエンジンが躍動し、海岸線に沿って軽快に走ります。

ディーゼル車独特の振動が伝わり、エンジン音が高まるとともにグングン加速。
スピードが一定速度に達し、いったんエンジン音がおさまり再び力強く加速を開始。この雰囲気がたまりません。
変速機が、変速段から直結1速に進段し更に加速して再びいったん落ち着き、今度は直結2速へ進段。ディーゼルエンジン音が頼もしく車両との一体感を感じます。
この「エンジンを吹かしてギアチェンジしながら加速」という車のギアチェンジのような行為に心がくすぐられます。

新宮駅から西はJR西日本、東はJR東海エリア
停車中のクモハ226

新宮駅 駅

新宮駅を出発して熊野川の鉄橋を渡ります。

新鹿（あたしか）駅でワイドビュー南紀3号が待機。

原野を軽快に走り、カミンズ製のディーゼルエンジン音が心地良い。
非電化なので電柱、電線もなく見晴らし抜群。

滝原駅で待機中のキハ７５

滝原駅 駅

新宮から多気迄の運転手

紀勢本線のこの区間は山間を走っているので次々とトンネルを潜っていきます。

栃原駅で下り列車のワイドビュー南紀5号が通過

栃原駅 駅

多気駅構内に入線して行きます。
参宮線との分岐があり線路が交錯。

多気駅でまた運転手が変わり名古屋まで乗務。
多気から乗務してきた車掌さんは日本語と英語で車内放送も始めましたが、英語の発音が今一つ。

多気駅 駅

間もなく松阪駅。近鉄電車と並行して走ります。

雲出川橋梁

間もなく津駅。近鉄電車と併走

津駅に到着

津駅 駅

誰が見ても正真正銘の日本で一番短い駅名の「つ」駅

津は県庁所在地だけに線路の両側に民家が建ち並びます。

津から河原田までは伊勢鉄道の線路を走ります。

複線となり快速みえと擦れ違います。

伊勢鉄道の鈴鹿駅で停車

鈴鹿駅 駅

松阪駅や津駅から乗客が乗り、乗車率が高くなりました。

四日市駅構内に入線
四日市は工業地帯だけに日本石油輸送のガソリン専用の貨物列車が待機。

四日市駅 駅

関西本線の電化区間に入り313系と擦れ違います。

四日市のコンビナート

近鉄アーバンライナーと擦れ違い。

JRと近鉄の共通駅の桑名駅

桑名駅 駅

揖斐川橋梁

一直線の揖斐川橋梁を快走。

続いて長良川を渡ります

続いて木曽川を渡ります。

名古屋駅界隈の高層ビル群が見えてきました。

新幹線の高架の下を潜ります。

名古屋駅構内に入線

ワイドビュー南紀6号は12番線ホームに定刻16：10到着

名古屋駅 駅

始発駅の那智勝浦から終点駅の名古屋まで（乗車距離246km）ワイドビュー南紀（キハ85）に乗り、たっぷりと鉄道旅が楽しめました。

＜2022年度から運行開始されるJR東海の次期特急車両の新型HC85＞
国内で初めてのハイブリッド方式車両で最高速度120km/hでの営業運転を目指しており、ワイドビューひだ、ワイドビュー南紀はキハ85系からH新型HC85に置き換えられる予定です。

https://4travel.jp/travelogue/11652457