2021/10/25 - 2021/10/26
1926位(同エリア10631件中)
ひらしまさん
新青森駅を起点にレンタカーで青森の黄葉を訪ねた3日間の後半。
2日目の午後は瞰湖台、紫明亭と2つの展望台から十和田湖の眺望を楽しみ、湖畔のホテルに泊まった。そして3日目は、浄仙寺など黒石の紅葉を楽しみながら青森市街に向かうつもりだった。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
奥入瀬川の銚子大滝から車で十和田湖に出て瞰湖台をめざした。
宇樽部で右折し、御倉(おぐら)半島方向に進むと、道はひたすら登りだ。前後に車はまったくいない。そのうち下りになって、ほんとにあるの?と不安になったころ、路上駐車の車が何台もいるところに着いた。
道路から何段かの階段を上って木のデッキに出ると、意外にも十数人の人がいた。中には脚立に登って写真を撮っている人もいる。
青空の下、十和田湖も青い。
ここは御倉半島の付け根に位置するので、右に御倉半島、左に中山半島が伸びている。2つの半島に挟まれた目の前の中湖(なかのうみ)が最も深くて、水深326メートルもあるそうだ。
こうして上から見ると、十和田湖が大きな二重カルデラになっていることがよくわかる。 -
左の中山半島とその向こうの秋田県側はすでに逆光気味になっている。
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右の御倉半島は正面からの光を受け、半島全体が素晴らしい錦の装いだ。
瞰湖台の眺望は素晴らしいが、しかし、足元のデッキは老朽化し、補修している板がまたいかにも寄せ集めの間に合わせで、その段差で松葉杖の妻は転びそうになった。ちゃんと補修するお金がないんだな。十和田湖の観光は落ち込んでいるという話を実感した。
瞰湖台も紅葉の季節だけ、蔦沼ほど高くない1人300円くらいの有料制にしてはいかが。 -
ランチはコーヒーが飲めるところという妻の希望で湖畔のマリンブルーにはいった。ボート屋も兼ねているが、もうそういう季節ではないのか、湖に出ている舟はない。
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限られた食事のメニューからわたしはりんごのカレーを頼んだ。
妻はアップルパイを頼んだがちょうど売り切れたばかり。すると、何個か注文していた先客が1個譲ってくれた。この店のアップルパイは人気らしく、そのあとも買いに来て売り切れの表示を見てがっかりしている人たちがいた。
湖畔のテラス席で景色を見ながら食べる。 -
右手の砂嘴になっているところは川の河口らしい。あとで調べたらその神田川が青森県と秋田県の境だった。跳べば越えられそうな神田川にかかっている小さな橋の名が「両国橋」。いい名前だね。
というわけでこの店マリンブルーは秋田県にあるのだけれど、りんごのカレーとかアップルパイとか、まるで青森のようなメニュー構成が謎だ。そういえば青森県側の食堂では、看板にきりたんぽだの稲庭うどんだの秋田名産を並べていたっけ。両県仲良く相互乗り入れだ。
ちなみにアップルパイは、妻いわく素朴でおいしかったとのこと。 -
おなかが落ち着いたところで、もう一つ展望台に行こう。マリンブルーから少し西に走ったところで山に登る。
紫明亭展望台は昔皇族が来たときにつくったとかで、コンクリート製でがっしりしている。
右方向を見れば、先ほどいたマリンブルーあたりから中山半島、その向こうの御倉半島も見下ろすことができる。 -
左に目を転じれば、遠く八甲田の山々も見える。
ここは展望台近くの木が伸びて視界を一部さえぎっているのが惜しまれた。 -
今夜の宿は湖の西岸に建つ十和田プリンスホテル。
混んでもいないのにチェックインをしばらく待たされ、その上すべての客室が階段を使わないと行けないと聞かされ、何のために宿を変更したのかとがっかりした。でも、松葉杖の妻に同情してくれたのか、山側の部屋を湖側にアップグレードすると言ってくれた。
湖は少ししか見えないが紅葉が目の前に見える部屋で、うれしい。 -
広い庭に面した気持ちのよい露天風呂で奥入瀬を歩いた足をほぐしたあと、レストランに行く。広い会場が満席で、こんなに客がいるのかと驚いた。
地場産品中心のコースを頼んでいた。米粉のパンがもっちりして意外においしい。サーロインのグリルも山ぶどうソースの酸味が合っておいしい。
つけ合わせに見たことのない豆があり、給仕氏に尋ねると、アピオスといい、北米から輸入したりんごの苗に付いてきて青森に広がったといわれるもので、ほど芋ともいうと教えてくれた。
丁寧な説明を聞き、プリンスホテルは立地はいいんだけどサービスがな…というこれまでのイメージが少し変わった。 -
3日目。朝食のあと、小雨が降っていたけど庭に出てみた。
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島のように見えたのが中山半島で、その左手の先端が山になっているのが御倉半島。
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湖岸沿いの木々の間の散歩を楽しんだ。
のんびり散歩していたものだから、ホテルを出たのは10時ころになってしまった。
先に車に行ったわたしのあとに、膝を痛めて松葉杖の妻が玄関を出ようと重い扉に苦労していたのに、近くに3人いた従業員のだれも助けに来てくれなかったと妻は嘆いていた。
やっぱりプリンスのサービスは変わってなかった。 -
車は北上して黒石の浄仙寺に向かう。
途中の道沿いに美しく黄葉した林を見つけた。 -
車もあまり通らない静かな道で、みごとな黄葉の世界にしばし浸る。
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さらに進むと浅瀬石川(あせいしがわ)と並んで走るが、そこで奇妙なものを見つけ、通り過ぎて止まった。
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浅瀬石川にかかる橋なのだが、廃墟のようだ。いや廃橋か。
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正面にまわるとこの通り。ちょっと不思議な世界が存在していた。
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そのあとも川の眺めを楽しみながら走って、浅瀬石川ダムに着いた時は12時近く。
レンタカーの返却時刻が12時半だったことを思い出し、それからはどんなに景色がよくても脇目を振らず、もちろん浄仙寺にも寄らず爆走する羽目になった。
ガソリン入れて妻を新青森駅に下ろして、バジェットに着いたときは時間はちょっと過ぎていたと思うけど、優しいお姉さんは何も言わず許してくれた。 -
最後の楽しみは昼ご飯。奥羽線に1駅だけ乗り、青森駅近くの庶民的な食堂おさないで雲丹やイクラの丼を食べた。これでもう思い残すことはない。
八甲田のスケールの大きい黄葉はもちろん、そこかしこの有名無名の場所で美しい景色に出会えたうれしさを胸に、はやぶさ32号で帰途についた。
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この旅行記へのコメント (6)
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- obuchanさん 2022/06/06 08:58:49
- 八甲田と十和田の美しさを見直して
- 素晴らしい青森の旅の紹介ありがとうございました。私の若い頃50年以上前は、観光客でいっぱいだったのに、今はすっかり寂れてしまいました。景色はちっとも変わってないのに残念です。高校の山岳部時代は、八甲田に何度も登り、奥入瀬も随分歩きました。コロナがおさまったら、沢山の方に青森の旅を楽しんでいただければと思います。
今は遠くに住んでますが近いうちにまた故郷を訪れたいと思います。
- ひらしまさん からの返信 2022/06/10 22:50:08
- Re: 八甲田と十和田の美しさを見直して
- obuchanさん、お便りありがとうございます。
あいにく旅に出かけていて返信が遅くなり、すみません。
青森の黄葉のスケールの大きさに圧倒された旅でした。
obuchanさんにとってはいろんな思い出が詰まった場所なんですね。
たしかに十和田湖は三十数年前に訪れた時の方がにぎわっていた記憶があります。
でも、わたしがそうだったように、以前は奥入瀬と十和田湖だけだった目的地が分散するようになった面もあるのかもしれません。
黄葉は時期の判断が難しいですが、高低差のある八甲田・十和田ならどこかで必ず素晴らしい黄葉に出会えます。
ぜひ多くの方にあの素晴らしい黄葉を見ていただきたいとわたしも思っています。
ひらしま
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- ソウルの旅人さん 2021/11/14 19:51:15
- 東北の紅葉には大自然を感じます
- ご無沙汰しております。
コロナの為に自宅に蟄居しておりました。やっと自由に出歩けるようになったようで喜んでおります。東北の紅葉がこのような姿形であることを実感して、ひらしまさまの旅行記を拝見しました。荘厳と表現できる素晴らしさです。関西の紅葉狩りは寺院の園庭見物ですから、あまりの違いに圧倒され、秋の東北に行きたくなりました。
海外は無理ですが、国内にて未知の旅行を探し、新しい発見をしたいものです。
- ひらしまさん からの返信 2021/11/14 22:09:50
- Re: 東北の紅葉には大自然を感じます
- こちらこそご無沙汰いたしました。
ご訪問ありがとうございます。
一時はどうなるかと思った感染拡大がなぜか少し落ち着いてきて、安心して遠方への旅をできたのはありがたいことでした。
ソウルの旅人さんがおっしゃる通り、東北の自然の美しさ、大きさを強く感じた旅でした。
もっとも、それが経済的な豊かさと反比例しているようにも感じられましたが…。
秋の東北、おすすめします。
わたしも昨年来、翼をもがれたような気分ではありますが、国内でも新しい発見がたくさんありますね。
旅のスキルを失わないためにも、近場の旅を楽しみましょう。
ひらしま
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- mistralさん 2021/11/13 22:07:30
- 黄金色に染まる秋。
- ひらしまさん
こんばんは。
先日より青森紀行、2篇拝見しました。
まさに黄金色に染まる森があちこちにあるのですね。
新緑の森しか知りませんが、晩秋の黄金色の森はもっと素敵と思いました。
そんな中にしばし時を忘れて、ぼっ~としながら座っていたら、
或いはカサコソと枯葉をふみ鳴らしながら歩き回ったら、
日頃のストレスなどからは解放されることでしょうね。
お泊まりになったホテルでは、お客さまが少ないせいか?
ちょっとした気配りがおざなりになっていたのか
奥さまはお気の毒なことでした。
それでもお部屋の切り取られた窓からの景観も紅葉に染まり、
良い折に素敵な旅をされて羨ましいことでした。
mistral
- ひらしまさん からの返信 2021/11/14 14:59:05
- Re: 黄金色に染まる秋。
- mistralさん、こんにちは。
いつも丁寧にお読みくださりありがとうございます。
都会の庭園のみごとに整えられた紅葉もいいけれど、もっと自然な黄葉に包まれたいという気持ちではるばるみちのくまで行ってきました。
城ヶ倉大橋は時期的に遅いと思っていただけに、あの見渡す限りの黄葉に出会えてとてもうれしかったです。
また、道路際に黄金色に輝く林を見つけて何度車を止めたことでしょうか。
もっとも、やっぱり山なので、「カサコソと枯葉をふみ鳴らしながら」歩き回ることができたのは奥入瀬の遊歩道やホテルの庭みたいに人の手の入ったところでしたね。
来年はどこか低い山に登ってみたいなと思っています。
mistralさんの古代史探訪の旅はどんどん広がってますね。
次はどこを発掘されるのか、楽しみにしています。
ひらしま
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