今年の紅葉狩は群馬から　(1) 谷川岳一ノ倉沢の輝く秋

2021/10/30 - 2021/10/30

日々発表されるコロナ感染者数も減少し、各地から紅葉の便りも聞こえてくるようになった10月。日帰り＆車で行かれる紅葉スポットを探し、山梨の西沢渓谷に行く計画をたてました。
が、いろいろ調べてみると七ツ釜五段の滝が土砂崩れなどによる通行止めで現在は見られないとのこと！どうしようかと悩んでいたところ、フォローさせてもらっているMさんの旅行記が目に飛び込んできました。行先は照葉峡と谷川岳一ノ倉沢。

照葉峡は昨年、苗場のドラゴンドラに乗りにいった帰りに立ち寄りその絶景に大感激した場所でした。一ノ倉沢にも前々から興味があったし・・・ということで、目的地は山梨から群馬に変更。直前の紅葉状況から、一ノ倉沢と赤城山を巡って紅葉を楽しんできました。

Mさん、タイムリーな情報をありがとうございました（^^)

エリア 谷川温泉・湯桧曽温泉(群馬)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

早朝4時に鎌倉の家を出発し一路谷川岳へ
お天気も良く群馬、新潟方面の紅葉はピークを迎えていたので、道路や駐車場の混雑が心配でしたが無事7時半前に到着。車はMさんからうかがっていた谷川岳ベースプラザに停めました。

ロープウェイ乗り場やレストラン、売店が入っている文字通り谷川岳へ向かうベースとなる場所で、車も1000台収容できる立体大型駐車場です。

谷川岳ベースプラザレストラン 売店 グルメ・レストラン

ロープウェイを利用する人はもちろん、一ノ倉沢を目指すのにも便利。
さっそく久々のトレッキングへ出発です！

雲ひとつない青空には月

旧道で一ノ倉沢まで3.3km

谷川岳沢めぐりコース 自然・景勝地

今年初めての紅葉狩りはこの黄金の森！

黄色に心が躍ります♪

たいした起伏もなく歩きやすい道は最初から美しい森の風景が続きます。

朝陽にキラキラ輝く黄葉

月とのコラボ

8時前の旧道はまだ人の姿もまばらです。

黄色に包まれてテンションアップ～☆彡

まさに黄金の森です！

登山する人はここからもアプローチできるのですね。
もちろんクッシーたちは右へ進みますけど。

何度も空を見上げて深呼吸

森からパワーをいただきます。

ブナをメインとした黄金の道がしばらく続きますが

ところどころで視界が開け、近くの山の紅葉も目を楽しませてくれます。

花が咲いたような紅葉をズームで（^^)

石が積まれた案内碑

ちょっと背景をボカしてみました。

落石注意の標識
周りの風景に絶妙に溶け込んでる

歩き始めて40分、谷川岳の雄姿が現れました～！
嬉しくて思わずシャッターを切りましたが、手前の木々が邪魔でしたね。

谷川岳 自然・景勝地

もう少し近づいてパチリ
ここはマチガ沢というポイントで、正面には谷川岳

後ろを振り返るとこんな風景が広がっています。

マチガ沢の名前の由来が案内板にありました。
その昔、マチガ沢の出合いには三軒程宿があったらしく、畑や墓石が残っています。清水峠を越えて越後から山道を夕暮れ時に下ってきた人が、このあたりで灯火を目にして「ああ、町が見える」と喜んで発した言葉が、マチガ沢の由来といわれています。

ビュースポット＆休憩スポットなのでベンチが置かれていましたが、よく見ると霜が降りている！

前日、谷川岳では降雪があったそうですが、標高835mのこのあたりも相当冷え込んだのでしょう。足元の枯葉や草も白くなっていました。

朝は陽が当たらない場所なので霜がまだそのままに残っていて、思わぬ出会いができました。

こちらの案内板には「厳剛新道登山口・谷川岳山頂3.2km」とあります。
新道っていう割に獣道のような・・・

でも、この道が山頂に通じているのですね。

山頂まで3.2kmか・・・どんな3.2kmなんだろう？
山は登ってみたいけれど、怖くて未だチャレンジできずにいるクッシーです。なので、この日も迷わず舗装された旧道で一ノ倉沢を目指します。

冷たそうな水が沢を流れています。

マチガ沢近くにある巨大な岩場

この何十倍もの大きさの岩壁をクライマーたちは登っていくのですね～
怖い以外の何物でもありません。

やっぱりクッシーは登山より、森林歩きの方が性に合ってそうです。

特にブナ林が大好き（^^)

白神や八甲田、十和田などへ行った時も歩きましたが、何故かとても癒されパワーがもらえて、私にとっての充電スポットなんです。

ここでは道と森の境にガードレール代わりのロープが張ってあって、森の中に分け入ることはできませんでしたが、できたら幹に抱き着きたかった～（笑）

逆光で太陽の光とともにパチリ

これも太陽からパワーがもらえるようで、森で写真を撮る時のお気に入りアングル

しつこくもう1枚

森ばっかり撮ってないで、主役を写してくれよ～
と谷川岳が言っている？

でも、ゴメン！

ブナが黄金に輝いて超キレイなんだもの

もうちょっと森で遊ばせて！

ブナ林撮影会を終え、満を持しての谷川岳
まだ山肌には影が多いのですが、一ノ倉沢出合付近には陽が当たるのを待つカマラマンの三脚がずらっと並んでいました。

一の倉沢 自然・景勝地

マチガ沢から見た時よりはるかに迫力があります。

何気に後ろを振り返るとこれまた美しい色づき！

この先、未舗装の道を進んで行くと幽ノ沢に行かれるようです。

再び谷川岳ビュー

石がゴロゴロした河原のような所を歩いてもう少し沢の奥へ行けそうだったので、前を行く人について行ってみました。

荒々しい岩壁がより近くにのぞめます。

一ノ倉の岩壁は、岩壁の下から上まで1000メートル以上に及ぶのだとか。

剱岳、穂高岳とともに日本三大岩場として知られ、クライマー憧れの地だそうですが、谷川岳は世界一遭難死者数の多い山。（って、今回ここへ行くにあたって初めて知ったのですが…）

中でも遭難死亡が相次いでいるのはこの一ノ倉沢と幽ノ沢ルート。
岩壁をズームでのぞいてみたら、一度転がったら下まで行ってしまうのではないかという険しさでゾクゾクしました。

この険しい斜面とともに谷川岳の遭難者を多くしている理由が激しい気象変化。
途中までロープウェイで行けることもあり、初心者でも登れるルートがあるそうですが、この日は前日に雪が降ったため、ロープウェイ乗り場には遭難者が出たこと、危険なルートと初心者へのルート計画の変更を求める掲示が出ていました。

険しい岩肌を見ながら、今まさにここを登っている人がいるのか～なんて思っていたら、どこからかプロペラ音が聞こえてきて・・・ヘリが！

お腹には「群馬県」と書いてある、ってことは群馬県警？　遭難救助！？

「衝立岩」と呼ばれる絶壁の上空を旋回

紅葉や絶景を楽しんでいた人たちもいっせいに上空を見上げていました。

ヘリはどんどん山に近づいて

高度を下げ始めました。

要救助者を見つけたのでしょうか。

ドアから救助隊の人が体を乗り出しています。

向きを変え、反対側のドアから人が出てきました！

救助隊員がロープで下に降りていきます。

あんな山肌近くでホバリングしているヘリも、ものすごい高さから降りていく隊員もすご過ぎる！！！　テレビなどで見たことはありましたが、本当に命がけの救助です。

このあと隊員と要救助者がヘリに引き上げられることはなく、ヘリは飛んで行ったので、地上ルートで救助したのでしょうか。

ヘリが去ったあとの空
静寂と月だけが残りました。

真っ青な空に少し雲が出てきました。

月は山の向こうに隠れて行きます。

クッシーたちもそろそろ戻るとしましょう。
救助作業をずっと見ていたので、思いのほか長居をしてしまいました。

幽ノ沢方面まで歩くことも考えてはいたのですが、このあと赤城山へも行く予定なのでここでUターン

陽も高くなって周りの山々も影がなくなり、紅葉がよりキレイに見えるようになりました。

来た時はたくさんのカメラマンがスタンバイしていた一ノ倉沢出会

皆写真を撮り終えたのか、ズラッと並んでいた三脚はすっかりなくなり、その場所ではあとから来たハイカーたちが思い思いに記念撮影をしていました。

さぁ、この風景ともお別れです。

名残惜しくて

何度も

何度も

振り返ってはシャッターを切りました。

そして再びのブナの森

ここも陽の当たり方が来た時とはずいぶん違います。

マチガ沢まで戻ってきました。

往きにも撮った大きな岩

そして少し離れた谷川岳

朝は日陰だった木々にも陽が当たり

鮮やかな紅葉を見せてくれています。

マチガ沢からの風景

マチガ沢からの風景

谷川岳ロープウェイの土合口駅から一ノ倉沢の間は年間を通して車輌通行禁止ですが、歩くのが大変な人は電気ガイドバスを利用することができます。

パッチワークのような紅葉が見えてきました。

紅葉の間のグリーンが模様みたいで面白い

横から見るとこんな感じです。

旧道沿いの森

この森ともそろそろお別れです。

ロープウェイが見えてきました。

谷川岳ロープウェイ 乗り物

ロープウェイ土合口駅ロータリー（谷川岳ベースプラザ）に到着

今回の谷川岳ベースプラザから旧道で一ノ倉沢を往復するならスニーカーでも十分でした。これだけの山と森の絶景をこんなに楽に堪能できてしまうなんて贅沢～！　
まぁ我が家からここまで来るのは大変なのですが、めちゃ気持ちの良いハイキング、また来たい場所になりました。

この旅行記へのコメント （2）

• みささん 2021/11/27 17:47:32

  最高のお天気！

  クッシーさんへ
  
  私が行った一週間後、まさに紅葉の一番ピークでしたね。
  ほんと黄金色に輝いてる･:*(( °ω° ))/.:+
  それに空も雲ひとつない秋晴れで、
  クッシーさんて、お天気運持ってますよね～
  でも、随分と早めの到着、さすがです！
  あのグリーンのパッチワークみたいな山の写真、素敵ですね
  私も撮りたかったです。　
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みさ
  

  クッシーさん からの返信 2021/11/27 22:18:27

  Re: 最高のお天気！

  みささん、こんばんは～！
  
  素晴らしい紅葉に出会えたのは、まさにみささんのおかげです。
  お天気もそうですが、紅葉狩りの行先を検討していた時に
  みささんの旅行記「一ノ倉沢」が目に飛び込んで来たのは
  本当にラッキーで、私、持っているのかも（笑）
  
  家族の介護などで以前ほど遊び回れなくなっているので
  絶景と大好きなブナ林で過ごせた秋の1日
  貴重な休日がとても充実したものになりました。
  
  ありがとうございました (^^)/