2021/08/04 - 2021/08/08
428位(同エリア563件中)
ちゃおさん
今はこんもりと茂った深い森のようにも見えるが、ここは元々は熊野川の中州に出来た盛り上がった土地の上で、明治の大水害で一旦は失われた社殿や緑も、150年経った今では立派な森に成長している。丁度、大正の初めに造林された明治神宮の森も、今では立派な都会地の森となっている状況と似ている。人間の営みはなくとも、伐採や自然災害等も無く、自然のままに放置されたら、この多雨の熊野地方、100年、150年も経てば立派な森林に成長する。
遠方からでも分かる大斎原(おおゆのはら)に立つ大鳥居。日本一の大鳥居で、平成2年(2000年)にコンクリートで造られたものだが、その高さは33.9m、門口の横幅は42mとなっている。中州に作られたあぜ道のような真っすぐの道を歩いて行っても、自分の足では10分以上は掛かるだろう。往復前後30分、大斎原は最大のパワースポットと案内にはあったが、今の自分の体力のことを考えると、ここで遥拝するに留めて置いた方が無難だ。バスの時間もあることだし。
バスターミナルの前の2棟の大きな建物は、当初町か市の公共施設と思ったのだが、トイレを借りる為に館内に入った処、入り口付近に「熊野本宮観光協会」と書いていある。良くは分からないが、これは本宮神社直営の観光施設なのか、或いはそうした社団法人でもあるのか? 同じ形の大きな建物が二つ向かい合って建っていて、通路を挟んでの左が博物館、右が観光案内兼事務所になっていて、中にはパネル写真の観光案内が掲示されている。ここは元々の町名は本宮町だったのだが、平成の大合併で、隣の田辺市に組み入れられて後、町は消滅したが、先の大鳥居は町消滅の直前の建立だった。
綺麗な建物の中の綺麗なトイレを借りて、さて次に向かったのは渡瀬(わたらせ)だ。熊野川のこの辺りでは温泉が川の中から湧出し、川湯温泉とか湯の川温泉、温泉プール等々、川と温泉がコラボして、健全な野外レジャーを提供している場所が幾つもある。しかしこのコロナ禍で、先刻バスで新宮から上がって来たが、河原には殆ど人影さえみえなかった。これ等のレジャー施設は車でないと不便な場所にあり、今向かった渡瀬はバス停の前にある。お昼も過ぎたし、そこでお昼を食べることにしよう。
- 旅行の満足度
- 5.0
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