2021年 秋の信州・蓼科（２）蓼科山へ登る

2021/10/14 - 2021/10/14

10月14日（木）は滞在中の初めての晴れの天気、去年も挑戦した蓼科山へ再度登ることにした。今回は最短コースの「7合目登山口」からスタートした。

エリア 茅野(長野)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー

7合目登山口はホテルから車でビーナスラインを40分ほど走って到着する。スタート地点は30台ほどの駐車スペースがあり、すでに15台程度が駐車している。蓼科神社の鳥居をくぐって歩き始める（8:25）。
昨年はスズラン峠付近の登山口（登り3時間コースから登ったが、雨交じりの強風のため2時間登ったところで撤退した。

最初は緩やかな道を歩く、落ち葉を踏みしめる音が嬉しい。

コースの右側の樹林帯。ガスが少し出てきて見通しは良くない。

50分くらい歩いたところに「天狗の露地」という地点に着く。ルートはややきつくなってきたが、それほど厳しくはない。

苔生す樹木の幹、逆光に美しく輝いている。

こんな変わった苔もある。

1時間20分歩いて蓼科山荘に到着する（9:45）。数名の人たちが休憩している。

小屋の店頭にはいろんな飲み物、グッズが並べて販売されている。

名前入りの手拭いも吊るして展示されている。我が家は休まず通過する。

ここからのルートは険しく斜度も強くなってくる。最初はさほどでもないが、中盤あたりから足元の岩が大きくなり足の踏み場に迷うことが多くなる。下山する人とすれ違うが、かなり降り辛い様子が伺える。あと15分のペンキで元気付けられるが、コースはとても歩きにくい。

コースを振り返るとガスが下になって青空が大きく広がっている。

蓼科山頂ヒュッテを過ぎると蓼科山のピークはすぐそこだ。

大きな岩を飛び越えながら頂上に着いた（10:25)。出発から1時間30分、蓼科山荘からは40分掛かったことになる。山頂は大きく平らなゴロゴロした岩の敷き詰まった状態だ。雲海の上にある頂は青空の広がりもうれしい。

頂上の真ん中には蓼科神社の祠があり岩群と同色なので見分けにくいが、鳥居で見つけやすい。

頂上左には丸い盤があるようだ。火山であったため噴石がびっしり敷き詰められた頂上は特異な印象を受ける。

八が岳の方向は雲海が高く2つのピークが辛うじて見える。左が主峰の赤岳(2889m)、右が阿弥陀岳(2805m)だ。

北西方向を見ると北アルプスが美しく見えている。右の槍ヶ岳(3180m)から大喰岳(3101m)、中岳(3084m)、南岳(3033m)、大きく切れ込んだ大キレット、北穂(3106m)、涸沢岳(3103m)、奥穂(3190m)と連なる山並みはアルプスの醍醐味を感じさせる絶景だろう。

もう一枚、槍穂高の山並みを見ておこう。

槍ヶ岳の拡大。日本のマッターホルンといわれる雄姿だ。

更に北方向には後立山連峰まで飛び込んでくる。左から鹿島槍、五竜、唐松、白馬三山と続く山々が雲海の上に浮かんでいる。

白馬三山の拡大、左から白馬鑓、杓子、白馬岳と続く。

下山前にもう一度、槍穂高の連峰を見ておこう。10:50に下山開始。

38分掛けて蓼科山荘まで降りてきた、やはり降りのほうが骨が折れる気がした。岩が大きいので、手も使いながらもステップの位置が決めづらく時間を要するからだ。

山荘からは比較的に気楽に降ることができる気がする。黄葉する木々にも目が行く余裕がある。

一瞬だが下部彼方に女神湖が見えた。こうして12時40分に登山口に帰着した。山荘からちょうど1時間だった。
本日の全行動時間は4時間15分、うち休憩は37分、実働時間は3時間38分だった。晴れの天気でスタートしたが、途中ガスの影響で見通しが悪くなって心配したが上部では雲海の上の絶景を眺めて大いに楽しめるハイキングだった。

帰路のついでに女神湖に立ち寄った。

雲やガスはなくなりとても良い天気になった。

ホテルへ戻る途中、蓼科湖に立ち寄る。今日は山頂からは見えづらかった八ヶ岳連峰が見えているではないか。中央の赤岳、右の阿弥陀岳、左は天狗岳だろうか。一般的に「朝のうちのほうが眺望は良い」と言われるが、この季節は例外もあることを実感した。