2021/10/23 - 2021/10/23
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akitaineさん
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高野山に行くためには、南海電鉄を乗り継ぎ、最後はケーブルカーと山頂バス、という方法が一般的でしょう。
もちろん、昔の人々はそんな便利なものはなかったので、歩いて高野山まで行きました。明治時代後半までは女性は「女人結界」がしかれ、高野山に参拝することも許されませんでした。
今回は、高野山に歩いてたどるための町石道の一部と、高野山へのもう一つの参詣道である三谷坂を歩きました。
1日の歩きでしたが、全行程26㎞。歩きがいもあり、見どころ満載でした。
前編は、午前の歩き・三谷坂と丹生都比売神社までです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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出発地点は、紀の川沿いにあるJR妙寺駅。
駅名の右側に緑の看板に「三谷坂(勅使坂)」とあります。
高野山に行くためにもう少し東側にある慈尊院からはじまる町石道をたどる道が有名ですが、三谷坂を上がり、二つ鳥居がある120町石で合流する道も使われていました。
三谷坂のほうが、勾配こそ急ですが、距離が短く歩きやすい道だったそうです。別名「勅使坂」の名前の由来は、丹生都比売神社の神主や勅使(天皇の使い)の道として使われていたため。
今日は、丹生都比売神社も訪れます。 -
紀の川をはさんで、高野山方面の山並み。
車が並ぶ先には紀の川が滔々と流れています。 -
紀の川をはさんで高野山側の反対方面。
和泉葛城山地域。
紀の川は、中央構造線断層帯に流れる川。
大分から諏訪湖まで走る中央構造線断層帯の線上近くには、高野山、金剛山、伊勢神宮、諏訪大社、と日本の歴史のうえで重要寺社が位置しています。
これは偶然ではありませんね。
鉱物資源が容易に採れたことも関係あるでしょう。 -
紀の川を渡り、やや登ると、最初の目的地、丹生酒殿神社が出てきました。
三谷坂の起点です。世界遺産。
丹生都比売大神が最初に降臨した地と言われます。その後、天野の里に落ち着きました。(丹生都比売神社) -
境内の樹齢800年のイチョウの木。紅葉のときは、それは鮮やかな黄色で落ち葉も美しいようです。このときはまだ紅葉前でちょっと残念。
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明るい感じのご本殿。
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それでは、ご本殿にお詣りしましょう。
いつも願うことは同じ。皆の安泰。 -
入口にある世界遺産や道に関する説明板。
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本殿裏山にある鎌八幡宮。
ご神木に鎌を刺して願掛けする。珍しい! -
ご神木を近くまで寄ってみた。鎌が刺さっている。刃物だから迫力あるね。
鳥居行く前の道に「個人的なことを祈らないで」という趣旨のことが書いてあったが、刃物だけにあまりにエゴなことは祈らないように、ということでしょうか。
平穏なことだけを祈りましょうね。 -
ちょっと下って、三谷坂に戻る。紀の川の向いの山並みがきれい。
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丹生坂殿神社から5分ほど歩いた坂の途中にある宮滝。
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小さな滝ですが、山の斜面ではなくスパッと切れた断面。断層の一部と思われます。
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三谷坂は途中まで周囲がみかんや柿の畑です。
アスファルト舗装がされていますが、勾配はかなり急。しかし周囲の雰囲気が明るいので何となく歩けます。
途中に笠石が出てきました。
笠と塔心からなる笠塔婆。南北朝時代のものと思われる。 -
みかん畑の中にひっそりと立つ笠石。
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三谷坂をかなり上ってきました。あたりは果樹園がいっぱい。背後の和泉葛城山方面を振り返る。
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歩き始めて1時間半ほどで、やっと果樹園畑が途切れ、樹林帯に入りました。
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本格的な山道となってまもなく「頬切地蔵」の看板が出てきました。山道から50mほど外れ、お詣りします。
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屋根がかかった自然石に3面彫られた大日如来、釈迦如来、阿弥陀如来。鎌倉時代初期と推定。大日如来のお顔の右頬に石の溝があり、これが頬を切られたようなので「頬切地蔵」と名付けられました。
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さらに山道を登り、自動車道路にたどり着きました。笠松峠。
ここから丹生都比売神社へ直接行く道があるのですが、今日は六本杉を経由して丹生都比売神社に行くことにします。 -
六本杉の地点にある高野町石道の説明板。平安時代に木製であった卒塔婆を、1266年頃から20年かけて石製にしたと書いてあります。
この地点から九度山からの町石道に合流します。
今日は、まず丹生都比売神社に行き、帰途にまた六本杉に戻ります。 -
地図で確認。
左はじが六本杉。丹生都比米神社まで下り、ピンク色の道を北上し、二つ鳥居、古峠をたどり、六本杉まで戻り、九度山方面に下るのです。 -
六本杉から山道を下ると急に開けます。天野盆地。
美しい里です。丹生都比売神社はもうすぐ。 -
神社入口。お日柄が良いようで、七五三やお宮参りの家族連れを何組も見ました。
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境内全域の案内板。
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本日一番の見どころ・丹生都比売神社。
荘重な雰囲気です。 -
ご本殿。今まで訪れた神社の中で素晴らしい社は多いですが、丹生都比売神社は1・2を争う心に残る神社となりました。
美しい女性的な感じがします。 -
神社横から本殿をのぞむ。
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本殿手前にあるバラの花を浮かべた水盤。
これを見ても女性的です。 -
天野の里の秋。
美しい里と美しい神社。
丹生都比売大神が最終的に落ち着かれた地。
天野盆地は、「日本の里100選」に選ばれたそうです。(後半に続く)
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