関西どこでもきっぷで2日連続日帰り旅行　鳥取編①　まずは電動レンタサイクルで鳥取市内を縦横無尽に観光

2021/11/03 - 2021/11/03

コロナも落ち着いてきたころネットニュースでJRが期間限定でお得な切符を発売するというニュースが。
その名も「JR西日本　どこでもきっぷ」と「JR西日本　関西どこでもきっぷ」の２種類。
この切符決められたエリアが新幹線、特急乗り放題。
「JR西日本　どこでもきっぷ」なら博多まで行けて博多を往復するだけで元が取れる計算。
でも博多は去年行ったしなぁ…といろいろ調べてみると早速このお得な切符のお得な使い方を検証している人が(笑)。
読んでみると一番お得なのはそこそこ遠いところを日帰り旅行する、という記事。
その発想はなかったので目から鱗。
その発想で考えて切符の使用条件や使用範囲を確認してみると…「JR西日本　関西どこでもきっぷ」は「関西」とついていながら鳥取や岡山にも行ける。
実はちょっと前にTVで鳥取城が紹介されていて行きたいな…と思っていたところ。
調べてみると大阪から鳥取まで片道だけで特急だと7000円以上する。
「JR西日本　関西どこでもきっぷ」は１万円。
鳥取行くだけで元が取れる！
泊りで行ってもいいけど鳥取城と鳥取砂丘位なら日帰りでも行けそう。
日帰りだとしんどいかもしれないけど、着替え等の荷物をもっていかなくってもいい！
身軽に旅ができる。
これはものすごい魅力的。
ということで日帰り決定。
が、「JR西日本　関西どこでもきっぷ」は２日間有効なのでもう１日も使わないともったいない。
と思ってもう１日の行き先を考えて使用範囲を確認すると…倉敷もOKなんだ。
大原美術館に行きたいな…とぼんやり思っていたのでちょうどいい。
ということで行き先決定。
鳥取と倉敷ならどちらかで泊まって１泊2日にしても…と考えてもみたけど…泊りにすると荷物が…ということで２日連続の日帰りで決定。
「JR西日本　関西どこでもきっぷ」をとにかくお得に使いたい！という邪な目的で決まった前代未聞の二日連続日帰り旅行。
この切符が無かったらおそらく一生することのなかった旅行計画。
体力がもつのか？という一抹の不安を抱えながら決行した旅行がどうなったのかは旅行記をどうぞ。

エリア 鳥取市(鳥取)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

１０月初め、JR西日本が使い方によってはとんでもなくお得になる２種類の切符を売り出した。
その名も「JR西日本　どこでもきっぷ」と「JR西日本　関西どこでもきっぷ」。
適用範囲は違うけど新幹線、特急に乗り放題。
これはどこかに行かねば…という使命感が芽生え行き先を考える。

地図を見て行き先を考えるとエリアが狭い「JR西日本　関西どこでもきっぷ」でも鳥取に行ける。
この前TVで見た鳥取城行きたい！
なんてタイムリー。
あっさり行き先決定。
お得に使うためにはもう１日どこかに行かねば…と行き先を考えてもう１か所は大原美術館のある倉敷に決定。

さていつ行くか？だけどせっかくならお天気のいい日に行きたい。
が、この切符の弱点は七日前までに購入しないといけない点。
7日前だと天気予報がまだ確定していない…。
よりによって行きたい日の天気予報が微妙…。
が、購入は7日前だけど開始日の変更は発券さえしなければ直前まで可能っぽい。
それなら直前で天気悪いと判断すれば開始日を変えればいいのでは？
もし開始日変更できなかったら払い戻しすればいいや、と割り切るってえいやと購入。

お天気が気になりつつもなんとかなりそうなので最初に予約した日程のまま決行！
ギリギリで決めたので発券したのは出発直前。
余裕を持ってJRの駅に到着し発券。
えらくいっぱい紙が出てきた(^_^;)
説明書きとかも出てくるから多いんだよね。
予約したのは今日の往復と明日の行きのみ。
帰りはまだ未予約。

さて発券したてのチケットを早速利用開始。
特急・新幹線は予約した回数分★印が印字されるみたい。
今は★3つ。
6つ印字されたらもう予約出来ないってことだね。

まずは大阪駅まで行って鳥取行きの特急スーパーはくとに乗る。
でもその前に一度改札から出て朝食を調達。
JRは遅れることが多いのと朝食を調達する時間を見込んで早めに来たけど…早すぎて少々結局時間を持て余した…。

大阪駅 駅

普段乗らない路線なので気づかなかったけど…「鳥取」ってこんなに大きく書いてあるのね。
ホームに行くとまだ電車は来ていない。
向かいのホームになぜか長崎の広告満載のラッピング電車が来ていたの思わずパチリ。
がここで誤算が…。
てっきり大阪発だから電車は出発時間より早く来るだろうと思っていたら…来ない。
どうやら京都発の模様。
しまった…早く来すぎた…。

早めに電車に乗って朝ごはん食べるという目論見が見事に外れホームで待つことに。
電車きたのはまさに時刻通り。

列車は5両編成。
2ー2配列。
指定席は3割もいなかったんじゃないかな。
木目調の椅子もいい感じ。
そして嬉しかったのが電源があったことこれは助かる！
乗った車両は半分がグリーン車の車両。
1番前の座席の前のモニターには運転席の映像が映し出されててなかなか面白い。

特急 スーパーはくと 乗り物

さてここで朝食。
前から気になっていた大阪駅の中央改札の前にあるエーワンベーカリーで厚焼き玉子サンドを購入。
お値段900円。
想像以上に分厚い玉子サンド。
美味しいんだけど…半分食べたくらいからちょっとキツくなってきたの。
2切れあれば十分かな。

エーワン ベーカリー JR 大阪駅店 グルメ・レストラン

車内にはWi-Fiもあってなかなか快適。
Wi-Fiは三宮過ぎるとほぼつながらなかったけどね。
鳥取が近くなるとまた繋がりだした。
お手洗いがウォッシュレットでびっくり。
洗面台も陶器、車両のドアも擦りガラスでちょっと和風な雰囲気。

そして約2時間半の10:12鳥取駅到着。

まずは改札を出てすぐのところにある鳥取市の観光案内所へ。
ここで鳥取砂の美術館の入場券が100円だけ安く買える、という情報をもらっていたので忘れずに購入。
ついでに地図などもいただく。

鳥取市観光案内所 名所・史跡

外に出るといいお天気。
が、地面を見ると濡れている。
実はこの日天気予報では雨の予報も出ていた。
どうやら朝のうちの降ってくれたみたい。
どうかこのまま降りませんように。

鳥取駅 駅

そして駅を出てすぐ右にある自転車駐輪場へ。
今日は電動レンタサイクルで観光しまくる予定。
ここで電動レンタサイクルが借りられないといろいろ予定が狂うのでちょっと心配しながら行くと…

無事借りられた。
係のおじいちゃんちょっと耳が遠いけど砂丘に行くと言うと行き方の地図と見所なんかもいろいろ教えてくれてとっても親切。
今の時期はラッキョウの花が咲いていて綺麗らしい。
そうなんだ。
行ってみよう！
電動レンタサイクルは1日貸出で1000円と激安。
「18時になると真っ暗になるからそれまでには帰ってきた方がいいよ」と言われて「そんなに遅くならないですよ～」と。
本当にこの時はそう思ってたんだよね…。

観光レンタサイクル 乗り物

早速自転車に乗って出発。
駅前にはいろんなモニュメントがあった。

まずは駅前の大通りをひたすら走る。

心配していたお天気も青空が広がっていていい感じ。
袋川にかかる若桜橋を渡る。

事前にチェックしていたレトロ建築。
鳥取市内にはいくつかこの手の建物が残っているみたい。

こちらも。

わらべ館 美術館・博物館

カラーのマンホールに描かれているのは毎年８月１３日、１４日に行われる鳥取の風物詩鳥取しゃんしゃん祭で使われるしゃんしゃん傘。

続いてカトリック鳥取教会。
ちょうどミサの時間らしく信者の方が集まってきていた。

こちらは門だけ残っている箕浦家武家門。
前のトラックが邪魔…。

箕浦家武家門 名所・史跡

そして最初の目的地、鳥取東照宮に到着。

上の写真の最初の門をくぐったところにあるお茶屋さんで御朱印も頂けるということだったけど…残念ながら水曜日はお休み。
祝日なんだけどなぁ…。

この奥がご本殿。
どうやらなかなかの段数の階段を上がらないとダメみたい。

鳥取東照宮 寺・神社・教会

頑張って階段を上がって辿り着いた御本殿。
「東照宮」なので徳川家の葵の御紋が見える。
屋根にも葵の御紋。

でもここ鳥取だよね？
徳川家とはなんの関係も無さそうだけど…東照宮って全国のあちこちにあるのかな。
広い境内は観光客はほぼいなかった。

東照宮の手前にあった樗谿公園。
春になると桜が綺麗なんじゃないかな。

梅鯉庵 公園・植物園

再び自転車に乗って移動。
鳥取城跡に向かうと敷地内に戦国時代秀吉とも戦ったことで知られる吉川経家公の銅像が立っていた。

吉川経家公銅像 名所・史跡

そして鳥取城の入口擬宝珠橋（大手橋）が見えてきた！
再建された端だけどお濠に映る姿もまた美しい。

意気揚々と橋を渡ってみたものの…この先は工事中で渡りきったところでUターンすることに。
行ってから知ったけど鳥取城跡は現在あっちこっちで修復工事中。
コロナで観光客のいない今のうちに、ということなのかな。

仕方なく別の入口から鳥取城跡に入ろうと思って自転車を走らせていると仁風閣に到着。
ここも来たかった所なのでまずはここの見学から。

思いっきり逆光でうまく建物の写真が撮れない。
建物の前の松はものすごく立派だとは思うけど写真撮る時は邪魔でしかない(-.-;)。

仁風閣の見学は有料。
観光レンタサイクルの割引クーポンを見せると入場料150円が120円に。
…どっちにしろ安い(笑)。

仁風閣は明治に建てられた洋風建築。
かの赤坂離宮や京都国立博物館を設計した片山東熊氏が設計した建物で国の重要文化財にも指定されている。

こちらは見所の１つである螺旋階段。
支柱がないのが特徴。
上がってみたいけど残念ながら使用禁止。

仁風閣 名所・史跡

なので別の階段で２階へ。
ちなみに仁風閣は鳥取県で最初に電灯が灯された建物らしい。

階段を上がってすぐあるホール。
ここの壁には…

大正天皇の皇太子時代に山陰行啓のお供をしてこの建物を「仁風閣」と命名した東郷平八郎によって書かれた「仁風閣」の直筆の書が飾られている。
なかなか立派な字。

小さな部屋を覗いてみると御厠（かわや）。
お手洗い。
木製で便座部分はビロード張りで座り心地は良さそう(笑)。
引き出しの部分に砂を入れて使用したと思われる。

その横には御寝室。
仁風閣でここだけ畳の部屋。
仁風閣は完成と同時に皇太子時代の大正天皇の山陰地方行啓の際の宿舎として使用されたという建物なので、宿舎として使われた当時の名称で呼ばれている。

御寝室の隣は御座所。
この建物で最も豪華なしつらえの部屋。
写真左のマントルピースはイタリア産の黒大理石。
もっと近くで見たいけど部屋に入ることができないので遠くから眺めるだけ。

御座所の隣は謁見所。

その隣は御食堂。
行啓の際はここで食事をされたとか。

この仁風閣はるろうに剣心のロケに使用されたらしくパネルが展示されていた。
山形の文翔館もロケ地で使われていたなぁ。
日本全国でロケしてたんだな。

螺旋階段を２階から見てみる。
ここから見た方が支柱がないことがよくわかる。

建物の南側はサンルームみたいなバルコニーになっていて…

窓からは、第12代鳥取藩主池田慶徳が、若くして未亡人となった先代慶栄の夫人宝隆院（ほうりゅういん）を慰めるために造営した宝隆院庭園が見える。

建物の見学も終わったのでその庭園に出てみた。
こっちからだと順光で建物が綺麗に撮れる。
心配していたお天気も大丈夫そうな感じ。

フレンチ・ルネッサンス様式の仁風閣。
が、日本の洋風建築なので木造。
遠くから見ると綺麗な白亜の建物だけど近くで見るとちょっと塗装が…。

建物は洋風だけどその横の宝隆院庭園は日本の伝統的な庭園。
ゆっくり散策もいいと思うけど、残念ながらそんな時間はなさそうなので鳥取城跡に急ぐ

宝隆院庭園 寺・神社・教会

庭を抜けるとすぐに鳥取城の石垣。

そもそも鳥取城に行ってみたい！と思ったのは9月にNHKで放送された「日本最強の城スペシャル」で紹介されていた円形の石垣を見てみたい、と思ったから。
なのでその石垣に向かってみたけど地図にある道が工事中で通れない（＞＜）

困っているとたまたま通りかかった鳥取城の観光ボランティアのおじいちゃん（多分）が声をかけてくれたので聞いてみると連れてってくれるというのでついていく。

そしてお目当ての円形の石垣、天球丸巻石垣に到着。
これだとちょっとわかりにくいので…

鳥取城跡 久松公園 名所・史跡

アップにしてみた。
これこれ！
これが見たかったの。
復元されたものらしいけど丸い石垣なんて他では見たことがない。
初めからあったわけではなく崩落防止のために築かれたもの。

天球丸までの道はこんな感じ。
途中地面がぼこぼこになっている部分もあって、ガイドさんによるとモグラがいるかららしい。
のどかだ。

日本百名城にも指定されている鳥取城跡だけど建物は一切残っていない。
でも入口の擬宝珠橋は復元されているしその他も工事していたので復元しようという動きはあるんだと思う。

途中にあった中坂稲荷神社。
階段を見てお参りは諦める(笑)。
というか思ったより観光に時間がかかってお参りしてたらお昼の予約をしたお店に間に合わない。

三階櫓跡。
明治時代に解体されるまではここに櫓があったらしい。

三階櫓跡からは鳥取市内が一望。

さっき見学した仁風閣も見える。

さてではそろそろ次の目的地鳥取砂丘に向かわなきゃ。

鳥取砂丘までは結構距離があるけど…頑張っていくよ。
そのために今回は電動自転車を借りたんだし。
バスもないわけじゃないんだけど本数が少ないので自由に動くなら自転車が一番。

鳥取砂丘までは鳥取城跡から約５ｋｍ。
が、途中からは結構な坂道。
でも電動自転車なので楽々。
電動自転車ってすごい。
そして…途中からは歩道もなくなるので少しだけ車道を走らなくちゃいけない。

トンネルも通る。
坂道は結構長いので普通の自転車で鳥取駅周辺から鳥取砂丘で行くのはかなり厳しいと思う。

この続きの旅行記は↓
https://4travel.jp/travelogue/11738912/