2021年九州遠征3日目(2021/9/27)九州新幹線・宮之城線廃線跡新旧鉄道の旅

2021/09/25 - 2021/09/27

約1年数ヶ月ぶりの鉄道旅行と船旅は九州へ。
飛び石連休からあえて1日ずらすオフピーク旅。
阪九フェリーで九州に渡ればそこは浪漫鉄道の世界。
日豊本線、三角線、肥薩おれんじ鉄道と海の景色の印象的な路線もあれば熊本地震から5年ぶりに復旧、阿蘇の絶景を見渡せる豊肥本線と車窓の変化は抜群。
そして九州の新しい顔、九州新幹線とカーシェアに乗って特定地方交通線として姿を消した宮之城線の痕跡も辿る。
当然熊本と博多ではラーメンもお忘れなく。
短いながらも変化に富んだ旅の様子を記録していく。
今回利用した列車などは以下の通り。
1日目
新大阪1444→普通須磨行→1448大阪
大阪1453→関空快速関西空港行→1507新今宮
新今宮1510→空港急行関西空港行→1523羽衣
羽衣1530→高師浜線代行バス高師浜行→1536頃伽羅橋(南)
高石1606→普通和歌山市行→1614泉大津
泉大津駅前1630→阪九フェリー連絡バス→1642阪九フェリー泉大津港
泉大津港1730→阪九フェリーひびき→600新門司港

2日目
新門司港610→阪九フェリー連絡バス→650小倉駅北口
小倉714→特急ソニック1号→844大分
大分852→普通犬飼行→927犬飼
犬飼948→普通三重町行→1003三重町
三重町1015→普通宮地行→1133宮地
阿蘇神社前1202頃→産交バス阿蘇駅前行→1209宮地駅前
裁判町1224→産交バスうぶやま環状線→1242笹倉
笹倉1255→大分バス特急やまびこ号→1313頃宮地駅前
宮地1332→特急あそ4号→1437水前寺
水前寺1450→普通熊本行→1451新水前寺
新水前寺駅前1454→健軍町行→1510健軍町
健軍町1516→田崎橋行→1529国府
新水前寺1539→普通熊本行→1548熊本
熊本1600→普通三角行→1653三角
三角1659→普通熊本行→1754熊本
熊本駅前1802→健軍町行→1821通町筋
藤崎宮前1855→御代志行→1921御代志
御代志1926→北熊本行→1946北熊本
北熊本2002→上熊本行→2011上熊本
上熊本2020→普通八代行→2024熊本
熊本2040→さくら567号→2051新八代
新八代2103→普通出水行→2107八代

3日目
出町658→産交バス松橋産交行→703八代駅前
八代711→普通川内行→807新水俣
新水俣1437→さくら560号→1501熊本
八島町1542→産交バス小山団地行→熊本駅前1548
熊本1602→さくら564号→1622久留米
久留米1628→区間快速小倉行→1703博多
川端町・博多座前1805→西鉄バス博多駅行→1813頃博多駅
博多1925→みずほ612号→2147新大阪

エリア 出水・伊佐(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス レンタカー 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

旅は八代から。
八代の中心部と八代駅も結構離れているのでバスで移動。
松橋産交行きのバスは数名が乗っている。これで平日だということを思い出す。

八代駅で全員降りたが筆者以外全員がJR八代駅へ。
肥薩おれんじ鉄道八代駅へ向かったのは筆者のみだった。

JRホームではなく肥薩おれんじ鉄道ホームへ…

ちょうど川内行きが入線してきたところだったがJKやDKが多数吐き出される平日の朝らしい光景。川内方面も2両。
1両あたり8名程度乗っている。
八代を出ると球磨川と肥薩線を橋梁で越えるが、肥薩線の線路が雑草でほぼ廃線跡みたいになっている…
当初これは豪雨災害で長期間運休中だからと思っていたが、この後踏切を渡った吉都線もそんな感じだったので九州のローカル線はそれがデフォらしい…
どんな路盤してるんだ…
肥後高田で早速乗降多数。そして八代駅も肥後高田駅もキスアンドライドが非常に多い。
各駅で特徴的な制服のJKが乗ってくると思ったら佐敷の芦北高校のJK達のようだ。

列車は日本のエーゲ海と車内放送で称される(ただし今回はその放送は平日の通勤通学時間帯だからか無かった)不知火海沿いを走る。
通学客がメインだが通勤客もいないわけではなさそう。
そして不知火海を見届けてたのうら御立岬公園に着く前辺りから寝ていた…

起きたら佐敷に着くところ。
佐敷から一気にガラガラ…とはならないものの数名程度になる。
次は別の高校(水俣辺りか?)のJKが乗ってきていた。

ここより永久に手を「津奈木」あい…そうではないw
津奈木太郎峠を複線で越えれば津奈木。
津奈木まで来るともう新水俣は隣の駅だ。

ということで新水俣駅に到着。九州新幹線とは別駅舎。というか肥薩おれんじ鉄道側には駅舎そのものが無いw
新水俣駅のトイレには「環境都市水俣の駅としてトイレの美化にご協力を」という張り紙がしてあった。

新水俣駅前からカーシェアに乗り込む。
今回はノートだ。
伊佐市方面へ抜ける国道268号線は1988年に廃止されたかつての山野線沿線を走り抜ける。
速度もなかなか出て走りやすい道のりだ。

鹿児島県に突入した。しばらく快調に走るが大口市街地になるとさすがに信号が多くなる。
それにしても今は鉄道も無いのになかなか栄えている市街地である…

鹿児島県の簡易局巡りは羽月駅前簡易郵便局から始まる。
駅前というぐらいだからここの最寄駅は羽月駅…ではなく直線距離上は真幸駅という…

それは羽月駅が廃駅であるからという理由である。
羽月駅は旧国鉄宮之城線の駅だった。特定地方交通線に指定され、1987年廃止されている。
郵便局の前は駅前通りだったのだ。
ここに限らず宮之城線の廃駅跡は比較的駅であった痕跡や記念碑、モニュメントなどが多く残る。

羽月駅跡の記念碑も残されている。
ここから宮之城線沿いに南へ向かう。

簡易局に立ち寄りつつしばらく走って薩摩永野駅跡の永野鉄道記念館に到着。
どうやら当時の駅舎がそのまま保存されている様子。

駅前はバスの転回場になっている。
駅前通りもきちんと存在する。

駅前にはバスが停車している。
転回場で折り返し時間を待つというのはよくある光景。

奥には車掌車とシーサスクロッシングが保存されている。

薩摩求名駅と…

広橋駅の駅名標が保存されている。
では肝心の薩摩永野駅は…?

薩摩永野駅の駅名標は倒れていたw

駅構内にはレプリカではなくおそらく本物の駅名標が保存されていた。
この中はちょっとした鉄道記念館になっているのだが事前情報通り鍵がかかっている。
電話番号が書いてあったので写真は掲載しないが鍵は近くのヤマザキショップでもらうことになっている…はずだったが肝心のヤマザキショップは廃業orz
廃業した店内に何人か人はいたが関係者だろうか…
しばらく迷った末、隣のガソリンスタンドで聞いてみると廃業したヤマザキショップの中にいた人に話をつけてくれた。
中にいた人とガソリンスタンドの人のやり取りはマジの鹿児島弁。
ちょっと何言ってんのか分かんない(マジ)
紆余曲折の末鍵をもらえたので鍵を開けて入る。

窓口がそのまま保存されている。

開通当時の新聞記事などが保存されていた。

国鉄末期の合理化により、機関区から旅行サービスセンターへ異動になった人などの様子が記事に掲載されている。

一方こちらは国鉄から外部出向した人…
職場を離れて転身というとカレチを思い出す。
そういえばカレチの堀之内特発車掌もそうだった。
そして最後の「前の仕事に戻れるんだろうか」という辺りは安斉チーフそのものである…

300系辺りのポスターがある。

宮之城線廃止記念の乗車券も展示されていた。

タブレットは静態保存となっている。

なんと気動車の動輪も保存されているwなかなかすごい状況だw

古い安全標語も保存されていた。

こうして鍵を返却して小さいながらも本格的な博物館を後にした。

その宮之城線亡き後の本数はこんな感じ…

安良簡易局を過ぎて横川インターからえびのインターまでは九州道を駆け抜ける。
県境近くには鹿児島刑務所もあるがこちらは運転していて見ている余裕はなし。

ということで宮崎県に突入。
しかも自分の運転で宮崎県に来るのは初めてだ(前回訪れた2017年の九州遠征では鉄道)
宮崎県ではいくつか簡易局含めて巡る…

再び走って新水俣駅まで戻ってきた。
行きは肥薩おれんじ鉄道だったが帰りは…

今回も真宮…ではなくさくら。だが素直には帰らないw

九州新幹線に乗る。新水俣～新八代間は初乗車になる。

切符の都合上熊本で途中下車。
駅近くに簡易局があるのでそこまで歩くことにする。

その途中に奇妙なキャッチフレーズの自動車教習所を発見…

どうやって鍛えるんだよ心筋かよw

今回最後の簡易局である熊本八島簡易郵便局にやってきた。
リュックの重さを聞かれて「せっかくだからこれで測ってみたら？」と言われて重量計に乗せたらなんと5kgもあった…

戻りはバスで熊本駅まで戻ることにした。
ちょうどいい時間にバスがあって良かった。
熊本駅でお土産を買って再び新幹線に乗る。
今度こそ大阪に帰るのか…

と思いきやまた途中下車w今度はどこだ…

久留米でしたw

時間調整やら新幹線料金の節約やらを兼ねて久留米からは区間快速で博多へ向かうことにした。
妙にガラガラだと思ったらこの列車荒木始発。
811系リニューアル車だったが九州にしては珍しく「ベンチ」ではなく普通の座席だった。見た目地雷そうに見えたがそんなことはなかった。
肝心の車内では寝たり起きたりしながら南福岡までやってきた。
南福岡を出ても見事にガラガラだったが博多からは一気にラッシュの列車となったようだ。

九州の中心地博多駅に到着。
今回の旅行では博多滞在はわずか2時間。だが2時間あればそこそこできることもある。

ということで811系と787系の並びを撮ったり…

今や数少なくなった大牟田行きの区間快速の方向幕を記録してみたり…

813系が回送としてやってくる様子を撮ったり…

もう撮れなくなるであろう長崎行きのかもめの記録もしていた。
そして改札を出て郵便局を巡りつつ向かったのは…

そういえば櫛田神社に行ったことが無い…ということでせっかくなので櫛田神社へ。

福岡には何度も来ているが実はこの辺りに来たことはほとんどなかったのである…

人のいない構図…ではなく平日の夕方なので人は本当にいない。
このコロナ戦争下では正しい姿なのかもしれないが…

山笠も誰もいない。まあコロナ戦争関係なく1年中展示されているので…

2021年の山笠の説明文もある。2021年のテーマは神武東征。
…2021年の博多祇園山笠は延期のはずなのになぜ山笠があるのかって?

それについてはここに記載の通り。
ちなみに先程の「延期」という言い回しもあくまで舁き山笠が延期というだけであり飾り山笠は2021年も奉納されていた。
…ちなみに櫛田神社は両面真面目な飾り山だが場所によっては片面はホークスだったりサザエさんだったりテレビ局関係だったりアンパンマンだったりとネタのような飾り山もある。

リバレインまで歩いて博多駅までは西鉄バスで行く。
1日券なども無く地下鉄完全並行なのにバスを選ぶというのは福岡ぐらいのものかもw
1系統と3系統、なんと1分間隔で来ているwフリークエンシーなんてレベルではないw
そしてこの辺りの均一区間に乗る時は「天神からキャナルまで100円♪」のCMが脳内に流れる…
ということでリバレインから博多駅まで10…150円になったんだった

もちろん博多といえばラーメン。これは外せない。
バスを降りて地下に入るとすぐに候補のラーメン屋があったので入る。

古き良き本質を突いた味と価格である…普通に地元民が黙々と食べてる様はまさに本質。2杯目がここに勝てる気がしないのでもうここで打ち止めとする。

博多阪急で通りもんを購入して博多駅へ向かう。
阪神のいか焼きが売っていたりこの見た目だったりとここだけノリが梅田である。

再び博多駅に入る。この列車は…

かもめだった。ということで今度こそ長崎行きのかもめ幕の撮り納め…葬式鉄が大挙する前に撮っておかねばならない

懐かしいロゴは変わらなくて少しだけ安心…

原田行きなんてあるのか…

今度こそ新幹線ホームへ。みずほで大阪へ帰る。
この日は何度も九州新幹線に乗ったが今度こそ大阪へ帰るw

500系が停車していた。500系がいるなら撮らないわけはない。
筆者世代ののぞみといえば確実にこれだった。

しかし500系の発車を見送っている場合ではないのである。

入線を撮ろうかと思って気付いた、この列車博多始発ではないから停車時間は短いw
ということでみずほに乗って帰る。
車内販売はコロナ戦争で中止。
だがそれでもやはり山陽新幹線はみずほ&さくら、それも指定席に限る…快適度が全然違う。

東広島を通過した辺りから岡山手前まで寝ていた。気付けば岡山である。

そこから約40分で新大阪に到着。折り返し三原行きのこだまとなるのである。
ここからはいつものルートで帰宅。今回の旅は終わり。