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 昼食後、大覚寺でお月見船に乗ろうと思っていたので、店の方にタクシーを呼んでいただいた。3時頃から乗船の予約券が門前で配られることになっていた。2時頃には並ぼうと思っていたのに。果たして間に合うのだろうか。 <br /><br /> 運転手さんは慣れた様子で裏道を通り、すぐに大覚寺に着いた。既に長蛇の列ができ、まだ3時前なのに予約券の販売が始まっていた。「並んでも売り切れる場合があります。」と係員の方。そしてしばらくすると「○○が売り切れました。」との声。あ~やっぱり間に合わなかったと思ったが誰も帰ろうとしない。よくよく聞けば、それは1番人気の7時の予約券が売り切れたのだった。この日、京都の月の出時刻は18時57分、月を楽しむには7時以降の舟に乗る必要がある。仕方がないので6時の券を予約した。<br /><br /> 「観月の夕べ」は、嵯峨天皇が中秋の名月の時、大沢の池に龍頭鷁首(りょうとうげきしゅ)の舟を浮かべて遊んだことから始まった。舳先に龍の頭の形を付けたのが「龍頭の舟」、鷁(げき)という想像上の鳥の形を付けたのが「鷁首の舟」。龍はよく水を渡り、鷁はよく飛んで風に耐えるとされ、二隻が一対になって使用されるので、龍頭鷁首と呼ばれる。空を見上げれば煌々と、目を落とせば静かな水面に映る月。月見の名所大覚寺で、こんな古式ゆかしい舟に乗り、ひと時平安貴族と同じ雅な舟遊びに興じられるだけでも貴重な体験だ。<br /><br /> 夜間開園が始まるまでは大覚寺を見学。平安時代初期に在位の嵯峨天皇が営んでいた離宮を、876年に寺に改めたのが大覚寺の始まりで、仁和寺と同じく皇室ゆかりの門跡寺院。内部は広くて見所が多く、あっと言う間に夕方になったので、庭園の大沢池に向かった。嵯峨天皇が築造した大沢池は、中国の洞庭湖を模したものといわれ、日本最古の庭池とされている。 <br /><br /> 庭園内には飲食の出店や茶席が設けられ賑わっていた。大沢池を一周15分位で巡る月見舟は、予約時間きっかりに乗らなければならないわけではなく、5時の予約券なら5時~6時の間に乗ればいいというゆるやかなものだったので、私はなるべく7時に近い6時後半に乗ることにした。それでも残念ながら、空に浮かぶ月と池の月、2つの月を見ることは叶わなかった。この日は奈良へ泊まることにしていたので、後ろ髪を引かれる想いで、下舟後すぐにJR「嵯峨嵐山駅」へと急いだ。奈良の宿に着いたのは9時頃、春日山の方向に、ほぼ満月に近い月が白々と浮かんでいた。<br /><br /> そう言えば5年位前、奈良でお月見女子会をしたことがある。猿沢の池の采女祭りや唐招提寺の観月会を見物した。あの日の月もきれいだった。

初秋の嵯峨野② 観月の夕べ 

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2019/09/15 - 2019/09/16

22567位(同エリア46458件中)

旅行記グループ 京都 散策

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ケロ

ケロさん

 昼食後、大覚寺でお月見船に乗ろうと思っていたので、店の方にタクシーを呼んでいただいた。3時頃から乗船の予約券が門前で配られることになっていた。2時頃には並ぼうと思っていたのに。果たして間に合うのだろうか。 

 運転手さんは慣れた様子で裏道を通り、すぐに大覚寺に着いた。既に長蛇の列ができ、まだ3時前なのに予約券の販売が始まっていた。「並んでも売り切れる場合があります。」と係員の方。そしてしばらくすると「○○が売り切れました。」との声。あ~やっぱり間に合わなかったと思ったが誰も帰ろうとしない。よくよく聞けば、それは1番人気の7時の予約券が売り切れたのだった。この日、京都の月の出時刻は18時57分、月を楽しむには7時以降の舟に乗る必要がある。仕方がないので6時の券を予約した。

 「観月の夕べ」は、嵯峨天皇が中秋の名月の時、大沢の池に龍頭鷁首(りょうとうげきしゅ)の舟を浮かべて遊んだことから始まった。舳先に龍の頭の形を付けたのが「龍頭の舟」、鷁(げき)という想像上の鳥の形を付けたのが「鷁首の舟」。龍はよく水を渡り、鷁はよく飛んで風に耐えるとされ、二隻が一対になって使用されるので、龍頭鷁首と呼ばれる。空を見上げれば煌々と、目を落とせば静かな水面に映る月。月見の名所大覚寺で、こんな古式ゆかしい舟に乗り、ひと時平安貴族と同じ雅な舟遊びに興じられるだけでも貴重な体験だ。

 夜間開園が始まるまでは大覚寺を見学。平安時代初期に在位の嵯峨天皇が営んでいた離宮を、876年に寺に改めたのが大覚寺の始まりで、仁和寺と同じく皇室ゆかりの門跡寺院。内部は広くて見所が多く、あっと言う間に夕方になったので、庭園の大沢池に向かった。嵯峨天皇が築造した大沢池は、中国の洞庭湖を模したものといわれ、日本最古の庭池とされている。

 庭園内には飲食の出店や茶席が設けられ賑わっていた。大沢池を一周15分位で巡る月見舟は、予約時間きっかりに乗らなければならないわけではなく、5時の予約券なら5時~6時の間に乗ればいいというゆるやかなものだったので、私はなるべく7時に近い6時後半に乗ることにした。それでも残念ながら、空に浮かぶ月と池の月、2つの月を見ることは叶わなかった。この日は奈良へ泊まることにしていたので、後ろ髪を引かれる想いで、下舟後すぐにJR「嵯峨嵐山駅」へと急いだ。奈良の宿に着いたのは9時頃、春日山の方向に、ほぼ満月に近い月が白々と浮かんでいた。

 そう言えば5年位前、奈良でお月見女子会をしたことがある。猿沢の池の采女祭りや唐招提寺の観月会を見物した。あの日の月もきれいだった。

旅行の満足度
4.0
交通手段
タクシー JRローカル 徒歩
  • 夜間開園が始まるまでは大覚寺を見学。平安時代初期に在位の嵯峨天皇が営んでいた離宮を、876年に寺に改めたのが大覚寺の始まりで、仁和寺と同じく皇室ゆかりの門跡寺院。内部は広くて見所が多く、あっと言う間に夕方になった。

    夜間開園が始まるまでは大覚寺を見学。平安時代初期に在位の嵯峨天皇が営んでいた離宮を、876年に寺に改めたのが大覚寺の始まりで、仁和寺と同じく皇室ゆかりの門跡寺院。内部は広くて見所が多く、あっと言う間に夕方になった。

    大覚寺 寺・神社・教会

  • 嵯峨天皇が築造した大沢池は、中国の洞庭湖を模したものといわれ、日本最古の庭池とされている。

    嵯峨天皇が築造した大沢池は、中国の洞庭湖を模したものといわれ、日本最古の庭池とされている。

  • 「観月の夕べ」は、嵯峨天皇が中秋の名月の時、大沢の池に龍頭鷁首(りょうとうげきしゅ)の舟を浮かべて遊んだことから始まった。舳先に龍の頭の形を付けたのが「龍頭の舟」、鷁(げき)という想像上の鳥の形を付けたのが「鷁首の舟」。龍はよく水を渡り、鷁はよく飛んで風に耐えるとされ、二隻が一対になって使用されるので、龍頭鷁首と呼ばれる。

    「観月の夕べ」は、嵯峨天皇が中秋の名月の時、大沢の池に龍頭鷁首(りょうとうげきしゅ)の舟を浮かべて遊んだことから始まった。舳先に龍の頭の形を付けたのが「龍頭の舟」、鷁(げき)という想像上の鳥の形を付けたのが「鷁首の舟」。龍はよく水を渡り、鷁はよく飛んで風に耐えるとされ、二隻が一対になって使用されるので、龍頭鷁首と呼ばれる。

  • 空を見上げれば煌々と、目を落とせば静かな水面に映る月。月見の名所大覚寺で、こんな古式ゆかしい舟に乗り、ひと時平安貴族と同じ雅な舟遊びに興じられるだけでも貴重な体験だ。

    空を見上げれば煌々と、目を落とせば静かな水面に映る月。月見の名所大覚寺で、こんな古式ゆかしい舟に乗り、ひと時平安貴族と同じ雅な舟遊びに興じられるだけでも貴重な体験だ。

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