2019/11/25 - 2019/11/25
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OE-343さん
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私は、慶應義塾大学(現在は医師の異動により東京医科歯科大学)病院で治療を受けており、主に漢方薬を利用した治療を受けています。
そして、漢方や鍼灸の世界では、医学としての研究のほか、社会的な認知度をどう高めていくかと言うことが、喫緊の課題となっております。
中国や韓国は、政府が積極的に予算を出してくれますが、日本の政府は何もしてくれません。そこで、慶応大学の教授の先生が、民間で動いてみようと言うことで「漢方産業化推進研究会」を立ち上げました。
私も患者としてその団体のイベントに時折参加したりしておりますが、そんな中から、知り合いの市会議員を誘って、その「漢方産業化推進研究会」の関わった「未病」をテーマにした神奈川県が関係するブルックスコーヒーが運営する施設を自主的に視察しました。(なお、この視察は、公費で行われる議員視察ではなく、あくまでも自費での視察です)
私が視察の仲介をしましたが、市会議員1人と、個人的な知り合いでこの話を持ちかけた親子と言う、奇妙な団体でした。。。
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弘前からやってきた市会議員さんには羽田空港から海老名行きの高速バスに乗ってもらいました。調布からの私は小田急線で海老名駅。改札内で合流しそのまま新松田駅へ
小田急小田原線 乗り物
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新松田駅では、ブルックスコーヒーの車が待っていてくれました。
それに乗って早速「me-byo valley BIOTOPIA」に到着しました。me-byo valley BIOTOPIA (ビオトピア) 名所・史跡
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生命保険会社の事務センター兼保養所を改装した施設です。
「未病」なのに「me-byo」と表記されていて、神奈川県が商標登録までしています。慶應大学の漢方の先生が黒岩知事の要請で顧問になって「未病」をテーマに事業をやっており、そんな中で、こういった施設を運営する事業者の公募があり、ブルックスコーヒーが応募して受注したと言う形です。 -
自転車やカフェなど、健康増進になりそうな様々な設備が設置されています。
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売店
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こちらでは、「未病」をテーマにした運動や、各種健康測定などが可能です。
残念ながら、休館日に当たってしまい、内部の見学ができませんでした。 -
パン屋でも、健康管理をテーマにしたメニューが販売されていました。
その後、裏にある会議室に案内され、運営の体制であるとか、設立の経緯等について、教えていただきました。
ブルックスのコーヒーがもちろん飲み物として出されるわけですが、コーヒーが好きなうちの母はまずいと言って飲めませんでした。…ブルックスCafe グルメ・レストラン
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レストランも、「未病」をテーマにしていることになっています
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面白いのは、これは、あくまでも神奈川県とブルックスコーヒーの事業として独自に提案されているものであり、「未病」と言う概念の由来である漢方医学とは直接の関係はないと言うことです。
つまり、例えば薬剤師が常駐してお薬の相談に乗るわけでもなく、鍼灸師が鍼灸院を開いているわけでもないのです。
せっかくなら、ここに運動トレーニングが得意な鍼灸師さんでも雇って鍼灸院開設したら?とか思っちゃいます。鍼灸師なら人件費も医者よりは安いですし
元気な人に、運動トレーニングのマッサージのような感覚で鍼灸の治療を受けてもらって、「未病」の段階で病気を発見できれば、その後の治療に役立つはずなのですが。。。 -
売店で販売されていたり、レストランに出ているメニューも、伝統的な漢方の「食養」とは直接の関係がないのです。
漢方医学では、食事療法が大変重視されます。周礼によれば、紀元前の中国で、医者の中で最も位が高かったのが食事療法担当医なのです。
一般向けの、歴史的な漢方の食事療法の本としては「台所漢方」と言う本をお勧めします。
ちなみに、私が診てもらっている担当医の先生の流派は、漢方の専門家の中では比較的食事療法を「重視しない」流派です。 -
確かに、食材とか健康的そうですが、やっぱり直接に漢方の理論が生かされているわけではありません。
ブルックスコーヒーでは、漢方の概念を多少取り入れた健康食品飲料を、慶応大学湘南藤沢キャンパスのグループとともに開発したりもしています。
しかし、これは、あくまでも「概念を多少取り入れた健康飲料」であって、実際に、じゃぁ漢方薬が必要になった時漢方薬を飲んでもらおう、と言うことにつながるのかどうかは未知数だと私は感じました。
つまり、ブルックスコーヒーの社長さんは、イベントで「私、今まで漢方薬と聞くと、難しい医学で何か難しそうなイメージがあったけど、こうした健康食品としてその一端に触れることができるとイメージが変わるんじゃないか」という話をしていたわけです。
しかし、患者として、私は大学病院で煎じ薬を出されていますが、その立場からすると、「漢方薬って薬の中でも健康食品とかに近いんでしょう?」みたいな誤解を持っている人が多いことも実感します。鍼灸に関しても然りで、高度な医療として私は鍼灸の治療を受けておりますが、一方で、「鍼灸と言えばリラックスマッサージみたいなイメージであるとか、「医学としてではなく美容鍼灸なら私は受け入れる」と言う人がいたりするなど、微妙なイメージの問題がつきまといます。
実際、例えば事業仕分けの時も、漢方薬とうがい薬が同じ俎上に乗せられました。漢方薬には専門医が認定される制度があるのに、うがい薬にはそんな制度はありません。それほど必要とされる知識が異なる薬なのに、一緒にされてしまうわけです。
これもまた実態だと思います。そんな中で、この「健康飲料」と言うカテゴリーを通して漢方薬への関心を喚起したい、と言う目的がどこまで達成されるのか、私は見守りたいと思っています。そして、懸念もあります。瑞穂丿里 グルメ・レストラン
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確かに質が良い材料を使ってると思うんですが、別、時間とお金をかけてここまで来なくても、市中のお店でも本人が工夫すれば似たようなことができそうな気がしてきます
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小田原のかまぼこも販売されていました
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そもそも、神奈川県の県西地域活性化事業が目的ですから、その地図が設置されています。
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こちらは、奇妙な視察グループを案内したハイエースです
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こんな建物です。
やっぱり保険会社の事務所なんです。 -
敷地内では、体育館や運動場の芝生などがあります。道路をハイエースに乗せられて一週しました。
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ハイエースの車内は、一般的なものではなく、ロングシートとテーブルが設置されたラウンジ仕様でした。
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このような合宿に使えそうな運動場があり、実際に宿泊施設も計画されています。
温泉も掘り当てるように計画しているそうです。 -
https://www.biotopia.jp/map/
公式ウェブサイトより地図です。
森林セラピーなども計画されていますが、保険会社の高層ビルと東名高速に挟まれたところで森林セラピーと言われても。。。 -
実際のところ、こんな感じの敷地です
足利なので、やっぱり金太郎伝説を思い出します。おそらく、より近いイメージは、大雄山とかなんじゃないかと思いますが。me-byo valley BIOTOPIA (ビオトピア) 名所・史跡
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ただし、こういった健康関連のアクティビティーを、1カ所でまとめてすることができる、と言うのは便利かもしれません。
でも、同じ施設があるんだったら、山梨とかにあったほうが魅力が大きくありませんか?と思ってしまいます。
と言うより、私がよくやる青春18切符の旅行って、この施設がやりたいことを、自力でいろんなところを組み合わせてやっている、というのが私の旅行なんじゃないかと思いました。出来るだけハイキングを組み込みますし、出来るだけ沿線の名物、かつ栄養がありそうな食事を組み込むように日程を組んでいます。 -
自力でそれをできない人は、もしかしたら満足感は劣るかもしれないけど、ここに来れば手っ取り早く達成できそうです。
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こんなふうに山が見えます
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でこれが、本部の建物なんですけど、やっぱり殺風景なオフィスビル。。。
シェアオフィスも募集中です。中小企業にとっては、低コストで事務所を構えるには便利かもしれませんが、都心まで中途半端に遠いので、迷っちゃいますよね。 -
近づいてみると、40年物の鉄筋コンクリートビルが聳え立ちます。
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ストーンサークル
この説明版を見て、ストーンサークルと言う名前でTwitterをやっている人のことを思い出しました。(全然関係ないです) -
これが、どんぐり遊歩道のストーンサークルです
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視察終了後、電車で帰れば簡単なのに、私が「東名高速道路を高速バスで走ってみたい」と言う思いつきをしてしまったので、「ちゃんとリクライニングシートに座って今日のまとめをしましょう」と議員さんに言い訳をして、値段が2倍、そして渋滞の恐れで所要時間も最大2倍かかる、高速バス乗り場に行きました。
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東名大井バス停です
小田急箱根高速バスが主な停車します -
高速道路沿線のバス停、懐かしいですね
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三菱・アエロがやってきました
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一番前の展望席に私と議員さんで陣取り、話をしていました。
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ここが渋滞の名所大和トンネル
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その後大渋滞になりました
新宿駅には40分位予定より遅れて到着。議員さんはその後、大江戸線に乗って東京在住の家族との懇談会に向かいました。
私は、すぐに地元に戻って、よく利用している中華料理屋で夕食を食べて1日が終りました。その中華料理屋も「医食同源」と看板にスローガンを掲げています。
同行しました議員さんのブログはその日のうちにアップされました。2年近くかかった私とは随分違いますが、そちらもご覧いただけますと幸いです。私この2年間ほんと忙しかったんです。。。こちらもぜひご覧下さい。
http://blog.livedoor.jp/imaizumi_office/archives/9527178.html小田急箱根高速バス 乗り物
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