2016/08/16 - 2016/08/16
48位(同エリア1890件中)
エンリケさん
この旅行記のスケジュール
2016/08/16
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2016年夏休みのスウェーデン~フィンランド旅行5日目後半。
スウェーデン最終日は引き続きストックホルムの名所見学。
午前中にヴァーサ号博物館、北方民俗博物館と回った後、午後はまず、“世界初の野外博物館”と言われるスカンセンで、のんびりしたスウェーデンの原風景の世界に浸ります。
その後はノーベル賞受賞者の晩餐会が行われるストックホルム市庁舎の内部を見学し、最後は市庁舎の塔の上から青い空と湖に挟まれた旧市街のガムラスタンを一望。
美しいストックホルムの景色を心に刻み、タリンクシリヤラインのフェリーにて、次の目的地、フィンランドのトゥルクへと渡ります。
<旅程表>
2016年
8月12日(金) 羽田(フライトキャンセル)
8月13日(土) 羽田→北京→ストックホルム
8月14日(日) ストックホルム
8月15日(月) ストックホルム→ヴィスビュー(ゴットランド島)
→ストックホルム
〇8月16日(火) ストックホルム→
8月17日(水) →トゥルク→ヘルシンキ
8月18日(木) ヘルシンキ
8月19日(金) ヘルシンキ→タリン→ヘルシンキ
8月20日(土) ヘルシンキ→
8月21日(日) →上海→成田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 船 徒歩
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
8月16日(火)
12時、ストックホルムのユールゴーデン島に建つ北方民俗博物館の見学を終え、建物の外に出てきました。
朝に比べて雲は多くなってきましたが、雲間からのぞく青空がさわやかな印象を抱かせる、北欧らしい夏の空です。 -
12時30分、続いては、同じくストックホルムのユールゴーデン島にある野外博物館、“スカンセン”(Skansen)へ。
このスカンセンは先ほど見た北方民俗博物館の一部として(1963年に分離)、教師であったアルトゥール・ハッセリウス(Artur Immanuel Hazelius、1833-1901年)の手により1891年に開設。
工業化以前のスウェーデンの様々な地方の暮らしを保存しようという意図で造られた、“世界初の野外博物館”とも言われています。
【スカンセンHP】
https://www.skansen.se/en/スカンセン 博物館・美術館・ギャラリー
-
入場料180SEK(約2,230円)を支払い(2016年当時はストックホルム・パス使用不可、クレジットカード払い可)、スカンセン野外博物館に入場。
平日ですが、夏のバカンス期間中ということもあって、家族連れなどたくさんの人々で賑わっています。 -
こちらがスカンセンの地図。
30万㎡(東京ドーム6.4個分に相当)超の敷地内に約160棟の伝統的な建物が建ち並ぶ、まさに一大野外博物館となっています。 -
敷地内をてくてくと歩いていちばん最初に目に留まったのは、こちらの“ヘレスタッドの鐘楼”(Hällestadsstapeln)。
スウェーデン南部のエステルイェートランド地方(Östergötland)の村、ヘレスタッドから移築した、1723年頃に建設された木造の鐘楼で、高さはなんと40.5m。
一見、イカのお化けのようにも見えますが、昔はこのような鐘楼がスウェーデンのあちこちにあったのでしょうかね・・・。
【ヘレスタッドの鐘楼~スカンセンHPより】
https://www.skansen.se/en/h%C3%A4llestadsstapeln -
こちらはスウェーデンの農村の古民家。
地元のスウェーデン人と思しき人々も物珍しそうに見学しています。 -
館内にはこんな自然たっぷりな林も。
広大な敷地を利用してスウェーデンの原風景が至るところに再現されているのですね。 -
こちらの木造の建物は“セグロラ教会”(seglora kyrka)。
1730年にヴェステルイェートランド地方(Västergötland)の村、セグロラに建てられたという教会で、新しい石造りの教会が建てられた後の1916年にスカンセンに移築されたとのこと。 -
こちらがセグロラ教会の内部。
木造りの優しい感じの教会で、天井には“天国”を描いたと思われる色彩の跡が残っていますね。
【セグロラ教会~スカンセンHPより】
https://www.skansen.se/en/seglora-kyrka-ua -
正面から振り返ってみると、しっかりパイプオルガンもあります。
このセグロラ教会、古風なところが人気で、現代においても市民の結婚式やコンサートが行われているのだとか。 -
こちらはスウェーデン南部、イェータランド地方(Götaland)の村、シルクルトから移築した19世紀の農家(Kyrkhultstugan)。
左右の建物の上階は穀物貯蔵庫として使われたそうで、何とも実用的で味わいのある感じの農家ですね。
【シルクルトの農家~スカンセンHPより】
https://www.skansen.se/en/kyrkhultstugan -
その農家のすぐ近くには池。
何か面白いかたちのオブジェがあると思ってよく見ると、3匹のアザラシが水面に出て日光浴。
スウェーデンの農家にとってはアザラシは身近な生き物なのでしょうか。 -
先ほどの農家に入ると、中では煮炊きの様子が。
写真の右側に立っているのはマネキンではなく、スカンセンの従業員さんです(笑)。 -
13時、スカンセンの中をぶらぶらしていたら、だいぶ高いところまで上がってきました。
丸太造りの古民家とともに、林の端からは先ほど見学した北方民俗博物館が見渡せます。
このスカンセンのあるユールゴーデン島、高低差がだいぶあるようですね。 -
林の切れ目からは、さらにメーラレン湖の先の赤い屋根の街並みも見渡せます。
-
さて、園内のいちばん高いところにあったこちらは、ラップランドに住む少数民族、サーメ人の家(Samevistet、The Sami Camp)。
見事なまでの竪穴式住居です。
まるで青森県の三内丸山遺跡のよう。
あちらは現在から6千年~4千年前のものですが・・・。
【特別史跡 三内丸山遺跡】
https://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/ -
こちらの高床式倉庫もサーミ人のもの。
やはり古今東西、狩猟採集の民の住居というものは似てきてしまうものなのですね・・・。 -
そして林の切れ目からは対岸のストックホルムの美しい街並みが。
原始的なサーミ人の住居とのギャップが何とも言えません・・・。 -
サーミ人の住居の近くには放し飼いにされた羊が。
これは彼らの放牧生活を表しているのでしょう。 -
さて、そろそろこのサーミ人地区を抜けて・・・。
-
また一段と高いところにやってきました。
ここからは1897年に敷設されたというケーブルカーがよく見えます。
しかしこのスカンセン自体もそうですが、100年以上も廃止されずに残っているケーブルカーもすごいものです。 -
坂を下ったところから捉えたケーブルカーの軌道。
なんだかフォトジェニックな景色ですね。 -
ケーブルカーの乗降口近くには四角い花壇が。
スウェーデン料理に使うハーブや薬草が植えられているとか。 -
こちらの花壇には白やピンクの薔薇。
北欧らしいさわやかな色ですね。 -
さて、続いては農村ではなく、商店などが建ち並ぶ街のようなところにやってきました。
中には内部を見学できるお店もあるようですが・・・。 -
こちらで周囲の注目を集めているのは薪を割るおばあさん。
やはり都市化した生活だと薪を割るのも珍しいのかな? -
こちらの古い建物はパン屋(Bageriet、Bakery)。
もともとはストックホルムのセーデルマルム地区において18世紀前半に建てられた住居だそうで、その後パン屋に改造されたものを移築したものとのこと。
【ベーカリー~スカンセンHPより】
https://www.skansen.se/en/bageriet -
中に入ってみると、昔風の衣装を着た店員が、今も普通にパンを売っていました。
なるほど、売店もとことん凝っていていい感じですね。 -
ここでお腹が空いたのでシナモンロールを購入。
うむ、安定の味でした。 -
シナモンロールの匂いを嗅いで近づいてきたのか、この小路にはにわとりも。
-
・・・と、ここで時計を見ると13時50分。
スカンセンに入場してから1時間半近くが経過。
まだまだ見ていない古い建物や動物たちがたくさんいるのですが、次に行くべき場所があるため、この辺りで切り上げてスカンセンを後にすることにします。 -
14時、スカンセンを出て道を急いでいると、目に留まったのはファストフードの看板。
メニューを見ると、中サイズのハンバーガーセットが85SEKと、日本円にして約1,050円。
やはり北欧物価は高いわ・・・。 -
時間がないのでお昼は我慢し、先を急ぎます。
と、また目に留まったのはABBAミュージアム。
名前のとおり、1974年から1982年にかけて世界中の音楽チャートを席巻したスウェーデンのポップ・グループ、ABBAの博物館です。アバ ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
-
古き良き時代の洋楽ファンのわたしとしては、入ってみたい気持ちもありましたが、ここは看板だけ写真に収めて先を急ぐことに。
またストックホルムを訪れるようなことがあれば、入ってみたいと思います。
【ABBA THE MUSEUM】
https://abbathemuseum.com/en/ -
ここでふと脇を見やると、ABBAのラッピングトラムが。
まだまだABBAはスウェーデンで注目されるコンテンツなのですね。 -
14時15分、午前中に見学した北方民俗博物館までやってきました。
最後にこの、お城のように壮麗な北方民俗博物館を写真に収め、ユールゴーデン島に別れを告げることにします。北方民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
そしてユールゴーデン島と本土とをつなぐユールゴーデン橋を渡り・・・。
Djurgården Bridge 建造物
-
メーラレン湖を脇に、ストックホルム中心部に向かって歩いて行きます。
-
てくてくと歩き続けて14時45分、ストックホルム中心部、ガムラスタン近くの王立オペラ劇場前までやってきました。
バロック様式の壮麗な劇場前には何やらステージが設置され、これから催し物が始まりそうな雰囲気・・・。王立オペラ劇場 劇場・ホール・ショー
-
すぐそばの看板を見やると、“ストックホルム文化フェスティバル”と題された、8月16日から21日にかけてのストックホルム中心部における会場ごとのイベントプログラムが。
なるほど、この日から6日間、ストックホルム中心部はフェスティバル一色なのですね。
そんな日にストックホルムを発たなければならないとは甚だ残念・・・。 -
ここで、王立オペラ劇場近くの国立美術館が目に留まったので入ってみることに。
スウェーデンの国立美術館はノルウェーの国立美術館や大英博物館と同じく入場料無料とのことでありがたかったのですが、2015年から2018年まで改装中で、一部の作品しか見られないとのこと。
それでも、各国の国立美術館好きとしては、できる限り見て回ろうと思います。
まず最初は、ルーヴル美術館のサモトラケのニケや、バチカン美術館のラオコーンなどの模刻が並ぶ部屋。国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
次は世界の名画、ペーテル・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens、1577-1640年)とヤン・ブリューゲル(Jan Brueghel the Younger、1600/01-78年)の合作で、“三美神”(The Three Graces、1620-25年)。
ウィーン美術アカデミーにも同じ構図のものが所蔵されている有名な絵画で、ルーベンスが三美神、ブリューゲルが薔薇の花などの植物や背景を描いたとされています。 -
こんな世界的に有名な作品が続々登場、と思っていたら、やはり内部改装中のため、公開可能な展示室がかなり限られており、あとは地元の画家などの、それほど有名でもない作品が続きます・・・。
展示室の一角では、見学者を相手に熱心に解説をしている人もいるのだけれども・・・。 -
もうひとつ見つけた有名な画家の作品、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso、1881-1973年)の“女性の頭部”(Womans' head. Tête de Femme、1957年)。
彼自身の初期キュビスム作品の模倣なのだとか。 -
この後は特に目を引く作品もなく、急ぎ足で見学終了。
15時、わずか15分ほどの見学時間でした。
スウェーデン国立美術館、その後2018年10月には改装が終了し、世界の名画たちも再び見られるようになったとのことで、またストックホルムを訪れるようなことがあれば、今度は時間を気にせず、ゆっくりと鑑賞をしてみたいものですね。 -
15時15分、時間的にストックホルムで最後になるであろう見学スポット、ストックホルム市庁舎へ。
これまで毎日のように訪れていた市庁舎ですが、外部しか見学できていなかったため、最後にノーベル賞受賞者の祝賀晩餐会も行われるという内部の部屋を見学してみたいと思います。ストックホルム市庁舎 建造物
-
市庁舎内部はガイドツアーでしか見学できないため、そのガイドツアーに申込み(100SEK=約1,240円、ストックホルム・パス使用不可)。
夏季は毎日9時から16時まで30分ごとに出発とのことで、15時30分の回に参加。
20人ほどのグループになって入口を出発し、まずやってきたのはこんな広々とした大ホール。
そう、毎年12月10日にノーベル賞受賞者の祝賀晩餐会が行われるという、“青の間”(Bla hallen)です。 -
しかしこの“青の間”、名前の割には全然青くない・・・。
なんでも、建設当初、壁は青く塗られる予定だったのですが、赤レンガがあまりにも美しかったため、名称だけ残って壁はそのままにされたのだとか。 -
“青の間”から2階に上がり、続いてやってきたのは市議会議事堂。
部屋の両側の高いところには、傍聴席が設けられています。 -
天井にはスウェーデンの空と大地を表す淡い色の絵が描かれており、その下には梁がびっしりと組まれた造りになっています。
これは“ヴァイキングルネサンス様式”と呼ばれ、かつてのヴァイキングのロングハウスを模した様式なのだとか。 -
次の間の天井は、イスラム建築の“ムカルナス”(鍾乳石に似た持ち送り構造の装飾)を想起させる構造。
【エジプト紀行(6) カイロのガーマ・スルタン・ハサン(スルタン・ハサン・モスク)のムカルナスの天井】
https://4travel.jp/travelogue/10531432#photo_link_21041612
このストックホルム市庁舎、1909年から1923年にかけて建設された際、設計者であるラグナル・エストベリは、ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿をはじめ、ヨーロッパ各地の名建築からインスピレーションを受けたとのことで、ヨーロッパに名高いイスラム建築であるスペインのアルハンブラ宮殿からも影響を受けているのでしょう。 -
イスラム建築っぽい天井をもう一度パチリ。
よく見ると、中央にある日輪らしき装飾の中には、聖霊を意味するのか、鳩が描かれていますね。 -
こちら、円形の部屋(Oval Room)の壁を覆っているのは、17世紀の終わりにフランス北部の街ボーヴェ(Beauvais)で織られたタペストリー(フラッシュ撮影禁止)。
何とも歴史あるもので、土曜日には市民結婚式がここで行われるのだそう。 -
続いてはメーラレン湖に面した“王子のギャラリー”へ。
こちらもヨーロッパのどこかの建築様式を真似ていそうな感じの間。 -
このとおり、王子のギャラリーの窓からは、美しいメーラレン湖の眺めが。
-
窓際の壁には美しいレリーフ。
このストックホルム市庁舎、建物の細部にもこだわりが感じられますね。 -
そして窓の反対側には、王宮など、メーラレン湖に面したストックホルムの美しい街並みを描いた壁絵が。
実はこの絵画、この“王子のギャラリー”命名の由来ともなっている、スウェーデン王族のエウシェン王子(Prins Eugen、1865-1947年)が描いたもの。
画家、美術品収集家として知られ、芸術を愛する王子だったとか。 -
さて、写真ばかり撮りまくってグループに遅れてしまっているので、次の間への道を急ぎます。
・・・と、それでも懲りずにパチリ(笑)。
部屋への入口の壁には、古代ギリシャのレリーフを思わせる、均整のとれた作風の装飾が施されていますね。
【永遠ブルーの空 ギリシャ(2) アテネ国立考古学博物館の墓碑】
https://4travel.jp/travelogue/11411019#photo_link_56407179 -
次にやってきたのは“3つの王冠の間”。
一見、地味に見えますが、壁にはシルクのカーテンと銀の糸が掛かり、天井にはスウェーデンの国章である“3つの王冠”を表すというシャンデリアが備え付けられている、たいへん意義のある部屋となっています。 -
その“3つの王冠の間”の壁には、先ほどの“王子のギャラリー”の壁絵とは異なる、またダイナミックな絵画が。
-
そして窓からはメーラレン湖。
天気がいい日の湖の眺めは最高ですね。 -
そしてシルクのカーテンを抜けると、この市庁舎ツアーのハイライト、ノーベル賞受賞者を祝賀する舞踏会が行われるという、その名も“黄金の間”(Gyllene salen)。
まさにキンキラリンの、目にも眩しい豪勢な部屋です。 -
“黄金の間”の壁は、エイナール・フォルセッツによる9世紀から1920年代までのスウェーデンの歴史を描いたモザイクで装飾されているとのこと。
モザイクの一片はガラスと金箔でできており、その数なんと1,800万枚以上!
気の遠くなるほどの数字ですね・・・。 -
入ってきた方を振り返ると、これまたキンキラキンで眩いばかり。
うーむ、目を休ませるところがないですねえ(笑)。 -
細部を見ると、人物の像なども丁寧にモザイク壁画の中に組み込まれていますね。
そういえばこの部屋自体、キンキラリンの大聖堂で有名な、シチリアのモンレアーレ大聖堂のようなビザンティン様式を意識して造られているのかも。
【イタリア政府観光局~モンレアーレ大聖堂】
https://visitaly.jp/event/art-trip-2020/trip/spot/103_duomo_di_montreale.html -
そして中央の巨大な壁に描かれているのは、“メーラレン湖の女王”(Mälardrottningen)と呼ばれる、玉座に座る女性のモザイク画。
これはストックホルムを擬人化したもので、その周りに描かれている建物などの絵は、他の国々を表したものなのだとか。 -
じっくり細部まで見学していたくなる“黄金の間”ですが、ツアーの進行に合わせて外へ。
ツアーでなければもっと長い時間眺めていたかったですね。 -
“黄金の間”を出るとそこは最初に見た“青の間”。
こうしてぐるりと一回りしたかたちでツアーは終了。
時刻は16時20分、約50分間の見学時間でした。 -
市庁舎の外に出る途中、ギャラリーのようなところには市庁舎の模型などが展示。
-
ノーベル賞受賞者の晩餐会で使用された食器類も展示されています。
うーむ、なんとも豪華。 -
市庁舎の外にでると、相変わらずいい天気の下、メーラレン湖に面した庭で日向ぼっこをしている人がたくさん。
皆、気持ちよさそうですね。 -
16時30分、その美しい景色を高いところから眺めるべく、市庁舎の敷地の端にある塔へ。
塔の入場者は40分ごとに30人までと制限があり、その最後の1人になんとか滑り込み。
早速入場料50SEK(約620円)を支払い、塔の中へ。
塔の内部は途中まではエレベーターで、その後は階段で、頂上目指し上っていきます。 -
途中、すれ違いが難しいようなこんな通路も。
-
こんな広々としたギャラリーのような部屋もあります。
人間大の彫刻に混じって後ろに立つ巨像がなんともシュール。 -
そんな巨像を見下ろしながら、さらに上へと上がっていきます。
-
こんなレトロな木の階段を上っていき・・・。
-
入場してから10分後の16時40分、ついに頂上へ。
柵に囲まれてはいますが、ここからは、旧市街のガムラスタンを含むストックホルム中心部の景色が一望の下に見渡せます。 -
こちらが柵越しに眺めた旧市街ガムラスタン。
旧市街を挟むようにしている青い空、青い湖がなんとも清々しい・・・。
上るのに10分もかかりましたが、最高の天気の下、素晴らしい景色が見られてよかった・・・。 -
ガムラスタンのリッダーホルメン島をズームアップ。
改めて、黄色を基調とした淡い色の建物が美しい、おとぎの国のような街並みですね。 -
その北にある新市街もパチリ。
福祉や文化などの面でも世界の先を行く、先進国スウェーデンをよく表した街並みとなっていますね。 -
ガムラスタンの反対側、街の西側もパチリ。
観光初日に見たドロットニングホルム宮殿につながる街並みですが、こちらは比較的緑の多い景観となっているところです。
それにしても、このようにして眺めると、スウェーデンの中心であるストックホルムは、起伏もなく平坦な地形であることがよく分かりますね。 -
16時50分、地上に降りてきて、塔の見学を終了。
時間的にも、これにてスウェーデンの観光は終わり・・・。
最後に、地上からのガムラスタンの景色をカメラに収めて、次の目的地、フィンランドへの道を急ぐことにします。 -
次の目的地、フィンランドへは、19時30分発のタリンクシリヤラインのフェリーにて、バルト海を横断して向かう予定。
まずはホテルに戻って荷物をピックアップし、クララ教会近くの地下鉄T-Centralen駅から、街の北東にあるシリヤ・ターミナル近くのイェーデット駅(Gärdet)を目指します。
*運賃は36.5SEK=約450円。自動券売機はクレジットカード使用可。
残念ながらこの路線では、ストックホルム名物の“地下鉄岩盤アート”は見られませんでした。 -
17時25分、地下鉄イェーデット駅に到着。
日本と同じように自動改札機があり、怪しい人も見かけず、安心して利用できる駅となっているようです。 -
地下鉄内では、“To the Ferry-boats”の案内に従って外へ。
外に出ると、地下鉄への入口は、スウェーデンらしい自然を活かした緑あふれる外観。 -
イェーデット駅からはてくてくと歩いていき、17時40分、“SILJA LINE”と書かれた、ターミナルらしき建物に到着。
これで一安心・・・かな? -
ターミナルの建物に入って少し休み、18時30分、自動チェックイン機にて乗船の手続き。
予約済証に記された予約番号とセキュリティコードを入力するだけで簡単にチェックインできます。
ちなみに乗船券は、出発2か月前にタリンクシリヤラインのHP(日本語あり)から購入。
お値段は、部屋代110ユーロに、ビュッフェ形式の夕食が33ユーロ、朝食が10.5ユーロで、あわせて153.5ユーロ(約18,420円)。
スウェーデンからフィンランドへの単なる移動だけでなく、1泊分の宿を兼ねることを考えると、この金額はけっこうオトクかもしれません。
【TALLINK SILJA LINE(日本語あり)】
https://www.tallinksilja.com/ja/galaxy-siljaline-cruise-ship -
出発1時間前になり、乗船ゲートの前には、様々な人種からなる長々とした行列が。
東アジアから遠く離れたこんな地でも、中国人や韓国人の方々が多いのが目を引きますね。
彼らに比べて日本人の何と少ないことか。
これが国の勢いというものでしょうかね・・・。 -
列が進んで19時、これから乗船するタリンクシリヤラインの船、Galaxy号が見えてきました。
船体には北欧らしい空と雲の景色が描かれています。 -
そしていよいよそのGalaxy号に乗船。
スウェーデンの景色もこれで見納めです。 -
船体にはいざというときの救命ボートも接続されていますね。
-
乗船後の19時15分、まず自分の部屋へ、荷物を置きに行きます。
船室はこんな感じでまあきれい。
丸窓からは外の景色も眺められます。 -
船室にはシャワーやトイレも完備。
これでバルト海横断の移動も兼ねて110ユーロ(約13,200円)なら、安い方かもしれませんね。 -
そして19時30分、Galaxy号は定刻通り、ストックホルムのシリヤ・ターミナルを出港。
さらば、北欧の美しい街ストックホルム。 -
さて、船の食堂では、出発早々からディナービュッフェが始まります。
この日は観光中心で昼食をろくに食べていなかったため、ここでたらふく食べようと思います(笑)。 -
ビュッフェでは普通の食材とあわせてスイーツも食べ放題。
こういう場所はコスト重視で料理もそれほど美味しくないだろうと思っていたら、これがなかなかの味。
何度もおかわりしてしまいます(笑)。 -
会場ではビールやワインも飲み放題。
33ユーロ(約3,960円)も払っているのだから、ここで元をとらないとと、貧乏根性がはたらきます(笑)。 -
ビュッフェでは手巻き寿司などの日本料理も。
わたしは海外に出たら日本料理は食べない主義なのですが、ここは食べ放題ということもあって、少し味見。
なるほど、日本で食べるのとそう違わない味で、このGalaxy号、全般的に料理のレベルは高い感じですね。 -
食後の20時40分、窓の外にはきれいな夕焼けも。
たらふく食べて、美しい景色を眺めてで、船の旅は大満足のスタート。
・・・こんなふうにしてスウェーデンでの最終日を充実したかたちで終え、翌日はいよいよフィンランドに上陸。
スウェーデンとはまた少し違った文化の国の観光を楽しんでいきます。
(スウェーデン・フィンランド旅行6日目~フィンランド・トゥルク観光に続く。)
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この旅行記へのコメント (4)
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- 川岸 町子さん 2021/09/05 20:26:19
- ストックホルム最終日
- エンリケさん、おばんでした(*^-^*)
ストックホルム最終日は、沢山お歩きでしたね。
野外博物館は、自然を生かした造りになっていますね。
その中に登場のマネキンではない(笑)女性の姿は、効果的に見えます。
パン屋さんも良いアイデアで喜ばれているのでしょう。
シナモンロール、美味しそう(*^▽^*)
その後の美術館や市庁舎見学など、さぞ時計を気になさって動かれていたのかなと思いました(笑)
海外で過ごす時間って、普段の時間とは進み具合がまるで違いますものね。
「このとおり、王子のギャラリーの窓からは、美しいメーラレン湖の眺めが。」
→いいお写真ですね。
窓の向こうの風景が空高く広く、光が差し込んで美しいです!
「黄金の間」のモザイク、私も見たいです。
また市庁舎の塔にも登り、美しい街並みを見渡したいです。
そんなことが実現する日が、待ち遠しいです。
「これでバルト海横断の移動も兼ねて110ユーロ(約13,200円)なら、安い方かもしれませんね。」
→大変お得ですよね!(^^)!
お食事も、夕日の眺めも良かったですね。
次回のフィンランドも楽しみにしています。
町子
- エンリケさん からの返信 2021/09/13 22:14:48
- ワクチンパスポートの行先
- 川岸 町子さん
こんばんは。
こちらの旅行記にもご訪問ありがとうございます。
スカンセン野外博物館、都会的なストックホルムの中にあって、のんびりした自然の雰囲気を感じられるところでした。
シナモンロールはまさにスウェーデンで発明されたものだそうで、そのオリジナルが食べられてよかったです(笑)。
> その後の美術館や市庁舎見学など、さぞ時計を気になさって動かれていたのかなと思いました(笑)
ストックホルム市庁舎のガイドツアーの終了時刻が案外に早かったので、かなり時計を気にしてその前のスカンセンや国立美術館の見学をしたのを覚えています。
> また市庁舎の塔にも登り、美しい街並みを見渡したいです。
> そんなことが実現する日が、待ち遠しいです。
ヨーロッパでは、ワクチンパスポートを導入する国が相次いでいるものの、偽造パスポートの売買問題が起こったり、反対デモが起こったりと、なかなか一筋縄では進まないようですね。
イングランドでは、ワクチンパスポートの導入を断念したというニュースも報じられたようで・・・我が国は一体どうなるんでしょう?
> 「これでバルト海横断の移動も兼ねて110ユーロ(約13,200円)なら、安い方かもしれませんね。」
>
> →大変お得ですよね!(^^)!
> お食事も、夕日の眺めも良かったですね。
いや、本当に。
それまでの北欧物価がウソのようなオトクな乗船料金でした。
まあ、この安さは、この船を運航するタリンクシリヤ社の本拠地がエストニアということもあるのでしょうが。
> 次回のフィンランドも楽しみにしています。
かなり記憶が薄れかけていますが、頑張って思い出してフィンランドの旅を綴っていこうと思います!
-
- Daisyさん 2021/09/03 08:50:03
- タリンクシリアライン!
- エンリケさん
おはようございます!
ストックホルムに2018年、2019年行きました。
その時に行った所が沢山出てきて楽しく拝見させていただきました。
ABBA THE MUSEUMは興味があったのにマラソン大会のコース途中で見かけただけでその後、結局行けずじまいでした。
私も次回行くなら入ってみたいと思っています。
タリンクシリアラインは逆ルート(ヘルシンキ⇒ストックホルム)で乗りました。
お部屋はムーミンルームでした!こちらですのでよろしければご覧になってくださいませ(^^)https://4travel.jp/travelogue/11395872
Daisy
- エンリケさん からの返信 2021/09/13 00:03:25
- また乗船してみたいものです。
- Daisyさん
こんばんは。
ストックホルム旅行記にご訪問ありがとうございます。
ストックホルムは夏になら何度も訪れたくなるような爽やかな街ですよね。
ABBA THE MUSEUM、最近ABBAが39年ぶりに活動を再開するとのニュースがありましたが、博物館もまた賑わっているのでしょうかね。
Daisyさんはタリンクシリヤラインに逆ルートで乗られたのですね。
なんと、ムーミンルームもあるとか。
家族連れなら喜ばれること請け合いですね。
それにしてもタリンクシリヤライン、想像以上に食事が美味しく、大満足の船旅になりました。
いつの日か、また乗ってみたいものですね。
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