2019/07/22 - 2019/07/22
112位(同エリア556件中)
よもぎさん
この旅行記のスケジュール
2019/07/22
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電車での移動
Windermere(10:51)→Oxenholme Lake District(11:15)
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電車での移動
(本来の予定) Oxenholme (12:13)-Manchester(13:24)
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(本来の予定)Manchester Piccadilly駅構内のファーストクラスラウンジで軽食
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電車での移動
(本来の予定・ファーストクラス)Manchester(14:15)-London(16:20)
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電車での移動
Oxenholme-Lancaster-Preston-London、実際の到着時刻は24時過ぎ
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この旅行記スケジュールを元に
アイルランドからエディンバラ、湖水地方を旅して最後の目的地ロンドンへ。
イギリス国内は車窓を楽しめる列車旅を計画しました。
移動のフィナーレとなるロンドン行き列車は、迷ったけれど思い切って初めてファーストクラスの座席を予約。
豪華な座席に、時間帯によってはワインやスナック、アフタヌーンティーのサービスがあるらしくかなり楽しみ!さらに乗り継ぎ駅のマンチェスターではラウンジで時間を過ごすことができるのも魅力で奮発しました。
ところが・・
列車の通信トラブルで、全員降ろされて乗り換えてを繰り返し、乗った後も止まったりノロノロ運転の繰り返しで、結局16:20着の予定が実際ロンドンに着いたのは8時間遅れの24時過ぎ!乗ったファーストはわずかひと駅で降ろされ、乗り換えた先はギュウギュウの普通車。
現地の人も声を上げ泣き出す車内、中指を立てて天に叫ぶ若者、乗務員の逆切れ、立ち上がり持論を展開し始める外国人、私を助けてくれた紳士…
旅先では風景も食事も印象に残りますが、一番濃く思い出に残るのはアクシデントと人とのかかわりかなという気がします。
ひたすらこのトラブルに巻き込まれていただけなので、ベストな対処方法をいまだに思いつきません。ですがせっかくなのでこれも旅の一部、と記録を残しておこうと思います。
どなたも同じ目になど合わないことを祈りますが、トラブルへの備えの何らかの参考になれば幸いです。
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楽しかった湖水地方の思い出を胸にウィンダミア駅へ。スーツケースは重いけどホテルから駅までは歩いてすぐ。
ウィンダミア駅 駅
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昨日みたいに遅延で乗り継ぎそこねたくないので、念には念を入れて一本早い列車に乗る。
マンチェスターでロンドン行きに乗り換える時1時間ほど駅のファーストクラス用ラウンジで過ごすのがすごく楽しみ!だからマンチェスターには万が一にも遅れたくないウィンダミア駅 駅
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無事定刻にウィンダミアを出発。癒しの車窓。さよなら湖水地方…
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車窓はのどかな牧場の風景。順調に進んでる
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オクセンホルムまでの乗車時間は20分ほど。
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オクセンホルムに到着。予定より1本繰り上げたのだからマンチェスター行きも1本早めたかったけどさすがに間に合わなかった。
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小さい駅なのでプラットフォームでラテ(ワゴンで売ってた)飲んでこのあとの予定をチェックしつつ12:13のマンチェスター行きを待つ。
7月下旬の正午近くでも気温17度で風の強い日陰。座ってると少し寒い。ウルトラライトダウン持ってきてほんっと良かった! -
えっちょっと…ずっと待ってるんだけどマンチェスター行きが来ない。やがてとくにアナウンスもなく45分くらい遅れてしれっと列車到着…マンチェスターでラウンジ行きたかったのに~!もはやマンチェスターでの乗り継ぎ時間6分くらいしかないから乗り継ぎ自体できるかどうかすら怪しいよ!
そうなったら次の列車に振り替えて乗せてもらいたいけどせっかくファーストクラス買ったのに空席があるかわからないしロンドンへの到着も遅れちゃう…しょんぼり。素直に直接ユーストンに行く切符買うべきだったかも(乗り継ぎのほうがチケットが安かった)
45分遅れでついたマンチェスター行きは、本来の乗客に加えて次の便に乗る予定だった乗客も加わって超満員。列車内の隅にはスーツケース置き場があって助かった。
イライラしたムードの車内の端っこで突然ギターで癒し系の曲を奏でだす乗客の若者。全員がこういうのを歓迎したかどうかはわからないけど、「自分がこうしたほうがいいと思った。だからする」という姿勢になんだか感動した。
演奏に聞き入ったのも束の間、なんとわずかひと駅走ったのみで無情にも列車は完全に停止。「全員降りろ」のアナウンスが!この状況にとくに大騒ぎすることもなくスッと降りていく乗客たち。あななたたちこういうことよくあるのか?
ギターの若者に音楽のお礼を言って、私も仕方なくスーツケースを手に下車。いや降りるけどさ、これからどうなるの~ -
ランカスターで強制下車。
ときどき聞こえてくるアナウンスによるとどうやら「通信障害が起きて調査中」「隣の駅のプレストンまでバスを出す」ってことらしい。電光掲示板にも点線みたいなものしか表示されてない。降ろされてるのは私の乗ってた列車だけじゃないのですごい人数なんだけど乗れるの?
しかも隣の駅でバスを下ろされてまた列車を待つことになるみたいだけどランカスターがこんな感じなのに隣の駅にはどこからかまともに列車が来る、とは思えない~
頭の中は疑問が渦巻いてるけど行けと言われたバス待ち場に行ってみる -
とりあえず誘導されるまま外へ。どうなることやら。
私の初めてのファーストクラス体験がとんでもないことに…涙が止まらない
もはや何としてもロンドンに着くことに目標チェンジ -
ランカスター駅前で代替バス、しかも単なる隣の駅のプレストンまで運ぶというバスを待ち続ける我ら。特に整理する職員もいないので列も作らず超適当。バスは2台くらい来たあとはぱったり来なくなったので、まさかあの2台でピストン輸送するのかな?検索してみたら隣の駅まで車だと片道40分かかるんだけど。バスが停車する場所も完全に適当なので早くから並んでいる人から乗れるという保証はない。
最悪の状況なのだけどここでトップギアのジェレミー・クラークソンぽい人物を目撃できたのだけは嬉しかった。その人は駅を出ようとするお客さんを乗せたタクシーの窓をノックすると、ドライバーに"Going to Manchester Airport?"と声をかけ、ドライバーが"えっ?えっ?"って顔してたらおもむろにタクシーのトランクを開けて荷物を放り込み、"OK,Here we go!"と助手席に乗り込むとシートベルトをして前方を指さし、バスを待つ大量の人々を尻目に鮮やかに去って行ってしまった。顔はもちろん、体型も声も行動もご本人としか思えなかった。
状況が動かないしなんとなく並んでてもバスはほとんど来ないのでWCのため駅に戻ってみると、なんとそこに私の最終目的地、ロンドンユーストン行きのヴァージントレインが停車中。係の人に自分のチケットを見せて「これに乗ってもいい?」と聞くと 乗れ!と言われたのでもうそれに飛び乗る。 -
路線違いだけどファーストクラスのチケットを持ってたためかこのファーストクラス車両に乗せてもらえた。
驚いたことにこの車両の乗客は誰もこのランカスターで降ろされていない。ランカスター駅で動かないのは一緒だけど、冷房の効いたふかふかシートで白いスーツの客室乗務員が提供するドリンクを飲み雑誌を読みながら動き出すのを待ってるだけなのでストレスが全然違う。 -
この車両に座ってからランカスター駅を出るのに待つこと1時間。夢見ていた車内でのアフタヌーンティーではなく配られたのはポテチの小袋…でも駅の外で立ちっぱなしで来ないバスを待ち続けるよりずっといい。
ようやく動き出した列車は次の駅のプレストンでまた停止し1時間くらい待ち。見るとプラットフォームで乗務員に「この駅でずっと待ってた、この列車のファーストのチケットを持っている」と言っているカップルが見える。それに対しなんと乗務員が「もう今日は予約通りには動いてないの!もう空席はないのよ!」とブチ切れて追い払っている…。カップルだから私の座っているシングル席の予約客ではないとは思うけど、切符を持ってるお客さんを堂々と追い払うとは…
大混乱のためもはやチケット関係なくかなり適当に処理しているので、普段通り指示通りにするよりも、よく海外の映画やドラマで見るように自分で判断して動くほうがいいのかも…そして運が必要なのかも、ってそもそもこれに巻き込まれているのが最大の運なし
と思いを巡らせるのも束の間、1時間以上プレストンで停まっていたかと思うと急に「この列車はグラスゴー行きに変わるからロンドンユーストンに行きたい人はプラットフォーム6へ行け」のアナウンスが。そしてまた不平も言わず降りる人々…
結局私の初ファーストクラスはわずかひと駅、ポテチとクッキー1枚もらって終了 -
※これはファーストクラスの座席の画像なので実際に乗った激せまの車内とは違います…強制下車の時に名残惜しくて撮ったものです(泣)これなら普通車買えば良かった…
移動したプラットフォーム6に現れたユーストン行き普通車に乗り込む。同じファーストから移動してきた紳士が東洋人の私を心配してくれたのか、私のスーツケースを上の棚に押し込んでくれ、「帰りも棚から降ろしてあげるので心配しないで」と声をかけてくれてさらに空席も見つけてくれた。まさにジェントルマン。
ここからは止まったりノロノロ動いたりまた止まったりを何十回と繰り返し、ロンドンに着いて解放されるのを願い続ける我ら…満席だけど自分含め座れた人はまだラッキーなほう。列車の継ぎ目のトイレとかあるところは立ったり床に座ったりトイレの中に座ったりしてる人で一杯。自分も席立った瞬間に席とられそうで怖くてロンドンに着くまでWCに行くことと水分を取ることをあきらめる決意。
一向に進まず10mくらい動いては停まってるくらいの感覚で、乗客のイライラは募るばかり。時々まわってくる乗務員も何も情報を持っていない。
私の近くの座席に座っていたスーツ姿の男性はきっかり1時間おきに立ち上がり、何か言っては座る、を繰り返していた。「ウィーンではこんなことはありえない!」また1時間経つと立ち上がり、「ウィーンではすぐに目的地までのバスを走らせる!」また1時間後「ウィーンなら乗客に水を配っている!」。
4回目に立ちあがった時は、周囲の人達が先に「ウィーンではこんなことはありえない」と合唱したのでその男性は周りを見渡し、無言で座っていた。(笑いをこらえるのがキツかった)
16:20ロンドン着の予定が21:00をまわり、まだまだロンドンまでは遠い。日が長い夏のイギリスでも窓の外が暗くなってきた。必ず行くので予約を取り消さないで、と車内から今夜のホテルへメールする。今日の予定はめちゃくちゃだけど、特に約束があったわけではないのでもう無事ついて解放されるのだけが望み。
外が真っ暗になってしまい、客車内を通る乗務員に
「もうロンドンに着いてもそこから先に行くはずだった飛行機はない、私どうすればいいの?」
と涙ながらに訴える若い女の子。
それに対して乗務員も気が立っているのか
「私は魔法使いじゃないの。私の責任はこの列車の目的地のユーストンまで暴動を起こさずに到着させるところまで。その先は私にできることではないから答えられないの」
ごもっともではあるけど遅延のお詫びも無ければ口調も冷たい。突き放されてしくしく泣きだす女の子。
乗務員が使った”riot”というワードに車内の空気が男性中心にブワッと変わるのを感じる。それがあったか、やってやろうか、みたいな。
いたたまれなくなったのか、泣いている女の子の隣のハリポタ似の青年が天に向かって中指を立てて"Thank you,Lake District!"と叫ぶ。もうカオス…
深夜24時ころ、もうあとわずかでロンドンというときになってようやくまともに走り出し、全員で拍手喝采。車内でみんなタクシー呼ぶと言ってたけど電波がつながりにくくて予約できないままユーストンに到着。
私のスーツケースを上棚に乗せてくれた紳士がまた来て棚から降ろしてくれた。”Thank you"だけでは当然お互い物足りないので、あらん限りの英語を絞り出してお礼を言った。こういう経験で(遅延はともかく)イギリスも良い所だなと思うし、自分も観光客に親切にしようとつくづく思う。 -
24時過ぎにたどり着いたユーストン、地下鉄は動いてるけどリフトがすでに止まってて、もうさすがにスーツケース持って地下鉄乗り換えする気力なし。外では大量の人がタクシー待ち。そこで試しにuber呼んでみたら5分くらいで来てくれてほんとに助かった。
0:30頃に着いたときはホテルが輝いて見えた~!
このあと朝8:00にはコッツウォルズ行きのバスツアーに参加するので早く休もう。
【後日談】
30分以上の列車遅延は100%払い戻し、と当時のヴァージントレインのHPにあったため手続きしてみたけれど、「マンチェスターーロンドン間のファーストクラスチケットは返金しない。遅延の直接の原因はオクセンホルムーマンチェスター間の普通列車にある、それは他社運行である」とのことでその他社便の分だけ小切手で返金あり。1500円くらい。でも私の住んでるところの銀行でそれ現金化すると手数料5000円くらいかかるので結局受け取りませんでした…。あの時どう行動するのがベストだったのか、いまだにわからないでいます。
が、「乗っていた列車を降ろされ、列車の行き先が真逆に変わる」という噂には聞いていたことが実体験出来て良かった…のかな…
ちゃんとした結論のない旅行記というか記録でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。いつかは優雅な列車旅、リベンジしたいです。
次はロンドン発コッツウォルズの日本語バスツアーへ!ザ モンタナ ホテル ホテル
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