2021/05/15 - 2021/05/15
18位(同エリア2034件中)
旅猫さん
飛騨路の旅の二日目は、高山の街歩きと飛騨一之宮への参拝、そして飛騨古川散策。
高山は31年前に訪れたことがあり、その時は飛騨城跡や飛騨の里を歩いた。
そして、飛騨古川は22年前に訪れ、和蝋燭の店でご主人と話をしたのが懐かしい街だ。
今回は、当時の記憶を辿りながら、のんびり街歩きを楽しんできた。
(2021.05.28 投稿)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
二日目の朝、まずは高山の街を散策。
宮川を渡り、古い街並みが残る界隈へと向かう。 -
少し歩くと、鮮やかなマンホールを見つけた。
高山市の花である『こばのみつばつつじ』を図案化したものだ。
色が付いているものは初めて見た。 -
鍛冶橋を渡った北側には、宮川朝市がある。
以前訪れた時は賑わっていたが、この日は人影も疎らだった。 -
上三之町もまだ静かである。
観光客の姿も無く、地元の方が店の前の掃除をしているくらいだ。 -
とある店の前には、藤の花が綺麗に咲いていた。
この界隈で、最も風情のある場所だ。 -
街を抜け、宮川に架かる中橋を渡る。
朱色に塗られた橋は、高山祭で屋台が渡る光景で有名である。 -
中橋から観る宮川の流れもなかなか風情がある。
思いの外、水も綺麗だった。 -
朝市のある高山陣屋の脇を通り、宿へと戻る。
荷物をまとめていると、宿の案内に目が留まった。
表面に和紙が貼られている。
説明があり、飛騨紙のひとつである山中和紙だそうだ。
この宿は、随所で飛騨の特産を観ることが出来る。 -
宿を後にし、駅前のバスセンターへ向かう。
この日はまず、バスで飛騨一之宮である水無神社を訪れるのだ。
9時5分発の下呂温泉行のバスに乗り、市街地を離れた。 -
そして、15分ほどで飛騨一之宮バス停に着いた。
目指す水無神社は、バス停から歩いてすぐのところにあった。
境内は静かで、子供を連れた地元の家族が一組遊んでいた。
拝殿で旅の無事を祈願し、社務所で御朱印を頂いた。飛騨一宮水無神社 寺・神社・教会
-
その後、境内を散策。
すると、幹に不思議な模様のある樹が保存されていた。
『ねじの木』と呼ばれるもので、檜だそうだ。
自然にねじ曲がってしまったらしが、伝説では神意として扱われている。 -
一角には、神馬二体を納めた建物もあった。
白馬と黒馬が一体ずつあり、白馬も元は黒い色をしていたそうだ。
江戸時代に造られたものと書いてあった。 -
神社の近くに、古い道標が建っていた。
『右 位山道 左 宮峠道』とある。
どこを通るのかわからないが、どちらを通っても京都へ行けるようだ。
向いには、ここから西にある往還寺への道標もあった。 -
神社の脇には、赤い鳥居が続く稲荷神社があった。
幟には、飛騨一之宮稲荷神社とある。
杉に囲まれた参道に風情を感じた。 -
バス停へ戻る途中で、旧宮村のマンホールを見つけた。
右下に村章があるが、合併後の物は、高山市の市章となっている。
描かれているのは、国の天然記念物で、地域の象徴でもある『臥龍桜』と『位山』、『宮川』だ。 -
10時9分発のバスに乗り、高山市街へと戻る。
飛騨古川へ向かう列車まで時間があるので、前日に立ち寄ることが出来なかった酒蔵などを回ることにする。
途中、洋食屋かと見紛うような理容店があった。 -
その先で、個人経営のパン屋を見つけた。
飛騨牛コロッケバーガーが人気だというので、入ってみる。
美味しそうなパンが色々と並び、目移りしたが、人気のバーガーともう一種類、昼食用に購入した。
お洒落なパン屋が流行る昨今、総菜パンなどが並ぶ町のパン屋が残っているのは嬉しい。こまやパン 駅前店 グルメ・レストラン
-
さらに歩いて行くと、今度は渋いせんべい屋があった。
塩せんべいが名物だと書いてあったので、気になり入ってみる。
すると、そこは店と言うより玄関の土間。
そこに商品が無造作に並べられていた。
いくつか種類があったが、初めてなので定番の塩せんべいを購入した。川原せんべい屋 グルメ・レストラン
-
そのせんべいは、手焼きの素朴なものだった。
帰ってから食べてみたが、味も素朴で飽きない食べ心地。
食感も軽やかで、とても美味しかった。 -
上二之町まで行き、前日に時間が過ぎてしまい試飲が出来なかった二木酒造にまずは立ち寄った。
試飲をお願いすると、ここもコインによる自動試飲器だった。
定番の『玉の井』と『氷室』を一種類ずついただいた。 -
最後に向かった蔵元は、『山車』で知られる原田酒造場。
ここは、31年前に訪れた際に、店の前に置かれていた酒瓶の写真を撮った思い出の場所でもある。
今回も、写真を撮らせていただいた。
試飲は、350円で14種類を味わうことが出来き、七つの蔵の中では、一番の大盤振る舞いだった。
その中から、気に入った2本を購入した。 -
七つの酒蔵巡りを終え、まだ時間があったので、立ち寄ったことが無かった高山陣屋を見学することにした。
高山は、元禄5年(1692)に幕府直轄領になって以来、幕末まで25代に渡って代官・郡代が治めた所で、その拠点だったのが高山陣屋である。 -
幕末の時点で、全国に60ヶ所以上あった代官所や郡代所の中で、現在でも主要な建物が残っているのは、高山陣屋だけだそうだ。
玄関を入ると、御役所、御用場など、代官所の役人たちが執務を取った部屋が続いていた。 -
高山陣屋では、『真向兎』と言う特徴的な釘隠しが使われていた。
縁起が良い意匠だからと云われているが、よくわからないそうだ。 -
代官・郡代が生活した嵐山の間や、日中執務をした居間からは、美しい庭を眺めることが出来た。
-
簾が下がり、和の風情が漂っている。
日本建築と言うのは、なぜこうも美しいのだろう。 -
御役所らしく、御白洲もあった。
陣屋の中では最も薄暗く、冷たい感じがした。 -
駅へと戻り、12時29分発の特急『ワイドビューひだ5号』に乗車。
次に向かうのは、22年前に訪れた飛騨古川である。 -
車内は、またも貸切状態。
広い車内に一人と言うのも寂しいものである。
ここで、買い込んできた飛騨牛コロッケバーガーで昼食とした。
とても美味しかったのだが、思ったよりも食べ応えがあり、もうひとつのパンは夕食に回すことにした。 -
列車は13分で飛騨古川駅に到着。
駅舎は、22年前とあまり変わっていないようだ。 -
駅前にあった観光案内所で地図をもらい、コインロッカーに荷物を預けて散策を始める。
まずは、町内を流れる瀬戸川用水路の取水口がある神田橋公園へ向かう。
そこには弁財天堂が建ち、脇には水門の石組が残されていた。 -
神田橋公園から、瀬戸川用水路沿いに歩いて行く。
しばらくすると、飛騨古川の象徴な風景である白壁の土蔵が建ち並ぶ場所となる。
水路には鯉が泳ぎ、津和野で観たような光景だった。瀬戸川と白壁土蔵街 名所・史跡
-
瀬戸川用水路沿いに、古川に伝わる『三寺めぐり』のうちの一寺である円光寺が建っていた。
創建500年余りと言う古寺で、本堂や庫裏は江戸時代に建てられたもので、山門は、増島城の城門を移築したものだそうだ。円光寺(岐阜県飛騨市) 寺・神社・教会
-
境内の片隅に、大きな石が置かれていた。
石の上部には丸い穴が開いている。
説明板によると、上町字塔の腰にあった五重塔の塔心礎だそうだ。
奈良時代や白鳳期の瓦が発掘されていることから、その頃にあった五重塔のものらしい。 -
飛騨古川には、古川祭で曳かれる屋台が街中に収められた場所がある。
古川の町づくりに貢献した快存上人が眠る上人塚からほど近い場所には、その一つである麒麟台の収納庫があった。
麒麟台は、壱之町下組の屋台で、昭和8年(1933)に作られたそうだ。 -
壱之町通りを歩いて行くと、酒林があった。
『蓬莱』を醸す渡辺酒造店である。
22年前に訪れたことがあったが、今回は、コロナの影響で試飲を中止していると言うことで、残念ながら味わうことはできなかった。蓬莱蔵元 渡辺酒造店 グルメ・レストラン
-
その斜向かいに、斬新な意匠の建物が建っていた。
前身は分からないが、今は、明治3年創業の池波正太郎も贔屓にしたという料理旅館『蕪水亭』が経営する食事処『蕪水亭OHAKO』だった。
薬膳料理や手打ち蕎麦が味わえるらしいが、すでにコロッケバーガーで満たされていたので、眺めるだけとした。 -
その先に、もう一つの蔵元『蒲酒造場』があった。
その蔵元の看板商品は、万葉集に所縁のある『白真弓』。
試飲をお願いしたら、好きなものを出しますとのこと。
しかも、飛騨に来て初めて無料で試飲させていただいた。
4種類試させていただき、その中から『白真弓 特別純米』を購入した。蒲酒造場 グルメ・レストラン
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そして、この日一番楽しみにしていた『三嶋和ろうそく店』に入る。
22年前に立ち寄り、当時の御主人や現当主に話を聞かせて頂いた思い出の店なのだ。
店の佇まいも変わりなかったが、当時写真を撮らせていただいた御主人は、もういらっしゃらないようだった。三嶋和ろうそく店 専門店
-
現在、和蝋燭を作る店は全国に10軒ほどしかないそうだが、その中でも、すべて手作業で作っているのはここだけなのだそうだ。
この日は作業をしていなかったが、22年前、現在の御主人が和蝋燭を作っていた光景が思い出された。
せっかくなので、10匁の和蝋燭を紅白で土産とした。 -
三嶋和ろうそく店のすぐ先の十字路の角に、本光寺がある。
この寺も、三寺まいりの寺のひとつである。
大きな屋根の本堂は、明治37年(1904)の古川大火で焼失した後、大正2年(1913)に再建されたものだそうだ。本光寺 寺・神社・教会
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本光寺の脇を流れる荒城川沿いに少し歩くと、古川小学校が見えて来る。
その敷地内に、飛騨で唯一の平城である増島城の跡がある。
残っているのは本丸櫓台の石垣と濠の一部だけである。
櫓台の上には、旧増島天満神社社殿と御蔵稲荷神社があった。増島城址 名所・史跡
-
一巡りしたので、駅へと戻る。
その途中で、旧古川町のマンホールを見つけた。
かなり簡素な図柄で、ラーメンどんぶりのように、古川の文字が周囲に刻まれ、瀬戸川を泳ぐ鯉と、街の花であった花菖蒲を図案化している。 -
駅に着いて時計を見ると、まだ帰りの列車まで1時間ほどある。
そこで、地図を眺めてみると、古川祭に関する『飛騨古川まつり会館』と言う施設があったので、行ってみることにする。
駅舎を出ようと立ち上がると、ちょうど名古屋行の特急が来ると言う。
そこで、駅を跨ぐ跨線橋へ行ってみると、以前観た映画のような光景があり、ちょうど、試運転中の新型車両も停車していた。 -
飛騨古川まつり会館へ入ると、ちょうど4Kシアターホールで古川祭の映像を上映すると言うことだったので、観ることにした。
その映像は20分ほどだったが、なかなか興味深かった。
館内には、祭りに関する資料などの他、実物の屋台も展示されていた。飛騨古川まつり会館 美術館・博物館
-
駅へ戻り、15時26分発の特急『ワイドビューひだ11号』に乗車。
さすがに貸切では無かったが、それでも数人しか乗っていなかった。
列車は、飛騨と越中の国境へと進んでいく。
これで、飛騨とはお別れである。 -
国境を越えると、すぐに猪谷駅に停車した。
この駅には思い出がある。
2006年の秋、この駅から、かつて走っていた神岡鉄道神岡線に乗り、奥飛騨温泉郷を旅したことがあるのだ。
廃線となってしまったのが残念である。 -
終着の富山駅には、16時39分に到着。
富山駅からは、17時7分発の『かがやき12号』に乗り、旅の締めとした。
今回は、新緑の白川郷と懐かしい高山などを巡る旅。
静かで美しい白川郷は素晴らしく、高山や飛騨古川の街並みも久しぶりに歩くことが出来て楽しかった。
白川郷は、季節を変えてもう一度訪れてみたい場所となった。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ポテのお散歩さん 2021/06/12 22:59:59
- 行ってみたい飛騨路
- 旅猫さん こんばんは。
飛騨路にお邪魔しています。
白川郷へは 一度行きました。
10月の連休だったかなぁ。 人が多くて 昼食も取れませんでした。
ほとんど人がいないのも 寂しいものですが、白川郷の本来の姿が垣間見れて 良い時期に行かれましたね。
高山や飛騨古川へは行きたいのですが、人が多そうなので 行っていません。
こちらも 静かな風情ある佇まいを、ゆっくり巡られて良かったですね。
高山は 古くから栄えていたでしょうから、もう少し賑わいがあるのが 本来の姿でしょうか。
インバウンドに頼らず 本当に日本を知りたいという海外の方だけ来て頂いて、今まで通り 日本人が日本を巡る、そんな時間に戻って欲しいと感じます。
早くコロナが収束して欲しいのですが、つい最近まで 日本人より海外の方の方が多い観光地だったような、その頃には戻って欲しくないなぁ。。。と思うこの頃です。
それにしても、お酒をたくさん仕入れられましたね♪
お酒が飲めないので 羨ましいです (*^^*)
ポテ
- 旅猫さん からの返信 2021/06/13 20:00:53
- RE: 行ってみたい飛騨路
- ポテさん、こんばんは。
書き込みありがとうございます。
ポテさんが訪れた時は、そんなに混んでいたのですね。
今回は、寂しいくらいに人が居ませんでした。
思い切って訪れて良かったです。
季節的にも、とても綺麗でしたし。
高山や飛騨古川はまだ行かれていないのですね。
確かに混む街ですが、個人的にはどちらも好きな街です。
と言うか、昔は今のように混んでいなかったので。
最近は、アジア系の外国人観光客が多いので、本来の賑わいとは全く違うと思います。
その点、今は訪れるのには良い時期だと思います。
> インバウンドに頼らず 本当に日本を知りたいという海外の方だけ来て頂いて、今まで通り 日本人が日本を巡る、そんな時間に戻って欲しいと感じます。
> 早くコロナが収束して欲しいのですが、つい最近まで 日本人より海外の方の方が多い観光地だったような、その頃には戻って欲しくないなぁ。。。と思うこの頃です。
⇒激しく同感します(笑)
高山も古川も酒蔵があるので、つい買い込んでしまいました。
最近、東京で買えるお酒より、地元で買う方がやはりいいなと。
日本のお酒は、美味しいですよ(笑)
旅猫
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