2021/03/09 - 2021/03/09
10位(同エリア94件中)
かっちんさん
この旅行記では石北本線遠軽から各駅停車の列車に乗り、ダイヤ改正で廃止される上川町の東雲(とううん)駅を訪れます。
ゆっくり走る普通列車の車窓からは、森の中に棲むエゾシカと出会い、下白滝・奥白滝・上越・中越信号場に残されている開業当時の駅舎を見つけます。
上川駅では大雪山系と天塩岳の雪山を東西方向に眺めることができ、黄昏時にローカル列車がアーチ型のホームに停車しています。
遠軽の町なかでは、遠軽開拓民の心の拠り所となった「遠軽教会」、レンガ積みの建物「青山商店」を訪れます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・JR北海道車内誌、2021年3月
・JR北海道資料「2021.3.13ダイヤ改正」
・えんがる歴史物語「遠軽教会」
・建造物でめぐるオホーツクの建造物「日本キリスト教会遠軽教会」
・レンガ積み職人が遺した建造物 ~ 北海道編 (Ⅰ)「道央とオホーツク海沿岸を繋いだ街にあるレンガ建築(遠軽町)」
・建築用語集「焼き過ぎ煉瓦」
・マンホールの蓋撮影日記「遠軽町のマンホールの蓋のデザインコンセプトが判明」
・NHK新日本風土記アーカイブス、みちしる「遠軽駅」「下白滝駅」
・遠軽町「瞰望岩」「えんがるロックバレースキー場」「丸瀬布昆虫生態館」
・北海道ファンマガジン「エゾシカ、飛び出し注意」「1日1往復!始発が最終列車!日本一列車本数が少ない駅「上白滝駅」」
・JA上川中央のHP
・北海道博物館協会、地域の遺産「JR石北本線・秘境駅「白滝シリーズ」と武四郎が視た風景」
・かず鉄プログ「北海道ローカル線旅日記!夏の石北本線②(旭川駅~白滝駅)、夏の石北本線③(旭川駅~白滝駅)」
・駅のある風景「石北本線④」「石北本線⑤」
・北海道STYLE「石北本線・上越信号場」「遠軽駅」
・かっちん旅行記
『石北本線の「白滝と付く停車場」を見つける鉄道旅(北海道)』、2015年8月27日
『石北本線の廃止予定駅「金華、白滝3兄弟」の駅めぐり(北海道)』、2015年11月6日
・ウィキペディア「石北本線」「遠軽駅」「下白滝駅」「旧白滝駅」「奥白滝信号場」「上越信号場」「中越信号場」「東雲駅」「丸瀬布町」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
遠軽バスターミナル(大通北)
遠軽駅から250mほど離れた国道242号線上に「北海道北見バス遠軽営業所」(遠軽バスターミナル)があります。
石北本線の廃止対象駅「生野」へはここから清里線を利用して往復してきました。 -
「終点」バス停(大通北)
生野からの帰り、「遠軽バスターミナル」に到着したときのバス停です。
「終点」と表示したバス停は珍しいですね。
では、遠軽の町並みを少しだけ歩いてみます。 -
シックな色合いの「遠軽教会」(大通南)
昭和6年(1931)に建築された会堂(昭和56年改修)です。
窓には麦の穂を思わせる意匠を施し、円形の窓はバラ窓。
遠軽開拓民の心の拠り所となった教会です。 -
イチオシ
青空に映える「遠軽教会」(大通南)
横から見ると赤屋根がアクセントになります。 -
イチオシ
レンガ積みの建物「青山商店」(大通南)
大正15年(1926)に建造した木骨レンガ造2階建て。
正面に白タイルでつくられた屋号「マル大」が、レンガ色の中に際立っています。
隣の家との境には防火のための「うだつ」が付けられ、北海道では珍しいです。 -
レンガの特徴(青山商店)
1階両側の柱部分は「焼き過ぎレンガ」*1を用いた長手積み。
2階のレンガ壁はイギリス積み。
*1「焼き過ぎレンガ」は普通レンガよりも高温で焼成した赤褐色のレンガで、強度が大きく、吸水性が低く、色調に変化があります。 -
昼食はパンとおやつの店「サン・コロネ」(大通南)
ここは道産小麦をブレンドした生地を使い、障がいがある人たちと手作りで、各種パンやクッキー等の菓子を製造・販売しているところです。 -
菓子パン(サン・コロネ)
冬限定パンなどいろんなパンを作っています。 -
レンガ倉庫(岩見通南)
裏通りを歩いて駅へ戻る途中で見つけます。
壁に「薬局倉庫」の名前がかすかに残っていますが、現在は居酒屋「えんがる酒販」で利用されています。 -
何だろう?このデザインマンホール(遠軽)
カエルの口の中に金魚が泳いでいるように見えますが・・・
「マンホールの蓋撮影日記」ブログによれば
汚水を象徴している便器の水は下水道で金魚が棲めるほど綺麗になっていることをアピールしている とのこと。 -
正面玄関が切妻屋根の「遠軽駅」
遠軽駅は少し高台にあり、駅に上がる階段に町の花「コスモス」のイラストが描かれています。
開業は大正4年(1915)。
現在の駅舎は昭和7年(1932)に建て替えられた木造2階建ての大きな建物です。 -
2番線に停車している旭川行き(遠軽駅)
遠軽駅はかつて名寄本線と石北本線が分岐する交通の要所でした。
平成元年(1989)名寄本線が廃止されたため、方向変換が必要な石北本線だけが残り、北海道内でただ一つスイッチバックの駅です。 -
車両はキハ40気動車(遠軽駅)
国鉄時代の昭和50年代に製造されたキハ40。
これから乗車する列車は2両連結の各駅停車です。 -
古い跨線橋(遠軽駅)
跨線橋の階段や通路は木製のままで、歴史を感じます。 -
ホームの上屋(遠軽駅)
上屋の支柱と梁は、古レールや木材を使っています。 -
今も残る「転車台」(遠軽駅)
かつてSLを「転車台」にのせて方向転換をしていました。 -
車内から見える雪景色(遠軽駅)
-
「瞰望岩」(遠軽)
列車は遠軽駅を発車すると右側に地上約78mの「瞰望岩(がんぼういわ)」が見えます。
頂上から素晴らしい眺望が広がり、北海道自然百選に選ばれています。 -
「えんがるロックバレースキー場」(遠軽)
左手に見えるスキー場は、最大傾斜33度チャンピオンコース、全長1,000mを超えるダイナミックスコース等があります。 -
次の駅は「瀬戸瀬駅」
上から下から、読んでも書いても「瀬戸瀬駅(せとせえき)」。 -
木造の大きな民家(瀬戸瀬付近)
-
酪農農家(瀬戸瀬付近)
-
丸瀬布駅
丸瀬布(まるせっぷ)のキャッチフレーズは「SLと昆虫のまち丸瀬布」。
そのルーツは以下の通りです。
・昭和初期に木材を運ぶ「武利意(むりい)森林鉄道」が丸瀬布に敷設され、その後昭和37年(1962)に廃止。
当時のSL「雨宮21号」は保存され、「丸瀬布いこいの森」で観光用として運行しています。
・1960年代ごろ、当時まだ未知であった地元の昆虫を調査し、オオイチモンジというチョウを中心にも珍しい昆虫が多産することがわかり、一躍昆虫採集の有名ポイントになり、多くの採集者がやってくる町になりました。
そして、平成9年に「丸瀬布町昆虫生態館」がオープンしました。
駅舎の塔の壁には、SLの煙突と、チョウのイラストがデザインされています。 -
青空が似合う「シラカバ林」(丸瀬布~白滝)
列車の景色は山林に変わります。 -
イチオシ
列車を見つめる「エゾシカ」(丸瀬布~白滝)
列車は急に「ピーッ」という警笛が鳴り響きます。
線路脇の斜面では「エゾシカ」の群れがお食事中。
体毛は夏と冬で異なり、冬毛は灰褐色のような地味な色。
夏毛は白斑のある茶褐色、赤茶色です。 -
運転席の時刻表
列車は駅ではない場所で停車したので、運転士用の時刻表を見に行きます。
「下白滝」では14:01着、14:15発となっています。
そして「列車交換のため14分間停車します」と車内アナウンスがあります。 -
ここは「下白滝信号場」
窓を開けてみると、「下白滝駅」だった駅舎とホームが残っています。
昭和4年(1929)駅開業当時の駅舎が修復されながら現存しています。
平成28年(2016)に駅が廃止され、「下白滝信号場」となりました。 -
山の斜面の岩壁(下白滝)
この岩壁は、火砕流が固まった溶結凝灰岩という岩石でできています。 -
牛舎アパート(下白滝)
かつて20軒ほどあった酪農農家は現在1軒のみ。
牛舎アパートの住人はいるのかな? -
子牛がいた時期(下白滝、2015年11月6日に訪問)
6年前の初冬に訪れた時、子牛が小屋の窓から顔を出してくれました。 -
在りし日の駅名標(下白滝、2015年11月6日に訪問)
駅のまわりは牧草地です。
旅行記を書いているので参考にしてください。
『石北本線の廃止予定駅「金華、白滝3兄弟」の駅めぐり(北海道)』
https://4travel.jp/travelogue/11082915 -
特急「大雪1号」と交換(下白滝)
この後、信号が青になり列車が出発。
次は「旧白滝駅」があったところです。 -
まもなく「旧白滝駅跡」
正面の雄大な山は、北大雪のニセイカウシュッペ山方面。
右側の黄色いマークの柱付近が「旧白滝駅」があったところ。 -
在りし日の「旧白滝駅」(2015年11月6日に訪問)
昭和22年(1947)「旧白滝仮乗降場」として開業。その後、駅に昇格し、平成28年(2016)廃止されました。
駅名の由来は地名「旧白滝」からで、廃止される前から「旧白滝駅」とは珍しいです。
廃止後は「旧旧白滝駅」と呼ぶのかも(笑) -
まもなく「奥白滝信号場」
列車は白滝駅、廃止された上白滝駅跡を通り、奥白滝信号場へ。 -
「奥白滝信号場」
線路は2本に分かれ、列車交換できるようになります。
昭和7年(1932)「奥白滝駅」として開業。平成13年(2001)駅業務を廃止し「奥白滝信号場」になります。 -
今も残る「奥白滝駅」駅舎(奥白滝信号場)
かつて1日5往復の停車が、昭和61年(1986)11月のダイヤ改正で1日1往復の停車となります。
但し、土曜日の登校日は13時台に走る遠軽~白滝間の列車が奥白滝まで延長運転し、帰りの通学列車になりました。
この延長運転は6年後の平成4年(1992)3月に終了。
奥白滝に住む学生の通学に寄り添う鉄道でした。
駅舎は保線詰め所になっています。 -
雪崩防止柵
奥白滝を過ぎると、北見峠へと近づき山深くなります。 -
「上越信号場」
北見峠を石北トンネルで抜けると「上越(かみこし)信号場」。
ここから下り坂になります。 -
今も残る「上越駅」駅舎(上越信号場)
昭和7年(1932)「上越駅」として開業。昭和50年(1975)駅業務を廃止し「上越信号場」になります。
駅舎は保線詰め所になっています。 -
まもなく「中越信号場」
昭和4年(1929)「中越駅(なかこしえき)」として開業。平成13年(2001)駅業務を廃止し「中越信号場」になります。 -
今も残る「中越駅」駅舎(中越信号場)
駅舎は保線詰め所になっています。 -
線路はエゾシカの通り道(中越~上川)
エゾシカを発見し、警笛が鳴り響きます。
線路内にいるエゾシカが逃げる方向は、列車と同じ進行方向。
どうなるの・・・ -
でも、大丈夫(中越~上川)
ようやく横向きにピョンと飛び跳ね、森の中へ逃げていきます。
よかった~。 -
線路の異様な曲がり方(中越~上川)
かつて天幕駅(てんまくえき)があったところです。
上り下り計2本あった線路のうち、1本が取り外されています。 -
上川駅(かみかわえき)に到着
後続特急の追い越しと反対列車の交換等があるため、ここで36分間停車します。
列車から降りてホームをぶらぶらします。 -
美しいアーチ型の上屋(上川駅)
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木造の跨線橋(上川駅)
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南東方向に「大雪山系」(上川駅)
左から黒岳、凌雲岳でしょうか。 -
イチオシ
北東方向に「天塩岳」(上川駅)
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特急「大雪4号」の追い越し(上川駅)
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特別快速「きたみ」、各駅停車、特急が並びます(上川駅)
-
イチオシ
まもなく廃止対象の「東雲駅」
上川駅を15:57に出発。
5分後に「東雲駅(とううんえき)」に到着します。
ここは上川町です。 -
駅名標(東雲駅)
ここは昭和35年(1960)東雲仮乗降場として開業。
その後、JR北海道に継承時、駅に昇格。 -
列車のお見送り(東雲駅)
この駅は上り6本、下り5本が停車し比較的多いのですが、次の旭川行きまで2時間44分待ち。
鉄道と並行している路線バスで上川に戻ることにします。 -
コンクリート製の板敷のホーム(東雲駅)
仮乗降場の面影が残っています。 -
物置タイプの待合所(東雲駅)
以前は大きな待合所がありましたが解体され、現在はタクボの物置を使用しています。 -
待合所の内部(東雲駅)
椅子も設置されています。 -
封鎖されている踏切(東雲駅)
国道へすぐ出られる踏切ですが、雪の壁で通れません。
国道沿いにある路線バスのバス停まで、少し離れた踏切を渡り歩いて行きます。 -
上川町もち米団地(国道沿い)
もち米は上川町と隣の愛別町で生産しています。
上川町は、もち米の専作生産団地で「風の子もち」「はくちょうもち」も栽培しています。 -
東雲駅のホーム(国道から)
線路脇の雪の壁でホームの柵しか見えません。
駅名標はいやに高い位置で表示しています。
隣にある時刻表や路線図は大人の目の位置です。 -
「安足間発電所前」バス停
東雲駅から1km離れたところに、「安足間(あんたろま)発電所前」バス停があります。
ここから層雲峡行きバスに乗り、上川駅へ向かいます。 -
上川駅の夕暮れ(上川駅跨線橋から)
正面左側に天塩岳、右側に大雪山系が見えます。 -
夕日に染まる「天塩岳」(上川駅跨線橋から)
-
イチオシ
冷え込むホームを足早に歩く女性客(上川駅)
アーチ壁のホームに停車する列車が絵になります。 -
真っ赤に燃える夕焼け(上川駅)
-
イチオシ
黄昏時に発車を待つローカル列車(上川駅)
-
厳冬の上川駅
今晩の宿は旭川です。
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