2021/03/08 - 2021/03/09
12位(同エリア104件中)
かっちんさん
2021年3月13日ダイヤ改正により廃止される北海道の18駅。
旭川と網走を結ぶ石北本線(せきほくほんせん)で廃止される駅は4駅です。
この旅行記では当麻町にある将軍山(しょうぐんざん)と遠軽町にある生野(いくの)の2駅を訪れます。
将軍山駅は旭川から列車が停車する夜間に訪れ、生野駅は翌日特急で遠軽に移動し路線バスで駅の近くまで行きます。
どちらの駅も開業当初は仮乗降場だったので、その面影が残っています。
トップ写真は生野駅の踏切。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・JR北海道車内誌、2021年3月
・JR北海道資料「2021.3.13ダイヤ改正」
・駅と駅舎の旅写真館「新旭川駅(JR北海道・宗谷本線、石北本線)~雪国らしい造りの木造駅舎~」
・日本製紙旭川工場のHP
・秘境駅ランキングのHP
・かず鉄プログ「北海道ローカル線旅日記!夏の石北本線②(旭川駅~白滝駅)、夏の石北本線③(旭川駅~白滝駅)」
・駅のある風景「石北本線④」「石北本線⑤」
・北海道キャンプ場見聞録「留辺志部川(ルベシベ川)」
・北海道STYLE「石北本線・上越信号場」「遠軽駅」
・サライ「唯一の雨宮製SLが走る/丸瀬布森林公園の森林鉄道」
・ウインダーライフ推進協議会HP「雪かきのコツをおしえます。」
・バストリップ「「みんくる」デザインがシートに残る「網走バス」の路線バス車体とは? 「北海道北見バス」とともにバス事業者を訪問」
・かっちん旅行記
『石北本線の「白滝と付く停車場」を見つける鉄道旅(北海道)』、2015年8月27日
『石北本線の廃止予定駅「金華、白滝3兄弟」の駅めぐり(北海道)』、2015年11月6日
・ウィキペディア「石北本線」「将軍山駅」「生野駅」「新旭川駅」「旭川駅」「遠軽駅」「生野駅」
「国鉄キハ183系気動車」「石狩川」「北見峠」「湧別線」「除雪」「きたみ(列車)」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
石北本線路線図(JR北海道車内誌より)
石北本線は旭川(正式な起点は新旭川)と道東の網走を結ぶ237.7kmの路線です。
このうち廃止される駅は、旭川市の北日ノ出、当麻町の将軍山、上川町の東雲、遠軽町の生野等、計4駅。 -
旭川駅に停車している石北本線
今は夕方ですが、これから廃止対象の将軍山駅へ向かいます。
旭川から将軍山へ行くには、14時~18時台に4本の列車しか将軍山に停車しません。 -
伊香牛行きの列車(旭川駅)
旭川18:16発の普通列車に乗ります。将軍山までは36分ほど。
伊香牛(いかうし)は将軍山の次の駅です。
発車間際になると通勤帰りの乗客で満席になります。 -
暗くなってきた「将軍山駅」に到着(時刻は18:52)
将軍山駅は昭和35年(1960)仮乗降場として開業。その後、JR北海道に継承時、駅に昇格します。
駅名の由来は、駅東側にある小さな「将軍山」(標高231m)から。
山の名前は、明治期に屯田兵の入植にあたって永山武四郎陸軍少将・屯田兵本部長が当地のアイヌの案内で登り、入植地に決めたという逸話によります。 -
到着した列車(将軍山駅)
列車から降りたのは、お別れに来た5人だけ。 -
出発進行~(将軍山駅)
列車は真っすぐ伸びる線路を走ります。 -
イチオシ
黄昏時を走り去る列車(将軍山駅)
-
ポツンと佇む待合所(将軍山駅)
待合所しかなく、駅舎がありません。 -
コンクリートブロックの待合所(将軍山駅)
なぜか照明がつかず、カメラのストロボで照らします。 -
時刻表と営業終了のお知らせ(将軍山駅)
旭川方面は、朝3本、昼と夜に各1本。
上川方面は、午後2本、夜2本。
旭川への通勤・買い物に適したダイヤになっています。 -
夜は凍りつくホーム(将軍山駅)
-
帰りの列車(将軍山駅)
15分後に伊香牛から折り返して来た旭川行きで戻ります。 -
新旭川駅で途中下車
新旭川は宗谷本線への乗換駅。これから廃止対象の南比布駅へ向かいます。
南比布は以前の旅行記で紹介しました。
「しんあさひかわ」の駅名標がしつこいほど表示されています。
大正11年(1922)開業当初の読みは「しんあさひがわ」でしたが、昭和63年(1988)に「しんあさひかわ」に変更になりました。
さらに調べてみると、明治31年(1898)官設鉄道の旭川駅が開業した時は「あさひかわ」。
明治38年(1905)鉄道作業局に移管時「あさひがわ」に変更となり国鉄時代も継続。新旭川開業時は「しんあさひがわ」になりました。
昭和63年(1988)JR北海道に移管時に「あさひかわ」と「しんあさひかわ」に戻った経緯があります。 -
北海道の雪国の駅舎(新旭川駅)
大正11年駅開業以来の木造駅舎です。
夜なので今一見えませんが、屋根が高く角度が急で、大柄な建物です。 -
工場夜景(新旭川駅の東側)
昭和13年(1938)から稼働している日本製紙「旭川工場」の夜景です。
道内各地からチップ・木材を容易に集荷できる地理的条件と石狩川の良質な水を活かしパルプを生産しています。 -
夕食はかつ丼とそばセット(旭川)
イオンモール旭川駅前店のフードコート、そば処「花の家」で夕食。
上川産の玄そばを石臼で挽き、大雪山系の旭岳の伏流水で風味豊かに打ち上げたそばなので、本格的な味です。
今晩の宿は東横インです。 -
翌朝の旭川駅
これから廃止対象の生野駅へお別れに行きます。
旭川8:35発の特急「オホーツク1号」網走行きに乗るので、石北本線の車窓から見える景色を紹介します。 -
特急「オホーツク1号」(旭川駅)
平成2年(1990)に製造された富士重工のキハ183系気動車。
平成28年(2016)に、信頼性のあるエンジン、変速機に改造されています。 -
網走行き(旭川駅)
車体の塗装が激しく傷んでいます。
すでに31年経過した老兵ですが、綺麗にして欲しいです。 -
前方の車窓(オホーツク1号)
最前席に座ると前方が見える特等席。
指定席車なのでなかなか座れません。 -
車内の座席(オホーツク1号)
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まもなく「北日ノ出駅」を通過
廃止対象の「北日ノ出駅」は、以前の旅行記で紹介しました。 -
壮大な「大雪山系」(北日ノ出~将軍山間)
南東の方向に「大雪山系」が眺められます。
左側が北鎮岳、右側が旭岳。 -
まもなく「将軍山駅」を通過
昨晩、訪れた廃止される駅です。 -
一級河川の「石狩川」(愛別付近)
「石狩川」は大雪山系の石狩岳に源を発し、上川盆地、石狩平野を経て石狩湾で日本海に注いでいます。
石北本線は旭川から上川まで「石狩川」と並行しています。 -
雪の合い間から顔を出す「中愛別駅」
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山小屋のような駅舎(中愛別駅)
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層雲峡の玄関となる「上川駅」に停車
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美しいアーチ形のホーム上屋(上川駅)
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冬の「大雪山系」(上川付近)
大雪山系の北側が見えています。
上川駅を発車すると、次の「白滝駅」までは 37.3km。途中には上川町と遠軽町の境となる北見峠があります。
以前は「白滝駅」までの間に、天幕駅、中越駅、上越駅、奥白滝駅、上白滝駅の計5駅があったのですが、利用者が減り廃止されました。
一部の駅は列車交換のための信号場になっています。 -
雪景色の「留辺志部川」(上川~中越間)
「留辺志部川(るべしべ川)」は北見峠近くの山を源とし、上川付近で石狩川に合流します。
列車は上川から北見峠まで「留辺志部川」沿いに走ります。
国道333号も並行しており、中越橋が見えています。 -
雪崩から守る「スノーシェッド」を通過(上川~中越間)
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鉄路に描く縞模様(上川~中越間)
木立の影が綺麗な縞模様を映し出しています。 -
「中越信号場」の旧駅舎
昭和4年(1929)「中越(なかこし)駅」として開業。
平成13年(2001)駅業務を廃止し、「中越信号場」になりました。 -
まもなく「上越信号場」(中越~上越)
「上越(かみこし)信号場」手前に場内信号機が見えます。 -
石狩・北見国境の「上越信号場」
昭和7年(1932)北見峠を越える石北トンネルが開通し、石狩側(上川側)に「上越駅」が開業。
トンネルの前後は25‰の上り坂で、SLの時代には上越駅で水と石炭の補給を行っていました。
昭和50年(1975)駅業務を廃止し、「上越信号場」になりました。
旧駅舎の「石狩・北見国境 標高634m上越」の看板は、かつて秘境駅だったことを思わせます。 -
まもなく「奥白滝信号場」
北見峠の石北トンネル(4,329m)を抜けると下り坂となり、「奥白滝(おくしらたき)信号場」に入ります。 -
「白滝駅」に停車
ここは紋別郡遠軽町です。
白滝駅のまわりにはかつて白滝4兄弟の駅がありました。
奥白滝駅、下白滝駅、上白滝駅、旧白滝駅が4兄弟。
白滝に関する旅行記を書いているので参考にしてください。
『石北本線の「白滝と付く停車場」を見つける鉄道旅(北海道)』
https://4travel.jp/travelogue/11054010 -
時計台のある駅舎(白滝駅)
屋根の上には風見鶏。 -
次は「旧白滝駅」があったところ
昭和22年(1947)「旧白滝仮乗降場」として開業。
その後、「旧白滝駅」に昇格し、平成28年(2016)に廃止。
線路左側に立つ黄色いマークの柱が、「旧白滝駅」があったところの目印です。 -
イチオシ
在りし日の素朴な佇まい「旧白滝駅」(2015年11月6日に訪問)
ホームから線路を挟んだ向かいに黄色いマークの柱がありました。 -
まもなく「下白滝信号場」
昭和4年(1929)「下白滝駅」として開業。
平成28年(2016)に駅業務を廃止し、「下白滝信号場」になりました。 -
在りし日の「下白滝駅」(2015年11月6日に訪問)
廃止される半年前、お別れに訪れました。
隣の旧白滝駅(5km弱)までは歩いて移動しました。 -
丸瀬布(まるせっぷ)駅に運転停車
旭川行き特急「大雪2号」と列車交換します。
乗車している網走行きはドアを開けず停車します。(運転停車のこと) -
森林鉄道で活躍していた「雨宮21号」(丸瀬布駅の看板)
丸瀬布森林公園いこいの森(駅から車15分)では、地元の森林鉄道で活躍していたSL「雨宮21号」が木造客車をけん引し、乗車体験ができます。 -
遠軽駅に到着
廃止される生野(いくの)駅は停車する列車が極端に少なく、遠軽駅から路線バスを利用し近くまで行きます。 -
網走行きは逆向きに発車(遠軽駅)
平面スイッチバックの駅です。
かつて、野付牛駅(現北見駅)~遠軽駅~湧別駅を結ぶ湧別線(ゆうべつせん)が先に開業し、サロマ湖方面を目指して線路が敷設されました。
その後、丸瀬布方面の石北本線が敷設されたため、列車が折り返すスイッチバック式になりました。
現在、湧別線(後の名寄本線)は廃止されています。 -
網走行きのお見送り(遠軽駅)
出発信号機の上にある「キア1」表示は、「キ」が北見方面、「ア」が旭川方面、「1」が1番線を意味しています。
列車が通過した後なので赤信号になっています。
信号機の下には6灯式の進路表示機があり、この先の線路の進路(左が北見、右が旭川)を示します。通過前の表示は見損ないました。 -
イチオシ
いろんな種類の雪かき道具(遠軽駅)
左から「ジョンバ」(黄)、幅広い「プッシャ・ラッセル」、「ポリスコップ」、「アルミスコップ」、雪を運ぶ「ソリ」です。
「ジョンバ」は、軽くてやわらかい新雪用の雪かき。
「プッシャ・ラッセル」は、雪を持ち上げることなしに、ブルドーザーのように、雪を押して移動させます。 -
牛のまだら模様デザインのバス(遠軽バスターミナル)
10:45発の「キララン清里」行き路線バス(北海道北見バス)に乗ります。
車体のデザインは、原案ではホルスタイン牛をイメージした白/黒でしたが、黒の部分を沿線自治体の地形に置き換え緑色で表現しています。 -
「豊原54号」バス停
遠軽ターミナルから19分で到着。 -
イチオシ
雪原の中にある「生野駅」
バス停から「生野駅」までの距離は 300m弱です。 -
生野駅への町道「54号線」
-
ホームだけある「生野駅」
昭和21年(1946)「生野仮乗降場」として開業。
昭和62年(1987)JR北海道に継承時、駅へ昇格。
かつてホーム横に黄色い廃バスを待合所としていましたが、平成19年(2007)に撤去。
今回のダイヤ改正の廃止対象駅です。 -
雪原に真っすぐ伸びる線路とホーム(生野駅)
コンクリート板を並べたホームに仮乗降場の面影が残ります。
雪が融けると広大な牧草地と農地が現れます。 -
駅名標(生野駅)
隣の安国、生田原とは4~5km離れています。 -
時刻表(生野駅)
遠軽方面が朝に1本、北見・網走方面が午後に2本。
遠軽へ向かう通学・買い物用の設定でしょうか。 -
路線図(生野駅)
-
のんびりしたくなる「生野駅」
青空の清々しい天気となり、誰にも邪魔されない自分だけの世界です。 -
雪かき道具(生野駅)
雪が降ればホームの除雪が欠かせません。 -
イチオシ
青空に映える踏切警報機(生野駅)
「生野駅構内54号線踏切」という踏切名。
列車の接近を伝える踏切は駅が廃止されてもなくなりません。 -
イチオシ
天高く上がる踏切の遮断棒(生野駅)
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町道54号線の踏切(生野駅)
町道の先にバスが走る国道242号があります。 -
踏切注意柵(生野駅)
柵の内側(線路側)には踏切名「54号線」と新旭川駅(起点)からの距離「132K 600M」が表示されています。 -
イチオシ
生野駅に接近する特別快速「きたみ」(生野駅)
北見~遠軽~旭川をキハ150形気動車で走る特別快速「きたみ」。
元々は都市間バスの運行開始に伴い、運賃・料金差を抑える目的で特別快速が誕生した経緯があります。
現在の金額で比較すると、都市間バス 3,950円(3時間30分)、特別快速 4,510円(3時間21分)、特急 7,240円(3時間弱)です。
生野駅は勿論通過します。 -
軽快に走り去る特別快速「きたみ」(生野駅)
-
「豊原54号」のバス待合所
-
帰りのバス(豊原54号)
遠軽へ戻る列車は朝だけなので、再びバスを利用します。
次の旅行記では、遠軽の町並みと普通列車の車窓、廃止対象の東雲駅等を紹介します。
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