2021/03/20 - 2021/03/20
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motogenさん
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ワラビ採りをほったらかしにして、奥山洞穴で遊んでしまった。
ワラビは見つからないが、満足、満足!
さあ、ワラビないならゼンマイを採って帰ろう。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
-
降りて来た崖をよじ登り、
-
頭をぶつけないよう、かがみこんで戻る。
-
坂の上からなにやら人の声。
待っていると、楽しそうな人影が近づいて来た。 -
聞かれもしないのに、「大変だったよお~」と、ついつい洞穴の話をしてしまう妻。
寂しい場所で同類に会えたと思うと、嬉しくなってしまうのが人情か。
-
気分良くして、せっせとゼンマイを摘み取り、
-
「たくさんあるなぁ・・」
と喜ぶが、心の片隅に小さな疑問。
「これ、本当にゼンマイなの?」 -
通りかかった人に聞いてみる。
「これって、ゼンマイですか?」 -
「う~ん・・ゼンマイじゃないよ・・これは・・」
「ゼンマイは、地面から直接生えるんだよね・・」
「どこかにないかな・・」と一緒に探してくれるが見つからない。 -
次にやって来た人にも聞いてみる。
「これってゼンマイですか?」 -
「違う、違う、これはウラジロだ。 正月飾りに使うやつだよ。」
「やっぱり、そうなのか・・これ、食べれますかね?」
「う~ん、美味しくないんじゃない?」
ガ~ン!
自分たちは何してたんだろう。 -
図鑑で調べると、ゼンマイは地面から直接生えていた。
そうそう、これがゼンマイだ。
二人共田舎育ちで、幼い頃はワラビやゼンマイ採って遊んでいたのに、すっかり忘れていたバカな私たち。 -
「ふれあい広場」に戻って来ると、パトロールの車が停まっていた。
ここは磐田市の管理となっている。
当然市の車かと思ったら、パトロールしている個人の車だった。 -
そのパトロール員がいる。
公務員でなければ市からの委託人でもなく、無報酬のボランティア員。
色々と尋ねてみると、
「あんた、なぁんにも分かっちゃいないんだなぁ!」と、聞くことに対して一つ一つ厳しいお叱り。
それにもめげず、聞き続けると、 -
この公園の土地は、地元の人たちの所有物。
昔は人の入れない森林だったが、高齢化が進み、地元民では管理できなくなり、そこを民間会社のNTNがサポート役となって、公園として整備したのだそうだ。
「企業もこういう活動をしないと、一流とは認めてくれない時代だからな・・」 -
NTN社員だったこの人は、この活動にはまってしまい、退職後も一人で頑張って、ボランティアしている様子。
「ここでは俺の言うことが、法律だよ。」
「そこにも書いてあるだろ。パトロール員の指示に従えって。」
と毎日10km以上も離れた自宅から通い続けて、数十年。
自信と誇りと使命感にが、身体全体に満ち溢れているようだ。 -
切り株で造ったこのオブジェも、椅子も、みんなこの人の作。
「ずっと活動続けてきたから、地元の人からパトロール員の認定印をもらったんだ。」
と胸のマークが輝いている。 -
公園に隣接した茶畑は、磐田市ではなく森町となる。
うっそうとした森林が茶畑に開拓されて、景色が一変したのは最近のこと。
誰も入って来なかったこの土地が、ハイキングコースとして賑わい始めている。 -
草を刈り、樹木の手入れをし、ハイカーからの自然破壊を防ぐため、雨の日も風の日も見張りを続ける奇特な人だ。
見方を変えれば一種の変わり者かもしれないが、こんな人だから続けられたんだな・・
威張り散らしたもの言いも、頑固さも、この人あってのもの・・
ありがたい人なんだ。 -
「この景色を見て、何か感じるか?」
と逆に質問されて、
「ムムム・・」と私は言葉に詰まったが、
「桜の樹が道路にはみ出さないよう、綺麗に剪定されていますね・・」
の妻の回答に、
「そう答えた人は、ほとんどいないよ・・あんたなかなかの者だ・・
ここは茶農家の機械が通ったり、運搬したりする道だからな・・」
と褒められたのだった。 -
3月も中旬を過ぎ、ほとんど県では桜が満開。
だが、冬の寒い日がなかったこの地域では、桜の開花はこれからだ。
「この桜、何という桜ですか?」
と聞けば、
「ここで、喧嘩になってしまう夫婦が多いんだ。
これは桜だ、いやこれは梅だ・・と言い争いが始まって・・」
と笑い顔。
こんなことを観察してるなんて、言葉はきついけど楽しい人なんだねと、嬉しくなりました。 -
日本にある桜は100種類以上。
ソメイヨシノばかりが桜じゃない。
この白っぽい桜は「山桜」で、 -
ピンクの濃い目の桜は『彼岸桜』
と解説してくれながら、
「ああ・・あんまり写真撮るなよ。
それを見て大勢押し寄せて来たら、あとが大変だ!」
と厳しい言葉も挟まれる。 -
この公園には樹木好きな人がたくさんいるようで、出会ったこの男性も樹木について詳しいこと、詳しいこと。
話を聞けば聞くほど楽しくなる。
-
そんなおじさんたちと一緒になって、駐車場まで戻って来た。
ゼンマイでは自分たちの未熟さに失望したけど、出会った人たちから多くの刺激と教えを受けて、
「ハイキングはいいなあ!」とリフレッシュしたのだった。 -
坂を下っての帰り道、きれいなピンクの花に目が止まり、
-
遠慮もなしにそのお宅に立ち寄ると、
-
「どうぞ、どうぞ・・」
と快く庭を見せてくれました。
この地域特産の柿を育てる農家です。 -
色とりどりの桃の花が咲きほこり、
-
深紅の花、
-
淡いピンクの花、
-
ピンクと白が混ざる樹と、それはそれは立派な「しだれ桃」が、春の訪れを告げています。
丹精に育てられた桃の木に囲まれた、農家らしい大きな家。
うらやましい! -
「ここにね、この前、火野正平さんが来たんだよ・・」
とおばさんが声をかけてくれます。
「こころ旅の番組でね・・私ね、はじめ、正平さんとは気がつかなくてね・・」
楽しい話は尽きません。
みんないい人ばかり。 -
「うちの子供がね、ここで『金山寺』や『天然醸造みそ』なんか作ってんの。」
敷地の中に、しきじやと書かれた作業所。
無添加の「金山寺」と美味そうだなぁ・・ -
近くで小さな店を開いて売っていると聞いて、さっそくその店に行ってみることに。
話の通り、田んぼの中にポツンとお店がありました。 -
あった、あった
これが手作りの『金山寺』と『天然醸造みそ』
他にも『ラッキョウ』や『シソ漬け』『甘酒のもと』・・
-
『ころ柿』や『柿干しチップ』のお菓子もある。
単に生産するだけでなく、加工、販売もしてるんだね・・
と、日本の農家に期待を感じ、 -
『金山寺』や『みそ』を買って帰りました。
-
余談です。
家に帰ってアク抜き途中のゼンマイ(本当はウラジロ)を捨てた。
しばらくたった散歩の途中、ワラビを発見。
卵とじや簡単漬け物にして味わいました。
その後、成長したワラビの下に、小さなワラビが芽生えてきて、再度採集。 -
重曹でアク抜きして、
-
再び食卓に。
散歩しながら農家が捨てていったタケノコも拾えたし(まだまだ美味しく食べれました)、この春はこんな調子で旬のものを、美味しく味わってます。
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旅行記グループ
獅子ヶ鼻公園
この旅行記へのコメント (2)
-
- ねんきん老人さん 2021/05/01 14:29:06
- 寛大さに敬服
- motogen さん、はじめまして。 生きているのがやっとのヨボヨボジジイです。
「ワラビを探しに・・・」1・2編を拝読しました。
まず驚いたのは、写真です。 枚数の多さもさるものですが、それだけなら他にも沢山写真を撮られる方はいらっしゃいます。 motogen さんの写真は、この日一日のストーリーに沿って、克明に撮られていることと、それぞれが景色を背景にハイ、チーズとばかり撮った記念写真ではなくて、まるでテレビの旅番組のように人の動きをとらえているところに惹き付けられます。
私などは景色を見てパチリ、案山子を見てパチリという具合で、旅人の動きを記録するような写真は撮れません。 というより、そういう写真の撮り方を考えたことがありませんでした。 脱帽です。
次に感じ入ったのは、偉そうに講釈を並べるボランティアおじさんに腹を立てるどころか高評価をされているところです。
私もそういう人に出遭うことはありますが、いっぺんに不愉快になり、「おめえの講釈を聴きに来たんじゃねえよ!」と言いたくなってしまいます。
でも考えてみれば、同じ所に行き同じ人に出遭った場合に、一人は不愉快になって折角の行楽を台無しにし、もう一人は良い人に出遭ったと楽しい気分になるとしたら、どう考えても後者が勝ちですよね。
道は遠いですが、motogen さんのように寛大で包容力のある人間になれたら、私も残り少ない人生をもう少しマシに生きられるんだなと思いました。
今日はひとつ学んだ気分です。 ありがとうございました。
ねんきん老人
- motogenさん からの返信 2021/05/01 21:21:30
- Re: 寛大さに敬服
- お褒めのお言葉、恐縮してます。ありがとうございます。
人と同じことをするのが照れくさく、いつも天邪鬼のごとく、人と反対のことばかりしてます。
分かっているけどやめられません。
写真撮るのも最近は、みんなスマホですが、私は昔の小さなデジカメで、片手で撮ってます。
バイクや、バスや、トクトクなどに乗り、ぐらぐらしながら撮影するには、これしかないからです。
高級(?)ホテルなどで、荷物を運んでもらったり、丁寧な挨拶をされたり、かしずかれたり、そんな事されるのも大の苦手で、海外旅行ではいつも安いゲストハウスです。(金もないからかな?)
乗り物も、現地の庶民に使うローカルな乗り物、食べるものも現地庶民の食堂が多く、みんなと反対のことばかりしてます。
数年前から妻にもそんな体験をさせたくて連れ回し、一昨年は妻の従妹たちも連れてタイ、ラオスの田舎を2週間かけて回ってきましたが、団塊世代の私たちは、「ああ・・昔はこうだったねぇ・・」と、苦痛でもなかった様子。
安心しました。
「ねんきん老人さん」のベトナム、読ませていただきました。
失礼ですが、私と相通じるところがあるように感じ、愉快になりました。
ツアー旅行に行ったのは、昔昔のことで(数回しかありませんが)、そうだ、こんなだったなあ・・と懐かしくなりました。
馬鹿を言い合っても許せる仲間、いいですね。
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