2020/05/01 - 2020/05/01
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motogenさん
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獅子ヶ鼻トレッキングコースが、磐田市の最北端、旧敷地村にある。
およそ4.5kmのコースで、初心者向けの手軽なコースと、本格的なトレッキングコースが混在しているという。
獅子ヶ鼻公園は知っているが、その奥にトレッキングコースがあるとは知らなかった。
人の噂にもならないマイナーな地区。
ここなら人はいないだろう。
コロナ禍のこの時期、体力トレーニングを兼ねて出掛けてみる。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
獅子ヶ鼻公園の駐車場に到着。
我が家から12km。
目と鼻の先のようなものだ。
駐車場は、山の上部と下部の2か所にあるが、ここは山の上の駐車場。
誰もいないと思っていたのに、数台の車が停まっている。
ここまでの道路事情は動画で
https://youtu.be/C4fxpBRjuVM -
獅子ヶ鼻公園には来る人はいるが、その奥まで足を伸ばす人は、私たちくらいだろう。
そう思って歩き出す。 -
駐車場の脇に赤い鳥居がある。
稲荷神社の鳥居だ。
「この先には駐車場はありません」との警告もある。 -
空は晴れ渡り、新緑が映えている。
足取り軽く歩き出すと、 -
右手の斜面に茶園畑が広がっていた。
茶畑には見慣れているが、この茶畑の美しさは別世界だ。
「旅行に来たみたい!」 -
道はアップダウンしながらまっすぐに伸び、おとぎの国に通じているみたい。
気分爽快! -
『自然ふれない広場』にやって来た。
遊歩道に入ると、目の前にハイキング姿の親子が現れた。
遠くにも人の姿が見える。
誰もいないと予想していたので、びっくりする。 -
「こんな場所に、やって来る人がいるんだね!」
と話していると、後からもおじさん二人が現れた。
密集地を避けて体力増進・・
考えることは皆同じだ。 -
ボランティアガイドを伴った人ともすれ違う。
マスクをしていないので、話しかけるのは遠慮する。 -
ふれあい広場の終点には休憩所が建っていた。
-
東南方向に小國神社の森が見え、はるか彼方には小笠山の丘陵が横たわっている。
-
西には天竜川と浜北市。
三方ヶ原台地も霞んで見える。
https://youtu.be/KLzVb1NkQzI
-
「さあ、トレッキングの開始だ!」
坂道に踏み込むと、 -
高級カメラを手にした男性がいた。
撮影アングルにこだわる写真マニアといった様子で、
声をかけるのもはばかられ、ちょっと頭を下げただけで、 -
森林に入って行く。
「あれっ!」
「これ、ワラビじゃない?」
道端に群生しているのは若草色のシダだ。
その先っぽがワラビ状になっている。 -
ワラビは子供の頃には身近にあったのに、いつの間にか見られなくなってしまい、田舎暮らしなのに、今は貴重品だ。
「ここに来れば、採り放題だよ。」
「来年の春になったら、ここに来ればいい。」 -
と喜んでいると、展望台への別れ道があって、
-
山道に分け入ると、展望台があったが、
周りの樹木が育ち過ぎて、展望台の役割をしていない。 -
次に現れた標識は、
「蟻の戸渡」と「八畳岩」への分岐点を示している。 -
私たちの予定は、「蟻の戸渡り」「浮き石」「サクラ台」を巡り、
帰り路に「八畳岩」に立ち寄るコースだ。 -
当然ながら「蟻の門渡り」に向かう。
妻はスタスタと歩いていくが、この道は稜線で両側は深い谷だ。 -
「おい、気をつけろよ!」
不器用な妻が、つまづいて転げ落ちないかと気が気でないが、
買ったばかりの赤いステッキを両手に持った妻は、やけに元気が良い。
重力に逆らわない下り坂のせいだ。 -
自分は先月の大尾山の下り坂で脚を痛めたので、ゆっくり歩くことにする。
すると、先へ先へと歩く妻の姿が見えなくなってしまう。 -
滑りやすい砂混じりの赤土と、飛び出した岩・・
コースは急勾配となり、坂道というより崖に近い。 -
巨大の岩肌を滑り降りる場所まである。
-
「蟻の門渡り」は谷底にあるんだろうか?
観光マップでは高低差が分からず、平坦のコースだと思っていたので、このギャップに後悔し始める。 -
滑り落ちれば怪我だけでは済まされないような崖だ。
しかしここで中途棄権する訳にもいかない。
戻るも地獄、進むも地獄。 -
難関を突破した。
すると「蟻の門渡り」の標識がある。
目の前に立ちはだかるのは岩山。
どこからともなく人の声が聞こえてくる。
女性の声だ。 -
その声は岩山の上からで、じっと見つめていると、ずいぶんと時間をかけて姿を現したのは、
若い二人の女性だった。
「蟻の戸渡り」はこの岩山の上のようだ。
女性が登れるのなら、私たちだって・・ -
さあ、行くぞ!
と登り始めるが、とんでもない岩山だと気づく。
ロープにしがみつき、足場を探り、必死の思いで身体を持ち上げる。 -
二人の女性が降りて来るのに、時間がかかった理由が理解できた。
一つのミスが大怪我につながるのだ。
両手でロープや岩をつかまないといけない。
持っていたステッキを捨てる。 -
重要なのは、筋力だけでなく、身体の柔軟性だった。
両足を思い切り広げたり、無理な姿勢を維持したりで、
脚の付け根がつっぱっり、背中の筋肉がけいれんする。 -
だがこんな状況になった以上、痛いだの、怖いだの、そんな泣き言を言っても助からない。
-
運動音痴の妻も必死でよじ登る。
こんな経験は生まれて初めてだろう。
しかし、やればやれるもの! -
ついに頂上に立った。
少しばかりの平らな場所で周囲を見回す。
平衡感覚が狂いそうで、足が震え、身がすくむ。 -
20mほど離れた場所に、もう一つの岩山の頂点があった。
-
その岩山とは幅50cmほどの岩の橋で、こちらとつながっている。
なるほど、これが蟻の戸渡りか。
岩の戸が突っ立っているのだ。
動画もあります。
https://youtu.be/VCROl9TbqnA -
谷底の様子を観察しようとするが、
この岩の戸に立つのはもちろん、覗き込むのも怖くてでない。
後日、妻の従妹がここを歩いて渡った時の画像を送ってくれた。 -
まさに曲芸。
向こう側から登って、こちらに渡って来たらしい。
なんと向こう見ず!
立ち眩みや貧血になったら、どうするのだ!
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