2015/08/27 - 2015/08/27
18位(同エリア104件中)
かっちんさん
新旭川から北見、網走を結ぶ石北本線は、難所の北見峠、常紋峠を克服し、1932年(昭和7)に全線が開通しました。
旭川から北見峠を越すと、奥白滝、上白滝、白滝、旧白滝、下白滝の順に、停車場(駅や信号場)があります。
遠軽を過ぎると次の難所、常紋峠があり、かつてSLファン憧れの有名な撮影地でした。
今日は北見から旭川まで石北本線の逆コースを特別快速「きたみ号」に乗り、常紋信号場、白滝の付く停車場を車窓から見つけます。
なお、JR北海道が2016年3月廃止を検討している8駅のうち4駅は、石北本線の金華、下白滝、旧白滝、上白滝です。
下白滝、旧白滝、上白滝はいわゆる秘境駅になっています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
快速きたみ号
旭川まで3時間8分の鉄道旅が、北見から始まります。
北見駅は1942年(昭和17)まで野付牛(のっけうし)という駅名でした。 -
2両連結のディーゼルカー「快速きたみ号」
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パワーのあるキハ54
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北見トンネル
北見駅を出発すると、山がないのにすぐトンネルに入ります。 -
町なかを通る地下トンネル
昨晩泊まったルートインの部屋の窓からこの奇妙なトンネルが見え、不思議に思っていました。
実は踏切の交通渋滞を解消する目的で造られた鉄道の地下トンネルなんです。
平地の町なかを2kmも続くトンネルは1977年(昭和52)に完成しています。 -
レンガ造り倉庫
相内(あいのない)駅前にある農業倉庫です。 -
相内駅の駅舎
レンガ造り倉庫をイメージできる駅です。 -
玉ねぎ畑
北見は、玉ねぎの生産量日本一。
今が玉ねぎの収穫真っ最中の時期で、コンテナに旬の玉ねぎが積まれています。 -
収穫前の玉ねぎ
根切り作業をすると玉ねぎが枯れ、きつね色の玉ねぎができあがります。 -
綺麗な雲
金華(かねはな)駅付近です。 -
常紋峠
金華駅を過ぎると常紋峠の急勾配を登り始めます。 -
常紋信号場
スイッチバック方式の信号場は以前列車の交換と追い越しに使われていました。
昭和40年代後半に訪れた時、急坂をゆっくり登って来るD51貨物列車のドラフト音が懐かしい思い出になっています。
信号場を過ぎると、多くの工事犠牲者を出した常紋トンネルに入ります。 -
牧場の景色
生田原(いくたはら)付近です。 -
ログハウスの安国駅
この町には「木のおもちゃワールド館」があり、世界の木製おもちゃが展示されています。
「木のおもちゃ王国」は毎年8月上旬に開催されます。 -
遠軽の町
遠軽はスイッチバックのある駅で、列車の進む方向が逆になります。
かつて、野付牛(現北見)〜遠軽〜湧別を結んでいた湧別線に旭川方面からの石北本線がつながり、スイッチバックになった経緯があります。 -
丸瀬布(まるせっぷ)の町
森林公園いこいの村では、かつて森林鉄道で活躍していたSL「雨宮21号」がけん引する観光列車が走っています。 -
丸瀬布で特急オホーツク号と交換
丸瀬布を出発すると、いよいよ白滝が付く停車場の旅が始まります。
かっちん夫婦は列車の前と後ろに分かれて停車場を見つけます。 -
下白滝駅に入ります
上りと下りのホームがある駅です。
ここに停車する駅は、下り(遠軽方面)が朝に1本、上りが午後以降に3本あります。
この列車は午前中の上りなので通過します。 -
イチオシ
下白滝駅の駅舎
2016年3月廃止予定の駅になっています。 -
湧別川沿いに走ります
川は手前に向かって流れ、やがてオホーツク海に注ぎます。 -
イチオシ
旧白滝駅
旧がつく駅名は、日本全国のJRで旧白滝駅だけです。
ここに停車する駅は、下り(遠軽方面)が朝に1本、上りが午後以降に3本あります。
この列車は通過します。 -
旧白滝駅(後ろの窓から)
明治35年、開拓入植者がこの地域に最初に入ったところです。
しかし、土地の悪さから別の場所に移ってしまったため、旧白滝の名がついたそうです。
車窓からトウモロコシ畑が見えているので、今は土地や品種の改良ができたのでしょう。
2016年3月廃止予定の駅になっています。 -
白滝駅
普通列車と特急列車が停車する駅です。
ただし、無人駅です。 -
白滝駅の駅舎
1989年(平成元)に改築された洒落た駅舎です。
この駅は廃止されません。 -
白滝の駅名板
「しらたき」の文字が入った駅が3つあります。 -
冬の白滝駅
今年の2月に通った時の写真です。
こんなに雪が積もっています。 -
牧草ロール
白滝駅を過ぎると牧草地が続きます。 -
牧草ロールの集積場
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上白滝駅
ここに停車する駅は、下り(遠軽方面)が7時04分、上り(旭川方面)が17時08分のみ。
遠軽方面に通勤・通学する人にあわせているのでしょうか?
上白滝駅を訪れるには、鉄道と隣の白滝駅まで3.3km歩くことを組合せれば可能です。 -
上白滝駅
1932年(昭和7)開業時に建てられた北海道で1番古い木造駅舎があります。
ぜひ見ておきたいですね。 -
上白滝駅
この列車は通過するので、駅舎を一瞬しか見れませんでした。
2016年3月廃止予定の駅になっています。 -
イチオシ
奥白滝信号場
1932年(昭和7)に駅開業し、2001年(平成13)に客扱いをしない信号場になりました。 -
奥白滝信号場
ホームは撤去され、列車交換だけの役割があります。 -
北見峠に登ります
山深くなり、いよいよ北見峠を越えます。 -
石北トンネルを抜けたところ
北見峠にある長さ約4kmの石北トンネルを抜けると、上越(かみこし)信号場が現れます。 -
イチオシ
上越信号場
1932年(昭和7)駅として開業し、1975年(昭和50)に付近の住民がいなくなり、信号場になりました。
旧駅舎は保線詰所になっています。 -
北見・石狩国境「上越駅」のままの看板
建屋の右側にあるスペースは信号扱所で、腕木式信号機を機械的に動かすレバー(てこ)がありました。 -
旭川紋別自動車道
左側の車窓に見えます。 -
危ない!エゾシカくん
列車の警笛を鳴らし続け、線路から離れました。 -
中越(なかこし)信号場
1932年(昭和7)駅として開業し、2001年(平成13)に付近の住民がいなくなり、信号場になりました。 -
中越信号場
旧駅舎は保線詰所になっています。 -
冬の中越信号場
冬には暖かな詰所になるのですね。 -
石狩川への支流
峠を越えたので、川は旭川方面への流れに変わり、石狩川の本流に流れ込みます。 -
上川の町
大雪山系が見えてきます。
上川は層雲峡への入口になっています。 -
イチオシ
中愛別で特急オホーツク号と交換
新緑のような色合いの木々に向かって、オホーツク号が駆け抜けます。 -
黄金色に輝く稲穂と大雪山系
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当麻駅の木造雨除け
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旭川の大雪地ビール館
旭川四条駅を過ぎると見えます。
1897年代(明治30)に建てられた上川倉庫群を改築したレストランです。 -
旭川駅の動物たちがお出迎え
12時20分、旭川に無事到着しました。この後、宗谷本線に乗り換えます。
白滝の名が付く停車場のうち、3駅が来年3月に廃止される予定です。
廃止前にこの3駅を訪ね、開拓当時から現在までの歴史に触れてみたいですね。
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