「徹子の部屋」クラシック ２０２１

2021/04/07 - 2021/04/07

半世紀以上にわたって国際的に活躍されているヴァイオリニスト『前橋汀子』さんが大好きだ。ファン歴は５０年になる。特に札幌コンサートホールKitaraでの演奏会が好きで追っかけている。
昨年６月「徹子の部屋クラシック」に出演する事を知り、すぐに予約した。
ところが案の定演奏会は延期になり、中止になるのではないかと心配したがやっと今回１０ヶ月遅れで実現した。
ゲストがその楽器の第一人者ばかりで、錚々たるたるメンバーだった。
外出自粛で鬱々としていたが、とても楽しいコンサートで素敵な１日となりました。

エリア 渋谷(東京)

夫とは「忠犬ハチ公」前で待ち合わせた。ところが、少し早く着いたのでぷらぷらしていたら、ばったりエクセル東急の前で会ってしまった。
それにしても、渋谷の空低く旅客機が飛んでいてびっくりした。
シンガポール航空のマークがしっかり確認できる。
海外に行けないので、外国エアラインを見るだけで楽しくなるが、それにしてもあまりに低空飛行で心配になる。

忠犬ハチ公像 名所・史跡

演奏会の前に軽くお蕎麦を食べようと思って初めて入った。
カウンターが25席あり、男性はもちろん女性1人でも入りやすい雰囲気。

十割蕎麦 嵯峨谷 渋谷東急本店前店 グルメ・レストラン

大盛り蕎麦、４５０円。
安くて美味しくてびっくりした。

石臼挽き十割そば。
ＴＶ番組でも紹介された事があり、人気のお店だったようだ。
夫は鴨南蛮そばを食べたが、大満足の様子。また行きたい。

いよいよBunkamuraに近付いてきました。
久しぶりの演奏会なので緊張します。

ラジオ『トーキング ウィズ 松尾堂』の番組中、１０の質問があり「参加しようと思っていたイベントが近付くとブルーになる？」という問いがあった。「いやいや、まさか！ワクワクしますよ！」とラジオに向かって答えていた。

Bunkamura オーチャードホール 名所・史跡

本当は、２０２０年６月１７日（水）に予定されていた公演で、昨年４月にチケットを購入していた。
まさかこんな事になるなんて・・・。
中止でなく延期になり、約１０ヶ月後に実現して本当に良かった。

前橋汀子さんが『徹子の部屋』に出る！という事で、喜び勇んでチケットを取った。
昨年のアフターヌーンコンサートも中止になり、いつも行く札幌での秋の演奏会も告知すらなかった。
毎年楽しみにしているイベントが無くなり、限りなく淋しかった。

演奏活動55年を超えたと公に伝えられているのだから、年齢は想像できるだろう。それにもかかわらず演奏は繊細かつダイナミックで衰えを知らない。いやそれ以上に音色は美しく儚く、円熟味とはこういう事を言うのだろうと胸を打たれた。
真っ赤なドレスで颯爽と登場し、凛とした姿には心底感動した。
私も「こうありたい！」と思うのだが、足元にも及ばない。

これは、私の本。
昨年、発売直後に書店で見つけて即買った。
今回ホールにてサイン入りで売っていたので、ちょっとショック。
今年のアフターヌーンコンサートのメニューにバッハの無伴奏パルティータ第２番ニ短調BWV1004シャコンヌが入っている。非常に楽しみだ。

大萩康司さんはギタリストと言うより、真の音楽家である。２０数年前、郷里に帰る飛行機の中でバッハの演奏を聴いた。何処の国のギタリストだろうとプログラムを見ると大萩康司さんだった。
「え！？日本人なんだ！」しかも若い。それ以来のファンである。
彼は、１小節でその世界に引き込む力を持っている数少ない音楽家だ。

宮田　大さんも十数年前調布のホールで聴いて以来、凄いチェリストが現われたものだと思っていた。まもなくしてロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで日本人として初優勝し、その後順調に研鑽を積み、今や大家の風格を感じさせる音楽家になっている。
クラシックギターは、その音量からアンサンブルが難しい楽器だ。
しかし２人の演奏はそんな事を感じさせない素晴らしいものであった。
だが、チェロはどうやってもメロディー楽器だし、ギターはそれを引き立てる伴奏楽器になってしまう。
やはりギターは、独奏がその魅力を最大限に発揮できる楽器だと感じた。

他の４人はよく知っていたが、LEOさんは全く予備知識が無く初めて聴いた。タイム間、主に間（ま）が素晴らしく日本独特の空間感覚とでも言うべき感性を感じた。
そのビジュアルも含めて、琴の可能性を広げる実験的な試みを積極的に行い、琴の魅力を世界に発信するアイコン的な存在になるだろう。
琴は日本独特の響きと音色で、今後世界でも注目される楽器になる。

プログラムの最後は清塚信也さんの登場。
間断ないトークに会場の雰囲気を一変させ、大笑いしてベートーヴェンの３曲を聴いた。
中村紘子さんのお話が出て、グッとなった。
「熱情」の第３楽章を弾き終えて拍手喝采。
フィナーレに相応しい演奏だった。
本放送では、どの様に編集されているのかが楽しみだ。
徹子さんをも圧倒し、『信也の部屋』になっていた。

１８時に開演し、終わったら２１時だった。
３時間があっという間でした。
興奮してふらふらしながら行き当たりばったり、幕末酒場『やんなはれ』に入りました。

幕末酒場 やんなはれ グルメ・レストラン

演奏会後にクールダウンするのに、居酒屋に入るのが好きです。

まっすぐ帰る気もせず、かと言ってステーキとか格調の高いお店に入るのも憚られる。
演奏会の後は、興奮して食欲が落ち小食になる。
リラックスしながら、一品料理をいくつか頼み、レモン酎ハイ１杯だけ頂き、「ああでもない」「こうでもない」と話すのが好きだ。
今回は「意外にも琴が良かったねぇ。今度LEOさんの演奏会に行きたいねぇ。」という事で一致した。

このお店は、人気（ひとけ）を感じず、「やってるの？」と思いながら階段を下りた。中は若い人が多く人気店の様で、こんなに入る前と店内とのギャップを感じたのも珍しい。
この和牛肉ももの藁たたきは美味しかった。

牡蠣は自分で揚げてもうまく揚がらないので、もう外で頼む事にしている。大ぶりの広島産の牡蠣で、カラッと揚がっていて中はジューシーで美味しかった。大満足でした。

今回の「徹子の部屋」クラシック２０２１の演奏家全員の人選がお見事！という他ない。
お１人３曲という限りのある中でも、トップクラスの演奏を堪能しました。
徹子さんに有難う！と申し上げたい。
夜の渋谷を歩くのは本当に久しぶり。
のんびりと各駅停車で帰りました。

渋谷センター街 名所・史跡