2021/04/03 - 2021/04/04
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ミズ旅撮る人さん
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航空会社のマイレージの有効期限が切れるので、
慌てて富山空港行きのチケットを取りました。
出発の4日前に行先が決まったので、それから大急ぎで行程を組みました。
この日は午前に新高岡~氷見間で「ベル・モンターニュ・エ・メール
(通称べるもんた)」に乗り、
午後はJR城端線で砺波チューリップ公園に桜を見に行く予定でした。
しかし、朝からずっと雨。昨日は20度くらいの暑さで、今日はまさに「花冷え」。
おまけに「花散らしの雨」。
急遽、富山駅で見つけた「とやま1日乗り放題きっぷ」で、
交通機関乗り倒しの旅になりました。
新高岡で「ベル・モンターニュ・エ・メール」に乗り氷見へ。
同じ電車で引き返して高岡で下車。
高岡からが「乗り放題」の旅です(乗り放題にJRは含まれないので)。
高岡駅北口から出る路面電車の「万葉線」に乗り、
終点の一つ手前の海王丸駅を目指します。
車内では、射水市新湊出身の立川志の輔のアナウンスが流れていました。
寄席に来ているような気分で、それぞれの駅の案内を聞くことが出来、
たいへん楽しかったです。
海王丸駅で下車して、歩いて海王丸パークを目指します。
昭和5(1930)年に進水し、平成元年に引退、翌年からここで公開されました。
海王丸の見学後は、射水市コミュニティバスで岩瀬浜駅に行き、
ライトレール(ポートラム)で富山駅に行きました。
かつては北の岩瀬浜~富山駅と南の環状線・南富山駅・富山大学路線は、
真ん中に富山駅を挟んで、繋がっていませんでした。
北陸新幹線の開業に合わせて駅が整備され、双方が繋がってたいへん便利になりました。
せっかくなので、市電で富山駅から南富山駅へ行き、
ついでに日本で一番長い駅名に突如躍り出た
「トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)」駅に行ってみました。
空港に向かうギリギリまで色々な路面電車に乗ることが出来て、楽しかったです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- ANAグループ JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
朝8:54 高岡駅です。
高岡駅は、富山駅に行くのは第3セクターの「あいの風とやま鉄道」で、
JRは北に向かう氷見線と、南に向かう城端(じょうはな)線しかなく、
どちらも本数が1時間に1本程度なので、
「JR高岡駅」のようには言いづらいです。
高架になっている駅の窓から外を見ると、
これから乗る「ベル・モンターニュ・エ・メール」が見えました。
左の緑色の車輛です。
真ん中のオレンジ色がJRの車輛で、右端はJR氷見線を走る
「忍者ハットリくん」のラッピング列車です。高岡駅 駅
-
「ベル・モンターニュ・エ・メール」は、
「美しい山と海」という意味のフランス語です。
ちょっと長い名前なのと、馴染みのないフランス語なので、
結局「べるもんた」という日本語名になっています。
案内はすべて「べるもんた」になっていました。
「べるもんた」は、ちょうど車庫から出て来たところのようです。 -
「忍者ハットリくん」のラッピング列車は、
作者藤子不二雄Aが氷見市出身であることにちなんで、
平成16年から運行を開始しました。
ラッピングのリニューアルがされていて、
現在のものは2013年11月からのものです。
その近くで、作業員がポイントの切り替えをしています。
何気なく見ていた作業風景でしたが、
この後、思いがけなく、そのお世話になりました。その話は後ほど。 -
この場所は車庫だけでなく、整備点検も日々行われているようです。
こういう風景が見られるのも、鉄道ファンには魅力でしょう。 -
「べるもんた」が、車庫の横に移動して行きました。
「べるもんた」の始発駅は隣の新高岡駅です。
ここから回送して行くのでしょう。
高岡駅は3線が出入りし、そのうち2線が始発駅ですから、
線路が入り組んでいます。
左端に走って来ている電車は「あいの風とやま鉄道」です。
こちらは、1時間に2本(通勤時間帯は4本)程度の運行本数です。
今朝、高岡駅に来たのには訳があります。
昨夜、今日のために予め「とやま1日乗り放題きっぷ」を
あいの風とやま鉄道の富山駅で購入したのですが、
利用日が昨日になっていました。
ちゃんと「明日使いたい」「日曜だから使えますよね?」と言って
買ったのに。夜になってから購入する人が、
当日の「乗り放題きっぷ」を欲しがることは滅多にないでしょうに。
朝になって気が付いて、慌てて高岡駅の窓口で交換してもらいました。
高岡駅から新高岡駅までは、この切符を使ってバスで行こうと
思っていたので、バスに乗る時に気づいたのでなくて良かったです。
「とやま1日乗り放題きっぷ」は、令和3年4~9月限定販売で、
土日祝日のみ使えます。1,200円です。
使える路線は「あいの風とやま鉄道」「万葉線」「富山地方鉄道」
「加越能バス」で(限定区間のみ)、JRは含まれません。
高岡駅から新高岡駅に行くには、JR城端線でも行かれますが、
1時間に1本しかないのと、乗り放題にならないので、
加越能バスで行くことにしました。 -
高岡駅で乗り込んだ加越能バスは、始発ではなかったようで、
既に乗客がいっぱいいました。
「加越能バス」に「乗り放題きっぷ」で乗れる区間は、
「高岡駅南口」から「新高岡駅」のみです。
なかなかややこしい切符です。新高岡駅 駅
-
新幹線の駅の中央には、高岡の鋳物作品の「大兜」が展示されています。
高岡は鋳物の街。
日本三大大仏の一つ「高岡大仏」がそれを象徴しています。 -
北陸新幹線の新高岡駅と直角に交差してある、
JR城端(じょうはな)線の新高岡駅です。
「ベル・モンターニュ・エ・メール」が来るまでに時間があるので、
新幹線側の駅舎で時間を潰していたのですが、
セブンイレブンで、「ベル・モンターニュ・エ・メール」の
クリアファイルを売っていました。
他の店では「完売」の札だけになっていたので、
ここで買えたのはラッキーでした。 -
城端線の新高岡駅には、こんな注意書きがありました。
確かに、ここは新幹線から乗り換えて来る観光客が利用するので、
単線に慣れていない人は、気を付けないといけないのでしょう。 -
「ベル・モンターニュ・エ・メール」。
JRの観光列車で、運行区間が曜日によって異なります。
土曜運転は、城端線の高岡・新高岡~城端間、29.9km
日曜運転は氷見線の新高岡・高岡~氷見間、16.5km
今日は日曜なので、氷見線を走ります。
料金は、座席指定券が530円、乗車券が330円(新高岡~氷見)で、
城端線だと乗車券が変わります。 -
「ベル・モンターニュ・エ・メール」のナビゲーターたち。
左から、モンターニュ王子、猫のベル、エ・メール姫です。
猫を左端にするべきだったね。 -
「ベル・モンターニュ・エ・メール」の停車位置。
「べるもんた」だと全然イメージが違いますね。 -
駅名板。新高岡駅に高岡大仏が描かれているけど、
大仏は高岡の街中にあって、場所が全然違います。
素直に北陸新幹線にすれば良かったのに。 -
「べるもんた」の始発駅は新高岡駅です。の筈だったのに、
5分前になっても列車がいません。
今朝、高岡駅で見掛けたので、北側から来るのかと思っていました。
すると、南側から走って来るのが見えました。
高岡環状道路の高架の下にライトが2つ見えます。 -
ホームに立っていた駅員さんに、始発なのに来るのが遅いですねと
声を掛けたら、隣の二塚駅に待機していて、
ギリギリになってから入線して来るのだそうです。
単線だから、ここで線路を長時間占領する訳に行かないんですね。
(二塚駅には、かつての引き込み線が残っています) -
「ベル・モンターニュ・エ・メール」の到着です。
-
あらら、こちら側は、連結カバーが付いたままなのね。
なんだか中途半端だなあ。取れない訳じゃないと思うんだけど。
正式名称や塗装などは高級志向なのに、
どこかローカルが足を引っ張っている気がします。 -
この輝かしいエンブレムと、下の「キハ」がそれを象徴しているみたい。
始発とは言え、停車時間は1~2分しかありません。
この2カットを撮っただけで、慌ただしく車内に入ります。 -
席に着くか着かないうちに列車は発車して、
あっと言う間に高岡駅に到着しました。
この間に重要なアナウンスがあります。
「この列車は城端線用の2番線に入線しますが、
氷見線に移動するため、いくつかのポイントを通過して回送し、
ポイントを切り替えて再び高岡駅の7番線に入線します。
本来なら回送中の列車には乗客は乗せられないのですが、
観光列車ということで、特別に乗客を乗せたまま、
列車の入れ換えをします。」 -
「高岡駅で一旦降りる乗客は、
次に入るホームは2番線なので、そちらに移動してください。
乗ったままで、列車の入れ換えを体験する人は、
移動を始める時間までに列車に戻ってください。」
高岡駅には10:04に到着するのに、出発が10:25なのは、
このためなのでした。 -
初めて乗ったので、当然、列車の入れ換えを体験しなくちゃ。
一旦ホームに降りたものの、すぐに車内に戻りました。
車内は、海側に向かって座る席が一列に並び、
その反対側は、普通のボックス席です。
JR西日本のネット予約では、座席指定が出来ないので、
どこになるか心配でしたが、海に向いて座る席が取れました。
空いている席があるように見えますが、
高岡駅で一旦降りて、列車の入れ換えを見る人や、
高岡駅から乗り込む人の席で、ほぼ満席だったと思います。 -
キハには、2カ所の昇降口がありますが、
「べるもんた」で使うのは1カ所だけです。
ここの内装もなんだかチグハグ。
高級志向はどこへやら、「キハ」らしさが前面に出ています。
なぜ、観光列車に運賃箱がいるんだろう?
見た感じがごちゃごちゃしていて、残念。 -
一番手前には、フリーシートがあります。
シルバーシートの模様が描かれているので、
誰でも自由に座れますというけれど、誰も座りませんでした。 -
「べるもんた」の内装の目玉の一つが、
富山県南砺市の伝統工芸品「井波彫刻」です。
ガラス張りなので、撮るのが難しいですが、これは素晴らしいです。 -
ボックス席の側には小振りの作品が3つ並んでいます。
-
頭の上の蛍光灯には、木のカバーが被せてあります。
剥き出しよりいいですね。
その下の吊り革が、ポイント。 -
高岡銅器を模した銅箔に、沿線の4市をイメージした図柄を
描いています。
手前が氷見のぶり、右側が南砺の合掌造り。
そちらもいいけど、木製の吊り輪がいいな。 -
高岡の大仏
-
砺波のチューリップ。銅板ではないのが残念。
これを記念のお土産に売ればいいのにな。
「べるもんた」の車内では、4市の特産品として食品は売っていますが、
文具やキーホルダー、絵葉書などの記念品はまったく販売していません。
先程買ったクリアファイルがどんなに貴重なことか。
新高岡駅まで行って良かったです。 -
天井には、昔懐かしい扇風機。まだ使っているのかな?
-
最後のポイントは窓枠です。沿線の風景を絵に見立てて、
窓枠を金色の額縁にしてあります。 -
客席の一番奥にある「井波彫刻」には「べるもんた」が描かれています。
-
「べるもんた」は7番線を発車して、
富山方面にゆっくりと走って行きます。
ホームセンタームサシを通過、タイヨーネオ(パチンコ屋)の先まで
行って止まりました。
これからポイントを切り換えて、2番線に入って行きます。
まさか、新高岡駅で乗車すると、
こんなおまけが付いているなんて思いもしませんでした。
わざわざ始発駅まで行った甲斐が、十二分にありました。
高岡駅に戻って来るとすぐ隣が、万葉線の線路です。 -
2番線に停車したので、発車時刻の10:25までホームに降りられます。
-
窓から車内を覗き込みます。
車内にいると近すぎて撮りにくいので、これはなかなかいい方法でした。
窓枠の金の額縁が良く見えます。 -
イチオシ
今は富山方面から高岡駅に入って来たので、
テールランプが点いていますが、今度発車する時は、
氷見線の線路を走って行くので、こちらが先頭になります。
深緑色の車体に赤いテールランプがすごくいい取り合わせです。
晴れていないのが良かったです。
「べるもんた」は、城端線から一旦、「あいの風とやま鉄道」の線路を使って入れ換えをし、氷見線に入って来るのです。
元は全部同じJRだったからこそ出来ることでしょう。
こんなに面倒な入れ換えを毎回行ってまで新高岡駅に行くのは、
新幹線の乗客を乗せるためなんでしょうね。
「乗り鉄」にとっては、思わぬご利益ですが。 -
高岡駅から乗り込む場合は、初めからこのホームで待っていて
ただ乗り込むだけなので、
「べるもんた」の美味しい所を取りこぼしてしまいます。
テールランプが消えて、前照灯が点きました。
あれ?英語と日本語がごっちゃですね。 -
イチオシ
雨がかなり降っているので、雨粒が車体にたくさん付いています。
冬は雪がこんな風に張り付くのでしょうね。それも見たい気がします。
かつて冬の北海道へ、寝台特急北斗星に乗って行き、
函館で機関車の交換を見学したことは、忘れられない想い出です。
ホームにうず高く積もった雪の上を走って、見に行きました。
天気のいい日はもちろん素晴らしい景色を堪能できるけれど、
悪天候はまた別のものを見せてくれます。
順調な時の印象は薄いけれど、
アクシデントがあった時は忘れられないことがいっぱいです。
今朝は、いきなり切符の日付が違うという
アクシデントで始まりましたが、この後もいろいろあって、
たいへんでしたが、総じておもしろい一日でした。 -
「べるもんた」の開かない方のドアです。
中では、お寿司屋さんが仕込みの最中です。
そう、「べるもんた」には本職のお寿司屋さんが乗り込んでいるのです。
乗車の3日前までにネットで予約することが出来ます。
また、当日も頼めるので、その日のネタを聞いてから決めても
いいかもしれません。
ただ、予約しておけばすぐに渡してもらえますが、
乗車してからだと食べる時間があまりないのが困りもの。 -
車内で頼めるのはこれです。
「ぷち富山湾鮨セット」5貫2,100円。
ネタは日替わりでハト麦茶付き。
「ほろ酔いセット」おつまみと地酒1杯、1,550円。
「地酒3種のみ比べセット」3種類の地酒を5種類から選べます。
1,550円。
事前ネット予約だと、お寿司のバリエーションが拡がり、
「ぷち富山湾丼セット」3,000円と
「白エビと紅ズワイ蟹のお造り」1,800円があります。 -
「ぷち富山湾鮨セット」です。
-
「地酒3種のみ比べセット」です。
隣の人のコップを撮らせてもらっていたら、
店員さん?が一升瓶を一緒に並べてくれました。
ご協力に感謝して掲載させていただきます。
自分で頼んでいないのに、すみません。ありがとうございました。
3つのグラスには並々と注がれていますが、短い乗車時間で、
その人は全部を飲むことが出来ず、半分近くを残してしまいました。
「べるもんた」の最大の弱点は、乗車時間の短さにあるのです。
高岡駅を10:25に発車して、氷見到着は10:56です。
30分しかないんです。
予約していても正味20分程度が飲食できる時間でしょう。 -
お寿司屋さんコーナーです。これはすごくおもしろい企画だと思うし、
個人経営のお寿司屋さんでは敷居が高いので、
いいお寿司を食べてみたいと思う人には、とてもいい機会です。
実際食べている人はかなりたくさんいました。
一人で食べるのではなく、二人で分け合って食べるといいのですね。 -
お寿司屋さんが乗車して寿司を握っているのは珍しいので、
テレビに取材されたようです。 -
お寿司屋さんコーナーの端にあるお土産品コーナー。
ほとんど存在感なし。
観光列車で、特産品は売っていても鉄道グッズを売っていないなんて。 -
気になるのはこれ。陶器のようだけど、中には何が入っているんだろう?
これを売っていても困るけど、こうしたものを何か
作ってくれないかなあ。 -
車輛の真ん中には、ガラスケースに入った地域の工芸品が
展示されています。
残念ながら、時計の下になって説明札が見えなかったり、
角が剥がれてめくれていたり。
ただのオブジェだから放って置かれている感じです。
何故、ここに置いているのか考えて欲しいです。 -
伏木駅で、在来線とすれ違います。
この駅の手前では、路面電車の万葉線と交差するのですが、
路面電車の方が上を走るのです。
交差した瞬間に出会えたら、結構ショックですね。
この冬はかなり大雪が降って、上信越道や関越道では
3日間も車が立ち往生しました。
その日は、このラッセル車も活躍したことでしょう。 -
氷見線一番の見どころ、雨晴海岸に差し掛かりました。
道の駅の真ん前で停車します。
海越しに3000m級の山々が見えるのは、
世界的にも珍しい景観ということです。
何度か来て見たことはありますが、ポスターのような
雪山がくっきり見える日は、そんなにたくさんはないでしょうね。 -
今日のような日には、皮肉な駅名です。
雨晴駅 駅
-
途中にある「氷見市海浜植物園 シーサイドパーク」では、
「べるもんた」に手を振るためのお立ち台が用意されています。
こんな雨の日に、誰かいるものだろうかと思っていたら、
こんなにたくさんの子供たちが手を振ってくれました。
こういう場合の写真は、お互いに撮り合っているのだから、
お互い様ということで、ご勘弁ください。 -
雨晴駅の次は終点氷見(ひみ)です。
改札を出た所に「べるもんた」がいました。氷見駅 駅
-
折り返して高岡に向かう「べるもんた2号」に続けて乗車します。
これが一番早く高岡に帰る方法だからです。 -
「べるもんた2号」も、ほぼ満席でした。今度はボックス席だったので、二人掛け席でしたが、さすがに隣はいませんでした。
コロナ対策なのか、そもそも予約者がいなかったのかはわかりません。
11:05に氷見駅を出発し、11:36に高岡に到着です。短いなあ。
かつて石川県羽咋(はくい)市への延伸計画があったそうですが、
羽咋か、もっと北の七尾まで線路が伸びていたら、
もっと乗り甲斐のある路線になったことでしょう。氷見駅 駅
-
高岡駅です。ここからは「とやま1日乗り放題きっぷ」を利用します。
路面電車の万葉線の駅は、
かつては駅前のロータリーの中に別にありましたが、
2014年に高岡駅構内に移設、線路が100m延伸されました。
因みに、高岡駅は万葉線では高岡駅停留場というのが正式名称です。高岡駅停留場 駅
-
この車輛は、2020年10月から運行を開始した
「LIBOOO(ライブゥー)トラム」です。
全面広告を募集し、高岡市の「サニーライブホールディングス」が
自社のキャラクター「ライブゥー」のデザインで応募しました。
万葉線は本来「アイトラム」という愛称があるのですが、
黄色い豚の迫力に霞んでしまいましたね。 -
「ライブゥートラム」が高岡駅停留場を発車しました。
高岡駅の北側のロータリーに面した広場に
「ドラえもんの散歩道」があります。
ちょうどその真ん前にかつての高岡駅前停留場はありました。 -
万葉線は、高岡市(高岡駅)と射水市(越ノ潟)を結ぶ
12.8kmの路面電車で、
正式には高岡駅~六渡寺駅までが「高岡軌道線(軌道)」、
六渡寺駅~越ノ潟駅までが「新湊港線(鉄道)」で、
2つの路線が、一体の路線「万葉線」として運行されています
だから高岡から六渡寺までは「停留場」で
六渡寺から越の潟までは「駅」なのだそうです。 -
土日祝日の万葉線は新湊出身の立川志の輔がアナウンスを務めます。
本職の落語家によるアナウンスは、まさに「名調子」。
一駅ごとに入るアナウンスが楽しみになります。
その名調子の音声が公開されているので、
アドレスを張り付けておきます。
http://www.info-toyama.com/loculture/vol01/sound01/
万葉線ではJR高岡駅と同様に地元 銅器の「お鈴(りん)」という仏具で演奏した発車メロディが使用されています。
とても素敵な音色なので、こちらもどうぞ。
http://www.info-toyama.com/loculture/vol01/sound02/ -
リサイクルセンター新吉久停留場の前には、
富山地鉄や万葉線で活躍したデ5022号が置かれています。
高岡市衛生公社が平成30年に開業60周年を記念して、
「TEKリトルパーク」を作り、そこにデ5022号を設置しました。新吉久停留場 駅
-
デ5022号の並びには、見事な枝垂桜が何本も並んでいます。
桜観賞はご自由にと門に書かれていました。
今年は3月半ばから各地で桜が咲き始め、
既に散り始めたところもあります。
富山の桜はちょうど満開で、
この雨で少しずつ散り始めたかもしれません。 -
万葉線が六渡寺停留場を過ぎると庄川を渡ります。
隣には国道415号線の新庄川橋があって、
万葉線と合わせて撮影スポットになっているそうです。
これも志の輔アナウンスで教えてもらいました。
橋を渡った先の新湊地区にはお寿司屋さんが多く、
富山湾で獲れた新鮮なネタをいただけるそうです。
あんまり美味しそうに話すので途中下車したくなりました。
万葉線は、これまでに夏季の「ビール電車」や
冬季の「新酒おでん電車」、開業10年記念「スイーツ電車」などの
貸切電車を運行しています。
それらの話も志の輔節で紹介されるので、本当に楽しいです。 -
おや?中新湊駅の駅舎の陰に変な顔のトラムがいます。
-
これは、全面広告に射水市の「JFEマテリアル」が応募して、
2020年8月から運行している「獅子舞トラム」です。
獅子舞の胴幕(かや)と獅子頭を表現した車体が目を引きます。
万葉線の代名詞は本来は「ドラえもんトラム」でしょう。
今回もすれ違いました。
「ドラえもんトラム」については、旅行記
「富山県横断の旅(北陸新幹線・富山城・路面電車・雨晴海岸)」で
紹介しているので、そちらを参照してください。
市電が南北に分かれていた当時の富山駅の様子も書いています。 -
海王丸駅に到着しました。終点の越ノ潟駅は次です。
かつて対岸とは路線が繋がっていましたが、
富山新港建設によって分断されたそうです。
それを補うために、渡船が運航しています。 -
手前の駅で降りたのは当然、海王丸を見に行くためです。
駅からはほぼ一直線に道路を歩いて行って辿り着けます。
この駅舎の窓は、桜と新緑ですてきな絵になっていました。 -
雨がひどくなって来ましたが、海王丸パークに着きました。
新湊大橋が威風堂々としています。
後で射水市コミュニティバスに乗って、この橋を渡ります。
この橋と海王丸は夜にはライトアップされるそうです。 -
新湊大橋のお向かいには、海王丸が係留されています。
昭和5年に進水した海王丸は、商船学校の練習船として造られました。
日本丸とは姉妹船です。平成元年に2世号が進水し、退役しました。
以後、富山湾に係留され、海洋教室や総帆展帆などを行っています。 -
久しぶりに見た帆船。姿が美しいことから「海の貴婦人」と呼ばれます。
本当に日本丸とよく似ています。両者は同じ設計図で作られました。
2世号たちは、船腹のラインが「日本丸」は濃い青い線が一本で
「海王丸」はライトブルーの二本線です。
また、それぞれ船首像が違います。初代はどこが違ったのでしょうね。 -
海王丸では、「とやま1日乗り放題きっぷ」で、優待が受けられます。
-
海王丸に乗り込みました。生憎の雨なので、甲板を歩くのが不便です。
-
せっかく帆桁を見上げて写真を撮れるのに、
雨粒がレンズに付くので、厄介です。 -
順路は、目の前の階段を上がります。
上の階には「前部航海船橋」があります。 -
どの機器も馴染みが無いので、よくわかりませんが、
この「エンジンテレグラフ」だけは、理解しやすかったです。 -
最上甲板から、船首楼甲板に向かってフライングギャングウェイを
渡って行きます。
別名「キャットウォーク」。こちらの方が馴染みがありますね。 -
一番前のフォアマストには、レーダーが取り付けられています。
レーダーだけは、今だにクルクル回っていました。 -
帆走用舷灯(LIGHT HOUSE)
帆走中夜間、本船の左舷側を他船等に知らせるために、
赤色灯を点けています。 -
実習生居室
8人の実習生がこの部屋で寝起きしていました。 -
上甲板を見学しています。
不思議とどんな船でも階段だけは、凝っています。 -
第二甲板の機関室。意外にも天窓から光が差し込んで明るいです。
-
病室。これを見たら、絶対に具合が悪くならないように気合が入ります。
-
機関室の外側の廊下には「海王丸が練習船時代の歩み」が
示されています。 -
第一教室。実習船ですから、ここで毎日勉強したのでしょう。
-
船長公室。一番豪華な部屋ですね。
-
船長私室。隣の公室と繋がっています。
常に船の状態を把握するために、
いくつかの機器が備え付けられています。 -
船長浴室。真水は貴重なのでお風呂は海水を使います。
石鹸は海水でも泡が立つ種類のものを使っていると思います。
手前の「トイレ」の方が気になるなあ。 -
次席三等航海士室。
通称「ビー・サード・オフィサー」と呼ばれる、
一番若い航海士の部屋です。 -
航海科専任教官室。
航海科に関する教育・訓練のとりまとめを担当する教官の部屋です。
通常は、船長を経験した人がこの職につきます。
元・船長クラスだから、こんなに広い部屋なのですね。 -
士官サロン。ジガーマストのすぐ後ろにある大きな部屋。
中央に天窓があり、今は普通のガラスが嵌っていますが、
かつてはステンドグラスだったことがあるそうです。 -
ここだけは客船のようです。
木製の手摺に年月が沁み込んでいて、いい味わいがあります。
階段の蹴上(けあげ)部分を保護するために貼られた金色の金属が、
昭和を感じさせます。 -
最上甲板に出て来ました。最後尾には舵輪があります。
二重になっている舵輪に続いて、大きな機械があります。
なんだか舵輪のイメージとは違いました。
昔の(昭和5年は十分昔なのですが)帆船とは違って、
機関室のエンジンで航行するのだから、当たり前なのでしょうが。 -
毎年4月から11月には、総帆展帆(そうはんてんぱん)が行われます。
29枚すべての帆を広げます。その時に見たかったなあ。
海洋教室を日帰りと、1泊2日で行っています。
あの船室で寝泊まりするのは、ちょっと気が進まないなあ。 -
時鐘(タイムベル)。
海王丸が進水したのは2月14日なのだそうです。
それに引っ掛けて、「恋人の聖地」になっています。 -
海王丸の見学を終えました。
雨はずっと降り続いて、水たまりが出来ています。
横浜に係留されている日本丸には、「横浜みなと博物館」が
併設されています。ここにも近くに立派な建物があるので、
当然博物館の類だろうと思っていました。
しかし、そこは、世界の帆船の模型が置かれているだけで、
簡単な展示しかありませんでした。 -
ポルトガルの練習船サグレスⅡの模型。
帆に描かれた十字がトレードマークです。
これは、マルタ十字で、マルタ騎士団の旗印です。
ちょうどマルタ島の旅行記を書いているので、タイムリーでした。
さて、「とやま1日乗り放題きっぷ」推奨のコースでは、
ここから射水市コミュニティバスに乗って、
対岸のライトレールの岩瀬浜駅まで行くのですが、
1日に4本しかないのが一番のネックです。
土砂降りに近い雨の中、ポツンと一人でバスを待っているのは
侘しかったなあ。
越ノ潟の渡船や海王丸パークの観光船で対岸に渡り、
市電の岩瀬浜駅までをバスにして、もう少し本数を増やして欲しいです。 -
他に一人も乗客のいないバスに乗って、岩瀬浜駅に到着しました。
ここからは、富山駅までライトレールで行きます。
この車輛は、TLR0600形(ポートラム)。
セントラムと同系の車両で、緑・黄緑・赤・青・紫・オレンジ・黄が
あります。
市内電車には、全部で6路線あります。
以前は、富山駅舎で分断されていましたが、
JR駅構内に市電の駅を作り、2020年3月からは、
岩瀬浜と南富山駅前、富山大学前、環状線が結ばれました。 -
市電の路線図です。右側が北になります。
以前は中央の富山駅部分で、南北(左右)に分断されていました。
ポートラムに乗って岩瀬浜から富山駅まで来たら終点となり、
歩いて駅の南口に行って
南富山駅や環状線のあるセントラムに乗っていたのです。
今では、駅構内に停留場があるので、雨でも安心で、
何より直通運転なので、乗り換えの不便さが無くなりました。 -
富山駅でポートラムから下車しました。
鉄道グッズを買おうと思って、南口にあるESTAの2階改札口前にある
富山地方鉄道の売店に向かいました。
ところが、16時3分に来た時には既に閉店していました。
なんと閉店時間が16時なんです。
改札脇の窓口にはグッズは陳列されているけれど
販売は売店だけだそうで、ショック!
グッズ販売に力を入れている鉄道かどうかの違いなんでしょうね。
気持ちを切り替えて、今度は南富山駅行きのこの車輛に乗り込みます。
「デ7000形」は富山市中心部を走る路面電車で、
南富山駅前~富山駅前・大学前を結んでいます。富山駅 駅
-
南富山駅に到着しました。ここは、JRではなく富山地方鉄道の駅です。
富山地方鉄道は、立山や宇奈月に向かう鉄道路線と、路面電車があり、
それぞれ地鉄・市電と呼ばれています。 -
南富山駅から折り返すデ7020は、富山大学行きになりました。
再び乗り込んで、富山駅に戻ります。
デ7020は、とても古い車体なので、座席に座っていても、
バウンドするし、あちこちでギシギシ、ガタガタ。
今時なかなか体験できない乗車時間でした。
市電にはこれとTLR0600形(ポートラム)の他に
3種類の車輛が走っています。
「デ8000形」は富山市中心部(南富山駅前-富山駅前・大学前)を
走っています。
「デ9000形(セントラム)(CENTRAM)」は富山市内の環状線。
ポートラムと同系の車両で、黒・白・シルバーの車体が特徴です。
「T100形(サントラム)(SANTRAM)」は、
大学前と南富山駅を結ぶ路線を走る車両。
3両編成ですが、真ん中の車両には車輪がありません。
富山駅で、18:05発の空港行きのバスに乗ろうと思っていたら、
平日のみの運行だそうで、1時間ほど時間が空いてしまったので、
再び市電に乗り込みました。 -
「トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)」という長~~~い名前の駅に行って見たかったのです。
元は「富山トヨペット本社前(五福末広町)」停留場でしたが、
ネーミングライツの会社の合併に伴って名称が変更されました。
2021年1月1日に、それまでの京都・嵐電の「「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」駅を抜いて日本一になりました。
京都の駅は、2020年3月に1位になったばかりで、
わずか9ヶ月で陥落したそうです。
この駅名のキーホルダーが販売されているので、富山駅の売店で
買いたかったのですが、売っていたのかどうかも確認出来ませんでした。 -
「トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)」に立って、
富山駅行きの市電を待ちます。
来た市電の行先表示は「南富山駅前」。進行方向が違うようですが、
この路線は特異なコースになっていて、
南に向かうには先ず北上して富山駅に行き、
スイッチバックして南富山駅に向かうのです。
行先表示に「富山駅経由」と書いていないと、
旅行者にはとても分かりづらいです。
「とやま1日乗り放題きっぷ」で、半日乗りまくりました。
路線マップを見て、高岡から富山まで、「あいの風とやま鉄道」を
使わずにぐるっと回って行こうと思ったのですが、
一番のネックは「射水市コミュニティバス」でした。
本数が1日4便しかないので、ここで時間を無駄にしました。
それがなかったら、富山市内で割引の受けられる施設などに、
もっと入場出来たと思います。
まあ、元々半日で回ったので、余裕が無かったのですが。
2006年に富山ライトレールが開業し、
その時から何度か乗りに来ましたが、
どんどん進化して行く富山周辺の交通事情が頼もしいです。
路面電車に慣れていない地域の人が見たら、
富山駅の中にある市電のホームや踏切に驚くでしょうね。
まだ工事は完全には終わっていないようですが、
落ち着いたころにまた訪れたいです。
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