大島桜の大木が残る家

2021/03/30 - 2021/03/30

　山手本通り沿いのお宅の庭に大島桜の大木が残っている。おそらくは外国人居留地の時代に植えられたものか？
　幕末から染井吉野が盛んに植えられるようになったとされるが、こうして外国人居留地だったここ山手町の住宅の庭には大島桜が残っている。また、横浜女学校の正門の直ぐ横にも大島桜が植えられており、その先には2本のソメイヨシノが植えられている。これは最初に大島桜を植え、その後にソメイヨシノを追加して移植したのではないか？
　鎌倉・今泉の裏山を通る旧街道から戸塚・舞岡までの旧街道沿いには宅地開発されなかった場所には大島桜の桜並木が残っており、今泉の大島桜は（ペリーが来航した）嘉永年間に植樹したと伝わっている。幕末には靖国神社辺りに染井吉野を植えたと伝わるが残ってはいない、新宿御苑にしろ、ここ山手にしろ、東博本館裏の庭園にしろ、大島桜が残されている。大島桜の植樹が流行った後に染井吉野が流行るようになったのではあるまいか？
（表紙写真は洋館の裏庭に残る大島桜）

エリア 横浜(神奈川)

洋館。

洋館。

洋館の玄関。

洋館の裏庭に残る大島桜。