夫婦2人で金沢旅行3泊4日_2日目（寺町寺院群・近江町市場・21世紀美術館・兼六園）

2021/03/18 - 2021/03/21

ベジタリアンな妻にとって初めての金沢を夫婦で楽しみました。車の免許がないので、事前に色々と調べながら、美味しいお店と観光スポットをバスや徒歩で回りました。2日目は、寺町寺院群、近江町市場、金沢21世紀美術館などを観光。博物館や美術館が多い街なので、全部は行けなかったのですが、石川県立歴史博物館と加賀本多博物館からなる「いしかわ赤レンガミュージアム」はおすすめです。

▼訪れた場所
・寺町寺院群
・近江町市場
・石川県立歴史博物館
・加賀本多博物館
・石川県立美術館
・金沢21世紀美術館
・尾崎神社

▼宿泊場所
・三井ガーデンホテル金沢

▼食事をした場所
・近江町コロッケ
・ル ミュゼ ドゥ アッシュ（金沢店）
・Fusion 21
・香林坊ジビルバ
・大関
・木倉町バル ランプ

エリア 金沢(石川)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス JR特急 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝食前に寺町寺院群を散策。

浄土真宗本願寺教団によって組織された一向一揆に対する防衛策として野町に寺院が集められたため、70近くの寺院が立ち並ぶ大規模な寺院群になっています。

ホテルから片町までバスで移動し、犀川大橋を渡って交番を過ぎたところすぐの右側にあるのが真言宗の雨宝院。文豪室生犀星が幼少期から養子として育てられたお寺として有名で、遺品や原稿などの展示物を見ることができます。

雨宝院 寺・神社・教会

雨宝院を少し進むと見えてくるのが室生犀星記念館。エントランス前には室生犀星生誕地碑があり、館内には直筆原稿や遺品などが展示されています。

室生犀星記念館 美術館・博物館

真宗大谷派の瑞泉寺は、17世紀前半に創建。寺町寺院群にあるお寺の中では敷地が広い印象。

瑞泉寺 寺・神社・教会

樹齢約千年と言われる大ケヤキが有名な神明宮。悪事災難厄除にご利益がある社のようで、「あぶりもち神事」とも呼ばれています。比較的ひっそりとして雰囲気でした。

神明宮 寺・神社・教会

神明宮の隣にあるのが、浄土宗の大蓮寺。豊臣秀吉の養女となった前田利家の娘で、後に宇喜多秀家に嫁いだ豪姫の供養塔などがあります。

大蓮寺 寺・神社・教会

忍者寺として有名な妙立寺の裏にあるのが真宗大谷派の願念寺。門前に松尾芭蕉の句碑があります。忍者寺には最終日に行く予定なので、今日はパス！

願念寺 寺・神社・教会

この辺りは細い裏道が多いのですが、願念寺の隣に位置するのが浄土宗の弘願院。創建は1645年だそうですが、現在の本堂は江戸中期の建物です。

弘願院 寺・神社・教会

願念寺から、忍者寺を通り過ぎ、少し歩いたところにあるのが天台眞盛宗の西方寺。ペットなど動物用の納骨堂も備えているのが特徴で、敷地内には動物病院もありました。

西方寺 寺・神社・教会

西方寺から少し戻ったところにあるのが、少し入り組んだ入口になっている浄土宗の三光寺。大久保利通を暗殺した首謀者たちの集会所となっていたことで知られています。迫力のある石の仁王門は、現住職自ら制作したらしいです。

三光寺 寺・神社・教会

臨済宗の国泰寺。決して大きなお寺ではないのですが、本堂前のお庭がきれいにお手入れされていたのが印象的でした。

国泰寺 寺・神社・教会

続いて訪れたのは、願掛けのお寺として有名な禅宗の香林寺。県外からも多くの拝観者が願掛けに来るようです。

香林寺 (金沢市) 寺・神社・教会

寺町寺院群の中心地のような、少し開けた場所の一角が泉野菅原神社。御祭神は菅原道真。隣の玉泉寺とは敷地がつながっていました。

泉野菅原神社 寺・神社・教会

妻との待ち合わせの時間が迫ってきたので、最後に臨済宗の少林寺へ。本尊は十一面観音、菅原道真の像もあるようです。

ここから南大通に出て、野町4丁目のバス停からホテルに戻ります。

少林寺 寺・神社・教会

妻と合流し、ホテルからまずは徒歩で近江市場へ向かいます。観光客向けの海鮮丼やお寿司のお店がたくさんあるのですが、朝食から生魚という気分ではなかったので、近江町コロッケさんで揚げたてのコロッケをいただきました。

近江町コロッケ グルメ・レストラン

頂いたのは昔ながらのコロッケと、エビのコロッケ。店頭に並んでいる持ち帰り用のものもたくさんあったのですが、揚げたてを包んでくれました！めちゃめちゃ美味しかった。

近江町市場のバス停から、金沢周遊バスで本多町に向かいます。

近江町コロッケ グルメ・レストラン

本多町のバス停から少し歩き、石川県歴史博物館を目指します。

途中にある旧中村邸は、1928年から酒造業中村家の住宅として、その後中村記念美術館として使用され、現在は新たに開館した中村記念美術館の付属施設として催事用施設になっているようです。

旧中村邸 名所・史跡

旧中村邸と中村記念美術館を通り過ぎ、坂を登ると見えてくるのが国立工芸館。

2020年に金沢に移転したばかりの旧東京国立近代美術館工芸館。移転開館記念展「うちにこんなのあったら展　気になるデザイン×工芸コレクション」をやっていたのですが、時間がなく今回はパス。建築物を見るだけでも迫力はあります、次回はぜひ寄ってみたいです。

国立工芸館 (東京国立近代美術館工芸館) 美術館・博物館

国立工芸館から徒歩数分で石川県歴史博物館に到着。

陸軍兵器庫として使われていた3棟の赤レンガの建物には、いしかわ赤レンガミュージアムという総称があるようで、内1棟が石川県歴史博物館、1棟が加賀本多歴史博物館として使われています。

石川県歴史博物館から展示を楽しみましたが、やはり変化の大きかった戦国時代からの歴史が興味深かったです。ここで一通り歴史を掴んでおいてから、観光をすると数倍楽しめる気がします！

石川県立歴史博物館 美術館・博物館

棟をまたいで楽しめるのが加賀本多歴史博物館。「加賀本多家の武装」という特別展が開催されており、加賀家の甲冑・刀剣・弓矢・馬具といった武装品がたくさん展示されていました。武装品としても迫力があるのですが、細かなデザインや装飾を見るのも楽しいですね。

加賀本多博物館 美術館・博物館

加賀本多歴史博物館を出てすぐの場所にあるのが石川県立美術館（写真を撮るのを失念…）。

古九谷の名品はもちろん、金沢をベースにした美術家や金沢から飛び立った美術家の作品がたくさん展示されています。特に古九谷の陶器の展示物には目が奪われました。

美術館内には、パティシエ辻口さんのスイーツが楽しめるカフェがあり（石川県出身なんですね、知らなかった…）、ここで一息。辻口さんプロデュースのパティスリーをこんなに気軽に、安価に楽しめる場所はないと思います。

ル ミュゼ ドゥ アッシュ 金沢店 グルメ・レストラン

今回頂いたのは、ゆずの香りが素晴らしい「メテオール」。

一息ついて、石浦神社を目指します。

ル ミュゼ ドゥ アッシュ 金沢店 グルメ・レストラン

美術館から、坂を下って金沢最古の宮、石浦神社へ。

境内にある広坂稲荷神社に続くたくさんの鳥居、かわいらしい水玉のカラフルなお守り、水盤に飾られたきれいなチューリップなど、見どころはたくさん。

21世紀美術館の向かいにあるので、ぜひ足を運んでみてください。

石浦神社 寺・神社・教会

石浦神社から、向かいの金沢21世紀美術館へ。近江町市場で食べたコロッケと、ケーキ以外何も食べていなかったので、美術館内の「Fusion 21」で遅めのランチ。

開放的な大きな窓に囲まれ、インテリアは白で整えたミニマリズムの教科書のようなレストランで、金沢21世紀美術館のイメージにぴったり。

Fusion21 グルメ・レストラン

Fusion 21ではランチセットが3種類あり、すべて前菜の盛り合わせのプレートにスープ、パンが付いています。今回はトマトソースパスタのランチセットと、近江町直送の魚料理のランチセットをいただきました。

ちょっと値段は高めですが、魚料理か能登豚のメインを選べるシェフズランチがおすすめです。前菜の盛り合わせも美味しかったな。

Fusion21 グルメ・レストラン

野外の展示なども多く、チケットを買わずに見れる場所は多いのですが、せっかくなので長い列に並んでチケットを購入。

購入後に気づいたのですが、有料エリアには入場制限があり約2時間の待ち時間…。そんな時間はなかったので、並んでまでチケットを買ったのに有料エリアを楽しむことはできませんでした。チケット購入時に教えてほしかった。

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

金沢21世紀美術館から5分ほど歩いて日本三名園のひとつである兼六園に真弓坂口から入ります。松が立派ですね。

兼六園 公園・植物園

入口から少し進むと時雨亭があります。16時で入れなくなってしまうようで、お茶をいただくことはできなかったのが残念。

時雨亭 グルメ・レストラン

時雨亭から霞ヶ池を見ると、その先に唐崎松が見えます。天気に恵まれて本当に良かった！兼六園全体が緑に包まれている季節なので、霞ヶ池と空の青さとのコントラストが最高です。

ここから少し歩いて成巽閣に向かいます。

兼六園 公園・植物園

加賀前田家の13代藩主斉泰の母眞龍院のために建てられた隠居所。閉館間近だったので、展示室に入ることはできませんでしたが、国の名勝に指定されている優雅なお庭を見学することはできました。

成巽閣(歴史的建造物) 名所・史跡

橋から見る花の眺めがすばらしいことから花見橋と呼ばれているようで、季節ごとに桜やツツジなどを楽しむことができます。成巽閣からすぐの場所にあるので、ここから更に兼六園を左回りに進みます。

兼六園 公園・植物園

花見橋を渡ると、左手にあるのが豪快な根上松。地上2ｍにまでせり上がった木の根が迫力あり、兼六園の名物になっているようです。根がせり上がった状態で育ったわけではなく、松の木がある程度成長してから土を掘って根をあらわにしたものだと伝えられています。

兼六園 公園・植物園

西南戦争で戦死した郷土軍人の霊を慰めるために建てられた明治紀念之標。どこか中性的な特徴の顔をしている銅像で、高さは5m以上あるそうです。京都の東西両本願寺の門跡から移された赤松が銅像の両脇に植えられています。

兼六園 公園・植物園

11枚の石を連ねて作られた雁行橋は、石の形が亀の甲羅に似ていることから「亀甲橋」とも呼ばれているそうです。亀にちなんでだと思うのですが、この橋を渡ると長生きすると言われてきたようなのですが、現在は通行できなくなっています。

兼六園 公園・植物園

13代藩主の斉泰が琵琶湖の唐崎松から種子を取り寄せて育てたのが唐崎松。雪の重みによる枝折れを防ぐために施された雪吊りが観光場所としては非常に有名ですよね。夏の緑も素敵ですが、雪が積もった冬にまた来たいなって思います。

兼六園 公園・植物園

徽軫灯籠ごしに霞ヶ池を見るこの景色が兼六園のひとつの名物ですよね。徽軫灯籠は足が二股で、琴の糸を支える琴柱に似ているのでその名が付いたと言われています。時間的に逆光が辛く写真は微妙なのですが、訪れる価値はある場所だと思います。

兼六園を一周したので、バス停が近い桂坂口に向かいます。

兼六園 公園・植物園

桂坂口から兼六園を出ると、左手にたくさんのお茶屋さんが並んでいます。既にほとんどのお店閉まっていたのですが、いい雰囲気の町家が連なっているので、もうちょっと早い時間に来たら賑やかなのかもしれません。

ここから坂を下り、兼六園下・金沢城バス停でバスに乗り、香林坊に向かいます。

兼六園 公園・植物園

香林坊の交差点でバスを降り、少し道を下って予約していた居酒屋「大関」に向かいます。予約の時間まで少しあったので、途中で見つけたクラフトビール屋さん「香林坊ジビルバ」さんに立ち寄りました。

香林坊ジビルバ グルメ・レストラン

こじんまりしたアットホームなお店で、お客さんは僕たちだけでした。クラフトビールの種類は豊富で、ドラフトでいただけるのが嬉しい。店員さん（店長さん？）も気さくな方で、休憩するにはおすすめの場所です。

香林坊ジビルバ グルメ・レストラン

香林坊ジビルバさんのおすすめは、クラフトビールのおともになる自家製のスモークチーズ。スモーク系のおつまみは比較的種類が多いのですが、すべて開店前に店内でスモークしているようです。

香林坊ジビルバ グルメ・レストラン

本日の夕食は、「地元民の居酒屋」と紹介された大関さん。香林坊ジビルバさんからは徒歩数分の場所にあります。

店内の雰囲気は、昭和のお蕎麦屋さんのような感じ。観光客向けというよりは、本当に地元のサラリーマンが集うお店のようです。

大関 グルメ・レストラン

今回はカウンター席で食事をしたのですが、お相手してくださったお母さんとの会話がとにかく楽しかったです。いい意味でちょっとドライな方で、「金沢のおでんってなんでこんなに有名なんですか」って聞いたら「なんもないよ、どこにでもある普通のおでん」いって言われて目が点に…。

でもそんなお母さんがおすすめしてくれたお刺身は美味しかった！

大関 グルメ・レストラン

大関でのおすすめはお豆腐。これと日本酒で最初から最後までいけるくらい美味しかったです。

大関 グルメ・レストラン

せっかく香林坊にいるのでもう一箇所ということで、飲み屋街の木倉町にある「木倉町バル ランプ」を訪問。オシャレな店内は、ストールと高めのテーブルに数席のカウンターという感じ。

木倉町バル ランプ グルメ・レストラン

頂いたのは、白ワインとスパークリングとナッツ系のおつまみ。特別感はないけど、安定感は最高！

その後片町まで出て、タクシーでホテルまで帰りました。

明日は、ひがし茶屋街や長町武家屋敷跡を観光したいと思っています。

木倉町バル ランプ グルメ・レストラン