【湯河原温泉】オーベルジュ湯楽[バースデープラン宿泊記]

2021/02/25 - 2021/02/26

2月25日に湯河原温泉（神奈川県）で1泊。宿は料理が評判のオーベルジュ湯楽。夕食は、イタリアンのシェフが腕を振るうシェフ特選コースに、宿からの誕生日祝いとして魚介のブイヤベースとパスタの2品が無料で追加される「バースデープラン」の予約。このプランは、お土産にイタリア製オリーブオイルまで頂ける、大変お得なものでした。帰路に就く前には、湯河原梅林の「梅の宴」に立ち寄りました。

エリア 湯河原温泉(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

◆旅程
▽2月25日(木) 1日目
　[鉄道] 大船 1329 - 1427 湯河原
　[バス] 湯河原駅 1436 - 1446 藤木橋
　[宿泊] オーベルジュ湯楽
▽2月26日(金) 2日目
　[バス] 藤木橋 0943 - 1000 湯河原駅
　[バス] 湯河原駅 1000 - 1015 幕山公園
　[観光] 湯河原梅林「梅の宴」
　[バス] 幕山公園 1050 - 1105 湯河原駅
　[鉄道] 湯河原 1111 - 1205 大船

◆序章
誕生月の前月に湯河原温泉のオーベルジュ湯楽から、大変お得なバースデープランの案内が届きました。公式サイトか電話での予約限定ですが、夕食のコース（シェフ特選、湯楽特選、イタリアンのいずれか）に魚介のブイヤベースとそのスープで作るリゾットかパスタを無料で追加できる大変嬉しい提案です。更に誕生日プレゼントまで頂けるということで、早速予約を入れたのでした―。

◆旅行本編
▽2月25日(木) 1日目
自宅を13時ごろ出発。駅に向かう遊歩道には早咲きの河津桜が咲いていました。

こちらも早咲きの玉縄桜。

大船駅から熱海行きの東海道線に乗車します。

大船駅 駅

相模川を越えて、さらに西へ。

相模川 自然・景勝地

湯河原駅に到着しました。

湯河原駅 駅

奥湯河原行きのバスに乗り換えます。

箱根登山バス 乗り物

12分程で藤木橋に到着。

藤木橋から急な坂を2分程歩くと、この日の宿「オーベルジュ湯楽」に到着。

アルベルゴ湯楽 宿・ホテル

ロビーのソファーに案内され、チェックインを済ませます。

私はリピーターなので宿泊カードの記入は名前のみ。なお、初回利用時の宿泊カードに「生年月日」を記入し、「湯楽からのダイレクトメールのお知らせ」を「有」にしておくと、バースデープランなどの案内葉書が届くようになります。

この日の部屋は前回に引き続き別館307号室の鈴蘭。湯楽は全20部屋ですが、温泉が出る浴室付きの部屋は一部のみです。鈴蘭は温泉浴室付きの部屋です。

部屋は8畳、広縁付き。1人利用なので、予め布団が引かれています。

テレビは32型、空気清浄機も用意されています。

窓からの眺望は本館の屋根と山。

冷蔵庫の中にはサービスの冷水と有料のビール、ミネラルウォーター。

飲み物の値段は、こんなものでしょうか。

トイレ。

洗面所。

浴室。檜の浴槽には温泉がたっぷり張られています。加水していないため、15時のチェックイン時にはお湯が熱いので、夕食後までこのまま冷ましておきます（温度が下がり過ぎた場合は、温泉を注いで温度調整します）。

テーブルにはキビ餅とお土産用の温泉の素。

貸切風呂や食事の予約時間を書いた紙と、滞在中に使う手指消毒剤。貸切露天風呂はできれば夕食前に入りたかったのですが、先約で埋まっていたため、翌朝6時からにしました。

荷物整理と着替えを済ませたら、内湯の古代檜風呂へ。

オーベルジュ湯楽の温泉成分表。pH値は8.7と弱アルカリ性で、石鹸（pH値9～11）に近いクレンジング効果があります。肌の保湿に影響するメタケイ酸は73.5mg/kg。温泉のメタケイ酸値は50mg以上で「美肌の湯」、100mgを超えると「美人の湯」と称されるそうです。これに従えば、オーベルジュ湯楽の温泉は「美肌の湯」です。

成分に影響を与える項目。オーベルジュ湯楽のお湯は、加水、加温、循環、消毒、入浴剤の使用のいずれも行っていない、源泉100%の掛け流しです。

脱衣所と洗面コーナー。

大きい方の檜風呂。

小さい方の檜風呂。

洗い場。

体を洗ったら、大きい方の檜風呂に浸かります。

お風呂上りは一旦部屋に戻り休憩。

汗が落ち着いたら、ラウンジになっている「湯楽文庫」へ。

コーヒーや麦茶などが無料でいただけます。

PCコーナー。

ラウンジコーナー。

書籍やCDコーナー。

芥川賞作家、川上未映子さんも来館されたようです。

そして、お楽しみの夕食。

シェフ特選コースのメニュー。メニューに記載はありませんが、お造りの後に魚介のブイヤベースと、ブイヤベースのスープを使ったリゾット又はパスタが配膳されます（私はチェックイン時にパスタを選択）。

まずは、スパークリングワイン。プロセッコ ゼロ ミレジマート エクストラドライ。

前菜1品目。富士山サーモン 蕾菜 黄色ミニトマト フランボワーズ（木イチゴ）のオランデーズソース。サーモンと蕾菜まいう～♪

前菜2品目。地鶏胸肉 フォアグラ チコリ 日向夏 ゴルゴンゾーラドルチェ。フォアグラが主張し過ぎず、鶏肉とのバランスがとれていて美味しい。

白ワイン。ソヴィーニョン・ブラン フーマ。

前菜3品目。オマール海老 黒ニンニク キャビア。オマール海老がとても甘く、旨味もたっぷり。キャビアの味が控えめなのがいい。

お造り。カワハギ キンメなど天然地魚の盛り合わせ。カワハギまいう～♪ キンメはもう少し脂が乗っている方が好み。

日本酒。箱根山 清酒（神奈川県大井町の地酒、丹沢の伏流水を使用）。

お造りは、5品が2切れずつ盛られているので、1切れはそのまま。もう1切れは海苔を巻いていただきます。

食べると、海苔の香りが口の中にふわ～と漂いますが、白身魚の味は繊細なので、海苔の風味に負けている感じがします。海苔は脂の多いマグロ、イワシなどを巻いてみたい。

ブイヤベース。手長エビ、ワタリガニ、イカなど魚介の旨味がたっぷり染み出ているスープは絶品。とにかく、うまうま！

ブイヤベースのソースを絡めたパスタ。思ったよりも量がありましたが、美味しくてペロリとたいらげました。

白ワイン。プラテッロ リースリング。

温菜。やまゆりポーク 季節野菜のフリカッセ。

箸休め。新玉ネギとウズラの卵、クルミのズッパ。

赤ワイン。アンガラーノ カベルネ・ソーヴィニヨン。

温魚。タイのグリル 蕪 はば海苔 紅菜苔（ベニバナ）。真鯛のグリルがいつも美味しい。下味の塩加減と火の入れ方が絶妙です。

本日のグラニテ。柚子胡椒がどこかに少しだけ隠れていて、味変を楽しめます。

肉の皿。A5ランク黒毛和牛ヒレ肉のタリアータ ターツァイ ビーツ 人参 赤キャベツ。牛ヒレ肉が超絶の旨さ。

食事。イタリア産トリュフご飯。松村シェフが目の前でトリュフをスライスして、ご飯と混ぜてくれます。

もずくのお吸い物 香の物。トリュフご飯はチーズと海苔とポテトチップスのような香り。ご飯はやや硬めに炊かれています。

モッツァレラチーズのたまり漬けがトリュフご飯と絶妙のハーモニー♪　ご飯は全部食べたいけど、1膳でギブアップ。

デザート1品目。トリュフとバニラのアイスクリーム。

デザート2品目。ジェラート、ムース、ドライフルーツの盛り合わせ。

イチゴをスライスしたドライフルーツがハートの形に見えます。味も素晴らしい♪

〆のコーヒー。コーヒーを飲み終えた時刻は21時。18時開始でしたから、3時間をかけた素晴らしい食の宴で口福な時間を過ごしました。ごちそうさまでした。

部屋に戻ったら、浴室の温泉へ。最初ぬるめで入って、途中から熱々の温泉をジャバじゃば投入。適温になったら、檜の風呂桶の中でまったり。部屋に温泉があるって、やっぱり特別。

そして、おやすみなさい。

▽2月26日(金) 2日目
おはようございます。5時50分に起床。6時から予約してある貸し切り露天風呂へ。

庭には梅か桜が満開。

早咲きの桜のようですが、品種は不明。

露天風呂の入口に到着。

脱衣所。フェイスタオルのみ置かれていますので、バスタオルが必要な方は部屋から持参します。

露天風呂の広さは20畳。

大家族でも、ゆったり入れそうな広さ。その露天風呂を1人で独泉するのも、この宿へ来る楽しみになってます。

朝の気温が低いせいか、お湯はぬるめ。長湯派の私には丁度良い感じでした。

屋根裏から落ちてくる源泉。源泉温度が高いため打たせ湯としては使えません。

露天風呂から上がったら、1階の大浴場へ。

大浴場の入口。

脱衣所と洗面コーナー。

浴室は湯気がむんむん。

洗い場。

お湯の温度は少し熱めです。

脱衣所の生け花。

大浴場の隣りは貸し切りの石風呂。雨が強い日は貸し切り風呂は露天じゃなくて、こちらに入ろうと思っているのですが、今のところ未体験です。

部屋に戻ったら、朝食まで布団でごろごろ。

8時から朝食会場へ。

朝食の献立。

焼き魚はサバのミリン干し（シェフ特選コースはアジ、サバ、カマス、エボダイから選択。湯楽特選コースはアジ固定）。サラダ、リンゴジュース。

副菜も色々。

ご飯のお供は6種類。イカスミの塩辛がいつも安定の旨さです。

朝食の全容。温泉卵と和牛のしぐれ煮が最後に配膳されます。サラダ用調味油はオニオンドレッシング、醤油、ポン酢醤油の3種。お茶は、ほうじ茶。写っていませんが、冷水もあります。湯楽の朝食メニューは、連泊を除き通年同じだそうです。

デザートはパンナコッタのデコポン添え。このパンナコッタは何度食べても美味しいです。

〆はコーヒー。朝から贅沢な食事でお腹一杯。ごちそうさまでした。

食事を終えたら、スタッフから「〇〇様 またお待ちしております♪」と笑顔のお見送り。

部屋に戻り、しばし布団でまったり。

そして、チェックアウト。

スタッフからは「少々お時間をいただきますので、ソファーに掛けてお待ちください」との案内。

バースデープランのお土産としてイタリア製のオリーブオイル（250ml）を頂きました。

そして、建物を出て見えなくなるまで丁寧なお見送り。

歩いて2分程で藤木橋のバス停に到着。

伊豆箱根バスに乗って湯河原駅へ向かいます。

伊豆箱根バス (湯河原駅～奥湯河原) 乗り物

湯河原駅に到着。

湯河原駅 駅

曇り空ですが、午前中は雨は落ちてこない予報。湯河原梅林で行われている「梅の宴」へ向かいます。

幕山公園行きのバスに乗車。

15分程バスに揺られ、終点の幕山公園で下車。

幕山公園 公園・植物園

入園料は200円、手荷物預かりは300円。

バス停から少し歩くと、幕山の麓に整備された梅林が見えてきます。

天気が良ければ幕山山頂まで行くつもりでしたが…。この日の予報ではお昼頃から雨が落ちてくる可能性が高いため、梅林内の散策路をぶらつくだけにしました。

梅林内には菜の花も咲いています。

梅は品種により満開のものもあれば、まったく咲いてない木もあって、梅林全体としては五分咲きといったところです。

幕山　湯河原梅林 自然・景勝地

紅梅（楊貴妃・ようきひ）。

白梅（淡路枝垂・あわじしだれ）。

園内の出店。カレー、うどん、お饅頭、お酒、ソフトドリンクなどが楽しめます。私は宿の朝食でお腹一杯なので何も口にできませんでした。

湯河原梅林 梅の宴 祭り・イベント

園内の河津桜。葉が出てきているので、見頃を過ぎているようでした。

帰りのバスを待つ間、湯河原梅園の入園券を確認すると―。「梅の宴」の開催期間中は、宿泊する温泉旅館にこの券を持参すると入園料（200円）がキャッシュバックされるとか。私には後の祭り…。3月31日までなら「町立湯河原美術館」か「こごめの湯」の200円引き券として使えるようです。

「町立湯河原美術館」であれば、奥湯河原の旅館「加満田」で期限の無い無料入場券を貰ったのを思い出しました。次回、湯河原へ来た際に利用しなければ（入場券に記載された元号が「平成」になっていますが、貰ったのは今年・令和3年です）。

箱根登山バスに乗って湯河原駅へ戻ります。

湯河原駅に到着。

湯河原駅 駅

東海道線に乗って帰路に就きます。

JR東海道本線 乗り物

最後までご覧くださり、ありがとうございました。