2019/06/11 - 2019/06/11
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frau.himmelさん
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大塚国際美術館。
館内には、教科書や美術本などでよく目にする超有名な世界の名画1000点余りが展示されています。
それも古代壁画から現代絵画まで、世界26カ国の美術館が所蔵する至宝の作品ばかりです。
B3階で古代・中世の芸術を鑑賞してB2階にやってまいりました。
ここにはルネサンス・バロックの素晴らしい名画が広い空間に綺羅星のごとくならんでいます。見ただけでは覚えられない私は夢中で写真を撮りました。
当初はB2階だけで1冊の旅行記にまとめようと思っていましたが、考えが甘かった。
ここでもルネサンスとバロック、2編に分けることにしました。
それにしても大塚国際美術館さん、世界中の数多ある美術館の中から、またその中に星の数ほどもある作品の中から、よくぞこれだけ素晴らしい絵画を厳選されたものだと思います。
さて、ルネサンスと言えばレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」。
でも、何か変?
ここにも謎がありました。しかしその理由を知って思わず唸ってしまいました。
さて、その謎とは?
旅行記の一番下にあります。
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B2階
-
まずは大塚国際美術館名物(私が勝手に決めた)の「受胎告知」のコーナーから。
いろいろな受胎告知がありますね~。
撮ってきた写真を眺めているとそのまま並べるだけでは勿体ない。
大変不謹慎かも知れませんが、セリフを入れたくなりました。
マリアさま、ガブリエルさま、ごめんなさい。
ピエロ・デッラ・フランチェスカ(1415/20-1492)、サン・フランチェスコ聖堂、イタリア
★
ガブリエル「私は大天使ガブリエル。マリア様、私は主の命によりあなたに重大なことを告知しなければなりません。」
マリア「ちょっと今日は忙しいのですけど・・・」 -
カルロ・クリヴェッリ(1430-1495)、ナショナルギャラリー。イギリス
★
ガブリエル「マリア様、今日は司教を伴ってきました。今日こそは中に入れてください。そして私の話を聞いてください」
マリア「一体何事なの!、仕方がないわね~」 -
フラ・アンジェリコ(1400-1455)、サン・マルコ美術館、イタリア
★
ガブリエル「マリア様、どうか心を落ち着けてお聞きください。あなたは神の子を身籠っています。」
驚くマリア。 -
レオナルド・ダヴィンチ(1452-1519)、ウフィツィ美術館
★マリア「私が身籠っているはずはありません。変なことを言わないでください。」
ガブリエル「本当なんだってば~~!」 -
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(1399/1400-1464)、ルーブル美術館
★
マリア「そんなことは絶対ありません!。
ほら、天使たちも変な顔して見ているでしょう。お帰りください!」
怒るマリア。 -
ボッティチェッリ(1444-1510)、ウフィツィ美術館
★
「あらあなた、また来たの? 何度来ても無駄よ」 -
ティントレット(1518-1594)、スクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ。イタリア・ヴェネツイア
★
ガブリエル「もうこうなったらみんなで押し掛けるしかない。天使君たち手伝ってくれ!」
わーっと押し掛けるガブリエルと天使たち。
恐怖に慄くマリア。
ガブリエル「あなたはもう抗えないのです。これは神の御心なのですから!」 -
ロレンツォ・ロット(1480-1556/57)、レカナーティ市立絵画館、イタリア
★
「キャー、そんなの困ります!私には許婚のヨセフがいるのですから」
逃げるマリア、追いかけるガブリエル。 -
ジョヴァンニ・ベッリーニ(1433-1516)、アカデミア美術館、イタリア
★
ガブリエル「ああ、やっと追いついた。マリアさま逃げないでください。」
マリア「わかりました。もう私は運命を受け入れるしかないのね。」 -
「受胎告知と二聖人」、シモーネ・マルティーニ(1284-1344)、ウフィツィ美術館
★
観念してガブリエルと目と目を合わせるマリア。
しかしガブリエル、言葉だけでは伝わらないと思い、文字を発します。
「めでたし、汝恵まれし者 主は汝と共にあり」 -
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(1399/1400-1464)、ルーブル美術館、フランス
★
マリア「私は神のしもべです。神のお言いつけに喜んで従いましょう」。
めでたしめでたしでした。
下手なセリフで申し訳ありません(笑)。
「受胎告知」って出演者はマリアとガブリエルなのですが、いろんな表現があるのですね。 -
ここからは別な部屋。
「小椅子の聖母」1514-15、ラファエッロ(1483-1520)、ピッティ美術館、イタリア・フレンツェ。
きれいな額縁ですね。 -
「荘厳の聖母(ルチェッライの聖母)」1285、ドゥッチョ(1250-1319頃)、ウフィツィ美術館。
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「ヴィーナスの誕生」ポッティチェリ(1444-1510)、ウフィツィ美術館、イタリア。
海の泡から生まれた裸のヴィーナスは大きな貝殻に乗って上陸しました。
西風が祝福の花を散らし、女神フローラは赤いマントを広げてヴィーナスを迎えています。
有名な絵ですね。 -
これも同じくらい有名な絵です。
「春(ラ・プリマヴェーラ)」ポッティチェリ(1444-1510)、ウフィツィ美術館、イタリア。
春の森に集う古代神話の神々。
西風の神ゼフェロス、花の女神フローラ、中央の赤いマントはヴィーナス、その頭上には愛の神キュービット。
三美神が舞い、オレンジが実り、花々が咲き乱れる・・・、まさに春。 -
「アテネの学堂」1509-10、ラファエロ(1483-1520)、ヴァティカン宮殿、ヴァティカン。
古代ギリシャの哲学者たちが勢揃いしている。
中央のアーチの下の中心人物、左:プラトン、右アリストテレスだそう。 -
「聖体の論議」1509、ラファエロ(1483-1520)、ヴァティカン宮殿、ヴァティカン
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「荘厳の聖母(オンニサンティの聖母)」ジョット、ウフィツィ美術館
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「聖アンナと聖母子」マゾリーノとマザッチョ、ウフィツィ美術館
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「ブレラ祭壇画」1480、ピエロ・デラ・フランチェスカ(1415/20-1492)、ブレラ絵画館、イタリア。
ウルビーノ侯爵のために制作されたもの。
中央に聖母子、その周りに洗礼者ヨハネ、聖ベルナルディーノ、聖ヒエロニムス、聖フランチェスコなどの錚々たる諸聖人たちがならんでいる。
右下で甲冑姿で跪いている男性は寄進者ウルビーノ侯爵。 -
「聖母子と聖カタリナとマグダラのマリア(聖会話)」1490、ジョヴァンニ・ベッリーニ(1430-1516)、アカデミア美術館、イタリア。
聖会話とは、特定のエピソードに基づかないで画面内に聖人を一堂に描いたもののことだそうです。
聖母子を中心に、そのほかの聖人を配置する聖母子と聖会話が一般的だそう。
上の「ブレラ祭壇画」も聖会話の一つ。 -
「聖母子と二天使」1457、フィリッポ・リッピ(1406-1469)、ウフィツィ美術館。
二天使?と思ったらキリストの後ろにもう一人の天使の顔が見えます。 -
「大公の聖母」1506、ラファエロ(1483-1520)、ピッティ美術館、イタリア。
美しい聖母子像です。
「大公の聖母」とは、トスカーナ大公フェルディナント3世の所有物であったことからそう呼ばれる。 -
「長い首の聖母」1535、パルミジャニーノ(1503-1540)、ウフィツィ美術館。
確かに首が長い聖母ですね。
それにしてもキリストはマリアの膝から落っこちそう。
足の部分はどうなっているのか。 -
大作が並んでいる部屋。
どこかで見たことがあるような絵ばかりです。
まさにルネサンス絵画ですね。 -
「聖母戴冠」(オッディの祭壇画)」1503-04、ラファエロ、ヴァティカン美術館。
天に召された聖母。使徒や聖人たちが聖母が葬られた棺を開けたらそこにはユリとバラの花が咲いていた。
視界を天上に向けると、キリストから冠を授けられている聖母の姿が。
下の裾絵の部分は聖母のエピソード。
左から「受胎告知」、中央は「東方三博士の礼拝」、右は「キリストの神殿奉献」つまりマリアとヨセフがキリストを神殿に伴っている場面。 -
「フォリーニョの聖母」1511-12、ラファエロ、ヴァティカン美術館。
左端後ろの洗礼者ヨハネは天の聖母を指さし、聖フランチェスコ、聖ヒエロニムスは天の聖母を仰ぎ見ている。
跪いて礼拝しているのは寄進者。 -
「美しき女庭師」1507-08、ラファエロ、ルーブル美術館。
有名なラファエロの作品です。
額縁が本当に美しい。大塚美術館は額縁の美術館とも言われています。 -
「聖家族」1503、ルーカ・シニョレッリ(1450-1523)、ウフィツィ美術館。
幼きキリストと聖母マリア、それに聖ヨセフの聖家族。
いつも思うのですが、ヨセフってマリアの夫ですよね?
齢が違い過ぎると思いませんか?
マリアとヨセフ、どう見ても夫婦でなく父娘に見えます。 -
「聖家族(ドーニ家の聖家族)」ミケンランジェロ(1475-1564)、ウフィツィ美術館。
ここでも父・娘・孫の3世代に見えます。
それにこの額がなんとも凄いですね。
5人の男性の頭が飛び出していますし、装飾も手が込んでいます。 -
2011年に、H氏の友人である大塚国際美術館のT常務さんが案内してくださったとき、こんなことをおっしゃっていました。
「ここは額の美術館でもあります。
額は絵と一体感を成すものなので、イタリアやフランスに発注してオリジナルと同じように作られています。ですから額だけを見に来る方もおられます。
ここは絵と額と建築とが同時に楽しめる美術館でもあるのです。」と。
本場ウフィツィ美術館もこれと同じものが・・・? -
これがウフィツィ美術館の「聖家族」。
額の唐草模様などは少々違うところもありますが、ほとんど同じです。
やはりすごい! -
今までは主に聖母マリアが主人公でしたが、次はキリストの受難の物語です。
正面の絵は、
「十字架を担うキリスト」1510、ティントレット(1518-1594)、スクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ、イタリア。
十字架を担いゴルゴダの丘へ引き立てられるキリストです。 -
ヒエロニムス・ボス(1450-1516)の作品を2点。
上:「荊冠のキリスト」ヒエロニムス・ボス、ナショナルギャラリー、イギリス。
下:「十字架を担うキリスト」ヒエロニムス・ボス、ヘント美術館、ベルギー -
「キリストの磔刑」1455-59、アンドレーア・マンテーニャ、ルーブル美術館。
二人の強盗と共に十字架にかけられたキリスト。
右下ではキリストの衣服をくじ引きで奪っていく兵士たち。反対側には悲しみに暮れる聖母マリアと聖ヨゼフ、マグダラのマリアたち。 -
「キリストの昇天」、アンドレーア・マンテーニャ、ウフィツィ美術館
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「ピエタ」1486-90、カルロ・クリヴェッリ(1430-1490)、ヴァティカン美術館。
キリストが十字架から降ろされた後、聖母マリアがその遺体を抱き嘆き悲しむ像のことをを「ピエタ」って言います。
これはまた生々しいピエタ像です。
より一層マリアの悲しみが伝わってくるようです。 -
「ピエタ」、フラ・バルトロメーオ(1472-1517)、ピッティ美術館、イタリア。
キリストを抱いている聖母マリア、足を抱いて泣いているのはマグダラのマリア。
上の二人の聖人(たぶん聖ピエトロと聖ヤコブでは)の顔が切れています。(私の下手な写真のせいではありません)。
もっと大きな祭壇画だったのが何らかの理由で分割されたものだと言われています。 -
「キリストの復活」、イル・ペルジーノ(ピエトロ・ヴァンヌッチ)、ヴァチカン美術館。
墓の番をしていた兵士が眠りこけている間に、キリストは自ら墓の蓋を開け、復活し天に昇る。 -
「キリストの変容」ラファエロ、ヴァティカン美術館。
天には白い光に輝くキリストが、その両脇には預言者モーセとエリアがいる。
その姿をみて驚く弟子たちと群衆の姿。 -
「聖母被昇天」、ティツィアーノ、サンタ・マリーア・グロリオーザ・ディ・フラーリ聖堂、イタリア。
たくさんの天使たちに囲まれながら、黄金色に輝く天へ上っていく聖母マリア。
マリアの上には父なる神と、先導する大天使ミカエル。
聖母マリアが息を引き取ったのは72歳の誕生日のことだそうです。 -
「東方三博士の礼拝」、ジェンティーレ・ダ・アブリアーノ、ウフィツィ美術館。
この絵は、フィレンツェのメディチ家と競っていたストロッツィ家の礼拝堂のために制作されたものだそうです。
黄金色を多用した絢爛豪華なものです。
神の子キリストの降誕を告げる星を発見した三博士は、星に導かれ、ベツレヘムにやってきました。
左側に幼子キリストと聖母マリア、ヨゼフが、中央に三博士が贈り物を捧げている場面、右側は大勢の民衆。 -
そして驚くのは上部、遠景に描かれた何百人ともしれない人物群の細かいこと。
また裾絵として、「キリストの降誕」「エジプトへの逃避」「キリストの神殿奉献」が描かれています。
この額も豪華で面白い。
果たしてウフィツィのものと同じなのか?
細部は少々違いますが、やはり同じでした。 -
今まで聖書中心のお堅い絵が続きましたが、ここは一転して部屋の空気が柔らかくなりました。裸のヴィーナスの白い肌が目に入ってきました。
中世のキリスト教中心の絵画では裸の絵を描くなんてもってのほかでしたが、ルネサンス期にそれが解き放たれて裸の絵が描かれるようになりました。ただしそれはローマ神話やギリシャ神話の中のヴィーナスなどに限られていたそうです。 -
ではヴィーナスの絵を3点。この時代ヴィーナスなら裸体画もOKでした。
上:「眠れるヴィーナス」、ヨーゼフ・ハインツ、ウィーン美術史美術館。
下左:「眠れるヴィーナス」、ジョルジョーネとティツィアーノ、ドレスデン古典美術館。
下右:「ウルビーノのヴィーナス」、ティツィアーノ、ウフィツィ美術館 -
「天上の愛と地上の愛(聖愛と俗愛)」、ティツィアーノ、ボルゲーゼ美術館、イタリア。
上:修復前、下:修復後
着衣の女性と裸の女性。さてどちらが聖愛でどちらが俗愛なのか?。
全く同じに見える2枚の作品。修復前と修復後とありますが、どこが違っているのでしょうか?
ビフォー・アフター、2枚の作品を並べて比べることができるのも大塚美術館の特徴です。 -
「レダ(レオナルド・ダ・ヴィンチの原作の模写)」、ソドマ派、ボルゲーゼ美術館。
レダはスパルタ王デュンダレオスの妻。
彼女に恋をしたユピテルは白鳥に姿を変えて彼女に近づき、卵を産ませました。ローマ神話より。 -
「ダナエ」、ヤン・ホサールト、アルテピナコテーク、ドイツ。
ダナエはアルゴス王女。
預言者が彼女の生む子が王を殺すと予言したため、王に塔に閉じ込められる。
それを見つけたユピテルは、ここでは黄金の雨となって、ダナエに近づき思いを遂げる。 -
「ユピテルとイオ」、コレッジョ、ウィーン美術史美術館。
またユピテルです。
ユピテルは雲に姿を変え、イオに近づいた。雲に抱かれるイオ。ローマ神話より。
ユピテルの多情な(じゃなかった、愛)の三部作です。
ちなみに「ユピテル」はローマ神話の主神であり、最高位の女神ユーノーの夫である。
ユピテル→ユピター→ジュピター・・・。
英語読みではジュピターのことなのですね。
ローマ神話の神は自由自在に変化して、好きなことができるのですね。 -
「ヴィーナス、キューピットとサテュロス」、コレッジオ、ルーブル美術館。
美の女神ヴィーナスと息子キューピットが森の中で昼寝しているところを覗き見している森の精サテュロス。
サテュロスの顔が光で反射してしまいました。 -
「ヴィーナスに訴えるキューピッド」、ルーカス・クラナッハ、ナショナルギャラリー。
キューピッドは蜂の巣を手にして蜂に刺された痛みを母親に訴えています。かわいい絵ですね。
こんなに可愛くてもキュービットは恋愛の神なのです。
ヴィーナスは、他人に与えた恋の痛手は蜂に刺されることよりも辛いものであることを、キュービットに教えているのだそうです。 -
「田園の奏楽」、ジョルジョーネとティツィアーノ、ルーブル美術館
この絵を一目見て何かに似ていると思いました。
裸の女性と着衣の男性、戸外・・・。マネの「草上の昼食」に似ていますよね。
やはりそうでした。マネはこの絵をマネ(笑)して、草上の昼食を描いたそうです。
なお、この画家の名前は「ジョルジョーネとティツィアーノ」となっています。先ほどからいくつか目にしましたが、ジョルジョーネが未完のまま没したあと、助手だったティツィアーノが仕上げたものだそうです。 -
「化粧する貴婦人」、フォンテーヌブロー派、ディジョン美術館
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さて、次の部屋は同じルネサンス絵画の部屋なのに、がらりと趣が変わりました。
重厚な大作がならんでいます。
奥に見えるあの絵は実物を何度か見たことがあります。 -
「四使徒」、アルブレヒト・デューラー、ミュンヘン、アルテピナコテーク。
アルテピナコテークで何度か見たことがありました。
デューラーはドイツのルネッサンス期の画家で、私の好きな画家です。
キリストの4人の使徒たち。左から、聖ヨハネ、聖ペテロ、聖マルコ、聖パウロ。 -
「貢の銭」、マザッチョ、サンタ・マリア・デル・カルミネ聖堂 ブランカッチ礼拝堂、イタリア。
『マタイによる福音書』に書かれている聖ペトロの物語。
キリストと使徒たちが町に入ろうとすると収税吏より神殿税を求められました。
キリストは聖ペトロに、「湖に行って釣りをしなさい。最初に釣れた魚の口の中に銀貨が1枚あるので、それを税として納めなさい。」と言います。聖ペテロは湖で釣りをして魚の口の中から銀貨を見つけ、税を納めることができたという物語です。
この絵の中には3体の聖ペテロが描かれています(赤矢印)。
中央のキリストと会話をしている青い着衣に赤いマントの男、左端の湖で魚釣りをしている男、右端で収税吏に金貨を払っている男です。 -
「ソロモンとシバの女王」、ピエロ・デッラ・フランチェスカ、サン・フランチェスコ聖堂、イタリア。
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「書斎の聖ヒエロニムス」、ドメニコ・ギルランダイオ、オンニサンティ聖堂、イタリア・フレンツェ
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「書斎の聖アウグスティヌス」、ポッティチェリ、オンニサンティ聖堂、イタリア・フレンツェ
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次はブリューゲルのコーナーです。
4点あります。
4トラベルにはブリューゲルの大家norio2boさんがいらっしゃいますので、私の下手な説明は省きます。
すべてブリューゲル(父)の作品です。
「子供の遊び」、ウィーン美術史美術館 -
「雪中の狩人」、ウィーン美術史美術館
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「ネーデルランドのことわざ」、ベルリン国立美術館。
もう1点有名な「バベルの塔」があったのですが、撮っていませんでした。 -
その代わり別なところに展示されていたこの作品を、おなじブリューゲル括りでここに入れておきます。
「死の勝利」1562年ごろ、プラド美術館。
おびただしい死者の数。
ヨーロッパのペストの大流行で、有効な治療方法もなく、あらゆる階級の人々が為すすべもなく死んでいくという絵です。
同じ題材で「死の舞踏」、あるいは「メメント・モリ」などがありますね。死は身分や立場を超えてみんな平等にやってくる。あるいは「死を忘れるな」と言う意味です。
私の旅行記でも何度か取り上げています。 -
拡大図。
死の軍団が大挙して押し寄せてきても、無力な人間たちは恐怖の中に次々と死んでいく・・・。
見るだけでおぞましい絵です。 -
教会の司教たちも何の支えにもならない。すべてが遺骨の死の軍団にとってかわられた。
荷馬車で死者を運んでいるのも骸骨、馬車の下では大勢の人々が引き殺されている・・・。 -
王冠や豪華な宝飾に身を包んだ国王でさえも、傍らで骸骨が砂時計を持って、死のカウンタダウンが始まりました。
金貨や銀貨も死の前には用を成しません。
死は、老いも若きも、男も女も、皇帝や教皇、国王や乞食も健常者や病人も、それらの身分や立場を超えて平等にやってくる、のです。 -
次は大きなサイズの絵画が数点飾られた部屋。さっと見て行きましょう。
-
向かって右側の絵。
「サン・マルコ広場の聖十字架遺物の行列」1496年、ジェンティーレ・ベッリーニ(1429頃~1507)、アカデミア美術館、イタリア -
左側。
「聖女ウルスラの船出」1495年、ヴィットーレ・カルパッチョ(1460/65~1526)、アカデミア美術館。 -
アンドレーア・デル・カスターニョ(1421~1457)「著名人連作」より。ウフィツィ美術館。
左:ダンテ、「神曲」を書いたダンテ、
中:英雄的な傭兵隊長フィリッポ・スコラーリ、
左:クマエの巫女。
その当時の有名人? -
「三位一体の礼拝」、アルブレヒト・デューラー(1471-1528)、ウィーン美術史美術館。
絵の中には三位一体につきものの聖霊の鳩、その下に父なる神、そして十字架にかけられた子なるキリスト。
周りには天使や聖人たちの姿。
地上に一人だけぽつんと立っている人物はデューラー自身と言われています。 -
ここは『最後の晩餐』の部屋。
修復される前と修復後の壁画が向かい合っています。
「最後の晩餐」(1495〜98頃)は巨匠レオナルドの代表作というばかりではなく、ルネサンス古典様式を代表する西洋美術史上の最高傑作と云われています。
こちらが修復前の絵。
かなり損傷が激しいし剥落も凄い悲惨な状況でした。
ミラノのサンタ・マリーア・デッレ・グラーツィエ修道院の食堂の壁を飾っている「最後の晩餐」。 -
なぜこんなに酷い状況になったのか?
その理由として、レオナルドが漆喰の壁に相応しくないテンペラで描いたこと、食堂の壁に描かれたためたえず湿気を吸収していたこと、連合軍の空爆によって建物が破壊されたこと、などが上げられます。 -
そこで1977年から1999年まで22年の年月をかけて大規模な修復が行われました。
その結果、描かれた当時の色彩と構図が蘇りました。
こちらが修復後の絵。
「最後の晩餐」とは、キリストの12名の弟子との別れの食卓の場面。
キリストは「この中に私を裏切るものがいる」と爆弾発言をする。
私ではない、私ではない、そいつは誰だ!?
動揺する弟子たちの姿が描かれています。
ちなみにその時の食卓にはパンとワインとメイン料理は魚だったそうです。 -
修復の結果、裏切者のユダの姿も白日に晒されました。
手前の人物がユダです。
手には金貨の入った巾着を握りしめ、キリストと同じ鉢に手を伸ばしています。
なお、キリストの隣の人物、ユダの後ろの女性っぽい人物ですが、使徒ヨハネとされていますが、「ダヴィンチ・コード」ではマグダラのマリアと言われていますね。
ここ大塚国際美術館では、「修復前」と「修復後」が寸分の違いもない原寸大で鑑賞できるというのは素晴らしいことです。
現地ミラノでは大変な人気で予約を取るのも至難の業だとか。 -
ここにも2枚の同じ絵が。
「岩窟の聖母」①1483-1486年、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)、ルーブル美術館。
洞窟の中、聖母マリアとマリアが肩に手を添えているのは洗礼者ヨハネ、ヨハネが礼拝しているのは幼子キリスト。
右側の女性は天使です。 -
「岩窟の聖母」②、1495-1508年、アンブロージョ・ディ・プレディスとレオナルド・ダ・ヴィンチ。ナショナルギャラリー、イギリス。
ダ・ヴィンチが完成したが、何らかの理由で弟子のアンブロージョ・ディ・プレディスが描き直したものとされています。 -
両方の作品を並べると違いがわかります。
書き直した方は人物(マリア、キリスト、ヨハネ)に円光がある。
天使が聖母の腹部を指さしていない。
ヨハネが十字架を持っている。
天井部分が明らかに違う。
私はマリアの顔はダヴィンチ①の方が上品で好きですね。 -
「ジョヴァンナ・トルアンブオーニの肖像」、ドメニコ・ギルランダイオ、ティッセン=ボルネミッサ美術館、スペイン・マドリッド
ルネサンス時代の最も美しい肖像画の一つと言われています。 -
「大使たち」、ハンス・ホルバイン・子(1497/8-1544)
ナショナルギャラリー
王家出身の王妃と離婚して、法王の許可を得ずに侍女と結婚したイングランド国王ヘンリー8世のもとに、法王の使節として大使が遣わされた。
足下の不思議な物体は右側から見ると骸骨なのです。
この先、ヘンリー8世がローマ・カトリック教会と決別することを示唆している絵だそうです。 -
「アルノルフィーニ夫妻の肖像」、ヤン・ファン・エイク(1390年頃-1441)、ロンドン、ナショナルギャラリー
ヤン・ファン・エイクの知人であるイタリア人の豪商アルノルフィーニ夫妻の「結婚の誓い」の肖像画。 -
「シャルル7世の肖像」1400年、ジャン・フーケ
ルーブル美術館
ジャン・フーケは15世紀に活躍したフランス人画家 -
「エラスムスの肖像」ハンス・ホルバイン(子)(1497/8-1544)、ルーブル美術館
エラスムス(1466-1536)は、ネーデルランド出身の北方の最大のルネッサンス思想の代表者。 -
「自画像」、アルブレヒト・デューラー、アルテピナコテーク、ミュンヘン
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「アダムとイヴ」、アルブレヒト・デューラー、プラド美術館
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「聖母子と寄進者」、ハンス・メムリンク、メムリンク美術館、ベルギー・ブリュージュ
メムリンク美術館、行きましたね~。 -
「バラ園の聖母」、シュテファン・ロッホナー、リヒャルツ美術館、ドイツ・ケルン
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「回春の泉」、ルーカス・クラーナハ・父(1472-1553)、ベルリン国立美術館。
泉の左側に若返りを願う老男女。泉に入るとあらあら不思議、右から若返った身体になって出てきて青春を謳歌します。
こんな泉があったらいいですね。 -
「手品師」1502年、ヒエロニムス・ボス(1450-1516)、サン・ジャルマン・アン・レイ美術館、フランス。
何やら胡散臭そうな手品師、一番前の老人が感心したように手品に見入っている。
その後ろでは手品師の仲間が老人の財布を盗もうとしている。
フランドル画家、ヒエロニムス・ボスの風刺画です。 -
「両替商とその妻」1514年、クウェンティン・マセイス(1465/66-1530)、ルーブル美術館。
この絵も思い入れのある絵です。
世界中の多くの美術館の星の数ほどもある絵画の中から、ほんとに素晴らしい作品が厳選されていると思いました。 -
えーー!これもあるの!?と驚きました。
「ヘントの祭壇画」、フーベルト・ファン・エイクとヤン・ファン・エイク(1395-1441)兄弟の作品。聖バーフ大聖堂、ベルギー・ゲント。
上祭壇中央の赤い衣服のキリストは右手を上げ指を立てて祝福のポーズをとっています。左は聖母マリア、右は洗礼者ヨハネです。
両脇の端に立っている裸の男女はアダムとイヴ。
制作の途中で兄のフーベルトが亡くなり、後を弟のヤン・ファン・エイクが引き継いだ。 -
その下は「神秘の子羊の礼拝」。
中央祭壇にキリストの分身である神秘の子羊が置かれ、子羊の上は聖霊の鳩、そして手前には生命の泉。
子羊の周りには天使たちや、子羊を祝福するために集まってきたあらゆる崇拝者たちの集団が描かれています。
これも実物を見に行きましたね。 -
「イーゼンハイムの祭壇画」1515年完成、マティアス・グリューネヴァルト(1470/75年ごろ-1528)、ウンターリンデン美術館。フランス・コルマール。
2011年にこの絵を見てからどうしても本物を見たくなり、翌年ヨーロッパを訪れた際に、この絵を見るためだけにフランスのコルマールに行ってきました。
この祭壇画は複雑な造りになっています。
こちらは第1面、中央には苦悶に満ちた十字架上のキリスト、その左に失神しそうな聖母マリアと、それを支えている使徒ヨハネ、マグダラのマリアは悲痛な表情で祈っています。
右側で指を差しているのは洗礼者ヨハネ。
左右のパネルは聖セバティアヌスと聖アントニウス。
下のパネルにはキリストの埋葬が描かれています。 -
祭壇画の第2面。
「キリストの降誕」とリュートを弾いて祝福している天使。 -
光が入って大変見難いですが、右側には「受胎告知」、左は「キリストの復活」が描かれています。
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再びレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)の作品が続きます。
「キリストの洗礼」1472-73年ごろ、ヴェロッキオとレオナルド・ダ・ヴィンチ、ウフィツィ美術館。
キリストがヨルダン川で、洗礼者ヨハネから洗礼を受けると、天が開け聖霊の鳩が降りてくる、という場面。 -
「聖アンナと聖母子」1512年ごろ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ルーブル美術館。
聖母マリアを膝に乗せる母聖アンナ、そしてキリスト。「聖アンナ三代」の像ですね。
無知な私は最初、キリストの養父である大工のヨゼフは聖アンナの夫だと思っていました。 -
「洗礼者ヨハネ」1513-16年。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ルーブル美術館。」
ヨハネは聖母マリアの従姉妹エリザベトの子供ですから、キリストにとって又従兄弟になるのですね。
「最後の晩餐」でキリストの横に座っているヨハネは使徒ヨハネです。 -
さてルネッサンス最後はレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」です。
世界中で一番有名な女性。
しかし・・・。
左が大塚国際美術館のモナリザです。そして右はルーブル美術館のモナリザ(ネットよりお借りしました)。
明らかに違っていますよね、額縁が。 -
大塚国際美術館は額縁にもこだわって、イタリアなどに特注した実物とそっくりなものが使ってあるはず。だからこそ、「額縁の美術館」と呼ばれているとも聞きました。
なのに、最も力をいれていいはずの「モナリザ」の額縁はいい加減な額を使ったのかしら?そんな訳はないですよね。
不思議に思って調べてみました。
そして、その理由を知って思わず唸りました。 -
モナリザがルーブル美術館から忽然と姿を消したのは、1911年8月22日のことでした。内部事情に詳しいイタリア人塗装工の仕業でした。
彼は休館日前日より館内に潜んでいて、翌日、モナリザを額から外しモナリザの板絵のみを作業着の下に隠して持ち去りました。額は捨てました。
モナリザが発見されたのは2年数か月後の1913年12月12日のこと、フィレンツェでした。
大塚美術館では、なんと盗難前の額縁を再現し、過去のモナリザを展示しているのです。
陶板ならでこそ可能な貴重な歴史的なモナリザなのです。
こちらはルーブル美術館の「現在のモナリザ」
ルネサンスだけで100枚を越えてしまいました。バロックは次の回に。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- ryujiさん 2021/03/02 12:55:34
- ルネッサンス期の絵画が勢揃い!
- こんにちは、frau.himmelさん。 ながらくご無沙汰しております。
タイトルの旅行記を拝見で~す。 その前にチョット、我がパソコンが重くてノロノロで働いてくれません。 安価なパソコンで、無理な荷物を背負わせているのでしょう。 そんなことで 3~4日コメントが遅れてしまいました。
精力的に写真を撮られて、ホントに中身の濃い旅行記ですね。 私の大好きな内容でワクワク感いっぱいです。 まずは「受胎告知」の絵画、これがいい。 創作?とは言え、ガブリエルとマリアのやりとりは、いかにもhimmelさんらしいと思います。 絵画を見ながら楽しくなりました。 もうルネッサンスの絵画ですから言いたいこと数多くあります。 私がいろいろコメント述べると、全体がよりつまらなくなるようで取りやめます。
素敵な旅行記でした、ありがとう。
ryuji
- frau.himmelさん からの返信 2021/03/03 11:37:14
- RE: ルネッサンス期の絵画が勢揃い!
- ryujiさん、お久しぶりです!
旅行記ではお会いしていましたが、こちらこそご無沙汰で申し訳ありません。
コメントいただいていましたのに、気が付かなくてすみません。
>我がパソコンが重くてノロノロで働いてくれません。 安価なパソコンで、無理な荷物を背負わせているのでしょう。
私のパソコンがまさにそんな状態。新しいのを買ってあるのですが、機能を覚えるのが面倒で、この齢になると、頑固な脳が新しいものにスッと馴染んでくれずで、結局使い慣れた重いパソコンを使っています。
さて、ルネサンスの旅行記を読んでくださってありがとうございます。
ryujiさんは大変お詳しい方ですから、そんな方に読んでいただいてお恥ずかしいです。テキトーなことを書いていますので。
受胎告知のマリアとガブリエルの会話、あんなことを書いて不謹慎だとお思いになったのでは(笑)。
でもあれだけ受胎告知が並んでいますと、ちょっと遊んでみようかと・・・(スミマセン,,,)。
写真の枚数も多いし、好きな分野ですし、旅行記の方はルネサンスが終わったらもうグッタリ・・・。
次にバロックや、近代や、現代や、いろいろ控えていますが、このシリーズが終わるのはいつになるやら、暗澹としています。
>もうルネッサンスの絵画ですから言いたいこと数多くあります。 私がいろいろコメント述べると、全体がよりつまらなくなるようで取りやめます。
そんなことはありません、是非教えてください。
ryujiさんにコメントいただくと、私のダラダラ旅行記が格調高いものになりますので。
コロナのせいでなかなか海外旅行もままなりませんが、今はじっと我慢の時ですね。
お身体にお気を付けください。
コメントありがとうございました。
himmel
-
- Longchampさん 2021/02/22 20:35:20
- 絶対に行きたい美術館
- frau.himmelさんこんばんは。①②の大作拝見させていただきました。この美術館を知ったのは以前4トラの投稿だったと思います。日本でこれほどの名画が一堂に見る事ができるなんてすごい事です。遊び心のある美術館って本当に楽しいですね!いつか行きたいと思ってますが frau.himmelさんに紹介していただいたので今は勝手に満足感に浸ってます。ありがとうございました。
Longchamp
- frau.himmelさん からの返信 2021/02/22 22:14:14
- RE: 絶対に行きたい美術館
- Longchampさんこんばんは。
世界の鉄道編、いつも楽しく拝見させていただいています。
Longchampさんはいろんなところに行ってらっしゃいますね。
先ほどは(陶製ではない)本物のラファエロの「アテネの学堂」と「聖体の論議」をじっくり見せていただきました。やはり本物は感動いたしました。
このコロナ禍で海外旅行もままならない今は、大塚美術館で、あの絵は見た、あそこは行ったと感動を新たにするのもいいかも知れませんね。
大塚のシスティーナ礼拝堂の「最後の審判」でしたら自由に写真を撮ることができますし。
しかし本物のシスティーナ、中に入るのに凄い行列でしたね。
Longchampさんのように、世界中いろいろなところを周っていらっしゃる方には、あの大塚国際美術館はお薦めです。
行列もありませんし。ぜひいらっしてください。
コメントありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
himmel
-
- kummingさん 2021/02/20 21:01:40
- いつの間に⁈第2弾
- frau.himmelさん、こんばんは~(^^♪
いつのまにやら第2弾がアップされていて、永久保存版第2弾ゲット♪
写真を失くした後は古代編ばかり思い出されていたのですが、こうやってfrau.himmelさんのブログ拝見させて頂き、ルネッサンス期の作品のことも思い出しました。
若干の傷口に塩の上塗り、ながら、楽しく嬉しく鑑賞させて頂き、ありがとうございます。私も、すでに行った美術館、教会、作品と、これから観に行くはず、の作品を想いながらの大塚美術館でした。
セリフも面白い!私も作者作品名分からない彫刻でやった前科あり(笑)
では、バロック編の続編が控えているらしいので、心待ちにしております♪
コメントしたら、もう一度初めに戻る~(^^♪
- frau.himmelさん からの返信 2021/02/21 20:00:04
- 寝た子を起こしてしまいましたか
- kummingさん、こんばんは。
私の備忘録みたいな長ったらしルネサンス編を見てくださってありがとうございます。
やっぱり寝た子を起こしてしまいましたか。
せっかく傷口の痛みを我慢して、グスングスン泣きながら寝付いたのにね〜。すみません。
でもね、写真をたくさん撮り過ぎてもこれはこれで地獄です。
撮った写真を無駄にすることができない性格なので、あれこれ調べるのがもぉー大変!
ここのところ、頭の中は大塚美術館の絵画のことではち切れそうになっています。さてさてこれをどういう風に交通整理したらいいだろう。
幸い飽きっぽい性格も持ち合わせていますので、次はバロック編と思っていましたが、さっさと諦めて、同じような理由でほったらかしにしてあった別の旅行記の続きを間に入れることにしました。その後、気持ちを切り替えてバロック編に。
その間にkummingさんの傷口もきっと癒えていますね。
kummingさんは、海外国内といろんなところに行ってらっしゃいますから、これからいろいろ見せていただきますね。
でも、どうして消えてしまったんだろう・・・。(また傷口広げちゃった〜ペコリ)
himmel
-
- ぶどう畑さん 2021/02/16 11:20:46
- 逆に…
- himmelさん
ぶどう畑です。
「受胎告知」のコメント、笑いました!
受胎告知は好きなシーンです。
ウフィツ美術館で観たダヴィンチの受胎告知は、横長の絵だったことが印象に残っています。
面白い!と思ったのはドレスデンのアルテマイスターにあった「フランチェスコ・デル・コッサ」の受胎告知。
カタツムリやら、空には白いひげを生やした男の人(神様らしい)が浮かんでいたり、ガブリエルの向こうに何気に犬が歩いていたり、寓意に満ち満ちていました。
https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_pict/19/46/39/650x_19463989.jpg?updated_at=1281578589
himmelさんの旅行記を拝見して、フト、思ったのですが、ここで気に入った絵に会いに、所蔵されている美術館を訪ねるというのもいいですね!
私はルーブルで「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール」の絵が気に入って、その旅行のすぐ後、偶然にも上野で特別展があったんです。
そこで『聖誕』という絵が「レンヌ美術館」にあると知って以来、レンヌ美術館に行くことも宿題に。
実現できてない宿題いろいろですが、それが旅の原動力になりますよね!(^^)
- frau.himmelさん からの返信 2021/02/16 21:20:15
- RE: 逆に…
- ぶどう畑さんこんばんは。
「受胎告知」のコメント、あんな不謹慎なことを書いて良かったのかしら、と反省していました。
でもルネサンスの巨匠たちも、いろんな場面を想定して結構楽しんで描いていますね、一緒に楽しんでもバチは当たらないわよね。
キャーって逃げ出すマリアや、ガブリエルを一瞥するマリアや。
アルテマイスターの「受胎告知」、私も何度もあの美術館には行っているはずだけどどんなだったかしら?
貼り付けてくださった画像を拝見。ホント、聖霊の鳩やカタツムリ、小さな犬、それに隣の家から覗いている母と子(気が付きました?)。下の絵はキリストが馬小屋で誕生した場面ですね。ここも子供が遊んでいたり、ゴチャゴチャ。
ぶどう畑さんだったら、この絵にどういうコメントを付けますか?(笑)。
>ここで気に入った絵に会いに、所蔵されている美術館を訪ねるというのもいいですね!
やはりぶどう畑さん、とても前向きですね。ほんとに旅が好きなのですね。
私など、逆に…(?)後ろ向き発想です。大塚美術館で絵画を見ながら、これ見たあれ見た!と過去に見てきた絵を探して喜んでいたり・・。全然違いますね。
ぶどう畑さんの旅情を掻き立てる「ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの『聖誕』」、これネットで探してみてきました。いい絵ですね〜。早く会いにいけるといいですね。
いよいよワクチン接種が始まるようですが、早く海外に行きたいですね。
後がない。
himmel
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