2021/01/18 - 2021/01/20
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xiaomaiさん
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日々のストレスから解放され、疲れた心身を癒すため、蘭陽(宜蘭平原一帯)を旅してきた。行ったのは礁溪、宜蘭、頭城。どこも初めて行った場所ではないけれど、それぞれにおもしろさを再発見した。
(1)礁溪編
湯圍溝温泉公園、柯氏蔥油餅、礁溪戸政事務所、協天廟、義眾魚羹之家、呉記花生捲冰淇淋、楽山温泉拉麺、美洲湯泉商旅
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宜蘭地区へは台北からだと、鉄路のほか、高速バスもある。今回は東部幹線のプユマ号を利用した。
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平日なのに、空席はまばらだった。
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トンネルを抜け、山間部を走り抜ける。
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そして、台湾東海岸へ。画像中央は亀山島。かつて漁業で栄えたこの島に現在は住民はいなく、軍隊の管轄下に置かれている。
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プユマ号に乗ると、台北から礁溪までは1時間強で到着する
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駅前のモニュメント。足湯のはずなんだけど、湯気が出ていなかった。
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今回の旅で利用した「美洲湯泉商旅」。外観は古いけれど、内部はきれいにリノベーションされている。でも、ここを選んだ最大の理由は......
メイ ジョウ ホテル (美洲山莊) ホテル
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館内で放し飼いになっている7匹の柴犬一家。
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到着したのは13時過ぎで、柴犬はおやすみタイム。
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チェックインは15時だったから、しばし犬の姿を見ていた。
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お客さん待ちをする子もいれば......
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あどけない表情で寝ている子もいた。初めにつがいで飼い始め、昨年夏に子犬が5匹生まれたそうだ。40分ほど犬と共に過ごした後、街へ繰り出した。
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宜蘭はネギの産地。
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トマトも多く栽培されている。
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湯圍溝温泉公園
湯囲溝温泉公園 温泉
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公園の向かいには宜蘭地区で有名なパンやお菓子の店「奕順軒」。
奕順軒 (礁溪店) 専門店
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午前や昼ごろの利用者は少ないけれど、夕方以降は名産を求める観光客で溢れる。
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その後、礁溪で知らぬ人はいない、1970年創業の「柯氏蔥油餅」へ。
柯氏葱油餅 デリ
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この日も多くの観光客が長い列をなしていた。
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焼かれたものに自分で3種のタレをつける。ガーリックソース、甘みのあるスパイシーソース、辛いチリソースがある。
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蔥油餅は好きではないんだけれど、ここのは毎回おいしく感じる。1つ30元。卵も入れると35元。
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「柯氏蔥油餅」の隣には「呉記花生捲冰淇淋」があり、こちらも人気店(後ほど記述)。
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おいしい蔥油餅を食べたあとは、礁溪戸政事務所へ。「柯氏蔥油餅」から至近の距離にある。うまく撮影できなかったから、わかりにくいけれど、まったく均衡の取れていない奇怪な建物。
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建物だけでなく、ご覧の通り庭も不均衡。建てられた当初はその珍しさで見に来る人が多かったようだ。今では静かな役所として佇んでいる。
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トイレにあった手洗い場もこんな感じ。首都の台北や特異な文化が発達している台中ではなく、礁溪にこうした施設があるのは興味深い。
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隣にあるのは台灣基督長老教会礁溪教会。こちらも独特な建築構造。
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続いて訪れたのは關聖帝君(關羽将軍)を祀る協天廟。
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門楼を入ってすぐ左にあるのは赤兎馬。
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右には龍の池。
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1804年の創建で、1867年に鎮台使の劉明燈が○(口+葛)瑪蘭廳(蘭陽平原一帯)を視察した際、連れていた兵士が廟後方の林の木を薪にして料理をする火に焼べた。すると、病気になる者が後を絶たず、劉明燈は神の怒りを買ったと判断した。そして、北京に戻った後、協天廟の神の威光が強いことを理由に、皇帝に廟を勅封することを奏請し、1887年に廟が再建された。
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宜蘭地区の關帝廟を代表する大きな廟で、台湾各地から参拝客を迎えている。
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關聖帝君の神像
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この廟を有名にしているのは、台湾でもっとも軽い神像があること。1935年に台湾施政40周年を記念した博覧会が行われ、300円をもとに中国福州の師匠により關聖帝君の神像がシルクで作られた。高さ24cmで、重さは5両(189g)しかない(4両と書かれている記事もある)。
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藻井
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中央に鎮殿關公。もともと赤いお顔をされていたのが黒くなっていった。廟の方によれば、ご威光の現れだそうだ。龍邊(向かって右側)には關平将軍、虎邊(向かって左側)には周倉将軍が祀られている。この2尊は植民地時代に日本人が贈ったものらしい。首が關聖帝君の方に傾いているのが特徴的。
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15時近くになっての昼食を義眾魚羹之家で。協天廟門楼のすぐ左にある。ここの店主は協天廟の祭で爐主と呼ばれる名誉ある役に就いたことがある。
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この店の名物は、初代が開発した魚羹。サメのつみれ肉を細く伸ばし、それをとろみのあるスープに入れたもの。それから、アヒルの卵を使った黄金蛋。茹でた後、8時間秘伝のタレに漬け込む、手のかかる一品。ともにおいしかった。現在の店主は3代目。顔の似ている青年が働いていたから、4代目かと尋ねたら、そうだと言われた。まだ19歳だけれども、魚羹はもう任せているとのことだった。3代目は腰にサポーターを巻いていたから、やはり辛い仕事なのだろう。でも、跡取りがいるから安心だ。
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食後は、道路を挟んで、協天廟正殿の裏にある夫人殿に向かった。
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ここに祀られているのは、匈奴出身で、關聖帝君(關羽將軍)の夫人である胡玥。実在した人物で、明朝萬暦年間に「九靈懿徳武肅英皇后」に封じられている。夫人の父は私塾の教師で、幼少期から父に武術や医術を学び、医術を通し多くの人を助けた。中国では医術と子授けの神として崇められている。
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夫人像はミャンマーの白玉で造られている。台湾で關聖帝君(關羽將軍)の夫人を祀るのはこの廟のみ。
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向かって夫人の右手には蝋で造られた關聖帝君像がある。
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2階には聖祖殿がある。祀られているのは始祖である關龍逢(夏朝末年の賢臣)。
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向かって始祖の右側にこちらの3尊。左から關聖帝君の父(關毅、字道遠)、曽祖父、祖父(關審、字問之)。
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向かって左には、母、曽祖母、祖母。このように、關聖帝君の祖先を祀るのは台湾では協天廟のみ。
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最後に小神衣のお守りを授けていただいた。
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その後、「呉記花生捲冰淇淋」へ行った。
呉記花生捲冰淇淋 スイーツ
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薄い皮にピーナッツ飴を削ったものをクレープ状の皮にふんだんに敷いて、そこへアイスクリームを置き、さらにピーナッツ。
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それを包んで撒けばできあがり。
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この店も並ばないと買えないけれど、偶然すぐに買うことができた。アイスクリームは水気の多いもので、一般的なアイスとシャーベットの間ぐらいの食感。とてもおいしい。
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湯圍溝温泉公園へ戻ってきた。そこにある無料の足湯。
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旅館に戻ったのは16時ごろ。2時間強の街歩きをしたことになる。
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この旅館は客室へは靴をサンダルに履き替える。このサンダルは毎日洗浄されている。
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宿泊した212号室。仁愛路に面している。
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オーナーのセンスが光る。
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サイドテーブルにあるライト。
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冷暖房完備。冬場、この地域はけっこう気温が下がるから、暖房があるのはうれしい。
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客室でも温泉が楽しめる。
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でも、浴槽が小さく、大人が入ると、胸から上は湯に疲れない状態。
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窓を開けるとこの景観。建物の前にある旅館が見える。この右手の方に、湯圍溝温泉公園がある。つまり、観光に非常に便利な立地。
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2階と3階の間にある階段にもオーナーのセンスを感じる飾り付けがある。
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1階に行くと、オーナーからお汁粉を勧められた。台湾のお汁粉は日本のもののようなくどい甘さがない。初めは慣れなかったけれど、台湾の生活が24年目になると、普通に受け入れられる(もちろん日本のも好き)。
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お椀もスプーンも犬のデザイン。その他、館内には犬のデザインのものがたくさんある。
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その後、犬とのプレイタイム。フロントで7匹の犬が想いのままに遊んでいるホテルはそうはない。
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どの子もドアの前で外を眺めるのが好き。
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お客さんが来ると、熱烈歓迎。
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ヘチマ(日本語に翻訳)と名付けられた子はこの姿勢が好き。
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外を眺めていても、奥での動静には敏感。
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犬が出迎えてくれるホテル!
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犬好きにはたまらない!
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昨夏5匹の子犬を産んだお母さん犬。父犬が1歳で、母犬が2歳。
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一家みんなで熱烈歓迎!
このホテルは喫煙厳禁だから、喫煙者と犬が苦手な人は他の宿泊施設へ。それから、臭く感じることはなかったけれど、犬を飼ったことがない人には匂いが多少気になるかもしれない。この点が気になる人にもこのホテルは勧めない。 -
3時間ほど犬と遊んで、夕食に出かけた。湯圍溝温泉公園後方にあるオブジェ。左のは麺。
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夜にはライトで彩られ美しくなる。
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礁溪は台湾を代表する温泉街の1つ。
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この日は「楽山温泉拉麺」でラーメンを食べることにした。
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店外にある自販機でオーダー。
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店内の様子
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地元の名産「三星葱」をふんだんに使った三星葱拉麺(200元)。おいしいけれど、それはネギがたっぷり入っているからかもしれない。スープはもう少しパンチが欲しいと思った。
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湯圍溝温泉公園の右手にある唐辛子屋。唐辛子を使ったアイスクリームも売っている。
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礁溪の中心街
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湯圍溝温泉公園を通ってホテルへ戻る。
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この景観は数年変わっていない。
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ネギを買って帰ろうかと思ったけれど、鉄路で帰るからやめた。ネギの匂いはけっこう強く、他の乗客の迷惑になることを心配した。
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魚が角質を食べてくれる水槽。日本で「フィッシュドクター」と呼ばれることがある。足の角質を食べるくらいだから、余程の免疫力を持っている魚なのだろう。
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なかなかロマンティックな雰囲気。
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中年男性が1人でここを歩いても絵にならない。
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宜蘭名産の麻醬乾麵をイメージか?
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ホテルに戻り、犬と遊んで、21時に「湯屋」へ。画像はとても広い脱衣室。
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客室の浴槽は小さいけれど、予約制で湯屋が使える。ここであれば、しっかり肩まで湯に浸かれる。最後に顔を洗った時、ツルツルしていることに気づいた。即効性のある泉質のようだ。寝る前に犬と遊ぼうかと思っていたけれど、ロビーにはどの子もいなく、宜蘭に住んでいるというスタッフにおいしい料理店を紹介してもらい、部屋に戻った。犬がいる生活はやはりいいなと思いながら眠りに就いた。
(続)
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この旅行記へのコメント (4)
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- sanhaoさん 2023/01/14 09:10:59
- 還島の旅
- 旅行記拝見しました。3月に還島の旅を計画しています。1ヶ月くらい掛けて一周するつもりです。台北から時計回りで最初の宿泊地は宜蘭かなと考えていましたが礁溪で温泉に浸かるのも楽しそうですね。
- xiaomaiさん からの返信 2023/01/14 12:17:07
- Re: 還島の旅
- sanhao さん
コメント、ありがとうございます。
宿泊するのは宜蘭市内でもよいのですが、お書きになった通り、礁溪もよいチョイスです。私自身、宜蘭を訪れる際は、宜蘭ではなく、礁溪に宿泊しています。
もう行かれたことがあるかもしれませんが、泉質としては、硫黄の匂いが強い北投山間部の温泉の方が私は気に入っています。しかし、3年以上行っていません。今でもまだ感染予防に努めねばならぬ状況ですので、致し方ありません。個室温泉もありますが、私は広々とした露天の方が好きなので、温泉入浴はもう少し先になりそうです。
xiaomai☆
- sanhaoさん からの返信 2023/01/14 14:24:34
- Re: 還島の旅
- ご返答ありがとうございます。
私は昔、2年ほど台北に住んだことはあるのですが、当時、東海岸には一度も行ったことが無く、今はリタイアして時間もいっぱいあるのでゆっくり訪問してみようと考えている次第です。行き当たりばったりの旅ですので、計画していても行ってみないとどこへ行くかはその時の気分次第となってしまいます。これからも宜しくお願いします。
- xiaomaiさん からの返信 2023/01/14 15:36:06
- Re: 還島の旅
- sanhao さん
行き当たりばったりの旅の方が意外とおもしろい経験ができることがありますね。私も最近はあまり詳細に計画をせず、また現地に行ってから予定変更することも多いです。
台湾東部では多くの自然美を楽しめますから、好天に恵まれることをお祈りします。
xiaomai☆
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