房総ぶらり発見伝（中編）

2020/10/19 - 2020/10/22

恒例になった年に一度の友人との旅行、今年は新型コロナウイルスによる不測の事態に備えて東京周辺で計画を立てることに。歴史好きの友人の佐原に行こうとの一言で房総半島が旅先に決まりました。佐原以外はその場で決めるぶらり旅。房総といえば子どもの頃、南総里見八犬伝を夢中で読んだのを思い出しながら周遊しました。

１０/１９　羽田泊
１０/２０　銚子、佐原
１０/２１　燈籠坂大師の切通し、鋸山
１０/２２　数馬区岩屋観音堂、濃溝の滝、酪農のさと、赤山地下壕跡

エリア 鋸南(千葉)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

成田に出て昼食を済ませたあとはレンタカーで燈籠坂大師の切通しへ

火山灰が降り積もってできた縞模様が見事なトンネル

でも本当の目的はこちら

燈籠坂大師の切通し

燈籠坂大師の切通しトンネル 名所・史跡

黄花コスモスと燈籠坂大師の参道、まずは大師にお参りします

階段を上った山の中腹にある燈籠坂大師、この上にも道が続いていて切通しのトンネルや鉄道の上を越えて造海城跡まで行けるようですが、昨年の台風の影響で道が荒れているようなのでやめておきました。

切通しに戻ってきました

人が石を切り出した跡と地層の縞模様との交錯

天井部分から切り出し始め、徐々に下に向かって掘り進めたようです。

黄金井戸

海蝕洞のなかの池にはヒカリモが発生し、光を反射して水面が黄金色になるそうですが、見ごろは3-5月だそう・・・

鋸山・日本寺、聖武天皇の勅招により725年に開山されたそうです。そんな由緒のあるお寺だったんですね。座像としては日本一大きな大仏さまはそれよりずっと新しく、とはいっても240年も前に岩山に彫られたもの。

日本寺 寺・神社・教会

千五百羅漢道

日本寺 寺・神社・教会

夥しい石仏が並ぶ道が山頂まで続いています

奥の院無漏窟、仏さまに暮れかけた日が差し込んでいました

苔に覆われ陰鬱な雰囲気の岩窟と仏さま

蔦に覆われていく石仏、小さな仏さまの表情が印象的でした

雨に溶けていく菩薩像

二天門をくぐると

山頂展望台。本当の山頂ではありませんが、

東京湾や金谷の街並み、高い山はないものの深い房総の山々などが見渡せます

日本寺 寺・神社・教会

地獄のぞき、岩肌に残る規則的な紋様は人が石を切り出した時のものですが、どうしてこんな突き出したかたちになったのでしょうか

地獄のぞきから見下ろした景色

摩耗した石畳、切り出した房州石を運んだのであろう道

1966年に石切り場跡に彫刻された百尺観音

日本寺 寺・神社・教会

百尺観音と地獄のぞき

この切通しの向こうは金谷までつながっていて、かつて石を運んだ車力道を通るようです。時間があれば行ってみたかったですが、間もなく拝観時間の終わる17時です。

十州一覧台、安房、上総、下総・・・、十州とはどこまでなのでしょうか

日本寺 寺・神社・教会

下りは急ぎ足。日が落ちで薄暮のなか、少し時間の過ぎた駐車場ではお寺の人が最後に残った私たちを待っていてくれました。

鋸山金谷温泉かぢや旅館、行き当たりばったりで今日になって手配したので夕食を済ませてから到着。タカアシガニなど海鮮料理が名物のようです。

鋸山金谷温泉 かぢや旅館 宿・ホテル

もとは鍛冶屋だったという1854年創業の老舗旅館、鉄筋コンクリート製の建物は相当年季が入っていて、昭和を感じます。

明日はどこに行こうかな～
つづく・・・