2020/11/24 - 2020/12/22
481位(同エリア16396件中)
ばねおさん
2020年11月25日、ウイルスによる規制が始まって以来フランスから2度目の一時帰国。
初旬に予約したフライトは利用客があまりに少なかったためか欠航となり、どうしても年内に帰国する必要がある自分にはこれがギリギリの便となった。
フランスでは国内旅行が奨励されたバカンス後に感染が再拡大して、再び外出制限となってしまった。
一方の日本ではGo TO キャンペーンなるものが政府の旗振りによって進行中で、大幅に割安になった国内旅行と飲食が人気だという。
ただ、日本でも10月末ごろから感染者が増加傾向に転じてきたということで、帰国した日は「勝負の3週間」の始まりでもあった。
入国時のウイルス検査の結果は陰性であったものの、前回と同様に翌日から14日間の待機期間を自宅で過ごすことになった。
TVのニュースはウイルス感染者の「過去最多」を連日報じ、記録は更新され続け、逼迫した医療の現場の悲鳴が聞こえるようであった。
他国に暮らしながらもやはり一番気になるのは故国の在り様だが、自宅待機期間の明けた日にテレビで中継でみた首相の開口一番には思わずのけぞった。
そうか、菅という字を書いてガースーと読むのか、世の中には知らないことが多すぎる。
それにしても、元が「ニコニコ」とはいえ、この笑顔と危機感のなさ、当事者意識の欠如は何なんだろうか。
お題目ばかり唱える政治や行政の指導者ばかりの中で、感銘を受けたのは日本医師会の会長の訴えの数々。もちろん破綻寸前の医療現場の状況を踏まえての発言ではあるのだが、かっての悪しき圧力団体というイメージは大いに修正せざるを得なくなった。
わずか26日間の滞日で待期期間を除けば実質10日しかない間に、予定していた数々の事務処理やいくつかの打ち合わせを行い、何とか一時帰国の目的は果たしたのだが、コロナ報道の割には人々の様子には緊迫感は感じられなかった。
感染者が増加しているとはいえ、欧米とはけた違いに少ない数字が自分は大丈夫と思わせているのだろうか。
滞在中の移動はすべて自分で運転する車であったが、フランスに戻る日に利用した電車は空いていたとはいえ、座席は間隔をあけることなく乗客で埋まっていた。
フランスを発った11月24日には昼間の移動制限と夜間の外出禁止であったが、12月20日にパリに戻ったときには制限は緩和され夜間だけの禁止になっていた。
規制を判断する根拠は感染者数等の推移であることは、日本もフランスも変わらないが、数字が好転したからといって弛み、悪化したからといって引き締めることが今や世界中で繰り返されている。
そしていつの間にかそうした生活に慣れてしまっている、ということであればこれが一番恐ろしい気がする。
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
11月24日、再び外出制限下に入っているパリの街を抜けシャルルドゴール空港へ。
途中の検問も渋滞もなく、道路状況によっては1時間近くかかる場合もあるのに何と35分で到着した。
ターミナルの出入り口は限定され、自動小銃を持った大勢の警察官によって守られていた。
出入りをチェックしている警察官に搭乗券を提示してターミナル内への立ち入りを許された。
ターミナル2Eは行きかう人もまばらで、広大なだけになお一層ガランとした印象を受ける。 -
パソコンでWebチェックイン済みなので、手荷物を預け、保安検査、出国審査を経て出発エリアに。
従前と比べて保安検査、出国審査には特段の変化はない。
ただ、出国審査の係官が同僚とのおしゃべりの合間にスタンプを押したのだが、どうやら日付の設定を間違えていたようで、あわててスタンプの日付を訂正して、今度は慎重に重ね押しをした。
自分より前に押印された人はどうなるのだろう?
少なくとも今日ではない出国日になっているはずだ。 -
2Eの出国エリアには有名店も多いが、照明が点いていても必ずしも営業している訳ではなく、開いているのはごく一部で、飲食ができる店は閉鎖されている。
-
見込みよりだいぶ早く到着してしまったのでAIR FRANCEのラウンジで時間を過ごした。
ラウンジも7月の帰国の際には閉鎖されていて当てが外れてしまったが、今回は通常通りの利用ができた。
但し、自分で直接手に取ることができるのは袋詰め菓子や缶飲料だけで、生ものはショーケースに並べられ、担当のスタッフに取ってもらうことになる。
利用客が少ない割にはスタッフが多く、回収する食器はないかと絶えずやってくる。
つまりは手持ち無沙汰なのだ。
以前であればスタッフ同士がおしゃべりに花を咲かせて、その合間にちょこっと仕事をするのが通常なのだが、さすがにおしゃべりにうつつを抜かす光景は見られない。 -
待ち時間が3時間近くもあると、さすがに飽きてきて
以前に利用したことのあるAir Canada ラウンジへ行って、美味しいサーモンを食べてこようか、と妙案を思いついた。
往復する時間は十分あるので物理的には可能なのだが、いかにせん現況の情報が得られない。
結局、ラウンジをはしごする邪な考えは捨て、おとなしく時間が経過するのを待った。
すると、今度は居眠りをしてしまい、あわてて搭乗口へ向かう羽目になった -
途中、L'OCCTTANIの店頭に飾られたミモザが目に入り思わず足を止めたけれど
季節にはまだ早すぎる
結局、これが造花かどうか判断がつかぬまま先を急いだ
搭乗ゲート付近には人が少なく、すでに搭乗が開始していたのかと思ったほどだがどうやら見渡せた40人ほどが全乗客らしい。 -
羽田に到着すると、まずはウイルス検査。
7月の帰国時は鼻に綿棒を入れられたが、今回は唾液による検査になっていた。
40分程度待っただったろうか。
幸い検査結果は陰性で、次に入国審査となり、決められらたルートを通って進むことが許された。
Uターンするような形で進んだルートの右側には、先ほど唾液採取をしたブースの裏側が見えた。
選挙投票の記入台のような形に仕切られたスペースで、試験管に漏斗を乗せ唾液を落とす。
試験管には必要量の線が引かれていて、線を越えていないと追加を指示される。
正面の仕切り板には梅干しの写真だか絵があった。
唾液が良く出るように工夫したものだろうが、これって外国人に分かるの?
検査場所からは見えなかったが、かまぼこ型テントのなかで検体の検査が行われているのだろう。 -
検査通過者が入国審査に向かう動く歩道。
右手前方に144という数字が見えるが、数字ごとに長い長い動く歩道の始まりと終わりがある。
ほとんど無人の状態だけに、なおさら距離を感じてしまう。
しかもこの先が終点でもなく、突き当りを左折してさらに進むことになる。
決められた手続きを終えて、予約しておいたレンタカーで帰宅。
ちょうど夕方のラッシュに巻き込まれたようで、横浜まで一時間半もかかってしまった。 -
自宅待機の14日間を除くと、実質10日しかない活動時間をフルに使って打ち合わせやら様々な雑事をこなし、何とか整理がついたのがフランスへ戻る前日の19日。
この日、伊勢山皇大神宮へ留守宅を預かる長女を伴って初詣をした。
年も明けぬ内に参詣とはどうなのか、と思ったが神社の説明ではノープロブレム
むしろ今年は分散した初詣を呼びかけているので大歓迎らしい。 -
手水舎には柄杓はなく、長い管の先からちょろちょろと水が流れ出ている。
これも感染予防のためと断り書きが記されていた。 -
参拝客はさすがに少ないが、神社の受け入れ体制は完全に初詣仕様になっていた。
来年の干支が描かれた絵馬とお札を頂戴し、フランスに持ち帰った。
お札には疫病祈祷の文字が
コロナウイルスに効果があることを念じるばかり。 -
皇大神宮の参拝を済ませて伊勢山から野毛に下り、梅屋に立ち寄って買い物ついでに伊勢佐木町に出た。
ちょうどお昼時になり、不二家レストランへ。
昭和中期のレトロ感が残るこの店は味も接客も申し分ない。
ファミレスと同程度くらいにしかみていない長女は渋ったが、横浜に住んでいてここの不二家を知らないとは何事だ、という理屈を押しつけて入店。
席の間にはシートが張られ、感染対策もきちんとなされていた。
かっての面影はない伊勢佐木町だが、不二家のほかにも明治大正期に創業した老舗は馬車道から伊勢佐木町にかけてまだいくつも残っている。
食事を終え、あらためてメニューを眺めていたら、片隅にお誕生日の方はお申し出くださいと書かれてある。何やらプレゼントがある模様。
ちょうど長女が誕生月なので店員に訊ねてみたら、大人の方も結構喜ばれます、とのこと。
それでは、ということでお願いしたら登場したのがこれ!
本当にビックリした。
おかげで長女はすっかりペコちゃんファンになった模様。
実は一週間前に人気ステーキ店で早目の誕生祝いをしたばかりなのだが、こちらのほうがはるかに強く印象に残ったに違いない。 -
久しぶりにイタリア山庭園にも立ち寄ってみた。
ブラフ18番館の前にある大銀杏は落葉して大木の周辺は見事に黄葉のじゅうたんになっていた。
数年前に山手の西洋館のミニュチュアが7体作製されたが、18番館に向き合うように並べられ、ここが定住地となったようだ。 -
いずれも設計図等を基に原寸を縮小して作製された精巧なもので、2017年4月に公開された当時は港の見える丘公園に展示されていた。
18番館のミニュチュアはこれ(2017年4月撮影) -
2017年4月に港の見える丘公園に展示された西洋館のミニュチュア群
-
さて、離日する12月20日、Ycatから羽田へ向かうため久々に電車を利用した。
日曜日の朝だけあって車内は空いていたが、座席はほぼ埋まっていた。
それにしてもソーシャルデスタンスといいながら、お互い触れ合うように座っている光景には驚いてしまった。
Ycatから第3ターミナル(国際線)まで利用する予定であったが、現在は運行していないことが分かり、第1ターミナルまで行ってターミナル間のシャトルバスを利用することになった。
7月の帰国時には羽田まで車で送ってもらったため、その時がどうであったかは不明だが、国際線ターミナルへ立ち寄る空港バスまでなくなっていたとは、いかに利用客が少ないかの証のようだ。
おまけに第1ターミナルからのシャトルバスも本数が少なく、9時前の時刻表には1時間に3本しかなかった。
こうしたことはいずれも計算外のことで、うかつなことに行ってから初めて知った情報となった。
国内線利用客も乗ることになる空港行きバスだが、Go to キャンペーンの見直しがあったゆえか乗客はごくわずか。
今振り返ると、これがGo to キャンペーン真っ盛りだったらどうだったろうと思わずにはいられない。 -
当然と言えばその通りだが、利用客のほとんどいない羽田の国際線出発ターミナル。
数が少ないせいか保安検査はやけに念入りで、今回は名刺入れまで再検査ということで持っていかれた。
名刺入れを検査してどうするの? -
出国手続きを終え
搭乗ロビーに出ても人影はごくわずか。
搭乗開始までの時間をJALのラウンジで過ごしたが、7月と同じくサクララウンジではなくファーストラウンジに利用が統合されていた。
利用客よりもスタッフの数が多いような感じで、何か用があれば飛んできてくれるのだが、こうした状況というのは案外居心地が悪いものだ。 -
さて、飛行機は予定通りパリへ向けて飛び立ったが、乗客はいったい何人くらいいるのか
搭乗開始時に搭乗口にいなかったので分からないのだが、およその見当で50名くらいだろうか。
それにしてもこのくらいの乗客数でよく飛ばしてくれるものだと思う
シャルルドゴール空港に到着後、今回は入国審査に向かう途中で3回もチェックを受けた。
チェックと言っても、どこから来てどこへ向かうのかと質問を受けるだけなのだが、3回目にはパスポートの表紙に小さな白いシールを貼られた。
あとで、迎えにきてくれた人にこのシールの意味を訊ねたところ、ウイルス検査不要のしるしであるという。
なるほど日本からの入国は陰性証明書もウイルス検査も不要なので、他国経由と区別する必要があるわけだ。
それにしてもなんと緩やかなことよ。
到着地で必ず必要になるので記入をしておくようにと羽田でJALから英文の用紙を受け取ったのだが、これも求められなかった。
そういえば7月の時にも同様であった。
どこか情報に誤りがあるのでは、と思ってしまう。 -
さて、戻ったフランスでは昼間の外出制限が緩和され、夜間(20時ー6時)の外出禁止のみになっていた。
自由に出歩いてもいいんだね~♪
一番先に向かったのは近所のパン屋 、CLAIRE DAMON。
一見するとパン屋ではなく宝石店のような佇まいと、店内の陳列風景。
店のスタッフもいわゆるパン屋らしさがなく、ついでに言えばフランス人らしさもない。
黒いユニフォームに統一され無駄口は叩かない。
規則正しい動き。もしかしてドイツ人?
自分の理想とするのは、気難しいパン職人の主人と愛想を振りまくマダムという図柄なのだが、ここではまったく無縁である。
それでもここのバゲットが自分のお気に入り。
バゲットコンクールで入賞したお店のバゲットもいろいろ食べてきたが、これまで口にした中でトップクラスだ
要するに自分の舌に合っているということ
近隣には他に5軒のパン屋があるが、やはりここがダントツ一番 -
初めて買った時、これは焼きすぎではないかと思うほど裏には焦げ目がついていた。
値段にも驚いた。
だいたいバゲットの値段は0.9~1.2ユーロ(約115円~150円)くらいと相場がきまっているものと思っていたが、ここのは1.4ユーロ(約180円)
え?と思って、聞き返したくらい
バゲットに限らず他のパン類も旨いが値段も高い。
ショーケースに宝石のように並べられたスイーツ類も有名店並みか、それ以上の値だ
それでも時に行列ができるくらいなのでファンは多いようだ。 -
翌々日、小雨の中をサンジェルマンまで歩いて出かけた。
途中、見上げたモンパルナスタワーには皆でコロナと闘おうの文字が。
いつもならクリスマスを祝う文字や図柄があるのに、やはり第一にコロナ対策だ。 -
サンジェルマンデプレ界隈も人出は多くない。
それでもクリスマスを直前にした買い物客か、行き所を失って彷徨しているだけなのか、そぞろ歩きのような人が目立つ -
夏にお茶したカフェ・ド・フロールは扉が閉じられ、店内には椅子が山積みされていた。
-
お隣のドゥ マゴは?というと、こちらはほぼ満席
-
但し、お客はテディベアさんばかり。
ひとが迎えられるのは年明けになるようだ。
それも感染状況次第。 -
サンジェルマンデプレ教会の横には、慣例のクリスマスの市も立ってはいるのだが
-
数えるほどの店しかなく、何とも寂しい風景だ
むしろ思い切ってやめたほうがよいのでは、と思えるほどだ -
久々にお邪魔したサンジェルマンデプレ教会
まずはマスクの確認とアルコール消毒から -
椅子にもこのように一つ間隔で着席禁止の紙が置かれている
-
イエス・キリストの生誕場面を再現したクレッシュ(crèche)が展示されていた。
25日前なので幼子イエスはまだ置かれて居ないが、今年はミサも入場者は限定され、これまでとはまったく様相の違うイヴにならざるを得ない。
日本では神様仏様(伊勢山皇大神宮の隣にある成田山横浜別院にもお賽銭を投じてきました)にウイルス撲滅をお願いしてきたけれど、ここではイエス様に大いに力を発揮してもらいたいところだ。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (10)
-
- しにあの旅人さん 2021/02/24 09:21:54
- おはようございます
- フォローありがとうございます。
コロナ騒ぎ以降、初めて日仏往復のレポートを読みました。
羽田もパリも信じられないほど空いていますね。パリは随分ご無沙汰していますが、最後のヨーロッパは19年でした。成田~モスクワ~ローマ、ナポリ~モスクワ~成田でした。いつもこんなに空いていたらいいなあ、と思います。
トシですので、無理してビジネスを使いますが、1便50人なら、エコノミー3席独り占めできますね。30年くらい前、成田~パリで一度だけ経験ありますが、あれは楽。
在フランスの日本人の友人で、1人老人ホームで亡くなりました。もう一人20代の女性が罹患しましたが、無症状。同居していた母親は罹らなかったそうです。
一方日本では、友人知人を含め、一人も被害者がいません。私は房総の田舎暮らしですが、人口1万人の町で、累積罹患者が12人かな。近隣では2人という町もあります。東京から最寄りの駅まで最短1時間くらいなのですが、日常生活ではコロナの影響は見られません。それでもマスクと、スーパーなどの出入りでの手の消毒は徹底して守られています。
100m四方人影のない田舎道の散歩でもマスクをしている人がいます。花粉対策かな。
パリの街も閑散としていますね。クリスマス前でこれは信じられない。言われなくてもやることはやる日本人から見ると、言われても自分優先のフランス人がよくお上の言うことを聞いて自粛していると、驚きます。
バゲット、涎が出ます。値段は、もう忘れちゃいました。房総でもスーパーでバゲットは売っていますが、違うんですよね。都心に住んでいる息子夫婦が来るとき、なんとかというパリのパン屋の支店のバゲットを買ってきてもらいます。息子たちも来られなくなって、しばらく本物は食べていません。
フランスは最後の海外旅行にとってあります。3ヶ月くらいアパルトマンを借りて、住もうと思っています。帰省という感じです。それまでは当面イタリアのつもりだったのですが、昨年の旅は取り止め、今年も、多分来年も無理。
コロナで、晩年の人生計画が狂ってしまいました。
- ばねおさん からの返信 2021/02/24 20:07:29
- RE: おはようございます
- しにあの旅人さん こんにちは
ご挨拶が遅くなりました
昨年は日仏の往来ができたのですが、本年1月に入ってからは出入国の要件が週を追うごとに厳しくなり、とうとう1月31日からは欧州域外からの入国はおろか出国すらも原則不可となりました。
もっとも私の場合、昨年申請した滞在許可更新に対して正規の許可証が交付されるまでの6か月間有効な仮証明書の期限もすでに切れてしまいましたので、出国が出来たとしても仏への再入国はできず完全に身動きできない状態となってしまいました。
コロナによる官公庁の機能低下が原因らしいのですが、ただでさえ非効率な役所仕事にテレワークや一定の空間確保等が加わり今や機能不全に陥っているとしか思えません。
耳に挟んだ情報では、滞在許可更新手続き書類は担当者の机に山積みになっているとのこと。
私が心配したのはその書類のひとつが机の横のごみ箱に落下して、「あなたの申請書類は見当たりません」ということになりはしないか、ということです。
管掌するパリ警視庁に問い合わせても回答がなく、次いで内務省の関係部署にメールを送りましたところ2日後に返信がありました。
それによると「あなたの申請書類を調査したところ要件に不足はなく、滞在許可証は作成中である」とのことで安心しましたが、「2か月経過しても通知がない場合には下記に連絡せよ」とあり、どうやらまだまだ先のことになりそうです。
おまけにご親切なことに、この返信を大事に持っているようにとのアドバイスが末尾に書かれてありましたので、「不法滞在者」に扱われぬようにプリントアウトして官憲の検問に遇った時に備えています。
いかにもフランスと言ってしまえばそれまでですが、政治問題には敏感なフランス人が、どうして行政の遅滞とか非効率にもっと声を上げないのか常々不思議に思っています。それとも声をあげすぎて、双方が鈍感になってC'est la vie. になっているのでしょうか。
フランス暮らし新米の自分にはまだまだ目新しいことが多く、発見が続く日々です。
それにしても政治は丸投げで、行政のささいなミスは見逃さずに突っつきまわす日本とはまさに対照的であるとつくづく感じます。
日仏のコロナの状況はやはり大きく異なっていますね。
日本でもフランスでも住んでいるところによる差異も大きいと感じます。
共通しているのはコロナによる社会の仕組みの変化によって、生活や行動様式を変えなければならないということでしょうか。
ブザンソン留学の思い出旅行記、若き日の自分の思いと重なり合うところが多々あって、たいへん感銘を受けました。こちらはまた稿をあらためさせていただきます。
それではまた
-
- yunさん 2020/12/31 00:54:57
- パリのばねおさんへ Ⅱ
- ばねおさん
遠く、懐かしいパリの様子を、毎回ありがとうございます。
懐かしさゆえ、ぽろっと涙出そうになります。
COVID19が手強い相手と認識しつつも、正直、これ程長引くとは…。
無事にご予定消化、パリに戻られて良かったです。
半年に2度の仏日間往復、記憶に残る特異な体験になりましたね。
でも、次回はなるべく正常に近づいていると良いのですが。
何とかクリスマスをやり過ごした欧州に対し
日本はお正月を乗り越えられるのでしょうか。
mistralさんと同じく、ペコちゃんにほっこりしました。
久しぶりに不二家レストランのホットケーキが食べたくなりました。
昔は、ペコ・ポコでした。伊勢佐木町にはポコちゃんいるでしょうか?
ドゥマゴ、大勢のベアさん達には思わず吹き出してしまいましたょ。
私のイメージではドゥマゴは硬派。そこにテディベアとは…。
そして気になります。お店が再開した時、ベアたちの身の振り方や如何に。
ギャルソンたちが、1頭ずつ連れて帰ったら楽しい!
2021年 少しでも穏やかなスタートとなりますように。
そして、世界に微笑みが戻ってきますように。
yun
- ばねおさん からの返信 2020/12/31 05:56:41
- RE: パリのばねおさんへ ?
- yunさん お久しぶりです
いつもお立ち寄りいただいて、ありがとうございます。
振り返るとこの一年は「歴史的」交通ストがあり、ついでウイルスによる規制の下に行動をしなければならない日々が続き、フランス生活で計画していたことのほとんどが実現できませんでした。
一方で、こうした未曾有の事態の只中にいて、何でも見てやろう精神が大いに働き、自分なりに工夫をしてチョロチョロと動き回っています。
ウイルス問題とは別に、現地に居てもその全容が把握できないほどパリは多岐にわたって改造が進められ変化しています。
将来パリを再訪した時に、「かってのパリ」を探し求めることにもなりかねません。
少なくとも今ある姿はしっかりと自分の中に焼き付けておきたい、という気持ちです。
> mistralさんと同じく、ペコちゃんにほっこりしました。
> 久しぶりに不二家レストランのホットケーキが食べたくなりました。
> 昔は、ペコ・ポコでした。伊勢佐木町にはポコちゃんいるでしょうか?
昔ながらのホットケーキいいですね。
ペコちゃんだけでなく、ポコちゃんも健在です。
ふたりとも変わらぬ笑顔で迎えてくれます。
> ドゥマゴ、大勢のベアさん達には思わず吹き出してしまいましたょ。
> 私のイメージではドゥマゴは硬派。そこにテディベアとは…。
> そして気になります。お店が再開した時、ベアたちの身の振り方や如何に。
たしかに、営業再開時にはテディベアたちはどこに行くのでしょうか?
> ギャルソンたちが、1頭ずつ連れて帰ったら楽しい!
そうかもしれませんが、ギャルソンたちが住むアパルトマンはとても狭いように思います。
したがって、あの大きな図体は持て余すこと必至です。
それにベアたちの意向もあるでしょうし...
いずれドゥマゴへ行った折に、ベアたちの行方を聞いてみたいと思います。
もう間もなく年が替わりますね
どうか良い年になることを祈らずにはいられません
お元気でお過ごしください
ばねお
-
- ノーーウォリーズさん 2020/12/30 12:20:28
- 入国は簡単みたいですね
- こんにちは、ばねおさん
7月の日本へ一時帰国に続き、11月も帰国されたんですね。
7月の頃はコロナ収束状況で今後の期待も高かったのですが、11月はその正反対でコロナ拡大状況でしたね。半年経っても一向に状況が良くならない事が残念で仕方がありません。それにしても、日本・フランス入国がこんなに簡単とは驚きました。日本は抗体検査+レンタカー+自己隔離2週間で、フランスは何もなしですか?もし私が東京在住で在宅勤務なら、パリに観光で行く誘惑を断つのは大変そうです。
私の住むオーストラリアは入国すると警察・軍隊のお迎えを受け、ホテルで2週間隔離、脱走するとテロリスト(市民の健康に危害を与える者)が逃げた様な扱いでテレビニュースになります。国内の他州との往来が隔離なしで開放されたのも11月に入ってからでした(今は再閉鎖)。そもそも居住者は出国を法律で禁止されているので、海外は理由を問わず一切行けません。今の日本は宇宙旅行みたいな遠い遠い場所です。
そこまで厳重にしても、最近コロナが海外から再流入してしまい、あっという間に地域ロックダウンです。何の為の我慢だったのか。確かにお亡くなりになる人数が少ない国の方が理想ですが、コロナの有無に関わらず制限が続く世の中で、重症化リスクが低い若い世代にとってはどちらが良いのでしょう:
コロナはないけど何処にも行けない国
コロナはあっても海外往来可能な国
すいません、愚痴を言ってしまい。フランスはコロナ禍で深刻な状況でしょうが、外から見ると良い事もあります。パリのお散歩も良いですね、いつか再訪したいです。それでは良い新年をお迎えください。
- ばねおさん からの返信 2020/12/30 18:49:58
- RE: 入国は簡単みたいですね
- ノーーウォリーズさん
こんにちは
オーストラリアの出入国、移動制限はかなり厳しいのですね。
同じウイルス対策でも、国や地域によってずいぶんと差異があるものだとあらためて認識いたしました。
たしかにご指摘のように、日仏間の往来は日本入国後の2週間の待期期間だけで、フランス入国はフリーという状況は驚きでもあります。
数日前に日本の水際対策が新たなものになりましたが、他国経由せず日本からフランスに直行する場合のフランス入国条件は今のところ変更なしです。
したがって日本から観光目的で入国することも可能ですが、美術館を含め観光名所はすべて閉鎖されています。
カフェ、レストランなども持ち帰りだけの営業なので、仮に滞在しても6時〜20時の時間帯に名所旧跡の外観を眺め、ホテルでテイクアウトの飲食をするということになるでしょう。
私の場合はフランスに居住というポジションを生かして、日本との往来をしている訳ですが海外渡航もままならない、とりわけ旅好きな方々にとっては腹立たしいことになるかもしれませんね。
いずれ状況が好転し、世界中が自由に行き来できる日が来ることを信じて、今は自分にとってのベストを尽くすしかありません。
どうか新しい年が幸多くありますように
現下の厳しい状況の中、くれぐれもご自愛ください。
ばねお
-
- ちーちゃんさん 2020/12/29 22:42:29
- フランスパン大好き!
- こんばんは(*^_^*)
この時期の行き来は、大変でしたね。
ただ名刺入れまでの検査っていったい…
ともあれ、無事にお帰りになられて何よりでした。
フランスパンは大好きです♪
日本では柔らかなパンが人気ですが、
私は断然硬いパン派。
美味しそうなパンに、フランスへ行きたいと
思いました!
そちらの寒さはどうですか?
お気をつけて、良いお年をお迎え下さい。
これからもよろしくお願い致します。
- ばねおさん からの返信 2020/12/30 07:41:57
- RE: フランスパン大好き!
- ちーちゃんさん
こんにちは
> この時期の行き来は、大変でしたね。
> ただ名刺入れまでの検査っていったい…
> ともあれ、無事にお帰りになられて何よりでした。
ありがとうございます。
名刺入れの一件は、問題人物として交友関係をチェックされたのかもしれません(?)
それはともかくとしまして、数日前に日本への渡航制限が新たに設けられたようで、時期的にはラッキーでした。
> フランスパンは大好きです♪
> 日本では柔らかなパンが人気ですが、
> 私は断然硬いパン派。
> 美味しそうなパンに、フランスへ行きたいと
> 思いました!
私もパン大好き派で、おいしいパンとバターさえあれば満足です。
店頭に並ぶパンの種類としては日本のほうがはるかに多いと思いますが
バゲットをはじめとする、いわゆるフランスパンには小麦粉の深い味わいが感じられますね
フランスパンを味わいにフランスへ、素敵な企画だと思います
ぜひ、実現させてください!
> そちらの寒さはどうですか?
ここのところ雨続きで氷点下にはなっていませんが、1℃〜10℃前半で推移しています。
日本は大雪予報ですね。
> お気をつけて、良いお年をお迎え下さい。
どうか新しい年が幸多くありますように
そして良き旅ができますように
ばねお
-
- mistralさん 2020/12/29 10:50:12
- ひとコマの写真に癒されて。
- ばねおさん
いつもパリから近況をお知らせくださって
有難うございます。
今回は日本へのトンボ帰り、
と言っても滞在期間の拘束などもあってなかなか大変そうですね。
おまけにフライトの様子なども知ることができました。
便数は減っても、ビジネスマンの方々には貴重なフライトが
こうして各国をつないでいるんですね。
日本でのご滞在中、不二家レストランに入られてのサプライズ!
私も子供が小さい頃数回入ったぐらいで
ファミレス程度の認識でしたが、
ペコちゃん人形の載ったケーキのプレゼント、
大人でも嬉しいですね。
同じように
パリにて、ドゥマゴでの満席はテディベアによって。
どちらも、このコロナ禍の中で、ホッとひと息つけるような温かさを
感じられるひとコマでした。
まだまだ気を抜けない世界の状況です。
お気をつけてお過ごし下さい。
mistral
- ばねおさん からの返信 2020/12/30 07:13:24
- RE: ひとコマの写真に癒されて。
- mistralさん
いつもコメントをお寄せいただきありがとうございます。
世界中のどこでも、誰もが感染のリスクにある中で
海外との往復は、より一層の慎重を要すると自戒して行動はしていますが
なかなか容易ではないですね。
> 日本でのご滞在中、不二家レストランに入られてのサプライズ!
> 私も子供が小さい頃数回入ったぐらいで
> ファミレス程度の認識でしたが、
一般的に不二家は大衆的なチェーン店とみられているのでしょうが
元町発祥の伝統を受け継ぐ伊勢佐木町店は、自分の中ではちょっと別格で
旧き良さが感じられます。
> ペコちゃん人形の載ったケーキのプレゼント、
> 大人でも嬉しいですね。
とても嬉しいサプライズでしたが、ペコちゃんのケーキは良くできた陶器製です。
ただし、別にデザートと記念写真を頂きました。
> パリにて、ドゥマゴでの満席はテディベアによって。
テディベアをお客に見立てて席に座らせる情景は他の店でも見たことがあります。
ドゥマゴの場合は新聞やら本を読んでいるベアが居て
さすが、というべきか、諧謔、アイロニーが込められているようにも思いました。
どうか新しき年が幸多くありますように
また、ご夫君の痛められた足が癒えますように
ばねお
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
パリ(フランス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
10
31