2018/05/24 - 2018/05/27
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frau.himmelさん
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老化防止・ボケ防止のために始めた4トラベルの旅日記、早いもので登録してから10年経ち、旅行記は500冊を数えました。
これも私の拙い旅行記を皆様が見てくださり、それが励みになり続けられたものと思っています。
そういう節目の500冊記念は、手っ取り早く2018年のシニア3人旅のダイジェスト版を出すことにしました。
ウィーン・ブダペスト・チェコの中欧編で1回、ドイツ編で前後2回、計3回くらいに納まるだろうと軽く考えていました。
しかし誤算がありました。
コンパクトにスッキリ纏められない自分自身の頭の悪さ、また要領が悪いという性格を忘れておりました。
1回で纏めるはずだった中欧編が結局3回になりそうです。ではドイツ編は一体何回に・・・(泣)。
しかも2019年の夫との二人旅も中途で放り出したままだし、手つかずのものも残っています。
失敗したな~~。ダイジェスト版なんて私に似合わないこと始めちゃって。2回目にしてもう後悔しています。
しかし開き直りが早いのも私の性格。
どうせ今年はもちろん、来年も、たぶん再来年も海外旅行は行けないだろうし、新材料が入ってこないのだから、時間がかかってもいいじゃないか。
老化防止・ボケ防止の私の備忘録なのだから、楽しみながらゆっくり書いていきます。
と言うことで、今回はブダペストのダイジェスト版です。
2018年の3人旅、22泊23日のスケジュ-ルはこちら。
5月21・22・23日 ウィーン泊
24・25・26日 ブダペスト泊
27・28・29日 プラハ泊
30・31日 ライプティヒ泊
6月1・2・3・4日 ベルリン泊
5日 レーゲンスブルク泊
6日 ミュンヘン泊
7日 リンダウ泊
8・9・10日 ミュンヘン泊
11日帰国 12日成田着
**表紙の写真はブダペストの高級土産品
写真上:トカイワイン、下:キャビアとフォアグラの缶詰
-
昼過ぎまでウィーン市内を観光し、ホテルで荷物を受け取り、ウィーン中央駅にやってきました。
私たちは14:42分発、国際列車のユ-ロシティーでブダペスト東駅に向かいます。
チケットはネットで早割で取っておりました。1人19ユーロ。それに座席指定は昨日、ホイリゲの帰りにハイリゲンシュタットの駅でとりました。それが1人3ユーロ。
ウィーンからブダペスト、国境を越えた長旅なのに、1人あたり約2700円。安いです。 -
席は6人掛けのコンパートメント。
私たちの他に2人の相室乗客あり。
屈強な男性客は私たちのスーツケースを軽々と網棚に乗せてくれました。
ウィーンでの会議の帰りだというキャリアウーマン風の女性客は、ニコニコしながら私たちに鞄から愛読書だという本を出して見せてくれました。なんとそれは村上春樹。大の日本ファンとのことで、日本にも何度か来たことがあるそうです。
同室の乗客に恵まれて嬉しくなったI女史は、干し梅、羊羹、柿の種、それにお煎餅などをお二人に盛んに勧めていました。
ブタペストまで和気藹々とした車内でした。
外では座れない人も結構いました。 -
列車はブダペスト東駅に到着。
同席の男性が、か弱いシニア達の大きな荷物を降ろしてくれました。
お二人とお別れをして、私たちもハンガリーの地に足を降ろします。 -
まずはハンガリーの通貨をゲットしなければ・・・。
ハンガリーでの初のATM。ここはJCBも使えるようです。
ドイツやオーストリアと同じように操作するけれど、どうもうまく行かない。3人で交互に何回も何回も挑戦します。
駄目だった! -
それではと、別な機械で試してみると、今度は簡単に金額を選ぶところまでできた。
まだハンガリーの通貨の単位が頭に入っていない私は、ふと目に付いた100,000フォリントをタッチする。
簡単にお金が出てきた。
K氏I女史も同じように100,000フォリントを下ろす。
やってしまった~~!!
よくよく考えると100,000フォリントって日本円で4万円、3人で合計12万円分です。
ホテルはクレジットカード払いだし、3日しか滞在しない物価の安いハンガリーで12万円の大金をどうやって使うのよ!。 -
ホテルは、ブダペスト東駅からほど近い大型ホテル「ハンガリアン・シティーセンター」。
時間も遅いのですぐ夕食に出かけます。
駅が近くて大変便利でした。
チケットは駅のインフォで24時間有効のグループチケットを購入しました。
3人で3,300フォリント。一人400円ちょっと。 -
東駅から3駅目のデ・アーク・フィレンチェ駅でレストランを探します。
行ってみれば何かあるわよ、とブダペストのレストラン情報は3人とも何も調べておりません。
そんな中に、開放的な明るい雰囲気のレストランが目につきました。
ここに入ろう。
しかし、入って後悔しました。周りは若者ばかり。
パブみたいなところでした。 -
入ったものの出るに出れない。
とりあえず、トカイワインを3つ注文しました。
これは名物ですからさすがに通じました。そしてさすがに美味しい。
メニューは何が何だかさっぱり読めない。
その中に「何とかステーキ」という字が読めたのでこれを注文。
しかし5,800フォリントと高いから(まだ単位が頭に入っていない)、もの凄く大きなステーキが出てくるんじゃない。
それを一つとって、あとはサラダを各自一皿ずつ頼めばちょうどいいのではないかしら。 -
ところが出てきたのは巨大なステーキなどではなくて、こんな小さなタルタルステーキでした。
他に何か注文しようかと話し合ったけど、もういいよ、サラダがあれば、そんなにお腹は空いていないし。それに、またあの訳わからないメニューとにらめっこするのは頭が痛くなる。 -
と言うことで、この可愛いステーキとホウレンソウサラダ、これを3人で小鳥のように啄みました。
さきほど駅で使いきれないほどのお金をキャッシングした、お金持ちのはずのシニア達。
ブダペスト初日の食事はなんともしょぼいものでした。 -
〈5月25日〉
今日はブダペスト観光が目白押し。
ホテルで朝食を摂って早めに出発します。
ブダペストの地下鉄のエスカレーターはもの凄く長くて速い。
昨夜はビューッっと下るエスカレーターにこわごわ乗ったシニア達でした。
一歩間違えば大惨事になるわよね、と話していました。 -
その懸念が私たちの目の前で起きました。
誰かがエレベーターの途中で転んだらしく、突然泣きだした子供の声、そしてそれに巻き込まれた女性の叫び声。
とっさに誰かが停止ボタンを押しました。
幸い大事にならなかったようだけど、結構日常茶飯事にあることかしら、気を付けなければねーとシニア達、肝に銘じたことでした。 -
まず最初にやってきたところは聖イシュトバーン大聖堂。
中に一歩足を踏み入れて、その豪華さに驚きました。
ヨーロッパのいろんな地の教会は結構訪れていますが、こんなに豪華絢爛な大聖堂ってあったかしら。 -
中央祭壇には聖イシュトバーン。
イシュトバーンはハンガリーの初代国王、キリスト教をハンガリーに根付かせた人です。
この大聖堂はイシュトバーンに捧げるために造られました。
ハンガリー建国1000年を記念して建設がスタートしましたが、度々の中断を経て、1905年に完成しました。 -
外に出て、大聖堂を一望に納めようと、かなり離れて撮ったけど、どうしても全景が入りません。
-
雨が大降りになってきたのでバスに乗って車窓観光に切り替えました。
バスの中からくさり橋が見えてきました。2頭のライオンが橋を守っています。 -
王宮の丘に登るケーブルカー乗り場。クラーク・アダーム広場で降りました。
クラーク・アーダーム広場は、ハンガリー国内の道路の0キロメートル点となっているそうです。 -
再びバスに乗り国立オペラ劇場へ。
外装工事中でカバーが架かっているのが残念。
見学ツアーに参加します。 -
豪華な内装です。
ツアーは英語、スペイン語、フランス語、イタリア語に別れて行動します。私たちは英語ツアーで回ります。 -
さて、いよいよ豪華な赤じゅうたんの階段を登れば、劇場が見れるのね。楽しみにしていました。
ところが回れ右。
え~~っ!何で~~! -
階段の踊り場でミニコンサートが始まりました。
実際にこの劇場に出演しているプロの歌手さんが2人、アリアとデュエットを聞かせてくれました。
最後のデュエットはおなじみの歌劇「椿姫」の「乾杯の歌」でした。
これで見学ツアーは解散です。
肝心な劇場が見れなくて消化不良気味。ちょっとモヤモヤが残りました。 -
昼食はオペラ劇場前の「CALLAS」という素敵なレストランで。
「カラス」ってあのソプラノ歌手マリア・カラスに関係があるのかしら?と古い世代のシニア3人の話題。
さてさて、昨夜の轍を踏まないように慎重にメニューを見て・・・と。 -
ビールとハンガリー名物「グラーシュ」。
それに珍しくケーキをいただきました。
給仕さんも愛想がよくて「美味しいですか?」「召し上がれ」などと知っている日本語を並べて私たちを和ませます。
会計係のK氏、チップをはずんだことは言うまでもありません。 -
世界遺産となっているアンドラーシ通りを散策します。
この通りはパリのシャンゼリゼ通りがモデルとなっているそうです。 -
アンドラーシ通りの地図。
国立オペラ劇場から、英雄広場まで。
その途中で私がどうしても行きたい場所があります。 -
通りの中ほどに、その名もおぞましい「恐怖の館」が建っています。
ブダペストが辿った暗黒の歴史を今に伝える博物館です。 -
ヒトラー率いるナチス・ドイツに同調したハンガリー。
ナチスの後ろ盾によりファシスト政党矢十字党が生まれました。
そしてナチスのホロコーストに加担し、8万人とも言われるハンガリーに住んでいたユダヤ人を強制収容所に送りました。
左が矢十字党の紋章。ハーケンクロイツに似せてあります。
館内は写真撮影禁止なので、パンフレットよりコピーしました。 -
第二次世界大戦でドイツが降伏すると、ソ連によるハンガリー支配が始まりました。そして多くの反対勢力は処刑されました。
1956年にはソ連の圧政に堪えかねたハンガリーの民衆の蜂起。それに対してソ連軍による軍事介入という最悪の事態に。
そのハンガリー革命により、2万人の犠牲者と数十万人が難民となってハンガリーから逃れます。
入り口の隙間からちょっとだけ中を覗くと、そこにはハンガリー革命時民衆を蹴散らしたあの戦車の姿がありました。 -
また恐怖の館の建物の周りには、数えきれないくらいの多くの人々の写真が掲げられています。
これは1956年に起きたソヴィエト支配に対するハンガリー市民が蜂起した「ハンガリー革命」の犠牲者の写真なのです。 -
世界遺産のアンドラーシ通りをさらに進みます。
この通りは当時は「スターリン通り」と呼ばれていました。
通りの向こうには「リスト記念館」。
リストのレリーフの他にもコダーイ・ゾルターン(1882~1967)やフェレンツ・エンゲル(1810-1893)などのハンガリーの音楽家やピアニストのレリーフも。
アンドラーシ通りのリスト音楽院で、それらハンガリー音楽史を代表する人物を輩出したことも世界遺産登録の一つの要素だったようです。
道路にはピアノの形のベンチも置いてありました。 -
また、アンドラーシ通りが世界遺産に登録されたのには、ヨーロッパ大陸で一番古い地下鉄が走っていることも要因の一つに挙げられます。
駅舎も相当レトロです。
地下鉄1号線「英雄広場駅」 -
地上に上がると英雄広場。
ハンガリー建国一千年を記念する記念碑が建てられています。
ハンガリーの基礎となったマジャールの7部族の首長の騎馬像を中心に、歴代の王や英雄たちの像が並んでいます。 -
国立西洋美術館。
絵画好きなシニア達は、この美術館での絵画鑑賞を楽しみにしていました。
ところが人気の美術館なのに、なんだか静か。
なんと10月31日まで閉館だそう。
がっかりです。 -
それでは、英雄広場を挟んで国立西洋美術館と対角線にある現代美術館に。
せっかく来たのですからここにチケットを買って入場します。 -
中はハンガリーの民族博物館のようなもの。
美しい手工芸品が充実していました。 -
歩き疲れたのでいったんホテルに帰ってきました。
少し休んで夕食とブタペストの夜景見物に出かけます。
部屋に入るとお掃除はすんでいるものの、タオルが交換してありません。廊下でお掃除していたおばさんに取り換えてくれるようにお願いしました。 -
そしたらなんと私を怒鳴るのです。
今までこんな無礼な態度を取られたことはありません。驚きましたね~。
その後の顛末は長くなりますので、興味がある方はこちらをご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11512587
2018 三たびで最後のシニア三人旅 お掃除のおばさんに怒鳴られた不愉快な出来事&ブダペストの夜景 -
自由橋からの夜景が素晴らしいとネットで調べていたのでやってきました。
-
夜になるまで待ちきれなくて、自由橋の欄干にはこんな若者や、こんなカップルも。
下は船着き場、夜景クルーズ船も夜になるのを待っています。
まだ日没には早いし、私たちはその間に食事をすませてしまいましょう。 -
入ったお店は↑というお店。
マジャールってあるからハンガリー料理かしら?
今気が付きました、右隅にワインキッチンとあります。
道理でワインリストが充実していたはずです。 -
まずは名物の貴腐ワインを。
店員さんお薦めの3プットニョシュのトカイアスー。
濃厚で甘いトロリとしたワイン、美味し~~い!。
ちなみにこのグラス1杯0.1リットルで2,790フォリント、日本円で1,100円です。いいお値段です。
でも、昨日間違って3人で12万円もキャッシングしてしまいましたから、私たちはお金持ちなのです(笑)。 -
お金持ちの割には、お料理はシュニッツェルとペンネ・・・。フツーです。
実は、メニューを見て知っているお料理がこれだけだったから(笑)。
ワイン美味しかったね、もう1杯飲もうか。
別な銘柄のトカイワインを試しました。
先ほどの3分の1くらいのお値段、日本円で400円くらいのもの。
全然お味が違いました。 -
そろそろ夜景見物を。
ライトアップされた中央市場の屋根の上に月が輝いています。
夜景見物の人もぞくぞくと集まってきました。 -
「ドナウの真珠」「ドナウの薔薇」と言われる美しい古都ブダペスト。
夜景は息を飲む美しさです。
上:エルジェーベト橋と王宮の丘。
下:エルジェーベト橋の向こうにはセーチェーニくさり橋。
名前のように真珠のネックレスのように美しい。 -
欄干の上にも大勢の若者が。
さあ、夜景も堪能したし、私たちはもうホテルに帰りましょう。 -
〈5月26日〉
東駅からM2で一直線、やってきたところはSzell Kalman ter駅。
ブダペストの地下鉄はエスカレーターが長いことでも有名です。
ここセール・カールマーン駅はその中でも一番深い駅だそうで、エスカレーターも長い長い。
それに速度が早い。
毎回こわごわと足を踏み出しています。 -
どのバスに乗れば王宮の丘に行けるのだろうか。
3人で相談していたら素敵なマダムに英語で声を掛けられました。
「ここから出るバスは全て王宮行きよ。フィッシャーマンハウスには4つ目で降りたら近いわ」と。 -
その「フィッシャーマンハウス(漁夫の砦)」前で降りたら、目の前はマーチャーシュ教会。
凄い人です。
私も何度か訪れましたが、ツアーでの観光客が多いですね。
列にならんでマーチャシュー大聖堂と漁夫の砦のチケットを購入します。
大聖堂には行列ができているので、まず漁夫の砦を先に。 -
白い石灰岩でできたとんがり屋根の漁夫の砦。
とんがり屋根は、騎馬民族だったマジャール人のテントの名残だとか。 -
ドナウ川の向こう側はペシュト地区。
少し霞んでいますが、国会議事堂の勇壮な建物が美しい。
下:高い塔は聖イシュトバーン大聖堂です。
セーチュニーくさり橋と、大型クルーズ船が停泊しています。
王宮の丘から眺めるペシュト側の風景は美しい。
しばし見惚れます。 -
漁夫の砦の前には、聖イシュトバーンの騎馬像。
-
行列にならんでマーチャーシュー教会に入ります。
ファサードには聖母子像、聖イシュトバーンの王冠を載せた聖母マリアの像です。
マーチャーシュー教会は、聖母マリア大聖堂とも呼ばれています。 -
目も眩むような豪華な内陣。
正面祭壇には聖母マリアが奉られています。
人が多くて思うように写真が撮れません。 -
説教壇とステンドグラス。
ステンドグラスには聖母マリアの生涯が描かれています。 -
2017年は、オーストリア=ハンガリー二重帝国の国王として、フランツ・ヨーゼフ1世とエリーザベトが戴冠してから150年。
それを記念する展示がありました。 -
あちこち引っ掛かりながらのんびり散策していると、K氏が「少し急ごう。衛兵交代が始まるから」と。
そういえば、王宮の方には人々が続々と集まっています。
K氏はちゃんと調べてくれていたのですね。 -
リズミカルな小太鼓の音が聞こえて、新衛兵が行進してやってきました。
見張り門の前に立っている旧衛兵の前に立ち、新旧衛兵の交代の儀式。
そして旧衛兵は再び小太鼓の音に合わせて去っていきます。
カッコよかった。 -
王宮で衛兵交代の儀式を見た後は、中央市場へ行きました。
ハンガリーフォリントをどうにかして消化しなければ。
間違って一人100,000フォリントずつキャッシングしましたから、なんとかしてこれを使いたい。
3日間でいくらも減っていません。
贅沢な悩みです(笑)。 -
市場の中は凄い人!
三密の今の時期(2020年12月現在)、こんな光景を見たらぞっとします。
お客さんも現地の人より、観光客が多いのではないかしら。 -
八百屋さん、肉屋さん、パン屋さん、お菓子さん。それにワイン屋さん。
お土産屋さんもずらり並んでいます。
生フォアグラが1kgで8,500フォリント、日本円で3,400円くらい。
これで100グラムのフォアグラのステーキが10人分とれます。
カラフルなハンガリーのパプリカ。
それに華やかなカロチャ刺繍のお店。かわいい小さなお人形など。 -
中央市場、代表的お土産三種。
トカイワイン、キャビア、フォアグラ。
このあたりがシニアのお金持ちさま(笑)ご用達品ではないかしら?
ケースに並ぶキャビア(ブルー)とフォアグラ(黒)の缶詰。
これをいくちか買うことにします。
K氏は高級なトカイワインを買っていました。
私も欲しいけど、荷物が重くなるので買えません。 -
昼食に入ったのは、中央市場近くの「アンナ・カフェ」。明るい感じのカフェです。
ビールとワインを注文したら、おつまみが付いてきました。
珍しいですね。 -
お料理はサンドイッチとチーズサラダ。
-
次に、M2地下鉄で降りたったところは、東駅から4つ目、コシュート・ラヨシュ広場駅。
王宮の丘から美しく羽を広げているように見えた国会議事堂にやってきました。
この国会議事堂は1884年に着工し、完成に20年かかりました。
その間に1896年にはハンガリー建国1000年を迎えています。
部屋の数は691、建物長は268m。円蓋ホールの高さは96m。 -
ペスト地区の国会議事堂側から、ドナウ川の向こうブダ地区を眺めます。王宮の丘とマーチャーシュー教会が見えます。
-
国会議事堂の周りには、歴史的な人物や、様々なモニュメントがいくつもありました。
広場の南側に立つ、ラーコーツィ・フェレンツ2世。
ハンガリーの開放を求めてハプスブルク帝国に対して独立戦争を起こしましたが鎮圧されてしまいます。
ポーランドへ亡命し、かの地で没しました。
しかし彼はハンガリーの国民的英雄として今も尊敬されています。
皆様もよくご存じの「ラーコーツィ行進曲」は彼を讃えるハンガリー民謡です。 -
1848年2月革命によりオーストリアが混乱すると、3月にコシュート・ラヨシュ(1802-1894)は、ハンガリーの独立を求め、武装蜂起し自治政府を設立しました(ハンガリー革命)。
広場の中央の群像。
ちょっとこちらからは見にくい写真ですが、中央にはコシュート・ラヨシュが立っています。 -
第一次世界大戦の勃発。
そのころのハンガリー首相だったのはティサ・イシュトヴァーン(1861-1918)。 -
国会議事堂前の広場に、地下に降りる階段がありました。
入り口には「1956年10月25日の記念」と。
多くの血が流された「ハンガリー動乱」の記念館です。
1956年10月、ソ連に操られていたハンガリー政府への抗議行動として、多くの学生や労働者が蜂起しました。記念館の壁にはソ連軍の軍事介入により発砲された弾の痕跡が残っています。
ここ国会議事堂前広場では、ソ連軍の発砲で、約100名が死亡し、300人が負傷しました。" -
ドナウ川岸にたくさんの靴が脱ぎ捨てられています。
これは矢十字党の兵士によって銃撃され、ドナウ川に沈んでいったユダヤ人たちの靴なのです。
追悼のプレートには、
「1944-45年、矢十字党の兵士によって銃撃された犠牲者に捧げる」と。 -
国会議事堂を後にしていったんホテルに帰ります。
「まだチケットの時間が残っているし、ちょっと休んだら最後のブダペスト観光をしよう」とK氏。
I女史と私、その気はあるのだけれど、体力が追いつかない。ホテルでダウン。
お元気なK氏はそれから一人で観光に出かけられたそうです。
ホテルの部屋からの眺め。
左手の広場が見える場所がブダペスト東駅。ほんとに近かった。 -
〈5月27日〉
ブダペストからプラハに移動する日です。ブダペストでは3日間ホテルで朝食をとりました。
ツアー客が多いホテルですからいつも混んでいました。 -
ホテルの朝食を済ませチェックアウトして、タクシーを呼んでもらいます。齢は私たちと同じくらいのとても親切なシニア係員でした。
普段ならホテル玄関で待っているタクシーが出払っているとかで、何度も表に出て確認してくれる。
タクシーが来たら3人分の大きな荷物を運んでくれる。私たちと同じくらいの年齢なのに申し訳ない。
そしてタクシーが出るまで丁寧に見送ってくれた。
昨日のあの掃除係の不愉快な出来事で、このホテルには余りいい印象はなかったが、この親切なシニアの係員に免じて忘れよう、と思った。 -
タクシーでブダペスト西駅へ。
タクシーの運転手も愛想がよく、とても感じがいい。
段差がある駅の入り口を3つともスーツケースを上にあげてくれた。
気持ちよくブダペストを出発できる。
終わりよければすべてよし、ね。
西駅はエッフェル塔を造ったギュスターヴ・エッフェルにより設計され、1877年に完成したとても歴史ある駅です。 -
ブダペスト西駅には「世界で一番美しいマクドナルド」があることでも有名です。
ちょっと覗いてみましょう。 -
天井は高くて装飾も美しい。あたたかい光を放つ照明も素敵。
これが「世界で一番美しいマクドナルド」って言われれば、あっそうなの?って感じ。
せっかくだから、車内で食べるお昼を調達していきましょう。
ところが日本でもマクドナルドに入ったことがない箱入りシニア達。
買い方が判らない、何を注文すればいいのかわからない、言葉が判らない、気後れしてしまって何も買えませんでした。 -
結局、駅の売店で適当に飲み物とパンを買って、プラハ行の国際列車に乗り込みました。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ぶどう畑さん 2020/12/24 22:20:55
- 同じく!
- himmelさん
ぶどう畑です。
遅ればせながら、旅行記を拝見しました。
私も「ダイジェスト版」と言いながら、写真が多い…と思いながら作成しています。
当初はサラッとクリスマスマーケットだけを紹介するつもりだったのですが、それだとゲントの魅力などを伝えられないと、今の形に。
本当は、ベルギー編、ドイツ編1、アルザス編、ドイツ編2の予定でしたが、アルザス編も分けた次第。
写真の枚数を少なくするためにコラージュを駆使しているものの、ボリューム感たっぷりで。(~~;
おまけになんだか時間がなくて、一向に進まず…。
でも、乗りかかった船ですからね。そう、次の旅行もないし、頑張りましょう!
- frau.himmelさん からの返信 2020/12/25 10:14:03
- RE: 同じく!
- ぶどう畑さん
メリークリスマス!!
って、旅行記では毎日がクリスマスですね。
とうとうコロナは終息せずに、旅行の目途も立たないまま今年は暮れてしまいますね。
そうなんですね、ダイジェスト版、もっと簡単にできると思っていたら、自分のグダグダ癖を忘れておりました。2編目からひどく後悔を。
そうそう、次の旅行はいつになるかわからないし、乗りかかった船ですね、頑張りましょう。
ここのところ、4トラ海外板はめっきり旅行記を投稿なさる方も減り(当たり前です、旅行に行けないんですもの)寂しくなりましたね。
そんな時にダイジェスト版とは言え、楽しかった旅を思い出しながら書く材料があるというのは、幸せなことだと思わなければね。
でも早く海外旅行したい!
私にとって、今年は貴重な1年をロスしました。
来年は明るい話題で盛り上がるといいですね。
ぶどう畑さん、それでは良いお年を!
himmel
-
- mistralさん 2020/12/16 21:08:00
- かけがえのない思い出。
- himmelさん
こんばんは。
このところ、コロナウィルスが勢いを再び盛り返してきたようです。
年末に予約していましたgo to 京都、今日やっと電話がつながり
キャンセルしました。
それでなくても高齢者の旅は、自粛しなくてはならないところでした。
ブタペストの旅、総集編
時間の経過とともに、私の中で味わい深い想いがいっぱいになりました。
やはり三カ国まとめたりされず、じっくりと振り返る総集編をお薦めします。
ホテルでの嫌な思いをされたのもここだったんですね。
旅は、嫌な体験も、素敵な体験も、全て呑み込んで前に進んでいくんですね。
コンパートメントに乗り合わせた方々、ホテルでのお掃除のおばさんではない
他のスタッフの方々のご親切。
不思議な事に、時間が経ってもその折の感情は鮮明に思い出されますね。
シニアのお三人、
普通のレストランではご注文を堂々とされているのに
何故かマクドナルドは日本でも未体験!?
まさに箱入り娘、息子さんだった、事に思わずフフフと笑ってしまいました。
ご注文できずに退散されたんですね。
次のダイジェスト旅行記も楽しみにお待ちしています。
mistral
- frau.himmelさん からの返信 2020/12/17 19:48:31
- RE: かけがえのない思い出。
- mistralさん、こんばんは。
今日の東京のコロナ感染者、822名ですって!
驚きました〜。あわててさっき東京から帰ってまいりました。
本当に信じられないくらいの勢いで増えていますね。
mistralさんは京都で年末年始をお過ごしになるご予定だったのですね。mistarlさんのこと、素敵な計画を考えていらっしゃったのでしょう?
残念でしたね。私も旅行記でそのご様子を拝見できなくて残念です。
今年はクリスマスもお正月もコロナ対応の静かなものになりそうです。
ブダペスト編をご覧くださってありがとうございます。
私にはやはりコンパクトにまとめるのは無理なようです。
mistralさんがコメントにくださった題名「かけがえのない思い出」。
それについて考えていたところです。
このいつ終わるとも知れないコロナ禍での海外旅行、悲しいことを言うと老齢や健康などの問題でもう行けないかもしれない、そうするとこの3人旅はまさに「かけがえのない旅」だったのではないか。
失敗したかなと思ったこのダイジェスト版ですが、そう思うとかけがえのない旅の思い出を一編一編愛おしく思いながら書いていこうと。いつまでかかるかわかりませんが。
なんて・・・、ちょっとセンチになってしまいましたが、もう海外旅行に行けないなんて、1センチも考えていませんので、ご安心ください(笑)。
だってまだまだ、意地悪なお掃除のおばさんに出合ったり、親切なシニアのホテルマンに出合ったり、海外のマクドナルドでアタフタしたり、そういう経験をいろいろして、もっともっと「かけがえのない思い出」を作りたいですもの。
すこし落ち着きましたら、mistralさんの古い「かけがえのない思い出」も見せていただきたいな〜と思っています。
寒くなりましたね。お身体ご自愛くださいませ。
himmel
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