日本ワイン発祥地：勝沼ワイナリーを巡るワイン三昧旅 in 山梨★2020　04　3日目【勝沼⇒富士五湖⇒名古屋】

2020/11/06 - 2020/11/08

旅行3日目。
昨日、徒歩では周りきれなかったエリアのワイナリーや、近かったのに逆方向で断念したをワイナリーを中心に車でサクサク巡る予定だけど、今日夫はドライバーのため、私が試飲をして購入するワインを決めていくことに。
1軒目は“ロリアンワイン（白百合醸造）”。
1938年創業の白百合醸造はロリアンワインの名で知られ、L’ORIENT＝東洋を意味するフランス語で、ヨーロッパに劣らぬ高水準のワインづくりを目指して名付けられたそうで、有名な漫画にも登場したことがある。
2軒目は“HUGGY WINE（大和葡萄酒ワイナリー）”。
1913年創業で、山梨に本社＆勝沼ワイナリーが、長野に四賀ワイナリーを所有し、創業100周年記念のタイミングでHUGGY WINEに変更している。
3軒目は“グレイスワイナリー（中央葡萄酒株式会社）”。
日本のワイナリー特集で頻繁に取り上げられる、1923年創業の家族経営ワイナリーで、我が家のお気に入りワインが多い。
4軒目は“シャトー・ジュン”。
ファッションメーカー：JUNから1979年に誕生したワイナリー。
5軒目は“まるき葡萄酒”。
1877年に誕生した現存する日本最古の老舗ワイナリーで、まるきの畑には古くから羊を飼っており、スタッフの一員といて畑をパトロールしていた。
6軒目は“MARUFUJI WINERY（丸藤葡萄酒工業株式会社）”。
1890年創業し、勝沼町で親子代々四代にわたりワイン醸造を行っているワイナリーで、ルバイヤートのブランドで知られている。
全ワイナリーで1本ずつ購入（グレイスだけは購入できるか情報が無かったので、前日に駅前で入手済）したため、車のトランク内にパズルのようにワインを配置して、大切に持ち帰った。

エリア 勝沼・塩山(山梨)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

今朝も裏手の川を泳ぐ鴨たちの鳴き声で起こされる。

ボリューム満点で、何を食べるか迷ってしまうほど種類豊富な朝食。
昨日は食べれなかった山梨県名物：ほうとうを初めて食べたけど、この日は塩味らしく、もっちりとした幅広麺は、きしめんに似た食感が私好みで美味しかった。
チェックアウトの際、入湯税のみ現金払いだったものの、それ以外はGoToトラベルクーポンで支払い可能だった。

石和名湯館　糸柳 宿・ホテル

1軒目は“ロリアンワイン（白百合醸造）”。
1938年創業の白百合醸造はロリアンワインの名で知られ、髪の雫・美味しんぼといった漫画にも、このワイナリーが登場している。

ロリアンワイン白百合醸造(株) 専門店

大型観光バスが何台も停まれそうな広い駐車場があり、平屋の大きなショップの前面を植物のツルが覆っていていた。

ロリアンワイン白百合醸造(株) 専門店

近づいてみると、ワインの原料であるマスカット・ベーリーAの葡萄棚になっていて…

ロリアンワイン白百合醸造(株) 専門店

美味しそうな葡萄の房の姿を見ることが出来た。

ロリアンワイン白百合醸造(株) 専門店

店内へ。

ロリアンワイン白百合醸造(株) 専門店

外観同様に白を基調にした明るい店内では、壁面には従来のラインナップが、発売したばかりの新酒は目立つところに並べられている。

ロリアンワイン白百合醸造(株) 専門店

有料試飲は単品でもセットでも、好みに合わせて様々な組み合わせが可能で種類も豊富。

ロリアンワイン白百合醸造(株) 専門店

Katsunuma KOSHU 2019
LOLLAR CELLAR MASTER マスカット・ベーリーA 2019
今日の試飲は私のみで、この後もワイナリーを巡る予定だったから、ロリアンワインのフラッグシップ2種を飲み比べしてみた。

ロリアンワイン白百合醸造(株) 専門店

テイスティングテーブルには、透明アクリル板で仕切りがされていて、飲むときだけマスクを外すよう指示がある。

ロリアンワイン白百合醸造(株) 専門店

Katsunuma KOSHU 2019が美味しくて購入。
ちなみに漫画：美味しんぼの80巻と、神の雫の40巻（25巻で離脱したので読んでないけど）にも、このワインが紹介されているそう。

ロリアンワイン白百合醸造(株) 専門店

2軒目は“大和葡萄酒ワイナリー”。
尋ねたワイナリーの中で、唯一カメラに顔を翳して額の温度を測定する検温法を取っており、先程のロリアンワインでは平熱だったのに、私も夫も一気に37度越えの表示が出て驚いた。
どうやら額が出ているヘアスタイルだったり、車内でフロントガラス越しに日差しを浴びていると高い表示が出るらしく、私たちの後に来店した人も全員が引っ掛かっていた。
店内は非常に狭くて、入店前に「今試飲やってないけどいい？」と確認される。

大和葡萄酒 ワイナリー グルメ・レストラン

カウンターでラインナップの特徴や、お勧めを教えて貰っているうちに「実は昨日観光バスで団体ツアー客が来て、個人の試飲はやっていないけど、そのとき開けた一押しのスパークリングが残っているから飲んでみる？」と誘ってくれた。
豪快にシャンパングラス半分も注いでもらったのは、新酒で一押しだというHUGGY WINE SPデラ仕込み立て。
普段は全く甘口ワインを飲まないけど、デザートワインの様なコクと旨味が凝縮されていて、チーズケーキに合わせたくなる感じが気に入り購入した。
ちなみにクレジットカードは3000円以上なら使用可能。

大和葡萄酒 ワイナリー グルメ・レストラン

3軒目は“グレイス・ワイナリー”。
1923年創業の家族経営ワイナリーで、ワイン専門紙などで頻繁に見かけるから気になって飲んでみたところ、すっかり我が家のお気に入り。
本当は昨日寄る予定だったけど、他のワイナリーと方向が逆で断念したから行けてよかった。

中央葡萄酒(株)グレイスワイナリー 専門店

建物全体がツタに覆われていて、秘密の入口の様な雰囲気がある。

中央葡萄酒(株)グレイスワイナリー 専門店

2階へ続く階段をのぼっていくと…

中央葡萄酒(株)グレイスワイナリー 専門店

現在は感染防止のため、試飲中止・4人以上の団体入場禁止などルールが書かれていた。
試飲中止なのは知っていたけど、購入可能かどうかの情報まではわからなかったので、前日に駅前の酒屋でグレイスワインを1本購入済みだったから今回は見学のみ。

中央葡萄酒(株)グレイスワイナリー 専門店

中はグレイスワイナリーの歴史や、産地ごとにカテゴリー分けされたギャラリーのようになっている。

中央葡萄酒(株)グレイスワイナリー 専門店

ワイナリーが集まるエリアから少し離れた場所にある1軒を訪ねる。
朝から少しピントが合いづらいな…とは思っていたけど、ここに来てレンズが「カタカタカタカタ…」と小さな異音がし始め、遂にはマニュアル以外ピント合わせが出来なくなってしまい、もう1台のカメラと交換した。
今まで1度も不具合なんてなかったので冷や汗が出た。

4軒目は“シャトー・ジュン”。
ファッションメーカー：JUNから1979年に誕生したワイナリーで、南仏のワイナリーを思わせるようなお洒落な雰囲気があった。

シャトー ジュン グルメ・レストラン

正面に周ると、どこが入口かわからないくらい雑多な感じ。

シャトー ジュン グルメ・レストラン

屋根の下にワイン製造の機械が置いてあり、その奥に小さな扉が見えた。

シャトー ジュン グルメ・レストラン

入口には現在試飲は行っていないこと、入店は4名までと書いてあった。

シャトー ジュン グルメ・レストラン

店内に入ってみると、最初に目に飛び込んできたのが衣料品で驚いたものの、ワイナリーオリジナルTシャツ・バッグなども一緒に販売していている。

シャトー ジュン グルメ・レストラン

シャトー・ジュンは、2-3人は要れば窮屈に感じる程店内が非常に狭いため、現物ワインは陳列しておらず、壁に貼られた写真＆一言メモ、カウンター越しに聞く説明をもとに選ぶ面白いスタイル。

シャトー ジュン グルメ・レストラン

試飲もせずに初めて購入するワイナリーなので、迷ったけどG20大阪サミットの夕食会で提供されたという一押しのワインを購入した。
この時点でトランクに積んでいるワインは11本…ボストンバッグ2個+カメラバッグ2個+アウター2着を積んだロードスターRFのコンパクトなトランクに、よく納まっていると我ながら感心してしまう。

シャトー ジュン グルメ・レストラン

5軒目は“まるき葡萄酒”。
宿に持ち込み部屋で初日夜に飲んでいたのはまるき葡萄酒のワインで、1877年に誕生した現存する日本最古の老舗ワイナリー。
ショップ隣には巨大な圧搾機の姿があった。

まるき葡萄酒 専門店

ショップで羊のいる場所を聞き、先に羊に逢いに行く。
圧搾機の脇道を下っていくと、建物の壁に羊のイラストが描かれていた。

まるき葡萄酒 専門店

坂を下っていくと葡萄畑が見えてきて、その反対側に…

まるき葡萄酒 専門店

羊が3匹（1匹は離れた場所の日陰で動かず）寛いでいて、時々大きなゲップをする声が聞こえ、何とも長閑だった。
ちょうどワイナリー見学をしていたグループが羊を見に来たので、羊についての説明に聞き耳を立てていたら、どうやら羊たちはまるき葡萄酒のスタッフの一員で、かつては多数在籍していたけど今は3匹が働いている。

まるき葡萄酒 専門店

まるき葡萄酒の“不耕起草生栽培”という考え方を現実化する重要な役割を担っていて、羊たちが畑を自由に歩き回り、雑草を食べながら地表を掘り起こし、畑の中で糞を落とす…羊の行動がどれもが、畑にとってプラスとなるそう。
ただ、羊たちは葡萄の果実が大好きなので、収穫前に放つと葡萄を食べてしまうから、彼らは収穫後から活躍する。

まるき葡萄酒 専門店

改めてショップへ。

まるき葡萄酒 専門店

店内入口には、他のワイナリー同様に新酒が大々的に展示されていた。

まるき葡萄酒 専門店

壁面に展示されている、歴史を感じずにはいられない木製看板。
まるきのキの字が黄金色に輝いていた。

まるき葡萄酒 専門店

まるき葡萄酒は無料試飲を行っていて色々試させてもらったけど、華やかな香りと鮮やかな色が魅力的な2020年の新酒を購入した。

まるき葡萄酒 専門店

6軒目は“MARUFUJI WINERY（丸藤葡萄酒工業株式会社）”。
1890年創業し、勝沼町で親子代々四代にわたりワイン醸造を行っているワイナリーで、広いエントランスを進んでいくと…

MARUFUJI WINERY グルメ・レストラン

木造民家風の落ち着いた雰囲気のショップが姿を現した。

MARUFUJI WINERY グルメ・レストラン

建物内ではクラシカルな雰囲気で、ポストカードなどのグッズ販売も行われていた。

MARUFUJI WINERY グルメ・レストラン

壁面にはワインに関する様々な資料が展示してあり…

MARUFUJI WINERY グルメ・レストラン

大正から昭和初期に輸入されたワインボトルも飾られていた。

MARUFUJI WINERY グルメ・レストラン

建物内でも試飲できたけど、天気が良いので裏庭へ。

MARUFUJI WINERY グルメ・レストラン

MARUFUJI甲州種ワイン製法別セット（5種）
有料試飲は、セット販売の飲み比べと単品があって、旅行前から気になっていた日本産オレンジワインがラインナップに入っていたので、こちらを選択。
それぞれに香り・味・喉越しが異なっていて、実際に飲み比べてみないと気づかない微々たる味差もあり面白かった。

MARUFUJI WINERY グルメ・レストラン

販売しているワインは陳列しておらず、カウンター横にあるガラスケース内に納められたワインと説明を見ながら選ぶ。

MARUFUJI WINERY グルメ・レストラン

購入したのは初のオレンジワイン。
オレンジワインは舌で転がすと特有の渋みが感じられて、好みの味わいだった。
写真を見てわかるように、トランクのフタ付近までパンパン！
持ってきた衝撃吸収材で丁寧に包み、何とか13本目のワインを隙間に押し込んで帰路に就く。
こんなにたくさん自宅用土産を購入した旅は初めてかも。

MARUFUJI WINERY グルメ・レストラン

途中立ち寄った精進湖は逆光で、靄がかかったように見えた。

精進湖 自然・景勝地

14：30だったけどまだランチを食べていなかったので、精進湖が望める位置に建つ“いろいろ料理 ことぶき”に立ち寄る。
https://www.kawaguchiko.ne.jp/~kotobuki/index.html
ファミレスチックな外観と、年季の入った内装でソファーは部分的に破れていて、お世辞にも清潔感あるとは言えないものの、次々に客が来店して繁盛していた。
Menuは驚くほど種類が多く、内容も多岐にわたるため何を食べるか迷ったけど、“特製ガラムマサラが効いています”と書かれたフレーズが気になって、スタイル違いでオーダーしてみることに。

ことぶき グルメ・レストラン

【富士山キーマカレーサラダセット】1200円
夫が頼んだのは、白米を富士山に見立てたカレー。
四角豆・ピーマン・しめじ・南瓜・人参・ジャガイモが存在感たっぷりで美味しい。

ことぶき グルメ・レストラン

【鹿カレーサラダセット】1200円
私のも野菜は共通だけど、鹿肉の塊が入っており、シットリしはた口当たりで食べ応えがあった。

ことぶき グルメ・レストラン

名古屋方面へ帰路を急ぐ。
トンネルを抜けると…

燃えるような夕日が山の向こう側を染めていた。