秋の京都2020（3）～比叡山～

2020/11/21 - 2020/11/24

3日目は、比叡山へ。
東塔（とうどう）エリア
横川（よかわ）エリア
西塔（さいとう）エリア

比叡山では、今でも12年間山を下りず厳しい「千日回峰行」などが行われる神聖な地ですが、一方で観光客を呼び込んでは共存共栄しているようです。
東塔以外の観光客が少ないエリアでは、神聖な雰囲気が感じられます。

エリア 京都

叡山電車「出町柳駅」
事前に「比叡山延暦寺巡拝チケット」を購入しておいた。（4000円）
延暦寺までの交通機関、比叡山内シャトルバスと拝観料を含む。

叡山電車の人気車両「比叡」に乗ることに。

窓やシートのデザインも個性的。

八瀬比叡山口駅

昔のままの駅舎

「ケーブル八瀬駅」の周りは、紅葉が素晴らしい。

高低差日本一の「叡山ケーブル」

出発前

中腹は真っ赤に。

「叡山ロープウェイ」に乗り継ぐ。

「ロープ比叡駅」から「比叡山山頂駅」へ

雨は降らなかったが、薄い虹がかかった。

「比叡山頂駅」から歩いて10分程でバスターミナルへ。琵琶湖の沖島も見えた。

シャトルバスに乗り、東塔バス停で下車。
境内に入ると延暦寺の自営消防隊。隔離された寺町は、下界から駆け付けるには遠すぎる。

根本中堂は、2026年まで10年かけて修復工事中。

工事中の中堂を参拝する。
内部は外陣、中陣、内陣に分かれている。

修復前の参考画像

親しみやすいお坊さんの説教？説明？宣伝？も。
3ｍ低い内陣には3つのつり灯籠があり、1200年の「不滅の法灯」といわれる比叡山の象徴。油を断たないよう「油断」の語源にもなっている。
（内部は撮影禁止のため、参考画像）

今日は休工のようだが、修学ステージから構造を見学できるのは面白い。

回廊の瓦を取り外し、骨組みから取り替える。

根本中堂は、回廊に囲まれている。

根本中堂を出ると、正面の急な石段を上り、文殊楼へ。20ｍの石段は、根本中堂の屋根の高さと同じ高さになっている。

「文殊楼」（延暦寺山門）は滋賀県側からの表参道になる。
内部にも入れて、急な階段をよじ上ると文殊菩薩が安置されている。

大講堂、鐘楼「開運の鐘」もついてみた。

阿弥陀堂と東塔

シャトルバスで、横川エリアへ。
昼食代わりにテント茶屋で、赤こんにゃくの田楽、みたらし団子、よもぎ饅頭を食べる。

千日回峰行とは、12年間山にこもり、毎日ただひたすら歩き続ける修行である。

如法堂

「横川中堂」は、城壁のような石積みの上に舞台造りが張り出している。。

疫病退散の「角大師」
元三大師（慈恵大師良源）の坐禅修行の姿を写しとったもの。

四季講堂（元三大師堂）
おみくじ発祥の地。元三大師に相談したいこと伝え、相談に値することには答えをいただける。お伺いしたことには従わなければならない。

シャトルバスで西塔エリアへ。
渡り廊下でつながった「法華堂」（右）と「常行堂」（左）の合わせて「にない堂」という。

常行堂は、常行三昧（90日間歩行しながら阿弥陀仏を唱え続ける行）の道場。
法華堂は、常坐三昧（90日間坐禅を続ける行）の道場。
「ただいま修行中ですので、お静かにお願いします」というおことわりの看板が出ることもある。

苔に囲まれてうっそうとしている。

「にない堂」の渡り廊下を潜り、石段を下ると「釈迦堂」が見えてくる。
釈迦堂は、比叡山内では最も古い建造物。

内陣の特別公開に。
堂内では釈迦如来を守護するように東西南北に四天王像が立ち並んでいる。四つの祠（文殊菩薩・元三大師・山王七社・八所明神）が拝める。

「浄土院」はとても静か。奥に伝教大師「最澄」の御廟がある。
修行僧が大師の生前と変わらぬよう食事を献じている。庭園の奥の御廟には入れない。

西塔エリアから比叡山山頂までシャトルバスで戻る。
夕刻、山頂から琵琶湖の景色が素晴らしい。

叡山ロープウェイの下り、京都盆地が見えてくる。

叡山ケーブルカーの車窓より。

叡山ケーブル八瀬駅から近くの「瑠璃光院」へ。
ライトアップの夜間参拝はJRのツアー限定で入れず。

ホテルに戻り、近くの「逸品　はし長」で夕食。
1週間前には予約が取れなかったが、その後大阪で感染者が急増したことから、キャンセルが出たそう。
「夕膳おまかせコース」4500円、本格的な京料理をお手軽に食べられて嬉しかった。

ナスのオランダ煮・蟹白和え・トマト水煮
イタヤ貝のお吸い物
サーモンの山かけポン酢
キノコ山菜磯辺揚げ、イチョウ麩の揚げ物
イクラの寿司

カブ茶碗蒸し
ムカゴご飯・赤出し（山椒風味）・自家製漬物
柿・胡麻と薩摩芋のロールケーキ・はったい粉と黒蜜の羊羹・ごまのチュイール・砂糖菓子銀杏と紅葉
「神蔵」を注文すると、希少な「裏神蔵」も試飲させてくれた。「裏神楽」はよりコクがある感じがした。