2009/03/11 - 2009/03/11
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tadさん
古い写真を見直すシリーズ。2009年3月王立音楽大学Royal College of Musicを訪問してみた。この大学内の楽器コレクションが一度見ておきたかったので、受付のかたにお願いしてみたら、快く入場させていただいた。流石の古楽器のコレクションだ。ベルギーやオランダの有料の楽器博物館に劣らないコレクションだった。しかも、館内は独占状態で、ゆっくり見学できた。その時の写真を出しておきたい。
最初の写真は私の好きなフラウト・トラベルソ(バロック・フルート)。
各種の木材が殆どだが、時々象牙の笛もある。
(2020年11月30日記す。)
- 旅行の満足度
- 5.0
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王立音楽大学
Royal College of Music
ロイヤルアルバート・ホールの真向かいにある名門の音楽大学 -
王立音楽大学の真向かいは、ロイヤルアルバート・ホール。夏のプロムスの会場だ。1980年代と90年代にはよく通ったものだ。
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ロイヤルアルバート・ホール。夏のプロムスの会場だ。
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フラウト・トラベルソ(バロック・フルート)。多分、1700年前後のものが多いだろう。大体、1800年ごろまではこのスタイルで、穴を抑える金属のメカニズムがほとんどついていない。小さな穴を指で押さえる笛だ。
ルネサンス時代のフルートは、写真に残っていない。展示されていたかどうか不明。勿論、当時、既に使用されていた楽器だ。 -
これらは、多少金属のキーが増えてきている。1800年代のものがおおいだろう。
木管に金属のキーをたくさん付けると、当然壊れやすくなるから、だんだんと、金属フルートが増えていくことになる。すべての半音が楽に出せるようになった複雑な金属の部品がたくさんついたフルートは、簡単に演奏できるようになった代わりに、音色の多様性が失われてしまった。
そこで、最近はまた、木管に工夫を重ねて、金属キーもたくさん付けたフルートが使用されることが増えてきている。ただ、私は、モーツァルト時代までの木管のフルートの多彩な音色に魅せられてしまったので、現代フルートは使用することが減った。 -
説明が不鮮明で読めない。
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フラウト・トラベルソ(バロック・フルート)からだんだんとキーのついたフルートへと変身中の笛。
黄色い笛は木材も柔らかくて、音も柔らかだ。反対に、黒っぽい木材の笛は、硬い木で、音も多少硬くなる。モダンの金属フルートは、当然、高音が硬い。音色変化を楽しむために、木管のフルートに魅せられた人は当然のことながら、各種の笛を所有したくなってくるのだ。
私の笛のコレクションについては、https://4travel.jp/travelogue/11589197 -
フラウト・トラベルソからだんだんとキーのたくさん付いたフルートへと変身中の笛。キーが増えると、特殊な半音やトリルが楽に演奏できるようになる。
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小型のピッコロ類だったかも。
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フルート系がオーボエ系が不明。
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これはリコーダー。ブロックフレーテ、フラウトドルチェとも。
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リードのついた木管楽器。
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リードのついた木管楽器。
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リードのついた木管楽器。オーボエ系。
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リードのついた木管楽器。
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リードのついた木管楽器。
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これはシングル・リードのクラリネット系。
リードは葦を薄く削ってつくるのだが、演奏家はこの準備をおこたらない。いつも、小刀のはいった小箱を持ち歩いている! -
これはクラリネット系。
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これはクラリネット系の低音用。バセット・ホルンなど。
モーツァルトのクラリネット協奏曲は、もともとは、こういう低音のでる長い楽器で演奏されたものだが、現在では、編曲して、低音の出ないクラリネットで演奏されることが多い。Thea Kingのバセット・ホルンの演奏が懐かしい。 -
ダブル・リードのファゴット。(バスーン)
ヴィヴァルディにはファゴット協奏曲の名曲がある。深い味わいの音が聞ける。 -
ファゴット。(バスーン)系?
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金管楽器。ホルン系。
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金管楽器。
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金管楽器。
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手回しのハーディガーディだろう。ヴィヴァルディ作曲「忠実な羊飼い」として知られた曲集は、後に、シュドヴィーユ作曲と判明したが、この楽器の名手だったので有名。
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このあたりは鍵盤楽器。
一番古いクラヴィコードは、一時我が家にも置いていた。デリケートだが、ピアノやフォルテが表現できる。チェンバロ(ハープシコード、クラブサン)はバロック音楽時代多用されたが、基本的にはフォルテやピアノが表現できない。二段鍵盤など、音を重ねるなどの工夫がなされた。
ベートーヴェンのころからは、音の大小が出せるフォルテピアノが勢力を伸ばす。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ27番まではチェンバロかフォルテピアノ用と楽譜に書いてあるが、28番以降の作品は、フォルテピアノ専用と指定されるようになった。 -
このあたりは鍵盤楽器。
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このあたりは鍵盤楽器。許可をとれば試奏できるようだ。
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これはモーツァルトの有名な作品が残るグラス・ハーモニカだ。クリスタル・グラスのふちを、濡らした指でこすると麗しい音が出るが、その音を、利用したもの。
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これはモーツァルトの有名な作品が残るグラス・ハーモニカだ。
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小型のパイプオルガン。ポジティーフと呼ばれる。バロック音楽の通奏低音に活用されることも多い。
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弦楽器。
ヴァイオリンなどの現在もオーケストラで活躍している弦楽器は、20世紀初頭までは、金属弦ではなく、羊の腸を捩ってつくったガット弦が使用されていた。現在の弦楽器は、金属弦に加えて、弓もバロック音楽時代とは相当異なるものとなり、圧力に耐えるよう魂柱なども太くなり、大音量を出せるように再調整したり変形していった。昔の改修前のストラディバリウスは、今のような大音量をだしていたのではない。
そういった時代変化を考慮した音楽家は、当然、19世紀までの作品の演奏には、弦楽器にはガット弦を使用すべきだと考えるのだが、まだまだ日本では少数派だ。
欧米には、そういった考えを実行している古楽器合奏団がどこにでもある。指揮者でも、ラトルなどのように、曲の時代に合わせて、使用するオーケストラを変える人がでてくるのだ。因みに、ラトルはラモーなどのバロック音楽を演奏するときは、古楽器のOrchestra of the Age of Enlilghtenmentを振り、後の曲を演奏するときはロンドン交響楽団を使用する。まったく異なる音になるからだ。 -
弦楽器
これは息子もやっているヴィオラ・ダ・ガンバだ。フラウト・トラベルソとの合奏には欠かせない通奏低音の演奏にも用いられる。バッハ時代まではヨーロッパで大いに流行った楽器だ。フランスのバロック音楽には、この楽器は絶対に欠かせない。 -
ハープ。
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ツィンバロンだろう。ハンガリー音楽に欠かせない。ハンマーで弦をたたいて音を出す。バルトークの名作にも登場する。
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ギター。
つい、先日、サントリーホールで、村治佳織のすばらしいギター演奏をきいたばかりだ。スペインやラテン系音楽には欠かせない。ウィーンのワイン酒場のホイリゲ音楽でも、ギターは活用される。 -
リュートやテオルボ
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ヴィオラ・ダ・ガンバの類だろう。
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一番手前はヴィオラ・ダ・ガンバだが、向こうは?大きさが不明だし、判断しにくい。
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リュートやテオルボの類だろう。
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ヨーロッパではないかも。
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ヨーロッパではないだろう。
楽器は古代から各地で使用されており、互いに影響しあったもののようで、フルート、オーボエやギターやヴァイオリン的な楽器は世界各地に変形判がある。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 横浜臨海公園さん 2020/11/30 12:54:39
- ロンドン王立音楽大学
- tadさま、こんにちは。
トラヴェルソフローテ、一時期絶滅していた楽器でしたが、1970年代にフランス・ブリュフェンが登場してから古楽器に対する関心が高まって来た様に感じます。
兎に角、ブリュッフェンの演奏は、ランパルなどの現代調フルートに慣れ親しんでいた者にとって、ドイツ・テレフンケン、ダスアルテムジーク盤LPレコードは、たいへん刺激的でした。
ハーディーガーデーは、確かシューベルトの作品に道端で物乞いをする○食がハーディーガーデーを奏でると云う歌曲が有った記憶がございます。
横浜臨海公園
- tadさん からの返信 2020/11/30 13:34:04
- Re: ロンドン王立音楽大学
- 横浜臨海公園さま、
早速のコメント有難うございます。
確かに、ブリュッヘンの登場は、古楽器の世界に大変な影響を与えましたね。私も1960年代半ばから、リコーダーやモダン・フルートでバッハやヘンデルなどを演奏しはじめていましたが、私の周囲では同時期に、古楽器の演奏とモダン楽器の演奏が、入り乱れて聞けるようになったと思います。レコード芸術などの批評家は、イ・ムジチの四季などの宣伝便乗組が多くて、なかなか、古楽器団体の演奏は日本では広まりませんでした。リヒターやパイヤールなどの現代楽器演奏が日本では今でもベストと言い張る人達がたくさんいます。甲高いピッチが気にならないようです。
ブリュッヘンが初来日した演奏会(上野の小ホール)は1972年でしたが、私は一列中央で、聴きました!この時はリコーダーの演奏だけでしたが、リコーダーの表現力に驚きました。未だに、小学校で、ジョークの様な指導をしているところが多いようなのは残念です。孫達はドイツ式運指を教えられているようです。本格曲の演奏は無理ですね。
日本でのトラベルソの普及ははるかに遅れます。有田さんなどが国際的活躍を初めて、私も影響されました。ロンドンで初めてトラベルソを購入した後、最初にレッスンを受けたのは、有田さんからです。日本には、古楽器の名手がかなり増えていますが、東京での活動も十分なようには見えません。大きいホールは絶対にだめなので、資金的には、確かに活動が大変だとは思います。古楽器演奏がもっと普及すればと願っていますが。。
tad
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