一筆書きの旅　金沢～山代温泉～京都　② 山代温泉編

2020/11/18 - 2020/11/21

2日目は山代温泉に移動します。
あらや滔々庵の素晴らしい接客、客室、料理、温泉と再訪したい宿になったことは言うまでもありません。
北大路魯山人と縁のあるこの旅館では魯山人の作品をたくさん目にすることができました。
書、焼き物など才能に満ち溢れていた魯山人を垣間見ることができたような気がします。
今回の旅のメインとも言える蟹会席を堪能しました。

一筆書きの旅　金沢～山代温泉～京都
①金沢編　金沢　彩の庭ホテル泊
②山代温泉編　あらや滔々庵泊
③京都編（前半）　ホテルグランヴィの京都泊
④京都編（後半）

エリア 山代温泉(石川)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: タクシー 新幹線 JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

2日目の朝です。

朝食の時刻になったのでレストランに行きました。
ブッフェスタイルですが、ほとんど小分けしてあります。
自分で盛り付けるのはサラダくらいです。
マイトングでとります。
種類豊富で、朝食のクオリティーは高いと思います。
そしておいしいです。
地元の食材も豊富に扱っていました。

金沢 彩の庭ホテル 宿・ホテル

チェックアウトをするときにシャトルバスに乗るかどうかを聞かれました。
バスの時刻までエントランスにある待ち合い室で待っていました。

バス待ちの人が結構集まり、全員の乗れるのかな？と思っていたら、順番に名前を呼ばれバスに乗りこみます。
1台で乗れなかったので2台目のバスも来ました。
チェックアウトの順番で名前を呼んでくれるのはいいですね。

金沢駅のあんとで普段使いの九谷焼を購入。
昨日だいたい決めておいたので、サッサと買い物終了。
断捨離をしている身としては物を増やしてはいけないんですけれど、器は好きなんでつい・・・

サンダーバードで加賀温泉駅まで行きます。
25分位なので自由席に座りました。
ガラガラなので、1人2席使ってスーツケースを置きゆったりと行かれました。

特急 サンダーバード 乗り物

あっという間に加賀温泉駅に到着。
居眠りをしていてうっかり乗り過ごすところでした（笑）。

おー蟹だ、かに、かに！

加賀温泉駅 駅

駅はただいま改装中！

宿の送迎をお願いしていましたが、キャンセルして早めにタクシーで山代温泉に向かいました。
タクシードライバーが地元出身ということでいろいろ話をしてくれました。

あらや滔々庵到着。
宿に荷物を預かってもらいました。

この時点ですばらしい接客。
チェックイン後が楽しみです。

あらや滔々庵 宿・ホテル

入り口から素敵な雰囲気です。

あらや滔々庵 宿・ホテル

あらや滔々庵外観。

ランチは宿で教えていただいた「手打ちそば加賀上杉」へ。
夕食のお楽しみが待っていますから軽めに・・・
更科のお蕎麦は喉越し良く美味しかったのですが、待ち時間がとても長かったです。

手打ちそば いし川 グルメ・レストラン

チェックインにはまだ時間があるので、近くの薬王院温泉寺にお参りにいきました。

薬王院温泉寺 寺・神社・教会

紅葉がとてもきれい♪

薬王院温泉寺。

薬王院温泉寺 寺・神社・教会

黄色く色づいたのもとてもきれいです。

薬王院温泉寺 寺・神社・教会

2つの公衆浴場。古総湯と総湯。
こちらは古総湯。
明治時代の総湯を復元したもので、入浴しながら温泉の歴史や文化が楽しめる体験型温泉博物館だそうです。
　

山代温泉 古総湯(共同浴場) 温泉

総湯。
源泉100％掛け流し。

山代温泉 総湯(共同浴場) 温泉

チェックインの時間になったので宿に行きます。

北大路魯山人の暁烏の衝立がお出迎え。

15代宿主が他の旅館の旦那衆と共に魯山人と親しく交わり、30代でまだ無名だった魯山人に書画や看板を依頼して彼の生活を支えたそうです。
現当主は18代目、創業380年の歴史があります。

全18部屋でそのうち半分の部屋に温泉がついています。
入り口で靴を脱いで上がります。
全館畳敷きでスリッパなしでそのまま歩きます。
エレベーターの中も畳敷き。
気持ちがいいです。

これは魯山人が彫った看板。
フロントにかけてあります。

あらや滔々庵 宿・ホテル

中庭も手入れがされていて素敵です。

部屋に案内していただき、お抹茶と麩饅頭でひと息つきました。

部屋は源泉かけ流しの温泉付きの二間のお部屋。

入り口を入って、廊下の奥が和室のベッドルーム。
その手前にもう一間。

和室には座いすと座卓の他、イスとテーブルもあります。

ベッドルームにはローベッド。

吉野桧の浴槽には、源泉かけ流しの温泉。
60度以上なので浴槽が2つになっていて上は熱く下はややぬるめ。
その時々にちょうど良い温度の温泉に入れます。

和ベッドルームのテラスにはしゃれた椅子があります。

浴衣に足袋。
寝る前にもう一組浴衣の用意がありました。

さあ、大浴場に行きます。
きっと今ならあまり人がいないはずです。

部屋の前の廊下です。
ここを使うのはこの部屋だけ。
数段の階段があったりと歴史ある宿のバリアフリーは難しいのだと感じます。

大浴場入り口。

2種類ある大浴場は入れ替え制。
掃除の時間以外はいつでも入れます。

14：00～20：45まで瑠璃光が女性用です。
内湯と外湯がありとても気持ちがいいです。
予想通り、貸し切り状態。
洗い場は5つです。

もう一つの原泉閣は21:00～翌8：45までが女性用。

特別浴室　烏湯は薄暗いので、24時間は入れません。
21：00～24：00、7：00～8：45が女性の時間です。
この烏湯は洗い場なしで、ぬるめの浴槽と熱めの浴槽の2つがあります。
シャワーブースはあります。

温泉でゆったりした後は離れの有栖川山荘に行きました。
普段は夜にバーの営業をしていますが、このコロナ禍でクローズ。
その代わりに、チェックインから夕食の時刻までラウンジとして開放してあり、セルフで飲み物を用意してあります。

この廊下を通り有栖川山荘へ。

廊下からの景色。
紅葉がきれいです。

玄関を入って部屋に向かう廊下は、ランプの明かりで雰囲気あります。

カウンターになっているところは、いつもならバーとして飲めるんでしょうね。
いい感じです。

魯山人の書が飾ってあります。

左下のこの障子が何ともしゃれています。
凡人の私は、張替が大変そうだ～がまず思い浮かびました。

ソファーに座りゆっくり過ごしました。
この間ほとんど人がいません。

こんな調度品が廊下にあったりと館内はちょっとした美術館のようです。

魯山人の作品も展示されています。

宿の売店GENSENは一度玄関を出た外にあります。

ちょっと下見して部屋に戻りました。
夕食までの間に部屋の温泉に入りました。

いよいよお楽しみの夕食の時間になりました。
個室のお食事処でいただきます。

乾杯は瓶ビールで。

食前酒は菊姫濁り酒。
香箱蟹から蟹会席のスタートです。

今回はお料理と器も楽しみにして来ました。

八寸は2人分を一緒に盛り合わせ。
大きな柿の葉が印象的です。

我が家では大皿で出すことはないので盛り付けも参考になります。
小鉢、豆鉢の使い方もお手本に。

お椀は蟹真丈。

お椀のふたの内側にももみじ。
さりげなく季節感があります。

その後は田崎真也さんお勧めとあった白ワイン。
軽くて飲みやすいです。

金沢の蟹は加能蟹と言うブランドで、加賀市橋立港で水揚げされます。
お造りは蟹の洗い、鰤、白身。
醤油と能登の天然塩で。

焼き蟹。
食事処に入った時に他の部屋から匂うこの香ばしい香りがしました。
炭火焼きの蟹です。

炭火で焼くので香ばしいです。
焼き方も選べます、ということでミディアムくらいでお願いしました。

蟹味噌もたまりません！
ここは本来なら日本酒ですよね！

茹で蟹。
土佐酢でいただきます。
焼きも茹でも甲乙つけがたい。

炊き合わせ。
蕪、小松菜、胡麻豆腐、香箱蟹の餡掛け。
。

蟹の炊き込みご飯はおいしそうでしたが、もうお腹いっぱいなので少な目にお願いしました。

水菓子。
蟹会席、堪能しました。

部屋に戻り蟹の匂いの染みついた浴衣を着替え就寝。
我が家は飲んだらお風呂はNGと言う決まりがあるので、温泉はまた明日の朝。