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旧東海道の石畳巡りは箱根から。元箱根交差点近くのP4無料駐車場に車を駐め、隣接するガソリンスタンドの近くから入って行きます。杉並木歩道橋からの方が分かりやすいですが、T字路の少し左にあるケモノ道のような入口からでも進めます。木蔭のハイキングは心地良いのですが、雨上がりの日ではまだしっとりと濡れていて、畑宿方面へ下って行くには石畳にビッシリと生した苔があまりにも滑りやすく、遅々として前進できません。トレッキングシューズを履いていたので尻もちこそつきませんでしたが、何度かおっとっと…となりました。甘酒茶屋からは水平歩道的な区間や歩道、ヘアピンカーブの続く車道をショートカットする急な階段などバリエーションがありますが、「猿すべり坂」バス停の先はまた苔生した石畳の下り坂となったので、名誉ある撤退となりました。甘酒茶屋バス停から車道の脇を上って戻りましたが、途中にあったお玉ヶ池は、哀しい伝説の地ですが静かな水面に映る木々がなかなか美しく、おすすめです。<br />東海道を西に進み静岡市に入ったところにある由比宿にも立ち寄りました。由比正雪ゆかりの正雪紺屋の並びにも駐車場はありますが、由比川の河川敷の方が広いです。宿場の本陣跡にはさまざまな施設が作られており、その周辺の寺院群も含めてゆっくり散策できます。東海道由比宿交流館は入館無料で、当時の由比宿の様子が模型で再現されています。<br />さらに西に向かうと府中宿がありますが、今でも静岡市葵区の中心で新静岡駅が建っているあたりです。安倍川を渡ると鞠子(丸子)宿もありますが、静岡市を抜けて大井川の手前にある大井神社に立ち寄りました。想像以上に立派な神社でした。11月初旬でしたので七五三詣りで境内は混雑。地域の信仰を集めていることが分かります。時間ごとに呼び出しの放送が響いていました。御神池が美しく、大奴と三番叟のブロンズ像や宮美殿への燈篭も眼を惹きます。御朱印は拝殿右の社務所でいただけます。<br />石畳巡りその2は、大井川を渡った先の金谷坂。西側の入口は諏訪原城跡の駐車場から歩いてすぐです。諏訪原城跡は菊川坂近くの茶畑の先に突然現れますが、思ったよりも規模がありました。本曲輪へ進んで行くまでに堀を越えて行くわけですが、薄暗さも手伝ってか少し怖さを覚えるほどの深さが印象的でした。富士山も眺められました。さて石畳ですが、雨上がりであったことも大きいのですが、そこからの石畳は結構な下り坂となっていてかなり滑りました。箱根の猿すべり坂同様です。恐る恐る下っていくもののツルッ、ツーと行くので、「すべらず地蔵尊」が先に見えたあたりで遥拝し、進むのは断念して戻りました。車で東側の入口に建つ石畳茶屋からは登りとなるのですが、やはり戻る下り道が不安な濡れようで、少し進んでへこたれました。靴底が丸い石畳にフィットするシューズを準備してきた若いカップルは、颯爽と進んで行きましたが・・・。<br />今宵のやどは、2002年のサッカーW杯直前に日本代表が此処で合宿を行なったニュースを見たあの頃から一度泊まってみたいと思っていた葛城北の丸。GoToトラベルによる割引で1人4万円近いところが2万5千円を切る料金で泊まれるというので、思い切って予約しました。新東名高速道路の森掛川I.C.から程無い鴨谷交差点から住宅街を過ぎ、トンネルをくぐってさらに山道を上がって行くと、突然タイムスリップしたかのような郭松門が正面に現れます。その左手前が第1駐車場です。正面の「椿殿」で下足を預けるのですが、その前に消毒はもちろんサーモグラフィカメラによる検温も済ませます。フロントの左右に宿泊棟などが配置されています。チェックインは15時からです。左奥の「藤殿」と呼ばれる棟に宿泊したのですが、部屋は33平方メートルとゆったり作られており、上品さと風格のある壁が、深みのある色調の木製家具と相俟って落ち着いた雰囲気を醸し出していました。Sealy製のベッドは寝心地も快適でした。また自分のiPhoneにMIWAロックが提供するアプリをインストールしておけば、ルームキーとして利用する事が出来ました。便利なのですが、非接触型ICを使用するのでしょう、毎回ApplePayが起動するのには苦笑するしかありませんでした。家内用にもう一つ別の鍵も欲しいところでした。部屋の冷蔵庫内の飲み物は自由に飲めます。ウィルキンソンのジンジャーエール、刺激的でした! アルコールに目がない方は、ヱビスや白ワインも嬉しいのでは? お風呂は藤殿の近くに12人程度入れる「湯蔵」と8人程度入れる「湯殿」があり、どちらも定員を半数くらいに制限するために履物札が6個と4個程度に減らされていました。大きい湯蔵の露天風呂は湯温が高めで、庭を眺めながらゆったりとくつろげるのですが、貴重品ロッカーが別でやや面倒。その点小さい方の湯殿にも露天風呂があり、湯温もそれほど高くなく、大きめの脱衣ロッカーに鍵が付いているので、こちらの方が使いやすい気がしました。鳥の囀りが聞こえる露天での朝風呂、気持ち良かったです。夕食はメインダイニングである「椿の間」で。座席は横並びや斜向かいに設定されており、互いが正面から向き合うことが無いように配慮されていました。私はヱビスの生、家内は名物の一つである「やまもも酒」のソーダ割りを注文しました。周りのテーブルの様子を見ていると、それぞれ異なる料理が提供されており、様々なプランがあることがわかります。我々の「雅コース こだわりの山海の幸に舌鼓」では、タチウオのお造りや手長海老のブイヤベース、旬魚としての金目鯛の焼物などが美味しかったです。葵牛も柔らかくて美味でした。朝食もさすがにビュッフェスタイルは取り止められていて、席ごとの提供でした。楽しみにしていた「総料理長お薦め献立」(浜名湖名産ぼく鰻の出汁巻き卵・秋葉山麓原木椎茸の炭火焼き・遠州森町鳥骨鶏の温泉卵など)が注文できず残念でした。夕食・朝食ともに残念なポイントがもう一つ。家内の紅茶には温められたミルクが添えられて来たのですが、コーヒーには市販のコーヒーフレッシュとスティックシュガーが・・・。ミルクピッチャーとシュガーポットで供されたら随分印象が違うのにと感じました。朝食後は敷地内の「花木園」散策路へ。マップも用意されているのですが、他に歩いている方はいませんでした。もったいないですよ! ゆっくり一周しても30分ほどですが、とても心地良い散歩となりました。ツツジの季節は特に綺麗ではないかと思います。チェックアウトの11時近くまで満喫しました。

旧東海道と葛城北の丸

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2020/11/03 - 2020/11/04

26802位(同エリア31142件中)

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TOSHI

TOSHIさん

旧東海道の石畳巡りは箱根から。元箱根交差点近くのP4無料駐車場に車を駐め、隣接するガソリンスタンドの近くから入って行きます。杉並木歩道橋からの方が分かりやすいですが、T字路の少し左にあるケモノ道のような入口からでも進めます。木蔭のハイキングは心地良いのですが、雨上がりの日ではまだしっとりと濡れていて、畑宿方面へ下って行くには石畳にビッシリと生した苔があまりにも滑りやすく、遅々として前進できません。トレッキングシューズを履いていたので尻もちこそつきませんでしたが、何度かおっとっと…となりました。甘酒茶屋からは水平歩道的な区間や歩道、ヘアピンカーブの続く車道をショートカットする急な階段などバリエーションがありますが、「猿すべり坂」バス停の先はまた苔生した石畳の下り坂となったので、名誉ある撤退となりました。甘酒茶屋バス停から車道の脇を上って戻りましたが、途中にあったお玉ヶ池は、哀しい伝説の地ですが静かな水面に映る木々がなかなか美しく、おすすめです。
東海道を西に進み静岡市に入ったところにある由比宿にも立ち寄りました。由比正雪ゆかりの正雪紺屋の並びにも駐車場はありますが、由比川の河川敷の方が広いです。宿場の本陣跡にはさまざまな施設が作られており、その周辺の寺院群も含めてゆっくり散策できます。東海道由比宿交流館は入館無料で、当時の由比宿の様子が模型で再現されています。
さらに西に向かうと府中宿がありますが、今でも静岡市葵区の中心で新静岡駅が建っているあたりです。安倍川を渡ると鞠子(丸子)宿もありますが、静岡市を抜けて大井川の手前にある大井神社に立ち寄りました。想像以上に立派な神社でした。11月初旬でしたので七五三詣りで境内は混雑。地域の信仰を集めていることが分かります。時間ごとに呼び出しの放送が響いていました。御神池が美しく、大奴と三番叟のブロンズ像や宮美殿への燈篭も眼を惹きます。御朱印は拝殿右の社務所でいただけます。
石畳巡りその2は、大井川を渡った先の金谷坂。西側の入口は諏訪原城跡の駐車場から歩いてすぐです。諏訪原城跡は菊川坂近くの茶畑の先に突然現れますが、思ったよりも規模がありました。本曲輪へ進んで行くまでに堀を越えて行くわけですが、薄暗さも手伝ってか少し怖さを覚えるほどの深さが印象的でした。富士山も眺められました。さて石畳ですが、雨上がりであったことも大きいのですが、そこからの石畳は結構な下り坂となっていてかなり滑りました。箱根の猿すべり坂同様です。恐る恐る下っていくもののツルッ、ツーと行くので、「すべらず地蔵尊」が先に見えたあたりで遥拝し、進むのは断念して戻りました。車で東側の入口に建つ石畳茶屋からは登りとなるのですが、やはり戻る下り道が不安な濡れようで、少し進んでへこたれました。靴底が丸い石畳にフィットするシューズを準備してきた若いカップルは、颯爽と進んで行きましたが・・・。
今宵のやどは、2002年のサッカーW杯直前に日本代表が此処で合宿を行なったニュースを見たあの頃から一度泊まってみたいと思っていた葛城北の丸。GoToトラベルによる割引で1人4万円近いところが2万5千円を切る料金で泊まれるというので、思い切って予約しました。新東名高速道路の森掛川I.C.から程無い鴨谷交差点から住宅街を過ぎ、トンネルをくぐってさらに山道を上がって行くと、突然タイムスリップしたかのような郭松門が正面に現れます。その左手前が第1駐車場です。正面の「椿殿」で下足を預けるのですが、その前に消毒はもちろんサーモグラフィカメラによる検温も済ませます。フロントの左右に宿泊棟などが配置されています。チェックインは15時からです。左奥の「藤殿」と呼ばれる棟に宿泊したのですが、部屋は33平方メートルとゆったり作られており、上品さと風格のある壁が、深みのある色調の木製家具と相俟って落ち着いた雰囲気を醸し出していました。Sealy製のベッドは寝心地も快適でした。また自分のiPhoneにMIWAロックが提供するアプリをインストールしておけば、ルームキーとして利用する事が出来ました。便利なのですが、非接触型ICを使用するのでしょう、毎回ApplePayが起動するのには苦笑するしかありませんでした。家内用にもう一つ別の鍵も欲しいところでした。部屋の冷蔵庫内の飲み物は自由に飲めます。ウィルキンソンのジンジャーエール、刺激的でした! アルコールに目がない方は、ヱビスや白ワインも嬉しいのでは? お風呂は藤殿の近くに12人程度入れる「湯蔵」と8人程度入れる「湯殿」があり、どちらも定員を半数くらいに制限するために履物札が6個と4個程度に減らされていました。大きい湯蔵の露天風呂は湯温が高めで、庭を眺めながらゆったりとくつろげるのですが、貴重品ロッカーが別でやや面倒。その点小さい方の湯殿にも露天風呂があり、湯温もそれほど高くなく、大きめの脱衣ロッカーに鍵が付いているので、こちらの方が使いやすい気がしました。鳥の囀りが聞こえる露天での朝風呂、気持ち良かったです。夕食はメインダイニングである「椿の間」で。座席は横並びや斜向かいに設定されており、互いが正面から向き合うことが無いように配慮されていました。私はヱビスの生、家内は名物の一つである「やまもも酒」のソーダ割りを注文しました。周りのテーブルの様子を見ていると、それぞれ異なる料理が提供されており、様々なプランがあることがわかります。我々の「雅コース こだわりの山海の幸に舌鼓」では、タチウオのお造りや手長海老のブイヤベース、旬魚としての金目鯛の焼物などが美味しかったです。葵牛も柔らかくて美味でした。朝食もさすがにビュッフェスタイルは取り止められていて、席ごとの提供でした。楽しみにしていた「総料理長お薦め献立」(浜名湖名産ぼく鰻の出汁巻き卵・秋葉山麓原木椎茸の炭火焼き・遠州森町鳥骨鶏の温泉卵など)が注文できず残念でした。夕食・朝食ともに残念なポイントがもう一つ。家内の紅茶には温められたミルクが添えられて来たのですが、コーヒーには市販のコーヒーフレッシュとスティックシュガーが・・・。ミルクピッチャーとシュガーポットで供されたら随分印象が違うのにと感じました。朝食後は敷地内の「花木園」散策路へ。マップも用意されているのですが、他に歩いている方はいませんでした。もったいないですよ! ゆっくり一周しても30分ほどですが、とても心地良い散歩となりました。ツツジの季節は特に綺麗ではないかと思います。チェックアウトの11時近くまで満喫しました。

旅行の満足度
4.5
観光
4.0
ホテル
4.5
グルメ
4.5
同行者
家族旅行
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
自家用車
利用旅行会社
楽天トラベル
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