2020/12/13 - 2020/12/13
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Weiwojingさん
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年末、久しぶりに横浜へ出かけた。今回横浜へ出かけた目的は「杏咲く頃 絵筆と歩いたシルクロード」という美術展を見るためであった。場所は横浜ユーラシア文化館で、関内駅から徒歩10分程の所にある。
事前に予約見学時間を指定しなければならならなかったので、ホームページから日時指定の予約を入れた。いざ出掛けると、訪れる人がたくさん来ているのかと思ったが、ほんの数人にすぎず、少々驚いた。その反面ゆっくり、思い通りに見学出来たのは幸いであった。写真撮影もすべて OK であった。
小間嘉幸(こま・よしゆき)という洋画家の名前はあまり馴染みはなかったが、彼は1970年代から30年にわたって中央アジア、ことにシルクロードを旅して、中国、ウズベキスタン、パキスタン、アフガニスタン等を訪ねて、たくさんの作品を残した。
もともとシルクロードは小生のあこがれの地で、これまで実際に3回旅したことがある。トルコ、中国の新疆ウイグル地区とウズベキスタン・キルギスである。
- 旅行の満足度
- 4.5
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これは今回の展覧会のチラシであるが、小間嘉幸という洋画家はあまり馴染みのない画家である。しかし、中央アジアをテーマにし、しかも「杏咲く頃」というタイトルにひかれて予約申し込みをした(コロナ蔓延防止対策のため日時指定により)。
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こちらは会場入り口に掲げられていたパネル大の写真で、シリアのパルミラ遺跡を写したものである。小生が一度は行きたいと思っている古代遺跡である。
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小間嘉幸は4回中国を訪れている(1979、1984、1991、1996年)が、そうした時の作品が数多くある。しかし、必ずしもいつ制作されたのか分からないものもある。
「火炎山とラクダ」
シルクロードを巡る様々な国々の足跡を巡る作品はどれも興味深いものでった。これまで小生が訪れた国々もいくつかあり、素晴らしい作品ばかりであった。
先ずは、中国から出発したい。この作品の火炎山はトルファン盆地にある500メートルほどの丘陵で、いくつもの筋の付いた赤い地肌が太陽に照らされると、赤く燃えるように見える。
ここは小生の訪ねたことがある地で、『西遊記』の中にも登場する。 -
「莫高窟」
タイトルは「莫高窟」となっているが、火炎山近くのベセクリク千洞仏を描いたもののようある。 -
スケッチブック「シルクロードの旅 中国1979年秋」から、いくつかを紹介したい。
1.「高昌故城にて」
この年、秋に中国を旅行し、その際多くの作品と共にスケッチを残し、ここにも風景や人々の姿を描いた。 -
2.「額敏塔」
背後の円錐形の額敏塔は、トルファンにあるモスクのミナレットで、蘇公搭とも言われている。 -
3.「無題」
カシュガルの女性達を描いたスケッチ。 -
4.「喀汁(カシュガル) ロバタクシー」
ロバに引かせた乗り物で、ロバの後ろの荷台にひとを乗せる。 -
5.「北京 故宮 紫禁城」
北京の街並みと今も変わらない瑠璃瓦が続く故宮の建物群。 -
1991年にパキスタンを訪れた。
「ススト」
中国とパキスタンを結ぶハイウェイ〈カラコルム・ハイウェイ)にあるスストは、中国国境に接するカキスタン最後の町である。 -
ここからはアフガニスタンで描いた作品群である。小間はアフガニスタンに2回旅行をしている(1973、1976年)。
「カズニへの旅」
ここに描かれているのは、小間がアフガニスタンの取材旅行中に出合った遊牧民の人々で、ロバやラクダに家財道具を載せて移動しているところである。 -
「マザリシャリフの巡礼」
アフガニスタンの聖地マザリシャリフでちょうど礼拝のために民族衣装を身にまとい、ブルーモスクへ参拝する人々を描いた作品である。 -
「バーミヤン」
バーミヤンは仏教遺跡の地として知られているが、イスラム時代の遺跡も存在している。小高い山のように描かれているのが、シャリ―・ゴルゴラ(嘆きの町)である。イスラム王朝の城砦があったが、13 世紀にジンギス・ハーンの侵攻により廃墟となった。バーミヤン遺跡はこの向かい側にある。 -
「埋葬」
人が亡くなり、埋葬時の様子を描いている。手前の緑の布に包まれているのが、亡くなった人の遺体か。 -
「カブールへの旅」
馬に乗った2人の男女が描かれ、後ろにいる赤いベール姿の女性の顔は見えないが、強い存在感が感じられる。 -
「バーミヤン石仏」
小間がバーミヤンを訪れたのは1976年であったが、2001年にタリバンによつて破壊されしまった。 -
「無題」
上記の石仏を描いたスケッチブック「シルクロードの旅 1976年秋」から。 -
トルコには1975年と1995年の2回訪れている。
「ユルギュップの穴居ーカッパドキアー」
ここでは懝灰岩でできた奇岩をくり抜いて造った住居があちこちに見られる。 -
ウズベキスタンには2度訪れている(1973 、1998 年)。
「サマルカンドの丘」
サマルカンド郊外に位置するアフラシアブは、イスラム以前に栄えた都市遺跡。丘の上にあり、そこから見たビビハニムモスクがある。 -
「無題」
ウズベキスタン・タシケントのバザールで描いた露天商の人々。 -
「アブンババィア」
1972年に取材で訪れたウズベキスタンの首都タシケントの旧市内にあったアブンババィア広場。現在は取り払われてなくなってしまった。 -
「ビビハヌイム」
サマルカンドのモスクで、1973年の作品と思われる。このモスクは1897年の地震で大きく破壊したが、1970年から修復が始まった。この作品は修復前のものと思われる。 -
「カリヤンの搭」
ブハラのカラーンミナレット。19世紀に囚人を処刑するために搭の上から投げ落とすために使われたことから「死の搭」とも呼ばれた。 -
「ぺンジケンへの道で 博物館前」
ペンジケンは、ウズベキスタンの国境に近いタジキスタンにある遺跡で、ソグド人の古代都市遺構として知られる。 -
「ブハラ バザールにて」
ウズベキスタンのブハラの市場(バザール)で商品を売る人々。 -
「ブハラ」
ウズベキスタンのブハラでロバに跨る老人。 -
「シルクロードの人々に出合う」というテーマで、いくつも作品が紹介されている。
「マザリシャリフの楽師」
アフガニスタンが源流と言われる伝統楽器ルバーブを奏でる男性を描いた作品。 -
「ブルーモスク巡礼」
アフガニスタンのハズラト・アリー廟としても知られるブルーモスクは、青色のタイルで美しく飾られている。その前を歩く女性は透け感のある黒いヴェールで顔を隠している。 -
「遺跡に立つ」
背景の山はカブールにあるシェール・ダルワーザで、この中腹にインドのムガール帝国を創設したバーブルの造った庭園がある。 -
「カブールの女達」
鮮やかな色のブルガを纏って楽しそうに(?)おしゃべりをする女性達。 -
「ベドウィンの女達」
1980年代末にシリアやレバノンを旅をした時、砂漠の過酷な環境のもとで逞しく生きる女性たちの姿を描く。 -
「無題」
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「マザリシャリフホテルにて」
音楽に合わせて踊る人々。 -
「無題」
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「プリホムリにて」
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「オーバンド渓谷にて」
結婚式を盛り上げる楽隊の人々を描いており、カブールからバーミヤンへ行く途中のゴルバンドというところのようである。 -
「チャ-ルディにて」(1)
1973年のスケッチブックに描かれたが、このチャールディはチャリカールだと思われる。 -
「チャールディにて」(2)
上記のスケッチと同じ場所で描かれた。 -
「パルミラ遺跡」
1992 年にシリアを訪れたパルミラ遺跡は、BC1世紀からAD3世紀にかけて栄えたシルクロードの中継地で、隊商都市であった。この作品はパルミラの主神殿であったバールシャミン神殿を描いたものであるが、2015年にIS(自称イスラム国)によつて破壊された。 -
「無題」となっているが、これは「杏咲頃」の下絵で、1976年頃に描かれたものである。
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「杏咲く頃」
ポスターやチラシに使われた作品で、小生が気に入ったものの一枚でもある。
1985年、アフガニスタンでの遊牧民の移動の一場面のようであるが、背後に描かれているピンクの杏の花が大変印象的である。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 川岸 町子さん 2021/01/23 14:06:42
- 心踊る
- Tamegaiさん、こんにちは
全ての作品に引き込まれるほど素晴らしいです!
人々の表情
風土や気候が伝わる雰囲気
アザーンが流れてきそうなモスク
美しいタイルで作られているのかなと思うような建造物
乾いた土地で生きなければならない様子
どれもが心踊る作品でした。
私もパルミラは憧れですが、諦め半分です(*_*)
パキスタンも、いつか必ず訪れたいな。
コロナ禍の今、旅心を大変掻き立てられました!
町子
- Weiwojingさん からの返信 2021/01/23 15:34:50
- Re: 心踊る
- 町子さん、書き込みをありがとうございます。
今回の展覧会は大変素晴らしかったです。最初、この画家についてはあまり知らなかったのですが、シルクロードを描いた展覧会ということで見に行きました。
本当に引き込まれるような感動を覚えました。乾いた大地、そこに逞しく生きる人々、モスク、砂漠等々、作者の目がやさしいまなざしにあふれているような気がしました。
シルクロードと言うと、私は中国のトルファン、ウズベキスタン、トルコ、キルギスしか旅したことがありません。ほんとはもっと多くの国々へ行きたいのですが、難しいでしょうね。
先日の京都に関するコメントの中で、NHKの「世界は欲しいもので溢れている」という番組でスリランカのことを取り上げていたと書かれていましたが、私も見ました。最近はスリランカは欧米人の人気観光スポットになっているようですね。来年には行ってみたいです。
では、また。コロナ禍の中で十分お気を付けください。
Tamegai
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